01.Art 美術 (展覧会)

2019年4月 6日 (土)

【美術展】「ギュスターヴ・モロー展 ― サロメと宿命の女たち ―」パナソニック汐留美術館

東京のパナソニック 汐留美術館では本日4月6日から6月26日まで、
「ギュスターヴ・モロー展 ― サロメと宿命の女たち ―」
同館はこの4月1日に「パナソニック 汐留ミュージアム」から
「パナソニック汐留美術館」に館名変更したばかりです。


2019


ギュスターヴ・モロー展 ― サロメと宿命の女たち
2019年4月6日(土)〜6月23日(日)
パナソニック 汐留美術館
主催 パナソニック汐留美術館、NHK、NHKプロモーション、読売新聞社
後援 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、港区教育委員会 協賛光村印刷協力日本航空
特別協力 ギュスターヴ・モロー美術館
https://panasonic.co.jp/ls/museum/exhibition/19/190406/index.html


ギュスターヴ・モロー
(Gustave Moreau, 1826年4月6日–1898年4月18日)

深淵なる神秘の画家。
19世紀後半のフランス、象徴主義の巨匠として知られます。
神話や聖書の題材を神秘的に表現しました。

本展は、モローが描いた女性像に焦点をあてた展覧会。
パリのギュスターヴ・モロー美術館が所蔵する、
洗礼者ヨハネの首の幻影を見るサロメを描いた名作『出現』や
貞節の象徴とされる幻獣を描いた『一角獣』を含む、
油彩・水彩・素描など約70点によって構成されます。

聖書に登場する「洗礼者ヨハネ」は西洋絵画によく書かれる聖人で、
私もこのブログでその三つの姿について書きました。
そのひとつが、ヨハネとファム・ファタル(宿命の女)としてのサロメ。
このページには今でも多くのアクセスがあります。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/post-271e.html

サロメのように、神話や聖書に登場する、
男性を死へと導くファム・ファタル(宿命の女)としての女性、
誘惑され破滅へと導かれる危うい存在としての女性、
そしてモローが実生活において愛した母や恋人。
本展では彼女たちそれぞれの物語やモローとの関係を紐解き、
新たな切り口でモロー芸術の創造の原点に迫るとのこと。

楽しみな展覧会です。

Old Fashioned Club  月野景史

2019年1月 1日 (火)

【美術展】「ロマンティック ロシア」文化村ミュージアム/19世紀後半ロシアの美しき風景と女性

渋谷の文化村ザ・ミュージアムでは1月27日まで、
「国立トレチャコフ美術館所蔵 ロマンティック ロシア」展を開催中です。

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Bunkamura30周年記念 国立トレチャコフ美術館所蔵 ロマンティック・ロシア
2018/11/23(金・祝)-2019/1/27(日)
Bunkamura ザ・ミュージアム

主催:Bunkamura、日本経済新聞社、電通
後援:ロシア連邦大使館、ロシア連邦交流庁(Rossotrudnichestvo)
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/18_russia/



ロシア絵画の展覧会
本展は19世紀後半から20世紀初頭の激動のロシアを代表する作家の作品72点の展覧会。
ロシア美術の殿堂・国立トレチャコフ美術館が所蔵する豊富なコレクションが来日しました。

ロシアというと世界の美術品が揃うエルミタージュ美術館もありますが、
今回はロシア絵画の粋を楽しむ催し。
自然や人物像に内在するロシア的なロマンに思いを馳せて紹介されています。


音楽・文学と絵画
この時代のロシア文化・芸術といえば、チャイコフスキー、ムソルグスキーといった作曲家や、
トルストイ、ドストエフスキーに代表される文豪は日本でよく知られています。
それに比べると美術の分野では思い起こされる名前は多くはないかも知れませんが、
実は多くの才能を輩出しています。

19世紀後半にクラムスコイら若手画家によって組織された「移動派」グループが、
制約の多い官製アカデミズムに反旗を翻し、ありのままの現実を正面から見据えて描くことをめざしていました。
「移動派」とは分かり難い呼称ですが、啓蒙的意図で美術展をロシア各地に移動巡回させたことによります。
一方、モスクワ郊外アブラムツェヴォのマーモントフ邸に集まったクズネツォフ、レヴィタン、
コローヴィンらの画家たちは、懐古的なロマンティシズムに溢れた作品を多く残しました。
彼らと移動派には共に祖国に対する愛という共通点が見出せます。


