37.芸能 テレビ バラエティ

2019年6月19日 (水)

【芸能】「闇営業」の問題点/昔は「ショクナイ」と呼ばれていた

「闇営業」(もしくは裏営業)という聞きなれない怪しげな言葉がにわかに話題になりました。
芸能界における隠語、業界用語といったところ。

意味としては、
芸能人・タレントが所属する芸能事務所を通さず直接受ける仕事のこと。
当然ながらテレビなど公共性の強いメディアが絡まない仕事がほとんどです。

ニュースになっているケースはカラテカの入江慎也さんが直接の窓口となり、
宮迫博之さんやロンブー田村亮さんら芸人たちに仕事を斡旋した形です。

「闇営業」という言葉は随分とおどろおどろしく、犯罪をイメージしてしまいますが
上に書いた意味なので、問題があるとすればタレントと所属事務所との契約上のことで、
テレビ局や視聴者、ファンには関係ありません。
契約違反等の民事上の問題が発生する可能性はありますが、犯罪とはいえません。

今回問題になったのはその闇営業で行った先が、
反社会組織である詐欺グループの忘年会だったこと。
これはまずかった。

まるで反社会勢力のような犯罪性のある場での仕事が「闇営業」かのような印象になり、
この言葉のおどろおどろしさに輪をかけてしまいました。


後の焦点は宮迫さんらが相手が詐欺グループと知っていたか否か。
ギャラは本来受け取るのが当然ですが、
一度受け取っていないと言っているので、これも焦点になっています。


ところでこの「闇営業」
昔は「ショクナイ」と呼ばれていました。

といっても主にビートたけしさんがラジオのオールナイトニッポン等で使っていたもので、
業界でどの程度一般的だったのはかわかりません。

事務所を通して受ける正規の仕事(本業)に対して非正規の「内職」。
その「内職」を芸能界風にひっくり返して「職内」→「ショクナイ」となったのでしょう。

「闇営業」よりはこちらの方がしっくりくるでしょうか。
ただ、今回の入江さんのように斡旋・仲介する人物がいて関わる人間も増えてとなると、
「内職」というこじんまりしたイメージではなくなりますが。

Old Fashioned Club  月野景史

2019年3月12日 (火)

【芸能】灘康次とモダンカンカンのリーダー灘康次死去/ボーイズ芸の大御所

訃報 ボーイズグループ「灘康次とモダンカンカン」のリーダー灘康次さんが死去しました。89歳


Photo
灘康次(なだ こうじ) ※写真中央 1929年3月7日-2019年3月5日
この写真は1980年代頃のメンバー
右から2人目の方はおそらく90年頃に抜け、残ったメンバーはその後も長く活動しましたが
現在存命なのは左から2人目の川田恋さんだけです


モダンカンカンはいわゆるコミックバンドで、
その意味では初期のザ・ドリフターズなどとも同じですが、
あきれたぼういずを始祖とし、そのメンバーであった川田晴久(旧名 川田義雄)の直弟子であり、
ボーイズ芸という系譜の後継者になります。

そして早世した師匠・川田晴久の

♪地球の上に朝が来る
   その裏側は夜だろう

などいわゆる“川田節”の継承者として長く活躍しました。
ボーイズバラエティ協会会長、後に名誉会長となり、亡くなるまでその座にありました。
ボーイズ芸の象徴的な存在だったといえるでしょう。

グループとしてのモダンカンカンは1958年結成。
灘さん以外のメンバーは入れ替わりつつ
灘さんが体調不良でセミリタイヤする2010年代初頭まで50年以上活動していました。
メンバーや周囲からは“親方”と呼ばれていたようです。



1995年のテレビ出演時
結成から40近く経ており、既に大御所の頃ですが、ネットに残る映像としては古い方・・・というか、
だいたいこの時期、1990年代半ばのものが何本か残っています。

私が子どもの頃に演芸番組で観た記憶があるのは1970年代末から80年代初頭くらいなので、
上の映像よりだいぶ前なのですが、子ども心に古いタイプのレトロな芸能だと感じていました。
子どもの頃はネタの部分をいいけれど、音楽の部分は楽しく感じませんでしたが、
今聴くと歌や演奏に味があっていいです。
年をとったということなのでしょう。

