01.Art 美術 (展覧会)

2018年7月12日 (木)

【美術展】「ミケランジェロと理想の身体」 国立西洋美術館/ルネサンス大彫刻家の本格展

東京上野の国立西洋美術館では9月24日まで
「ミケランジェロと理想の身体」展を開催中です。

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ミケランジェロと理想の身体
会期:2018年6月19日(火)~2018年9月24日(月・休)
国立西洋美術館

主催:国立西洋美術館、NHK、NHKプロモーション、読売新聞社
後援:外務省、イタリア大使館
協賛:大日本印刷協力:アリタリア-イタリア航空、日本貨物航空、西洋美術振興財団
公式サイト:http://michelangelo2018.jp/


ミケランジェロ・ブオナローティ
(1475年3月6日 - 1564年2月18日)

彫刻、絵画、建築のすべての分野で名をなし「神のごとき」と称された男、


ルネサンス芸術の象徴として
ミケランジェロはレオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロ・サンツィオと並び、
ルネサンス芸術の三代巨匠と称されます。

他の2人はやはり画家としての業績が知られます。
ミケランジェロもまたシスティーナ礼拝堂に描いた天井画と『最後の審判』はあまりにも有名。
しかし、彼は自らを語る時、あくまで「彫刻家」という肩書にこだわりました。
実際、美術館で鑑賞するような大きさの絵画はあまり残っていません。

一方、二十代前半に完成させたサン・ピエトロ大聖堂の『ピエタ』、
フィレンツェ共和国の象徴とされる巨大な『ダヴィデ』など、
その卓越した技と美意識が表現された大型彫刻作品は、各地で至宝とされています。


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そのため、これらの作品を中心に据えたミケランジェロの展覧会は、
これまで日本では実現がきわめて困難でした。


彫刻の二大傑作が来日
本展は、『ダヴィデ=アポロ』、『若き洗礼者ヨハネ』というミケランジェロ彫刻の傑作を核に、
古代ギリシャ・ローマとルネサンスの作品約70点の対比を通して、
両時代の芸術家が創りあげた理想の身体美の表現に迫っています。



Photo_3『若き洗礼者ヨハネ』1495-96年
ミケランジェロの20歳の頃の作品。
聖母子画に描かれる幼子でもなく、
イエス・キリストに洗礼を施す聖人としてでもない、
若き洗礼者ヨハネの像。
20世紀前半、不運にもスペイン内戦によって
大きな被害をうけましたが、
長年にわたる修復でよみがえりました。
修復後、スペインとイタリアで2回しか
公開されていない傑作が早くも来日。
























Photo_4『ダヴィデ=アポロ』1530年頃
こちらはミケランジェロ55歳頃の作品。
旧約聖書の英雄ダヴィデか、ギリシャの神アポロか。
未完ゆえに作品の主題でさえ不明で、どちらか決め切れていません。
ミケランジェロの代表作といえば、
誰でも知っているフィレンツェのアカデミア美術館収蔵のダヴィデ像ですが、
さてこの彫刻はダヴィデなのか?
























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『ラオコーン』 ヴィンチェンツォ・デ・ロッシ 1584年頃 ローマ
これはミケランジェロの作品ではありません。ルネサンス期の大理石彫刻。
この作品のみ、会場内で写真撮影できます。


Old Fashioned Club  月野景史

2018年6月23日 (土)

【美術展】「ガレも愛した-清朝皇帝のガラス」サントリー美術館

東京六本木のサントリー美術館では7月1日まで
「ガレも愛した-清朝皇帝のガラス」展を開催中。
会期も残り僅かとなりました。

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ガレも愛した-清朝皇帝のガラス
2018年4月25日(水)~7月1日(日)
サントリー美術館

主催:サントリー美術館、朝日新聞社
協賛:三井不動産、三井住友海上火災保険、サントリーホールディングス
特別出品:ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2018_2/



