37.芸能 テレビ バラエティ

2024年2月 7日 (水)

松本人志さんのこと 才能と権力 歪んだ特権意識

ダウンタウンの松本人志さんと、もちろん浜田雅功さんとも同世代です。

近い世代の人でも
「ダウンタウンの笑いはよくわからない」
「松本で笑ったことはない」
という声は昔から一定数ありました。

たしかに、元々のダウンタウンの笑いは不条理でわかり難い面もありました。
それでも、多くの支持を受けて、お笑いのトップランナーになりました。
私もダウンタウンは面白い、そして松本さんは天才だと思う1人です。

そして、トップに立ってから約30年、そのポジションを維持しています。
衰えがまったくないとは思いません。
さすがに、昔に比べると・・・とは感じます。
私も、今も欠かさず視聴しているのは『ガキの使いやあらへんで』だけです。
それでも、現役トップであることは間違いないでしょう。

一部で批判もされましたが、お笑い関係の賞の審査員長的な立場が松本さんに集中するのも道理です。
現役トップの人に認められることこそ、最高の権威であるのは当然だから。
まして、浜田さんが審査員をしないスタンスのようなので、余計松本さんに集まるのでしょう。

そういうわけで、間違いなくダウンタウンファン、松本人志ファンである私ですが、
松本さんの発言全般については、共感する部分もあれば、それはどうかなと思うこともありました。


女性関係と人間関係
松本さんは独身時代が長かったこともあり、女性関係を明け透けに話す面がありました。
とはいえ、話してよいこととまずいことは分けていたとは思います。
そして結婚してからは、少なくとも私が知る限り、話さなくなったと思います。
交遊関係については話すのは専ら後輩芸人、一部スタッフとの男同士のことに絞り、
おもしろおかしく語ることが多くなったように感じます。

松本さんの発言については、意外なほどの庶民目線を感じることもあれば、
自らが特権階級であることを自認しているのかな、などと感じることもありました。

今回の性加害疑惑は、松本さんは事実無根としているし、裁判もまだこれからですが、
文春報道からの印象だと、どうもこの“特権意識”がちらつきます。
女性は自分にあこがれて当然、
後輩芸人は自分のためにお膳立てして当然、のような。

もしかしたら、本人は自分の才能についての自負からくる特権意識なのかも知れません。
才能があり、充分過ぎる実績を残しており、今もトップを走り続けているのだから、
自分に会えた女性は喜ぶのも当然、もてて当然だみたいな。
松本さんが女性に渡していたという“車代”が安過ぎると揶揄されていますが、
それも、金の力で女性を好きにしているのではないという自意識の現れと取れなくもない。

しかし、周りからすれば、芸能界のトップに君臨し続ける松本さんの“権力”は強大化しており、
まずそこに畏れを感じてしまうのだけど、本人はその意識が薄いのではないかと。
よくされる言い方ですが、“裸の王様”になってしまっていたように感じます。


今回の文春における最初の告発者の“A子”さんは芸能界の仕事もしていたそうで、
松本さんの“権力”を恐れるのも当然ですが、そうでなくても、その“権力”は怖く感じます。
その力は巨大芸能事務所である吉本興業の権力ともイコールのように思えるし。
はき違えてしまったのか?

吉本といえば、今更ですがこの件の初動での「当該事実は一切ない」という発信はまずかった。
何を調査して「一切ない」と言い切ったのか。
吉本興業ほどの大事務所がなぜそんなことを?
しかし吉本のこういう件についての対応のまずさは過去にも例があるので、さほど意外ということもないですが。

ともかく当面、松本人志さんはメディアから消えます。
松本さんが主軸として絡むテレビ番組やその他の企画は多く、関わる人々は大変でしょう。
しかし、テレビ番組だけ見ても、全体の膨大な量においては、ごく僅かです。
何事もなかったように回っていくのでしょう。