鑑賞で得た印象を言えば、風景と人物
そして人物ではやはり女性を描いた絵の印象が強く残りました。

白樺や樫の木の深い森、雪に覆われた大平原。
そして街には独特の丸屋根の教会、透き通るような白い肌の女性たち。
ロシアの日常的な情景の中に、画家たちは大いなるロマンを見出したのでしょう。
19世紀後半ですので、考えてみればロシア帝国崩壊の足音が聞こえはじめ、
やがてロシア革命が起こる激動の時代でした。
当時のロシアの複雑な社会、そしてこの時代を生き抜いた人々もまた絵画の題材となりました。
ロシア文学の世界のビジュアル化とも言える絵画たちが揃っています。


Old Fashioned Club  月野景史

2018年12月 9日 (日)

【美術展】「ムンク展―共鳴する魂の叫び」東京都美術館/『叫び』であまりに有名な画家の全貌

東京都美術館で新年1月20日(日)まで
「ムンク展―共鳴する魂の叫び Munch: A Retrospective」が開催中です。

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ムンク展―共鳴する魂の叫び Munch: A Retrospective
会期:2018年10月27日(土)~2019年1月20日(日)
会場:東京都美術館

主催:東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、朝日新聞社、テレビ朝日、BS朝日
後援:ノルウェー大使館
特設WEBサイトhttps://munch2018.jp


エドヴァルド・ムンク
(Edvard Munch (ノルウェー語: ɛdvɑʈ muŋk)
1863年12月12日 - 944年1月23日

19世紀 - 20世紀のノルウェー出身の画家。
『叫び』の作者として世界的に、あまりに有名な画家。

今回はそのムンクの大回顧展。
さすがムンク、会場はなかなかの盛況でした。
そして『叫び』も展示されています。

ただし、ムンクは『叫び』を複数点描いており。
その中でも最も有名なものは1893年に描かれた油彩画(オスロ国立美術館)で、
今回来ているのはそれではありません。

といっても、今回の展示作もムンクが育ったノルウェー最大の都市オスロ―にある
ムンク美術館所蔵の1910年頃の真作で、紛れもない“ムンクの叫び”です。


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『叫び』 1910年? テンペラ・油彩、厚紙
このムンク美術館が所蔵する『叫び』は今回が待望の初来日となります。

そして本展はこの絵同様、画家の故郷ノルウェーの首都にある
オスロ市立ムンク美術館が誇る世界最大のコレクションを中心に、
約60点の油彩画に版画などを加えた約100点により構成される大回顧展です。


80歳という長命のムンクでしたが、
『叫び』にイメージされるように、心身の病に苦しみ、愛や絶望、嫉妬、孤独など
人間の内面が強烈なまでに表現された代表作の数々から、
それらとはちょっとイメージが違うノルウェーの自然を描いた美しい風景画、
明るい色に彩られた晩年の作品に至るまで、
約60年にわたるムンクの長い画業を俯瞰する展覧会です。



1925
『生命のダンス』1925年
ペアダンスを描いており、個人的にも興味があるのですが、
その主題は難解です。

ともかく、よく知っているに感じるムンク、
あまり知らないムンク、
両方に出会える展覧会です。

Old Fashioned Club  月野景史

2018年12月 1日 (土)

【美術展】「ルーベンス展―バロックの誕生」国立西洋美術館/フランドルの巨匠とイタリア

東京上野の国立西洋美術館では来年1月20日まで
「ルーベンス展―バロックの誕生」が開催中です。

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ルーベンス展―バロックの誕生
会期:2018年10月16日(火)~2019年1月20日(日)

主催:国立西洋美術館、TBS、朝日新聞社
後援:ベルギー大使館、イタリア大使館、ベルギー・フランダース政府観光局、
        BS-TBS、TBSラジオ
http://www.tbs.co.jp/rubens2018/ 



ペーテル・パウル・ルーベンス
( Peter Paul Rubens 1577年6月28日 - 1640年5月30日)

日本語では「ピーテル」と表記されることも多いですが本展では「ペーテル」を採用しています。

ルーペンスはフランドルの画家
フランドルとは現在まオランダ南部、ベルギー西部、フランス北部にかけての地域ですが、
ルーベンスが拠点にしていたのはベルギーです。


美術用語としてあまりに有名な「バロック」
そのバロックの壮麗華美な美術様式が栄えた17世紀ヨーロッパを代表する画家として、
ルーペンスの名もまたあまりに有名です。