ガラス美術・工芸というと西欧文化とのイメージがありますが、
本展は中国のガラス芸術の展覧会です。

中国のガラスの起源は古く、春秋時代末期から戦国時代(紀元前5~前3世紀)に遡りますが、
ガラス工芸が飛躍的に発展したのは、清王朝の時代です。

本展では一部、大昔のものも出品されていますが、
メインは清王朝のガラスです。

その美しさは、フランス・アール・ヌーヴォー期を代表する芸術家
エミール・ガレ(1846-1904)も魅了され、彼の造形に取り込まれていきました。

本展では一部展示スペースのみ写真撮影が可能です。

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撮影可能ではありませんでしたが、本展にはガレの作品も多く展示されています。
随分、近代的なものがあるなと思ったらガレだったりしました(笑)
いっそのこと、「清朝ガラスとガレ」といったネーミングにした方がわかり易く、
引きも強かったのではないかと思います。
「ガレも愛した-清朝皇帝のガラス」では、ガレの作品も展示されているとは普通思わないでしょうから。


Old Fashioned Club  月野景史

2018年6月21日 (木)

【美術展・催事】「有田の魅力展2018」」東武百貨店池袋/美術工芸、そして日々の食卓で楽しむ有田焼

東武百貨店池袋本店では6月21日(木)から26日(火)まで、
「有田の魅力展2018」を8階催事場にて開催中です。


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有田の魅力展2018
2018年6月21日(木)~6月26日(火)
東武百貨店 池袋本店 8階催事場(2.3番地)

営業時間 : 10:00~20:00 ※最終日は17:00閉場
東武百貨店サイト http://www.tobu-dept.jp/ikebukuro/event/detail/1539
有田観光協会サイト https://www.arita.jp/news/003285.html


この催しは百貨店の催事なので、入場料は不要です。
美術工芸としての有田焼の鑑賞、
そして日常使いの有田焼磁器の展示・販売のイベントです。

開幕初日の6月21日夕刻に開催されたブロガーイベントに参加してきました。
※写真は特別に許可を得て撮影しています。



有田焼(ありたやき)

佐賀県有田町を中心に製造される磁器の有田焼は400年を越える歴史があります。
豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に来日した職人によって創始されたのは1616年。
江戸時代から美術工芸品として海外で高い評価を得てきました。

ただ、「有田焼(ありたやき)」と名付けられたのは明治になってから。
日本が初めて公式参加した1873年のウィーン万国博覧会に出品され、
改めて評価を得ました。


暮らしの中に有田焼
歴史的には美術品としての面の強い有田焼ですが、
現在は日々の食卓で使う器としても多く作られています。

そこで本展では「暮らしの中に有田焼」をテーマとし、
有田焼を日常的に楽しめるよう、
フードスタイリストの遠藤文香さんによるテーブルコーディネイトの提案がさなれています。

また会場内のカフェコーナーでは
有田焼の器を使ったカレーやコーヒーの販売も行なわれています。

やや堅苦しいイメージもある日本の陶磁器のイベントとしては、
なかなか楽しめる内容になっています。


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以上、このブログでは暮らしの中の有田焼、
更に言えばあまり伝統工芸らしくない、斬新に感じられる磁器を中心に紹介しました。


もちろん美術工芸品にも大きなスペースが用意され、
数多くの名品が展示されています。


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そして上述のように、会場内にはカレーやコーヒー、ケーキが
有田の器で楽しめるスペースも。


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有田焼で飲むアイスコーヒー


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☆☆ブロガーイベントより


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有田焼の老舗 香蘭社社長 深川祐次氏のトークショー
有田焼の歴史について解説いただきました。



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フードスタイリスト遠藤文香さん
有田の器で楽しむ食卓


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遠藤さんによる実際に食材を使用したコーディネート例
これはブロガーイベントのみの試みです。
会場では下の写真のようにパネルで紹介されています。


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◆さて、会場は東武百貨店池袋本店8階の催事場ですが、
同店の11階から15階までは立派なレストラン街。
食事の場には困りません。
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Old Fashioned Club  月野景史

2018年6月 7日 (木)

【美術展】「ルーヴル美術館展 肖像芸術-人は人をどう表現してきたか」国立新美術館/ルーヴルの“顔”達が来日

東京六本木の国立新美術館では9月3日まで、
「ルーヴル美術館展 肖像芸術——人は人をどう表現してきたか」が開催中。
丸三ヶ月以上のロングラン。
更にその後は大阪市立美術館で来年1月まで開催されます。



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ルーヴル美術館展
肖像芸術——人は人をどう表現してきたか
2018年5月30日(水)~2018年9月3日(月) 
国立新美術館 企画展示室1E