Old Fashioned Club 月野景史

2023年9月12日 (火)

ジャニー喜多川氏の性加害問題③/東山紀之新社長率いるジャニーズの行方とマスコミ責任

最近、このブログのジャニーズ関連記事、
特に北公次氏の告発本『光Genjiへ』について書いたブログには多くのアクセスをいただきました。

そしていうまでもなく、9月7日に行われたジャニーズ事務所の会見は注目を集めました。
人事面も含めた、会見内容の評価は賛否両論・・・、いや、明確な賛辞は少なく、
せいぜいどちらかといえば肯定的な見方から、激しい批判までといったところでしょう。
しかも会見後、日に日に風当たりが強まっているようにすら感じます。


私はまぁ、こんなところだろうな、という印象です。
もちろん、もっと大きな変化を見せた方がよかったとは思うけど、それが出来るくらいなら苦労はしないし、
そもそもどんな形にしところで、称賛される筈ないのだから。

東山紀之さんの社長就任は、事前に報道されていたし、考えられる選択肢の中では妥当かと思います。
もちろん、実態を知らない筈がないのに黙ってきた人がなっていいのかという疑問があります。
ただ、それをいうと、内部昇格は難しい。
事前には外部招聘がベターとする声も多かったですが、では誰か適任者がいる?
むしろ、ある程度責任のある人がやった方がいいとも言えるし、
有名人である東山さんがやった方が、今後の透明性が高まるのではないかという面もあります。
過去を知っている筈だからこそ、言い逃れ出来ないとも言えます。

東山さんはタレント業は引退する方向のよう。
東山さんといえば、昔からストイックなイメージ。
私は俳優・歌手としての東山さんのファンです(キャスターとしては、あまり魅力は感じてないですが)。
『刑事7人』が終わるのは残念ですが、やむを得ないか。

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東山氏が2015年から毎年夏に9シーズン主演を務めている『刑事7人』
来年があれば10周年ということになりますが、難しそうです。


東山氏自身の問題
ただ、ひとつ引っかかるところがあります。
東山さん自身の性加害問題です。
東山さんがジャニー喜多川氏から性被害を受けたかという質問も会見で出たようですが、そちらではなく、
東山さんが後輩のジュニアに対して、性加害やパワハラを行なっていたという疑惑もあるのです。
この件について、会見では歯切れが悪かった。
これが本当なら、社長どころではないということになってしまいます。

ここはちょっと難しくて、昔なら当たり前に行われていたことが、
今の視点ならセクハラ・パワハラとなってしまうことも多々あります。
となると、やはり程度問題ということになります。
しかし、より具体的な酷い話が出てくるようだと、苦しいことになると思います。
ただ、そうであるのに社長を引き受けたとしたのだとしたら、それもまた理解不能ですが。


社名と前社長
ジャニーズ事務所の名称を変えないという判断も批判されています。
とはいっても、今新しい名称を発表するとのも早過ぎでしょう。
社名については、検討中、未定ということにしておいた方がよかったかも。

藤島ジュリー景子前社長の代表取締役留任については、
株式を100%保有しているなら、代表権はとりあえず手放した方がよかったでしょう。
何も変える気はない、と取られてしまうので。


マスコミの責任
一般論として、こういう問題でまず一番悪いのは加害者本人、今回でいえばジャニー喜多川氏、
次いでそれを庇護してきたとされるメリー喜多川氏、そしてジャニーズ事務所であり、
責任の所在を外部にまで広げることに感心しません。

ただ、ことジャニーズ問題については、大手マスメディアも同罪といってしまっていいでしょう。
長きにわたりジャニーズへの忖度、というより追従に近い状況を続けてきました。

なので、会見で居丈高に詰め寄る姿には、違和感を禁じ得ません。
この点への批判も多く、もっともだと思います。
ただ、緩いことをすれば、未だに忖度している、癒着だと言われるので、仕方ないともいえるのですが。