Old Fashioned Club  月野景史

2019年3月 4日 (月)

[テレビ】『ZIP!』の人気コーナー 「MOCO'Sキッチン」が終了

日本テレビ朝の情報番組『ZIP!』の名物コーナーである
「MOCO'Sキッチン」が3月末で終了するとのこと。

2011年4月の番組スタート以来の人気コーナー。
イケメン俳優の速水もこみちさんが視聴者のリクエストに応じて
手際よく料理をするのが基本的なスタイル。
料理の上手さ、レパートリーの広さ、ちょっとおしゃれな出来上がり
そして大胆なオリーブオイル使いなどが話題を呼びました。

私もこの人、なんでこんなに料理が上手いのかと感心して観ていました。

番組自体は短時間で手軽、手早くという印象ですが、
食材や調味料、香辛料などは凝ったものが多く、結構贅沢な場合もあり、
冷蔵庫の余り物で簡単に・・・といった感じではなかったです。


近年は縮小傾向
ただ、近年は圧縮傾向にあったと思います。
以前はもこみちさん自身が視聴者のリクエストを読み上げていたのを、
簡単なナレーションに差替え、
出来上がった料理をもこみちさん自身が試食するシーンもカットされました。
これらから、人気に陰りが見えているのかなとは感じていました。

更に昨年秋には「もてなしMOCO」という
ゲストに食事を作って振舞うというスタイルに変更され、
年末はミニドラマの放送でしばらく休止になったりもしました。


元のスタイルに戻り終焉か
終了公表後の3月4日からは「MOCO'sキッチン おまかせレシピ」として、
リクエストに応えるスタイルではないものの、
ほぼ元のスタイルに戻り放送されています。

最後の最後では何かスペシャルなことをやるかも知れませんが、
とりあえず原点に帰ってラスト一ヶ月を過ごすということでしょう。


Old Fashioned Club  月野景史

2018年7月 4日 (水)

【落語芸術協会】桂歌丸会長死去で後任は小遊三か昇太か/いずれにしろ『笑点』ではいいネタに

02

7月2日の落語家の桂歌丸さん死去(没年81歳)に伴い、
昨日のブログでは歌丸さんと『笑点』について記しました。
ただ、歌丸さんは2016年に『笑点』を降板しており、
番組の今後については問題ありません。
どのような追悼企画が組まれるかが注目されるくらいです。

今後が気になるとしたら落語芸術協会の会長職の後任でしょう。


既に小遊三が会長代行に就任
もっとも、こちらも大して問題があるとは思えません。
現在の副会長は歌丸さんと同様に『笑点』でお馴染みの三遊亭小遊三さんが単独で務めており、
「便所でお尻を拭く(副)会長」などとネタにしているので、一般にもよく知られています。

そして実は歌丸さんが亡くなる前の6月15日の時点で、
歌丸さんの療養を理由に小遊三さんが会長代行の座についているのです。

1936年生まれで、82歳直前でなくなった歌丸さんに対し、
小遊三さんは11年下の1947年生まれで今年71歳。
若くはないですが、歌丸さんからの引き継ぎなら充分世代交代といえます。

ですから次期会長は小遊三さんでまったく問題ないように思えます・・・が、
そうとも言い切れない事情もあるのです。

では誰の可能性があるのか?
歌丸さんの後任として『笑点』司会を務め、協会理事である春風亭昇太さんです。


ライバル団体が既に若返り
昇太さんでは一気に世代交代し過ぎではないかと思うかも知れません。
しかし、そうとも言えないのです。
競合団体で、規模も大きい落語協会が既に大幅な若返りを果たしているから。