主催;国立新美術館、ルーヴル美術館、日本テレビ放送網、読売新聞社、BS日テレ
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本 
特設サイト http://www.ntv.co.jp/louvre2018/
巡回展:大阪市立美術館 2018年9月22日(土)- 2019年1月14日(月・祝)


世界で最も有名な美術館・・・といえば、
おそらくは芸術の都、フランスはパリのルーヴル(ルーブル)美術館でしょう。
今回はそのルーヴルの名を冠した展覧会。

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本展のテーマは「肖像」
大別すれば肖像画と彫刻ということになります。


人の似姿を描出する肖像は、古代以来の長い歴史をもつ芸術ジャンル。
本展はルーヴル美術館の全8部門から選りすぐられた約110点の作品を通して、
肖像の社会的役割や表現上の様々な特質を浮き彫りにされています。


展示される多くの名作の中でも特に注目されるのは、
27年ぶりに来日するヴェネツィアの巨匠ヴェロネーゼの傑作、通称『美しきナーニ』。


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『女性の肖像』、通称『美しきナーニ』 ヴェロネーゼ 1560年頃
本展の“看板娘”


また古くは古代エジプトの棺を飾ったマスク、
ローマ皇帝やナポレオンなどの君主像、
そして華麗な女性や愛らしい子どもたちの肖像まで、
数々の肖像の名品が一堂に会します。

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Old Fashioned Club  月野景史

2018年6月 1日 (金)

【美術展】「プーシキン美術館展-旅するフランス風景画」東京都美術館/ロシアから来たフランス絵画達

東京上野の東京都美術館で7月8日まで、
「プーシキン美術館展 ─ 旅するフランス風景画」展が開催中です。



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プーシキン美術館展─旅するフランス風景画
Masterpieces of French Landscape Paintings from The Pushkin State Museum of Fine Arts, Moscow
2018年4月14日(土)~7月8日(日)会場企画展示室休室日月曜日
東京都美術館

主催:東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、朝日新聞社、テレビ朝日、BS朝日、プーシキン美術館、ロシア連邦文化省
後援:外務省、ロシア連邦大使館、ロシア連邦交流庁(Rossotrudnichestvo)
特設WEBサイトhttp://pushkin2018.jp 

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モスクワから来たフランス絵画

タイトルにもあるようにフランス風景画の展覧会。
しかし、フランスの美術館からやってきた作品が展示されているのではありません。

珠玉のフランス絵画コレクションで知られるロシア モスクワのプーシキン美術館から、
17世紀から20世紀の風景画65点が来日しました。

神話の物語や古代への憧憬から身近な自然や大都市パリの喧騒、
更には想像の世界に至るまで、描かれた時代と場所を軸にフランス近代風景画の流れが紹介されています。

特に注目されるのは初来日となるモネの『草上の昼食』。


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草上の昼食 クロード・モネ 1866年

マネの同一タイトルの問題作が有名ですが、
モネ版は同時代の人物たちとみずみずしい自然風景の調和が楽しめます。
印象派誕生前、26歳となる若きモネの魅力溢れる作品。


他にもロラン、ブーシェ、コロー、ルノワール、セザンヌ、ゴーガン、ルソーら
フランス絵画史のビッグネームによる作品が集結。


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エウロペの掠奪 クロード・ロラン 1655年


フランス風景画の決定版ともいえる展覧会です。

Old Fashioned Club  月野景史

2018年5月 1日 (火)

【美術展】「ターナー 風景の詩」損保ジャパン日本興亜美術館/英国を代表する風景画家の決定版回顧展

東京新宿の東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館では7月1日まで
「ターナー 風景の詩(うた)」展を開催中です。 

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ターナー 風景の詩(うた)
会 期: 2018年4月24日(火)~7月1日(日)
会 場: 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館

        (新宿区西新宿1-26-1 損保ジャパン日本興亜本社ビル42階)
開館時間:午前10時~午後6時 ※入館は閉館30分前まで
        ただし5月9日(水)、16日(水)、6月26日(火)~30日(土)は午後7時まで
主 催: 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館、毎日新聞社、スコットランド国立美術館群
協 賛: 損保ジャパン日本興亜、大日本印刷
後 援: ブリティッシュ・カウンシル
協 力: 日本航空
美術館ホームページ:http://www.sjnk-museum.org/
展覧会公式サイト:https://turner2018.com/
※東京展終了後は7月7日より郡山市立美術館に巡回・開催


ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
(Joseph Mallord William Turner、1775年4月23日 - 1851年12月19日)

イギリス・ロンドン出身。
英国絵画史を代表する画家・芸術家の1人で、特に風景画の巨匠として知られる。

本展はそのターナーの回顧展です。
いわゆる“ターナーとその周辺作”の展覧会ではなく、
ターナー作品のみの約120点で構成された(ターナーの肖像画1点を除く)
決定版ターナー展とでもいうべき催し。


開幕前日の4月23日に行われたプレス内覧会に参加しました。
この日は主催団体のひとつであるスコットランド国立美術館群より
総館長のジョン・レイトン卿が来日、主要な作品の説明を行いました。

★このページの写真は内覧会にて特別の許可を得て撮影・掲載しています。


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来場者に挨拶するジョン・レイトン卿(左から3人目)


ターナーは穏やかな田園風景、嵐の海、聳え立つ山岳など、
自然の様々な表情を優れた技法で表現しました。

本展ではターナー絵画を以下の4つのテーマに分けて展示しています。

「地誌的風景画」
「海景-海洋国家に生きて」
「イタリア-古代への憧れ」
「山岳-あらたな景観美をさがして」


わかりやすく観やすい、いい分類だと思います。

実在の風景、建築物等を描いて地誌的価値を持ちながら、
古代風景をも思わせるファンタジックな画風。
日本と同じ島国のイギリスならではの迫力ある海洋風景。
水彩画、また版画へのこだわり。
ターナーの魅力や足跡が明確に伝わる展示スタイルです。

残念ながら内覧会では各絵画単体での撮影は許可されていなかかったので、
分類に沿って個々の作品を紹介することはできません。
展覧会の雰囲気のみ紹介します。



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ターナーの風景画は独特の光や空気感に包まれています。
フランスでの印象派登場より半世紀以上前に活躍した画家ですが、
印象派絵画へ影響を与えたことが見てとれます。

また、これはレイトン卿も強調していたのですが、
ターナーは水彩画の名手です。
その技術は日本においても明治初頭から多くの画家たちの関心を集めました。

ともかく、英国各地の多くの美術館、個人収集家、
そして日本の美術館からも集めた120点による
ターナー展決定版。
この機会はそうそうないと思います。
お見逃しなく。

Old Fashioned Club  月野景史


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損保ジャパン日本興亜美術館 エントランスからの夜景

2018年4月 2日 (月)

【美術展】「ヌード NUDE —英国テート・コレクションより」

横浜美術館で6月24日まで、
「ヌード NUDE —英国テート・コレクションより」が開催中です。


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ヌード NUDE —英国テート・コレクションより
NUDE: ART FROM THE TATE COLLECTION
2018年3月24日(土) – 6月24日(日) 
横浜美術館

主催 横浜美術館、読売新聞社、テート 
協賛 大日本印刷 
協力 日本航空、みなとみらい線、横浜ケーブルビジョン、FMヨコハマ、首都高速道路株式会社 
https://artexhibition.jp/nude2018/
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NUDE ヌード
裸体画や裸体彫刻などの裸体美術の展覧会。
話題を集めそうなテーマです。

日本初公開となるロダンの大理石彫刻『接吻』をはじめ、
近現代美術の殿堂・英国テートが所蔵するターナーやマティス、ピカソやホックニーらの
「ヌード」をテーマにした作品と、その歴史を紹介する展覧会。
ヴィクトリア朝から現代までの約200年におよぶヌードの歴史が辿られています。

現在から遡って200年ほどなので、ルネサンスやバロック期の古典絵画はありません。
もっとも古典的なものでも、ジョン・エヴァレット・ミレイらラファエル前派とその周辺くらいまて。



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オーギュスト・ロダン『接吻』1901–4 年 
本展の大看板作品。日本初公開。
等身大を超える大理石彫刻、エロティシズムの傑作彫刻。
この作品は撮影可です。



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フレデリック・ロード・レイトン
『プシュケの水浴』1890年発表 
館内(展示室外)のパネルより
絵画における本展の看板作品。
レイトンは19世紀イギリスの画家で、
ラファエル前派とも近い関係にありました。