ともかく、隆盛を誇ったジャニーズ王国も極めて厳しい状況に直面しています。

Old Fashioned Club 月野景史

2023年9月 4日 (月)

ジャニー喜多川氏の性加害問題②/事務所とメディアが共に築いたジャニーズタブーの深い病巣

前回のブログの続きです。

ベストセラーとなった『光GENJIへ-元フォーリーブス北公次の禁断の半生記』(1988年)について、
ジャニーズ事務所、ジャニー喜多川氏が黙殺した、つまり反論しなかったということは、
概ね、その内容が事実である、と解釈されても仕方ありません。
あるいは、仮に事実と相違する点が多々あったとしても、
この問題について表立って議論をしたくないという、やましさがあったということでしょう。

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そして、前述のように大手マスメディアは完全黙秘しました。
一部メディアでは、その後もこの問題を取り上げることもありましたが、
どこか真偽の怪しい都市伝説めいた話として、扱われてきたようにも感じます。


それが今年、『光GENJIへ』発行から35年、ジャニー氏の没後4年目となる2023年に、
イギリスBBCテレビの番組をきっかけに、突如として注目され、国際的なニュース、大問題になりました。
これにより、『光GENJIへ』の内容が概ね真実であったろうこと、そしてこの本の発行以降も、
ジャニー氏による性加害・被害の実態はまったく改まっていなかったらしいことが立証されることになりました。


未成年者への成人による性加害という、重大な犯罪行為が、
人々に注視される筈の芸能界の頂点で、半ば公然の事実として認識されながら、
無視されてきた、今更ながら恐ろしいことです。

このジャニー氏の件は男性⇒男性への性加害・被害ということで、少し特殊性があるのですが、
「同様のことは男性⇔女性の間にだっていくらでもある」、「芸能界なんてそんなところ」との、
歪んだ常識感も根底にあったのでしょう。
それが海外からの批判で、一気に突き崩されました。

また、今回の問題の発覚後にジャニー氏を不用意に擁護した人は、厳しい批判にさらされました。
これも当然です。
功績は功績として認めるとしても、だからといって、犯罪行為が帳消しになる筈はないのだから。
芸能界側も、それ以外の“一般人”も、根本的な意識改革が必要なのだと感じます。


メディアの責任
そして、今回の調査チームの報告には、この問題を黙殺してきたマスメディアに対する批判も含まれていました。
これも大きな問題です。
そもそも今回、この問題が表面化したのも、海外からの指摘で、
日本の芸能界は多く大マスコミが関わりながら、自浄作用が機能していないことが実証されてしまった形です。

しかし、元々芸能界には様々な特殊な事情があることを、ある程度認めるとしても、
私のような一視聴者から見ても、ジャニーズに関わるマスコミ報道、対応の特殊さは、
この性加害問題のみならず、際立っていました。
それらは、実際にジャニーズからそのような指示が出ているのか、
マスコミ側の忖度なのか、よくわからない、そこがまた闇の深さを感じさせます。
それらについても、少しだけ書いてみます。


人気CMタレントなのに番組には出れない
例えば、このブログでも以前取り上げましたが ⇒ 【芸能】元SMAP3人の出演圧力で公取がジャニーズ注意

元SMAPのメンバーで、解散後にジャニーズを退所した稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さん。
3人とも、CMでは大手企業も含めてよく見かけるのに、番組ではまった見ない期間が続きました。
これを公正取引委員会が事務所からの圧力とみなし、ジャニーズを注意したと報道されました。

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宝くじのCMに起用されているのに、番組にはさっぱりという時代

特に草彅さんは主演俳優として、長く連続ドラマをほぼ十割の確率で好視聴率に導いてきた実績があるのに、
一時期、完全に干されていました。

普通、民放テレビ局ならスポンサー受けと視聴率を一番に気にしそうなものですが、
ジャニーズについては、まずは事務所の意向が第一なのか?