創作上の特徴として、彼は大工房を構えて時代に先駆ける作品を量産しました。
それは同時代以降の画家たちに大きな影響を与えたのです。
さらにその能力は画業にとどまらず、ヨーロッパ各地の宮廷に派遣され、
外交交渉をも行いました。
外交官どころか、外務大臣的な役割も果たしていたのです。
信じ難いような話です。


ルーベンスとイタリア
さて、前述のようにルーベンスはフランドルの画家、現在のベルギーの画家として有名ですが、
本展ではルーベンスとイタリアとのかかわりに焦点を当てて紹介されています。
ここが大きな特徴でしょう。

イタリアは古代美術やルネサンス美術が栄えた地であり、バロック美術の中心もローマでした。
フランドルのアントウェルペンで育ったルーベンスは、幼いころから古代文化に親しみ、
イタリアに憧れを抱きます。

そして実は1600年から断続的に8年間イタリアで生活し、そこに残る作品を研究することで、
自らの芸術を大きく発展させたのです。
本展はルーベンスの作品を、古代彫刻や16世紀のイタリアの芸術家の作品、
そしてイタリア・バロックの芸術家たちの作品とともに展示し、
ルーベンスがイタリアから何を学んだのかをお見せするとともに、
彼とイタリア・バロック美術との関係を明らかにします。

本展は近年では最大規模のルーベンス展でしょう。


Old Fashioned Club  月野景史

2018年11月 4日 (日)

【美術展】「全員巨匠!フィリップス・コレクション展」/三菱一号館美術館

東京丸の内の三菱一号館美術館では来年2月11日まで、
「全員巨匠!フィリップス・コレクション展」が開催中です。

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全員巨匠!フィリップス・コレクション展
2018年10月17日(水)〜2019年2月11日(月・祝)
三菱一号館美術館開館

主催 三菱一号館美術館、フィリップス・コレクション、読売新聞社、日本テレビ放送網
後援 アメリカ大使館協賛協賛大日本印刷協力協力全日本空輸、日本貨物航空
全員巨匠!フィリップス・コレクション展全員巨匠!フィリップス・コレクション展
公式サイト https://mimt.jp/pc/


11月1日に開催された本展のブロガー向け内覧会に参加しました。
写真はその際、特別に許可を得て撮影しています。


フィリップス・コレクションとは?
アメリカで最も優れた私立美術館の一つとして知られるワシントンの美術館。
といっても、今回の展示作の多くはフランスを中心としたヨーロッパの絵画です。


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創業者はダンカン・フィリップス(1886年-1966年)
裕福な実業家の家庭に生まれ、高い見識を持つコレクター。
美術館彼の旧私邸であった場所に位置しており、
今年2018年には創立されてから100周年を迎えました。
開館はそれより少し後ですが、それでもニューヨーク近代美術館よりも早く、
1921年にアメリカで近代美術を扱う最初の美術館として開館しました。

そのコレクションはフィリップスの鋭い取捨選択により、
中核をなす作品群はいずれも質の高いものばかり。
本展では、この世界有数の近代美術コレクションの中から、
アングル、コロー、ドラクロワ等19世紀の巨匠から、
クールベ、近代絵画の父マネ、印象派のドガ、モネ、
印象派以降の絵画を牽引したセザンヌ、ゴーガン、クレー、ピカソ、ブラックら
秀作75点が展示されています。


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たしかに、「全員巨匠」の名に相応しい、
凄いビッグネームの、それも秀作が揃う、
稀有な展覧会だと思います。

ちょっと紹介しましょうか。


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アングル 『水浴の女(小)』



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ゴーギャン(ゴーガン)  ハム



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ゴッホ 『アルルの公園の入り口』



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シスレー 『ルーヴシエンヌの雪』


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ドガ 『リハーサル室での踊りの稽古』



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マネ 『スペイン舞踊』


どうですか?
いずれ劣らぬビックネームの巨匠の、
しかも秀逸な作品であることは、
つたない写真からもわかると思います。

でも、これすらほんの一部。
またまだ傑作がたくさんあります。本当に。
お薦めの展覧会です。


Old Fashioned Club  月野景史

2018年8月16日 (木)

【美術展】「巨匠たちのクレパス画展」損保ジャパン日本興亜美術館

新宿の東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館では9月9日(日)まで
「巨匠たちのクレパス画展」が開催中です。

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巨匠たちのクレパス画展
日本近代から現代まで
会期:2018年7月14日(土)~9月9日(日)

会場:東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館
主催:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館、産経新聞社
協賛 損保ジャパン日本興亜
協力:サクラアートミュージアム、サクラクレパス、ターレンスジャパン、アムス、教育美術振興会
http://www.sjnk-museum.org/program/5380.html


毎回ユニークな企画展を開催する損保ジャパン日本興亜美術館ですが、
今回も珍しい、クレパス画の展覧会です。


そもそもクレパスとは何か?
聞いたことはあるけど、クレヨンとは何が違う?