蠱惑的なテーマの展覧会というと、
昨年、上野の森美術館で開催された「怖い絵」展は連日もの凄い盛況でした。
それに比べると本展はだいぶおとなしい客入りでした。
近代絵画に偏っているせいか、あるいは彫刻を大看板に推したためか。



常設展スペースも充実。
写真撮影可。
企画展に合わせか、個性的なヌードも展示されています。


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Old Fashioned Club  月野景史

2018年3月 9日 (金)

【美術展】「FACE2018 損保ジャパン日本興亜美術賞展」/現代日本の新進画家達の公募展

東京新宿の東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館では3月30日まで
「FACE展 2018 ‐損保ジャパン日本興亜美術賞展」が開催中。
現代日本の洋画家による公募展です。

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FACE展 2018 ‐損保ジャパン日本興亜美術賞展
会期:2018年2月24日(土)~3月30日(金)
会場:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館

主催:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館、読売新聞社
協賛:損保ジャパン日本興亜
http://www.sjnk-museum.org/program/current/5250.html

損保ジャパン日本興亜美術財団の公益財団法人への移行を機に創設された展覧会。
今回で6回目を迎えました。


新進画家の公募展
現代日本の新進作家の動向を反映する公募展として定着しつつあり、
私も楽しみにしています。

現在放送中のドラマ『FINAL CUT』(フジテレビ系)の初回で内容とは関係ないのですが、
「現代美術の展覧会はお客が入らない」というセリフがありました。
現代美術=抽象作品というイメージがあり、敬遠されがちな傾向を反映しているのでしょう。

本展はまさに現代絵画の展覧会ですが、
何が描いてあるかまったく判別不能な抽象画は多くはありません。
ユニークでバラエティに富んだ作品が揃っています。

展示されているのは入選作71点。
そのうちの9点がグランプリをはじめとする受賞作で、最初の展示室に飾られています。

本展は写真撮影可能です。
いくつか紹介します。
まずはポスターやチラシにもメインで載っているグランプリ受賞作から。



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グランプリ 仙石裕美
『それが来るたびに跳ぶ 降り立つ地面は跳ぶ前のそれとは異なっ ている』



この展覧会では自分が一番いいと思った作品を投票できます。
正直を言うと、私の好みという点では、今年はこれという作品はなかったのですが、
迷った末にこの絵にしました。

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蜂谷真須美『歩』



その他、気に入った絵を紹介していきます。

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Old Fashioned Club  月野景史

2018年3月 7日 (水)

【美術展】「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」国立西洋美術館/スペイン絵画黄金期の傑作群が来日

東京上野の国立西洋美術館で5月27日まで、
「日本スペイン外交関係樹立150周年記念 プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」が開催中。
17世紀スペインの巨匠ベラスケスをメインとした展覧会です。


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日本スペイン外交関係樹立150周年記念
プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光
会期:2018年2月24日(土)~2018年5月27日(日)
会場:国立西洋美術館

主催:国立西洋美術館、プラド美術館、読売新聞社、日本テレビ放送網、BS日テレ
後援:スペイン大使館特別協賛:Canon
公式サイト https://artexhibition.jp/prado2018/


17世紀はバロック絵画の時代
イタリアのカラヴァッジョを始祖とし、欧州各地に大画家が登場しました。
スペインを代表する画家がディエゴ・ベラスケス(1599年6月6日 - 1660年8月6日)です。
宮廷画家として活躍しました。

この時代のスペインはこのベラスケスをはじめ、
リベーラ、スルバランやムリーリョなどの大画家を輩出しました。

彼らの芸術をはぐくんだ重要な一因に、
歴代スペイン国王がみな絵画を愛好し収集したことが挙げられます。

ベラスケスは王室のコレクションであったティツィアーノやルーベンスの傑作群から触発を受け、
国王フェリペ4世の庇護を受けて大成しました。
スペインにおいて絵画芸術が到達し得た究極の栄光を具現した存在でした。




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プラド美術館展
スペイン・マドリードにあるプラド美術館。
スペイン王室の収集品を核に1819年に開設された、世界屈指の美の殿堂です。

本展はそのプラド美術館のコレクションから、ベラスケスの作品7点を軸に、1
7世紀絵画の傑作など61点を含む70点をご紹介されています。
フェリペ4世の宮廷を中心に、17世紀スペインの国際的なアートシーンを再現し
幅広いプラド美術館のコレクションの魅力を味わう展覧会です。