再放送タブー?
また、これも前に少し書いたことですが、
このブログでよく取り上げるドラマ『相棒』、『科捜研の女』
また「警視庁・捜査一課長』『遺留捜査』などは、テレビ朝日の午後の時間帯で、ランダムに再放送されています。

しかし、同じテレビ朝日・東映制作の警察ドラマである『警視庁捜査一課9係→特捜9』シリーズや
『刑事7人』は、新シーズン開始前に前シーズンが再放送されるくらいで、他の時期はまったく再放送されません。
この2本は他のドラマと何が違うかといえば、ジャニーズタレントが主演・準主演で出演している点でしょう。
それ以外に考えられません。

少なくともシリーズが続いている以上、テレ朝の再放送は人気の盛り上げに間違いなく貢献すると思われますが、
なぜNGなのか、難しいです。

更に、少し前のことで、ちょっと証拠を見つけられませんでしたが、
ドラマの制作発表記者会見の模様がネットニュース等で公開される際、
檀上に並んだ出演者の集合写真から、ジャニーズタレントだけを切り取ってカットとしたと思われる
不自然な写真が掲載されているのを見た憶えがあります。
つまり、会見には出席して写真撮影もさせているのに、写真をメディアに載せてはいけないということ?
こういったことは具体的な要請があるのか、マスコミ側の忖度による自主規制だったのか?

ここまで、主にこのブログの“得意分野”であるドラマにおける問題を取り上げました。
これらもまた、ジャニーズタブーの一環。

ただ、性加害問題と比べれば些細な、勝手にすればいいという事案かも知れません。
しかし、異様ではあります。
そして、根元の部分は同じではないのかと感じています。
『光GENJIへ』の黙殺から数十年、事務所とマスコミ側の双方が、
歪んだ関係を、異様な業界内常識を、を作り上げてしまったのかも知れません。


Old Fashioned Club 月野景史

2023年9月 1日 (金)

ジャニー喜多川氏の性加害問題①/最初の告発本『光GENJIへ』フォーリーブス北公次著

4年前、ジャニー喜多川氏の没後に書いたこのブログのページが、
英国BBCテレビの番組を発端に表面化したジャニー氏の性加害問題の余波か、アクセス数が急伸しました。
ジャニーズ王国前史/70年代 最初の全盛期から低迷の時代、80年代の大躍進へ

このブログ自体は主に1970年代から80年代初頭のジャニーズ事務所の動向について記したもので、
性加害問題について書いてはおらず、ジャニー氏への一応の賛辞で締めくくっています。
あくまで、ジャニーズ王国の隆盛という“結果”に対してのものですが。

さて、ジャニー喜多川氏による性加害を中心にしたジャニーズ事務所に対する最初の暴露本・告発本は、
今から約35年前に発行されたこの書籍だと思います。


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『光GENJIへ-元フォーリーブス北公次の禁断の半生記』
  単行本 1988年12月1日 データハウス社 発行

サブタイトルにもある通り、元フォーリーブスのメンバーだった北公次氏の著作。
タイトルの「光GENJI」はこの本の発行当時、1988年頃のジャニーズのトップアイドルです。

フォーリーブスは1960年代末から70年代にかけて活躍した、ジャニーズ所属の4人組グループ。
70年代を代表する男性アイドルグループで、全盛期は凄まじい人気を誇り、78年に解散しました。
「コーちゃん」の愛称で知られた北氏は華麗なバック転と少し陰のある雰囲気、グループ屈指の人気者でした。

つまりこの本は、かつてのジャニーズのトップアイドルから、
発行当時のトップスターへのメッセージの体裁で、
ジャニー氏の性加害、ジャニーズ事務所の問題点を告発しているのです。