昇太さんは1959年生まれで今年59歳。
落語協会現会長の柳亭市馬さんは昇太さんより2歳下、1961年生まれで今年57歳なのです。

ちなみに副会長の林家正蔵さんは更にひとつ下の1962年生まれで今年56歳。
正・副会長とも昇太さんより若いのです。

落語協会は2014年からこの体制。
その前の会長は歌丸さんより3歳下でほぼ同世代の柳家小三治さんでしたから、
既に4年前に大きな世代交代を断行しているのです。


別に落語協会の真似をする必要もないのですが、
ライバルに比べて世代交代が大きく遅れているとのイメージは歓迎し難いところ。
それに改めて考えると、今の小遊三さんは歌丸さんの会長就任時(68歳)より年上だし、
昇太さんの59歳という年齢も、いくら伝統芸能の世界とはいえ、決して若くはありません。
会長などまだまだという歳ではないでしょう。
思い切って若返りを決行するのもありです。

そう考えると、最近の小遊三さんの『笑点』での振る舞いも気になります。
ことさら下ネタを連発しているように思えるのです。

それは元からの番組におけるキャラで、協会とは関係ないといわれるかも知れませんが、
特に最近、下ネタ率が上がっているように思えます。
まるで「自分はこういうキャラだから会長の柄ではないよ」とアピールしているように感じる。


いずれは昇太会長
仮に今回はこのまま小遊三さんが代行から正式な会長に就任したとしても、
いずれも昇太さんが昇格することはまず間違いないでしょう。

実は自分は2年前の歌丸さんの『笑点』降板時にある読み違えをしました。
司会の後任を6代目三遊亭円楽さんと予想したのです。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2016/05/6-d783.html 

これは読みが甘かった。
政治的事情を見落としていました。

『笑点』の司会は知名度・認知度という点では落語界の顔であることを意味します。
特に落語協会に対して規模で劣る芸術協会としては是が非でも抑えたいところ。
当時57歳だった昇太さんが司会となり、やがて会長となれば、協会もあと20年安泰です。
もちろん番組が続けばの話ですが、50年続いた番組ですし、
今後も長期的な高齢化が進むとなれば、続くと考えて当然というか、そう考えて戦略を練るべき。

ということで歌丸さんはじめ芸協側も昇太さんを強く推し、
日本テレビ側もそれで支障なしと判断したのでしょう。
(先代が長年務めたとはいえ、基盤の弱い円楽一門に司会を託す事に不安を感じたのかも知れません。)


とはいえ、今回は順番通りに小遊三会長という可能性も高いと思います。
昇太さんに会長も『笑点』司会もとなると、あまりにおんぶにだっこ感が強くなるし。

小遊三さんが会長なら、大喜利内でのねじれ現象が更に明確になります。
昇太さんは協会No.1である会長相手に、座布団をあげたり取ったりするのだから。

役職の組み合わせも色々なパターンが考えられますが、
・小遊三会長 昇太理事(留任)
・小遊三会長 昇太副会長
・昇太会長 小遊三副会長(留任)
・昇太会長 小遊三相談役

いずれにしろ大喜利で大いにネタにするでしょう。
これは協会のPRにもなりますし。


Old Fashioned Club  月野景史

2018年7月 3日 (火)

【訃報】桂歌丸死去 長寿番組『笑点』の象徴的存在 その足跡を辿る

落語家の桂歌丸さんが亡くなりました。81歳。


Photo_4
桂歌丸
かつら うたまる、1936年8月14日 - 2018年7月2日 本名 椎名巌(しいな いわお)
噺家 落語芸術協会 会長

1966年スタート、日本テレビ日曜夕方の大長寿番組『笑点』に
大喜利メンバーとして開始から2016年まで出演し、
終盤10年は司会を務めた事で知られます。

もちろん『笑点』だけの人ではありませんが、
番組との関わりの長さと深さは間違いなくNo.1。
「『笑点』の象徴的存在」と呼んでいいでしょう。
このブログでは『笑点』との関わりに絞り、その足跡を少し辿ってみます。


1966年
演芸番組『笑点』は1966年5月15日にスタート。
現在まで続く長寿番組ですが、
開始時からのレギュラーメンバーで2000年代以降も出演を続けていたのは、
5代目三遊亭円楽さん、歌丸さん、林家こん平さんだけでした。


波乱の日々
『笑点』は開始から3年ほどで初代司会者の立川談志さんとの路線をめぐる対立が起こり、
1969年3月に3人を含む大喜利メンバーが談志さんを残してすべて降板してしまいます。
談志さんのブラックユーモア志向に、他のメンバーが反発したからとされます。