クレパスはクレヨンとパステルの良さを兼ね備えた画材として、
1925年(大正14)年に日本で発明されました。

画面によく定着するのが特徴で、伸びやかで発色がよく、
混色や塗り重ね、ひっかくなどの幅広い表現が可能です。

学校教材として普及したため、子ども向けのものと思われがちですが、
その優れた特性は、油絵具の入手が難しかった第二次大戦直後には
多くの画家たちに注目され、独自な画材として絵画表現に取り入れられるようになりました。


100人超の作家達によるクレパス画の競演
本展では、サクラアートミュージアムの絵画コレクションから、
クレパス開発と普及に関わった画家・山本鼎(かなえ)をはじめ、
大正から昭和にかけて日本画壇で活躍した巨匠たちを中心に、
現代の作家たちの作品も併せて紹介されています。

岡本太郎、梅原龍三郎、小磯良平、熊谷守一、猪熊弦一郎、
あの画家がクレパス画をと驚くような巨匠の名も並びます。



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寺内萬治郎 『緑衣の婦人像』
これがクレパスで描かれた絵なのか!



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岡本太郎 『鳥と太陽』
この有名過ぎる巨匠のクレパス画も展示。


Old Fashioned Club  月野景史

2018年8月 1日 (水)

【美術展】「ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界」三菱一号館美術館/煌めくジュエリーの輝きを愛でる

東京丸の内の三菱一号館美術館では9月17日まで、
「ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界―1978年パリに始まるエスプリ」展が開催中です。


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ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界
―1780年パリに始まるエスプリ
2018年6月28日(木)~9月17日(月・祝)
三菱一号館美術館

主催 三菱一号館美術館、ショーメ
共催 読売新聞社
後援 在日フランス大使館 / アンスティチュ・フランセ日本 .
協賛 大日本印刷
https://mimt.jp/chaumet/
※7月19日に開催された本展の特別内覧会に参加しました。
写真は特別の許可を得て撮影しています。



宝飾美術の展覧会
今回は夏の夜を艶やかに彩る美しい宝石、ジュエリーの展覧会を紹介します。
いつもユニークな企画展を開催している丸の内の三菱一号館美術館の催しで、
フランスのジュエラーであるショーメの展覧会です。

ジュエラーとは元は宝石職人や宝石商、宝飾業者全般を指します。
ティファニー、カルティエ、ブルガリらもジュエラーです。

ショーメの名は、日本で誰でも知っているというほど知名度は高くないかも知れませんが、
パリのヴァンドーム広場に軒を連ねるジュエラーの中で、最も長い歴史を誇ります。
18世紀末、1780年からその比類なきクリエイ ションでの優雅な礎を築き上げてきました

ナポレオン1世と皇妃ジョゼフィーヌの御用達ジュエラーとして、
装飾芸術の傑作と 称される数多くの作品に寄り添い、
伝統を重んじつつ今なお革新性を追求し続けています。

本展はルーヴル美術館名誉館長アンリ・ロワレット氏監修の下、
18世紀後半から現代まで、約240年に及ぶショーメの伝統と歴史を紹介する日本初の展覧会。
ロマン主義、 ジャポニスム、アール・デコといった芸術潮流との対話の中で洗練された作品、
ダイヤモンドのティアラやネックレス等の宝飾品と、
未発表の歴史的なデザイン画や写真等約300点が展示されています。



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デジタル技術と融合した展示も

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そして、ジュエリーにまつわるクラシカルで美しい西洋絵画の大作も

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記録的な猛暑となった今年の夏。
落とした照明のファンタジックな空間で、宝石たちは一段と輝きを増します。
眩いばかりに煌めく宝飾の美を愛で、
しばし暑さを忘れるのも素敵です。

Old Fashioned Club  月野景史

2018年7月27日 (金)