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ディエゴ・ベラスケス
『王太子バルタサール・カルロス騎馬像』1635年頃 



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ディエゴ・ベラスケス
『狩猟服姿のフェリペ4世』1632-34年

Old Fashioned Club  月野景史

2018年3月 3日 (土)

『美術展』「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」 国立新美術館/スイスの収集家による19世紀フランス絵画のコレクション

東京六本木の国立新美術館で5月6日まで、
「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」が開催中。
数ある絵画分野の中でも人気の印象派をメインとした展覧会です。

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至上の印象派展 ビュールレ・コレクション
会期 2018年2月14日(水) ~ 5月7日(月)
会場 国立新美術館 

主催 国立新美術館、東京新聞、NHK、NHKプロモーション
後援 外務省、スイス大使館
協賛 ジュリアス・ベア・グループ、損保ジャパン日本興亜協力スイス政府観光局、スイス インターナショナル エアラインズ、日本貨物航空、ヤマトロジスティクス
展覧会ホームページ http://www.buehrle2018.jp/


「ビュールレ・コレクション」とは何か?
ビュールレとは美術収集家の名前。
本展はビュールレ氏のコレクションを鑑賞する展覧会です。


エミール・ゲオルク・ビュールレ
ドイツに生まれ、スイスで後半生をすごす。
第一次・第二次世界大戦を経験し、実業家として成功して富を築きました。
心の拠りどころとして美術作品を収集し、
コレクションはチューリヒにある邸宅の隣の別棟に飾られました。

ビュールレ死後、別棟は美術館として一般公開されましたが、
スイス国外にコレクションがまとまって公開されたのは過去に数回のみ。
2008年、世界的に報じられた4点の絵画盗難事件以来、
一般公開が規制され、2020年にチューリヒ美術館に全コレクションが移管されることになっています。
ですので、今回はビュールレのコレクターとしての全体像がみられる最後の機会です。

つまり本展はスイスに所蔵されているフランス絵画の展覧会。
(一部イタリア絵画などもあり)
19世紀フランス画壇のビッグネームの作品が揃います。
ドラクロワ、ドガ、マネ、ルノワール、ファン・ゴッホ、ゴーギャン、モネ、セザンヌ、マティス、ピカソ…。
世界に知られ、日本でも人気の高い画家の名が並びます。
そして、「この絵はビュールレ・コレクションにあったのか」と驚くような著名な作品もあります。

特に印象派・ポスト印象派の作品は傑作揃いで
絵画史上、最も有名な少女像ともいわれるルノワールの『イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)』と
セザンヌの『赤いチョッキの少年』は印象派の中でも人気の高い両巨匠の「最高傑作」として知られています。
タイトルに「印象派展」とありますが、点数でいうとポスト印象派と呼ばれるセザンヌ、ゴッホも多いです。


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『イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)』
ピエール=オーギュスト・ルノワール
1880年 油彩、カンヴァス 65×54cm
これは愛らしい! 本展の看板作品です。


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『赤いチョッキの少年』
ポール・セザンヌ
1888-90年 油彩、カンヴァス 79.5×64cm
有名な絵です。スイスにあったのですね。


出展作60点の半数は日本初公開。
モノクロのデッサンのようなものは含まれず、ほとんど油彩画の完成作品です。

なかでもモネの代表作の一つ、高さ2メートル×幅4メートルの大作『睡蓮の池、緑の反映』は、
これまでスイス国外には一度も出たことがありませんでした。日本人がまだ見たことのないモネの「睡蓮」。
門外不出といわれたモネの最高傑作です。


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『睡蓮の池、緑の反映』
クロード・モネ
1920-26年 油彩、カンヴァス 200×425cm
日本初公開の大作

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この作品だけは場内での写真撮影が許可されています。


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会場の国立新美術館で昨年行われたミャシャ展は物凄い盛況で連日長蛇の列で鑑賞が大変でした。
時間にもよるでしょうが、今回はこれだけの作品が揃っているのに、今回はだいぶゆったり観ることができました。
西洋絵画ファンならば、チェックすべき展覧会でしょう。

Old Fashioned Club  月野景史

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