そして同年暮れには談志さんが参院選出馬を理由に降板。
すると元のメンバーが順次復帰していきます。
この時も3人の中では歌丸さんの復帰が一番早かったのです。

※Wikipediaの『笑点』の項目は長大になり過ぎて、このあたりの経緯が解り難くなっています。


全盛期 小円遊との対立が名物に
さて、『笑点』は司会役に前田武彦さんを挟んで1970年12月より三波伸介さんが就任。
1972年までに円楽、歌丸、三遊亭小円遊、三遊亭円窓、こん平、林家木久扇(当時はもちろん木久蔵)が揃い、
全盛期と言われる時代を迎えました。

今では伝説となっていますが、歌丸さんは小円遊さんとライバル関係にあり、
このいがみ合い、罵り合いが番組最大の名物・売り物となっていきました。
もちろんこの対立関係は談志さんの時とは違い、番組の演出です。

しかし、円楽さんが1977年に落語専念を理由に卒業すると、
まもなく円楽さんの円生門下の弟弟子であった円窓さんも同様の理由で降板。
そして盟友・小円遊さんのまさかの死去。
それに伴って若手への交代等があり、番組も少しずつ様変わりをしていきます。

そして1982年暮れ、大黒柱の三波伸介さんの急死という非常事態を迎えます。
その後任司会者として、円楽さんが復帰するのです。


三波さん死去時の司会昇格はなかったか?
この当時の歌丸さんは46歳。
今のメンバーに比べるとかなり若いですが、当時は最年長だし、
円楽さんとも4歳しか違いません。

5年以上番組から離れており、落語協会からの独立で微妙な立場にあった円楽さんの復帰より、
歌丸さんの昇格があり得なかったのか?
今となるとそんな風にも感じます。
しかし、当時はその空気はほとんどなかったように思います。

理由を分析すればふたつ
ひとつは大人気タレントだった三波さんに比べ、
『笑点』では長いといえ、歌丸さんはタレントとしての認知度が失礼ながらかなり劣るように思えたこと。
この点は円楽さんの方が明らかに上でした。

ただ、それ以上の問題は、これは近年の司会交代時にも言われる事ですが、
歌丸さんが司会に昇格してしまうと、回答者が弱くなるという事情がありました。
当時、歌丸さんに次ぐベテランはこん平さんと木久扇さんですが、両方ともいわゆるおバカ系キャラ。
残りは若手ばかりで、それではなんとも軽くなってしまうと感じたものです。

この点は、もし小円遊さんが健在だったら、あるいは円窓さんが降板していなかったら、
この時点での歌丸さんの司会就任もあったかも知れません。


2000年代へ
ともかく、円楽さんの復帰で『笑点』も安定を取り戻しました。
大喜利メンバーも若手に僅かな出入りがあっただけで、20年以上安定状態が続き、
21世紀を迎えてもゆるぎない長寿番組となりました。

しかし2004年、歌丸さんより7歳若いこん平さんが体調不良の為に61歳で長期休養入り。
まもなく円楽さんも病気のためセミリタイヤ状態となり、
番組が40周年を迎えた2006年に正式に降板、歌丸さんが司会就任となりました。


50周年までの10年を司会として
この年歌丸さんは70歳。
既に所属する落語芸術協会会長の要職にありました。

実はこの時もネット等には歌丸さんが司会になると回答者が弱くなるとの声もありました。
しかし、この時点で内部昇格だろうと外部招聘であろうと、
歌丸さんを差し置いて司会の座につける人がいる筈ありません。
文句なしの昇格でした。

一方、70歳を越えても頭も口も回転なめらかな歌丸さんでしたが、
身体は病気だらけで入院を繰り返し、傍目にも辛い面はありました。

しかし2016年、50周年の節目まで務め上げての退場。
“『笑点』の象徴”としての立場を見事に全うしました。

謹んで哀悼の意を表します。

Old Fashioned Club  月野景史

2017年12月31日 (日)

【芸能】ピンク・レディーがレコード大賞に出演/2018年はぜひ完全復活を!