フォーリーブスについて、私はリアルタイムではっきりと記憶しているのは1978年の解散前の1~2年だけですが、
このグループ、特に北氏のファンで、このブログでもフォーリーブスのことは何度も書いています。
元フォーリーブスの北公次さんが闘病中とのことです
元フォーリーブスの北公次さん死去/1970年代を代表するアイドルとして活躍
フォーリーブスの名曲を辿る① 全盛期のヒット曲達
フォーリーブスの名曲を辿る② 活動後期の佳作達
フォーリーブス 1978.8.29 最初で最後の夜 永遠の夏


しかし、北さんはグループ解散の翌1979年に覚醒剤で逮捕、
その後芸能界に復帰するも軌道に乗らず、波乱の人生を送っていた人でした。
80年代末には再びセミリタイヤ状態になり、故郷へ帰っていたようです。

一方のジャニーズ事務所は、フォーリーブスの解散する70年代後半は低迷期でしたが、
80年代に入ると一気に盛り返し、男性アイドル市場をほぼ一強で独占するようになっていました。

『光GENJIへ』はそういう時代、北氏も生活のため、勧める人もあって、ビジネスとして書いたのかと思います。
とはいえ、性加害の部分は概ね事実だったのでしょう。
まさか、35年後にそれが実証されるとは思いませんでしたが。


ベストセラーとなるも主要メディア黙殺
この本は大変売れてベストセラーになり、続編的なものも出たのですが、大手メディアは見事に黙殺しました。

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既に“ジャニーズタブー”が、マスコミにおいても確立されていたのです。
あるいは、この件があってこそ、確立されたのかも知れませんが。

※ただ、ネット上にこの時期の北さんが関西ローカルのテレビ番組に出演したとの情報があります。
私は当時関西在住で、内容まで詳しく記憶していませんが、この番組を間違いなく視聴しています。
おそらく『ノックは無用!』という横山ノックさんと上岡龍太郎さん司会の番組で、
北さんは何組かいるゲストの1人という位置づけだったと思いますが、
(当時組んでいたバンド「北公次&スカーフェイス」のメンバーと一緒だったかも知れません)
ローカル番組とはいえ、大都市関西で全国区の有名タレント司会の番組によく、と思いました。


その後の北公次とフォーリーブス
ともかく、告発本がベストセラーになったにも関わらず、主要メディアが無視という、凄い事態になりました。
このジャニーズとマスコミとの歪んだ関係が、後々まで禍根を残すことになります。

北さんはその後、再び消息を聞かなくなりましたが、
1994年に突如、北さんの結婚(再婚)をキー局のワイドショーが揃って取り上げ、
元メンバーが揃って祝福する結婚式の様子が放送されました。
これは、何らかの形で“手打ち”が行なわれたのだろうと推測しました。
でなければ、放送されるわけないので。

その後、フォーリーブスは他のメンバーにも色々あったりしましたが、
2002年に再結成、往年のファンの支持を受けて、メンバーの青山孝史氏が亡くなる2009年まで、ライブ中心に活動しました。
数は少ないですがテレビ出演もあり、素晴らしいパフォーマンスを披露したこともありました。
【アイドル】フォーリーブス 2006年夏 解散から28年目の奇跡

北さんも2012年に亡くなりました。
残った江木俊夫氏、おりも政夫氏は、近年も活動を続けています。

北さんは死去に際し、ジャニー喜多川氏、メリー喜多川氏への感謝の言葉を残しています。
北さんの波乱の生涯を思うと、最期が綺麗に締め括られ、これはこれで良かったのかな、とは思いました。
しかし、このような一ファンの姿勢もまた、異常な“ジャニーズタブー”を助長する遠因になったのかも知れません。

ここで一旦締め括り、ジャニーズタブーについて、項を改めます。

Old Fashioned Club 月野景史

2023年2月 6日 (月)