【美術展】「明治からの贈り物」 静嘉堂文庫美術館/真夏に楽しむ明治の超芸術

東京二子玉川の静嘉堂文庫美術館では9月2日まで、
「-明治150年記念- 明治からの贈り物」展が開催中です。

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-明治150年記念- 明治からの贈り物
The 150th Anniversary of the Meiji Restoration;GIFTS FROM THE“MEIJI”
2018年7月16日(月・祝)~9月2日(日)
静嘉堂文庫美術館
http://www.seikado.or.jp/exhibition/


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静嘉堂文庫美術館とは
このブログでも初めて扱う美術館。
人気の街である東急線二子玉川駅から少し離れた閑静な地にあります。

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賑わう駅周辺から離れ、住宅街を抜けると


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更に敷地内の森を行く


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視界が開け、静嘉堂文庫文庫本館が現れる
その隣が上の写真の美術館


静嘉堂文庫は日本および東洋の古典籍及び古美術品を収蔵しています。
三菱財閥の第2代総帥岩崎弥之助・第4代総帥岩崎小弥太父子の所有した庭園と
遺品の古典籍・古美術コレクションを基礎として発足。
併設する静嘉堂文庫美術館を通じて収蔵品を広く一般に公開する美術館活動を行っていいます。


明治からの贈り物
今回は明治150年を記念して明治の美術品を中心に、
近代絵画で初めて重要文化財の指定を受けた橋本雅邦の「龍虎図屏風」を含む、
第四回内国勧業博覧会(明治28年〈1895〉開催)出品の屏風の数々を出品。

また修理後初公開となる河鍋暁斎の代表作「地獄極楽めぐり図」の画帖、
そして当時の洋画界で“裸体画論争”を巻き起こした、日本の“ヌード”の先駆的作品である
黒田清輝「裸体婦人像」など、話題の名品が公開となります。

更に今では“超絶技巧”などとも呼ばれて人気の高い明治工芸品からは、
刺繍・金工・七宝・漆芸・陶磁器、それぞれ名工の力作が並びます。

※7月16日に開催された本展の内覧会に参加しました。
以下の写真はこの日のみ特別の許可を得て撮影しています。




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重要文化財 橋本雅邦(はしもとがほう) 「龍虎図屏風」(6曲1双) 明治28年(1895)
本展の大看板。これを観なくては



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黒田清輝(くろだせいき) 「裸体婦人像」 明治34年(1901)
裸体画論争を呼んだ問題作にして傑作。渡仏中に現地の女性を描いた絵です


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「裸体婦人像」が飾られていた屋敷内のリビング




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菊池容斎(きくちようさい) 「呂后斬戚夫人図」 江戸時代・天保14年(1843)
中国の史実に基づく残酷で恐ろしい作品。怖いけど見たくなる絵




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河鍋暁斎(かわなべきょうさい) 「地獄極楽めぐり図」(1帖40図・明治2~5年(1869~72))
数度に分けて全点が出品される




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鈴木松年(すずきしょうねん) 「群仙図屏風」(8曲1双) 明治28年(1895)



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菅原直之助(すがわらなおのすけ)
「鞍馬天狗刺繍額」 明治40年(1907)頃  「羽衣刺繍額」 明治40年(1907)頃
繊細な刺繍はまさに超絶



そして工芸の名品の数々が展示されています。

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決して大規模ではないですが、なかなか見応えのある展覧会です。
お薦めします。

Old Fashioned Club  月野景史

2018年7月23日 (月)

【美術展】「モネそれからの100年」横浜美術館/モネと後世代26作家の作品達

横浜みなとみらいの横浜美術館では9月24日まで、
「モネそれからの100年」展を開催中です。

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モネ それからの100年
2018年7月14日(土) ~ 9月24日(月・休)
横浜美術館

主催:横浜美術館、東京新聞、テレビ朝日
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
http://monet2018yokohama.jp/ 


※開催初日に催された特別鑑賞会に参加しました。
展示室内の写真は特別の許可を得て撮影しており、通常開催中の撮影はできません。


クロード・モネ
(Claude Monet, 1840年11月14日 - 1926年12月5日)


フランス印象派を代表する画家。
日本でもその名を知れぬ人はいないといえるほどのビッグネームで、
モネの名を冠した展覧会も数多く開催されてきました。

ところで本展のタイトルにある「それからの100年」とは何か?
モネは1840年生まれなので生誕100年ということはないし、
比較的長命で1926年没なので、没後100年には少し足りない。