Pl2017

昨日、2017年12月30日にTBSで放送された『第59回輝く!日本レコード大賞』に
ピンク・レディーが特別ゲストとして出演しました。

ピンク・レディーのヒット曲の多くを作詞し、10年前に亡くなった阿久悠氏の特別賞受賞を祝し、
特別ステージとしてヒット曲をメドレーで披露したのです。

ミーさん(未唯mie)とケイさん(増田恵子)。
2人は中学・高校の同級生で、ケイさんは1957年生まれで今年60歳になりました。
ミーさんは1958年の早生まれなので来年3月で60歳です。







『ペッパー警部』、『ウォンテッド』、『UFO』。いずれも阿久悠作詞、都倉俊一作曲。
司会の天海悠希さんはリアルタイムのファンなのでしょう。大変なノリ様です。


しかしどうですか、このパフォーマンス。
とても還暦ペアとは思えないビジュアル、スタイル、そして歌とダンス。
バックでは立派なオーケストラが演奏しているので、もちろん口パクではなく実歌唱でしょう。
(口パクと思われる歌手の場合は、演奏席が空席になっていました。)


ネットでも賛辞が圧倒的でしたが、
中には声が出なくなっているとの意見も若干ありますした。
しかし、そもそも若い歌手でも無理なほど激しく踊りながら歌っているのです。
多少は仕方ないでしょう。
それに、元々ケイちゃんはハスキーボイスで声量はあまりありません。

この点については、振付を若干おとなしくするという選択肢もなくはないと思いますが、
そうしないことが彼女達の矜持なのでしょう。
特に今回は阿久悠氏に捧げるステージですから。


2018年は是非本格復活を
ピンク・レディーは21世紀になっても、2011年頃までは何度か復活し、
ツアーを行い、テレビにも出演してきました。
2011年は54歳くらい。

しかし、その後は2人揃ってで見かけることはなくなったと思います。
ピンクとしてのライブの情報も聞きません。

最初の解散後は、ミーさんの方がソロでテレビの企画として
ピンク・レディー時代の曲を歌うシーンを時々見かけましたが、
最近はケイさんの方がそういう機会があるようです。

いずれにしろ、今回の出演でまだまだ“ピンク・レディー”として健在である事を証明しました。

しかし、いくら2人でも永遠に年齢に抗い続ける事はできません。
ここは是非、早期の本格復活を期待したいです。
2人とも60代となる2018年は節目の年ですし。
ベタの言い方ですが、高齢化社会の星です。


それにしても、紅白歌合戦はなぜ2人を出さないのでしょう。
2000年の出場が最後で、その後の2度の再結成では出場していません。
2000年だとまだ2人はアラフォーでした。
アラフィフ以降の出演で、あのパフォーマンスをやれば、
確実に話題になったのに、もったい話です。


Old Fashioned Club  月野景史

2017年12月 1日 (金)

【テレビ】卑弥呼陵? 奈良箸墓古墳の『池の水ぜんぶ抜く』はやはり中止/古墳調査規制の高い壁

テレビ東京は2018年1月2日に放送予定の番組
『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜きましておめでとう2018』で、
既に発表していた卑弥呼の墓との説もある奈良県桜井市の箸墓(はしはか)古墳に
隣接する池の水抜き部分については放送を中止すると発表しました。


Photo
箸墓古墳は奈良県桜井市箸中にある前方後円墳

テレビ東京は中止に至った事情の詳細は明らかにしていませんが、
地元自治体の協力が得られなかったようです。


今年のヒット番組『池の水ぜんぶ抜く』シリーズ
この『池の水ぜんぶ抜く』シリーズは2017年1月から『日曜ビッグバラエティ』で
不定期に放送されているドキュメントバラエティ番組で
11月26日に早くも5回目がオンエアされ、大河ドラマ『おんな城主・直虎』の11.3%を上回る
12.8%の好視聴率を獲得する人気番組になっており、今年のテレ東のヒット作です。

そしてその第5回の放送で、来年の新春特番も告知されていました。

この番組自体、回ごとの当たり外れもあるものの、なかなか面白いです。
凶暴・巨大、怪獣ガメラみたいな外来種ワニガメを捕獲したり、
逆に貴重な絶滅危惧種である在来種ニホンイシガメを発見としたりと。

ただ、それとは別の意味で、次の箸墓古墳に隣接する池の水を抜くという予告には驚きました。
そんなこと、本当にやれるのかと。

そして、今回の中止の報道を聞いて、やはりと思いました。
なぜか?

このシリーズ全般を通してのテーマは上に挙げた例のように、外来生物の駆除、在来生物の保護がメインで、
それは生態系調査・保全にもなり、合わせて池の掃除も行うという良い事づくめの企画です。

しかし、次回については卑弥呼の墓との説もある古墳に隣接する池の調査ということで、
何かお宝が出てくる、つまり歴史的・考古学的発見があるかも、というような煽りをしていました。
これ自体は、バラエティ番組として当然といえばそうとも思えます。
しかし、ことはそう簡単にはにはいきません。


古墳調査の高い壁
箸墓古墳は纒向古墳群に属し、宮内庁により「大市墓(おおいちのはか)」として
第7代孝霊天皇皇女の倭迹迹日百襲姫命の墓に治定されています。
この倭迹迹日百襲姫命が、あの邪馬台国の卑弥呼ではという説もあるのです。
卑弥呼はともかくとして・・・。

一般にはあまり知られていませんが、
国に天皇・皇族の墓と認定されている古墳は宮内庁が管理し、
考古学的調査・発掘が厳しく規制されています。
ほとんどできないと言ってもいいくらいです。

認定は江戸時代以前の古い文献を元に明治時代に為されており、
その状況は大きく時代が変化した大戦後も変わっていません。
つまり、皇族の墓を発掘するとは不敬であるという明治時代の認識がそのまま残っているようなもので、
皇族陵と認定されている古墳は近代的な学術調査がほとんどされていないのです。

今回は古墳そのものではなく、隣接する池の水抜きではありますが、
写真を見ればわかるように、文字通り“隣接”しています。

池の水抜き自体は毎年実施しているとのことですし、
企画が実行されたとして考古学的発見ある可能性は極めて低いとも思えますが、
とにかくガードの堅い古墳調査です。
テレビのバラエティ番組による、箸墓古墳周辺の探索が実現するとは驚きでしたが、
中止と聞いて、やはり無理だったかと思った次第です。

今回はテレ東の宣伝の仕方もまずかった。
あくまで池の清掃、生物保護ということだけにしておけばよかったかも知れません。

ただこの強い規制については保全の意味もあるでしょうが、
日本の考古学発展の妨げとなっている面もあります。
大幅な改革があってもいいとも感じます。

Old Fashioned Club  月野景史


以下、朝日新聞デジタルより引用
http://www.asahi.com/articles/ASKD16Q85KD1UCVL02D.html
☆☆☆
箸墓古墳隣接の「池の水抜く」放送中止 地元が協力断る
2017年12月1日22時08分
テレビ東京は1日、1月2日に放送予定の番組「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜きましておめでとう2018」で、既に発表していた卑弥呼の墓との説がある奈良県桜井市の箸墓(はしはか)古墳に隣接する池部分の放送を中止すると発表した。詳細は明らかにしていないが、地元自治体の意見が影響したとみられる。

この池での水抜きは、11月26日放送の「池の水ぜんぶ抜く大作戦5」内で予告された。桜井市はこの前に番組ディレクターに対し、「ため池の掃除が主体であり、宝探しのような企画内容はやめてほしい」と伝えていたという。だが番組では「出るのはお宝か、それとも未知なる生物か」「約1700年前のお宝が眠る!?」などと予告していた。

26日の放送後、奈良県を通じて文化庁から市に問い合わせがあったり、市の教育委員から「宝探しのような企画に協力するのはどうか」との声が寄せられたりした。1日、市はテレ東側に「協力できない」と伝えたという。テレ東が撮影に入る前だった。