実はこれはモネの画業の集大成となる『睡蓮』大装飾画の制作に着手してから“約100年”ということ。
そしてモネの作品と、後世代の画家達の多くの作品を同時に展示し、100年を俯瞰しようという試みです。

点数でいうと、モネの初期から晩年までの絵画25点と、
後世代の26作家による絵画・版画・写真・映像66点を一堂に展示されています。

後世代の画家達は必ずしもモネから直接薫陶を受けたというわけではないですが、
一堂に展覧することにより、両者の時代を超えた結びつきが浮き彫りにされています。


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写真ではわかり難いですが、
本展はモネ作品と後世のアート同一展示室内て鑑賞できる構成になっており(例外もあり)、
その関連性を見比べることができます。


本展には「わたしがみつける 新しいモネ。」のキャッチコピーがつけられています。
今回、モネと関連づけられて展示された後世の作品はいわば主催側からの提案です。
あまりになじみの深いモネですが、このような展示形式により、
新たな魅力の発見に繋がるかも知れません。



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エントランスの巨大パネル。
これは写真撮影できます。



Old Fashioned Club  月野景史

2018年7月12日 (木)

【美術展】「ミケランジェロと理想の身体」 国立西洋美術館/ルネサンス大彫刻家の本格展

東京上野の国立西洋美術館では9月24日まで
「ミケランジェロと理想の身体」展を開催中です。

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ミケランジェロと理想の身体
会期:2018年6月19日(火)~2018年9月24日(月・休)
国立西洋美術館

主催:国立西洋美術館、NHK、NHKプロモーション、読売新聞社
後援:外務省、イタリア大使館
協賛:大日本印刷協力:アリタリア-イタリア航空、日本貨物航空、西洋美術振興財団
公式サイト:http://michelangelo2018.jp/


ミケランジェロ・ブオナローティ
(1475年3月6日 - 1564年2月18日)

彫刻、絵画、建築のすべての分野で名をなし「神のごとき」と称された男、


ルネサンス芸術の象徴として
ミケランジェロはレオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロ・サンツィオと並び、
ルネサンス芸術の三代巨匠と称されます。

他の2人はやはり画家としての業績が知られます。
ミケランジェロもまたシスティーナ礼拝堂に描いた天井画と『最後の審判』はあまりにも有名。
しかし、彼は自らを語る時、あくまで「彫刻家」という肩書にこだわりました。
実際、美術館で鑑賞するような大きさの絵画はあまり残っていません。

一方、二十代前半に完成させたサン・ピエトロ大聖堂の『ピエタ』、
フィレンツェ共和国の象徴とされる巨大な『ダヴィデ』など、
その卓越した技と美意識が表現された大型彫刻作品は、各地で至宝とされています。


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そのため、これらの作品を中心に据えたミケランジェロの展覧会は、
これまで日本では実現がきわめて困難でした。


彫刻の二大傑作が来日
本展は、『ダヴィデ=アポロ』、『若き洗礼者ヨハネ』というミケランジェロ彫刻の傑作を核に、
古代ギリシャ・ローマとルネサンスの作品約70点の対比を通して、
両時代の芸術家が創りあげた理想の身体美の表現に迫っています。



Photo_3『若き洗礼者ヨハネ』1495-96年
ミケランジェロの20歳の頃の作品。
聖母子画に描かれる幼子でもなく、
イエス・キリストに洗礼を施す聖人としてでもない、
若き洗礼者ヨハネの像。
20世紀前半、不運にもスペイン内戦によって
大きな被害をうけましたが、
長年にわたる修復でよみがえりました。
修復後、スペインとイタリアで2回しか
公開されていない傑作が早くも来日。
























Photo_4『ダヴィデ=アポロ』1530年頃
こちらはミケランジェロ55歳頃の作品。
旧約聖書の英雄ダヴィデか、ギリシャの神アポロか。
未完ゆえに作品の主題でさえ不明で、どちらか決め切れていません。
ミケランジェロの代表作といえば、
誰でも知っているフィレンツェのアカデミア美術館収蔵のダヴィデ像ですが、
さてこの彫刻はダヴィデなのか?
























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『ラオコーン』 ヴィンチェンツォ・デ・ロッシ 1584年頃 ローマ
これはミケランジェロの作品ではありません。ルネサンス期の大理石彫刻。
この作品のみ、会場内で写真撮影できます。


Old Fashioned Club  月野景史

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