箸墓古墳のため池を管理する地区の区長の杉本義衛さん(69)によると、池の水抜きは毎年実施しているという。「古墳の価値を広めるために番組に協力しようと思っていただけに残念だ。ただ、あの予告編を見れば、市が断るのも仕方がない」と話した。

 「池の水」シリーズは今年1月に初めて放送され、これまでに5回放送。水を抜いた池から外来魚のアリゲーターガーなどが次々と見つかり、人気番組となった。26日は視聴率12・8%で、大河ドラマの11・3%を上回った(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。(湊彬子、田中祐也)
★★★

2017年9月11日 (月)

【不倫騒動】斉藤由貴さんの緩さはさすがに残念/ドラマ『警視庁・捜査一課長』『西郷どん』はどうなる?

週刊誌等で伝えられた斉藤由貴さんの不倫騒動にはさすがに少々呆れました。
また、来年主要キャストとして出演が予定されるドラマへの影響も気になります。

最初に報じられた8月の週刊文春は密会を隠し撮りされた、いわばスクープ写真で、
不倫の決定的な証拠はなく、クロに近いものの、グレーで逃げ切るかとも思わせました。

しかし、今回の2週続けてのFLASHは自撮り写真の流出で、もはや逃げ様がなかったですね。

若いアイドルが、更に若い頃、あるいはデビュー前などに不用意に撮った写真が
なんらかの経緯により流失してしまう事は今も昔もよくあります。
自業自得とはいえ、かわいそうに思うような件も過去にはありました。

しかし、今や50代の大女優が、同じく50代の医師とのキス写真や、
『変態仮面』ばりに男がパンツをかぶった写真など、まず撮ることが呆れます。

しかもそれがなぜ流出するのか。
クラウド保存していたものをハッキングされたなどという説もありますが、
そんな高度な話なのでしょうか?
わかりませんが、ともかく不用意な話です。


時代が進むと寛容になることもありますが、逆に厳しい見方がされる場合もあります。
不倫については、あまり寛容になってはおらず、今も厳しい見方がされます。
ただ、今回の件は不倫の可否とは別次元で、斉藤さんの緩さにはさすがに驚きました。

元々、斉藤さんは過去に尾崎豊さんや川崎麻世さんとの不倫騒動があり、
そういう気質なのだから仕方ないとも言われます。
しかし、それはもう20年以上前、斉藤さんの独身時代、20代の頃の話です。
斉藤さんは今月51歳になりました。3児の母親とのこと。
件の変態写真は斉藤さんが家族と住む自宅で、家族の留守に撮ったというのだから、どういう思考回路なのか。

・・・もう、奔放なのは仕方ないから、せめて証拠を流出させないでほしい(笑)


『警視庁・捜査一課長』 はどうなる?
斉藤さんは近年、女優として再評価される傾向にあり、仕事も増えていたと思います。
2018年はNHK大河ドラマ『西郷どん』に篤姫(北川景子)の侍女・幾島役での出演が決まっています。
既に公表されている配役だけに、当面こちらがどうなるかが焦点でしょうが、
テレ朝警察ドラマファンとしては、気になるのは内藤剛志さん主演の『警視庁・捜査一課長』シリーズです。

『一課長』の来年度の制作はまだ発表されていません。
だいたいテレビ朝日は『相棒』、『科捜研の女』、『警視庁捜査一課9係』のような長寿シリーズでも、
制作発表は放送開始日の前々月末くらい、4月始まりの場合は2月末くらいに公表するのが普通なので、
『一課長』が未発表なのも当然です。

しかし、2時間ドラマとして2012年にスタートした『一課長』は5本が作られた後、
2016年に連ドラ化され4月~6月にシーズン1が放送されました。
そして今年の4月~6月に放送されたシーズン2は更に視聴率を上げたので、おそらく3も作られるでしょう。
ローテーション通りなら2018年4月スタートです。


010301
左から内藤さん、斉藤さん、金田明夫さん
『一課長』スタート以来の主要メンバー


斉藤さんが演じてきた“大福”こと平井真琴刑事
2時間ドラマ第1作から登場しているのヒロインポジションでこのドラマに欠かせないキャラクターです。
大福抜きでのシーズン3の制作は残念だし厳しいでしょう。

それもあってかネット上には「プライベートと役は関係ない」、「出るべき」、「出させるべき」という声もあります。
しかし、特に主演クラスの俳優さんはドラマのイメージを背負っています。
もちろん、スポンサー企業のイメージも。
今回は降板もやむなしかなと思います。
そして、いくら大事なキャラとはいえ主役ではなく、斉藤さん抜きでは作れないという事もないてしょう。

イメージといえば、CMiにおいてはまさに企業のイメージキャラクター。
芸能人なんて浮気、不倫当たり前・・・とはいかないでしょう。
立場なりの慎重さ必要です。


『西郷どん』はどうでしょう?
お堅いイメージのあるNHKですが、スポンサーの縛りがないせいか、キャスティングは意外と緩い面もあります。
ただ、土曜ワイド劇場時代からヒロインポジションで出演してきた『一課長』に比べれば、
降り易いといえるのかも知れませんが。

※追記 斉藤由貴さんは大河ドラマ『西郷どん』は早々と出演辞退を決定、
『警視庁・捜査一課長season3』への出演もないようで、安達祐実さんが事実上の代演を務めます。
ただ、既に撮影済みのドラマ『黒井戸殺し』等の放送もあるためか、完全休業はしていません。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2018/02/3-4-d275.html
03002_2


Old Fashioned Club  月野景史

2017年4月28日 (金)

【落語】至芸・絶品 故三遊亭圓歌の国鉄漫談

落語家で元落語協会会長の三遊亭圓歌さんが4月23日に亡くなりました。88歳でした。

圓歌さんの落語の動画はネットに色々上がっていますが、
これは珍しい、元国鉄職員ならではの、駅員コスチュームでの漫談です。





場内は爆笑、また爆笑。
ここまで徹底的に途切れなく笑わす話芸、なかなかいないでしょう。
まさに爆笑王です。

話の内容からして、1979年の後半から1980年頃でしょうか。
だとすれば50歳くらいですね。

Old Fashioned Club  月野景史

2017年2月23日 (木)

【芸能】引退・出家騒動の清水富美加 最後(?)のドラマ『バイプレイヤーズ』での惜しい好演

芸能界引退・宗教団体「幸福の科学」への出家騒動で世間を賑わした清水富美加さん。
主演作を含む公開前の映画、また映画と連動した収録済みのMBSのドラマなども残っているようですが、
現時点で最後のドラマ出演となっている作品があります。


引退問題が報道されたのが2月11日。
そのほんの少し前の2月3日深夜にテレビ東京で放送された
『バイプレイヤーズ 〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら』
第4話「バイプレイヤーとアクション」へのゲストです。


このドラマは遠藤憲一、大杉漣、田口トモロヲ、寺島進、松重豊、光石研の名脇役6人が
本人役で主演するユニークな作品。

この回は田口さんと寺島さんがメインで、
清水さんは2人が出演する戦隊ヒーロー映画『孤独戦士 サムライ・嬢』の主演女優として
本人役での出演でした。


Dsc08459_800x371


『仮面ライダーフォーゼ』で(2011年~2012年 テレビ朝日)でヒロインを務めた清水さんからではの配役です。

話としては、田口トモロヲさんの役への拘り、入れ込みぶりをフィーチャ―した回でした。

Dsc08460_800x335
田口さんは劇中の撮影シーンで敵役のドクターゲルゲを演じました。



Dsc08463_800x435
寺島さんはサムライ・嬢の師匠役。


清水さんについては、昨年のヒットドラマ『世界一難しい恋』などで知ってはいましたが、
今回の、妙に謙虚な主演女優の清水さんもなかなかの好演で、大変良い印象を持ちました。
改めて、この子は面白い女優さんだな! との感を強くしました。
それだけに、突然の引退…ではなく休養なのかも知れませんが、残念に思いました。

ちょっとここにきて、過剰にバッシングされている感もありますね。
事務所の問題、宗教の問題、本当のところはなかなかわかりませんが。



Dsc08461_800x370



Old Fashioned Club  月野景史

より以前の記事一覧

フォト
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
2019年7月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