【笑点】円楽さん後任は春風亭一之輔/ゲスト代演時の好演が決め手か 円楽に通ずる毒舌キャラ

昨年亡くなった六代目三遊亭円楽(圓楽)さんの後任となる『笑点』大喜利メンバーは、
2月5日の放送で春風亭一之輔さんと発表され、第1回目の大喜利が放送されました。

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先日のブログで、順位は明記しませんでしたが、私は第一候補は時代の趨勢もあり、女流噺家の蝶花楼桃花さん、
第二候補に一之輔をさん挙げていました。
的中ではないけど、遠からずというところでした。

ヒントが「人気落語家」でしたので、それを重視すれば、一之輔さんなのは間違いありません。
実際にどうかは別にしても、ゲスト出演の際に、チケットの取れない人気者であることが強調されていましたから。


決め手はゲスト出演時の出来
円楽さんが病で休養に入って後、ゲストとして多くの噺家が代演を務めてきました。
円楽さんの代演ということで、最初は年齢の近いベテランの有名大物から、協会幹部クラス。
6月に本家と若手の対抗大喜利が行なわれ、そこに出演した5人が本家にも順次出演、
更に同世代の落語家も出るようになり、一之輔さんは9月25日放送分に登場、直後の9月30日に円楽さんが亡くなりました。

この週替わりのゲスト出演もまた、なかなか面白いものではありましたが、
有名・大物でも、落語が上手くても、大喜利が上手いとは限らない、というのが1年間観てきた印象です。
正直、期待したほどではないという人の方が大半でした。

その中で、ベテランでは小朝さんは、やはり立ち振る舞いが上手く感じました。
また桃花さんの時は、回答自体の大当たりはなくても、全体の雰囲気がよく感じたし、
従来のぶりっこキャラを、40代自虐系に軌道修正したのも、上手かったです。
今回はダメでしたが、次以降の有力候補であることは間違いないと思います。

しかし、ゲスト出演時の出来でいえば、MVPは一之輔さんだったかと思います。
加えて、円楽さんに近い毒舌・腹黒系のキャラを上手く体現したのも好ポイントでした。
(その時点で本人が後任枠を狙っていたかは分かりませんが)
ゲスト代演で実績を残した人を採用、至極当然の結果でした。

にも関わらず一之輔さんを一番手に推さなかったのは、とにかく多忙な人気落語で、
『笑点』に出ている暇はないし、出るメリットもないとの、ネットの声に引きずられてしまいました。


昨日の放送では、一之輔さんが2011年に若手大喜利に出演した際の映像が流されました。
この回での一之輔さんは覚えています! 群を抜く上手さ、印象に残っています。
ただ、あれが一之輔さんだったとは昨日気が付きました。
元々、大喜利についても、抜群の素養があったわけです。

同世代で盟友でもある一之輔さんの加入で、桂宮治さんとのやりとりも期待できます。
共に抜擢真打のエリートながら、それを感じさせない強めのキャラ。
歌丸さんと六代目円楽さんとの関係の再現との声も聞きますが、この二人の場合は異世代間抗争の構図。
一之輔・宮治は同世代のライバルなので、往年の歌丸・三遊亭小円遊を想起させます、古い話ですが。


林家正蔵一門?
昨日の放送、林家木久扇さんが挨拶で、一之輔さんのことを林家正蔵門下の同門との発言がありました。
これはさすがに少々言葉足らず。

この「林家正蔵」はもちろん、元こぶ平の現九代目林家正蔵さんではありません。
木久扇さんの師匠の、八代目林家正蔵(晩年は林家彦六に改名)のことです。
一之輔さんは八代目の曾孫弟子に当たります。
三遊亭好楽さんも元は八代目の弟子なので、門下が三人になったと言っていたのです。

ちなみに、桃花さんも同じく、八代目の曾孫弟子になります。
今後、桃花さんが加入したら、八代正蔵門下(住居から稲荷町一門とも呼ばれる)が4人ということになります。
その時点で、木久扇さん、好楽さんが残っているが分かりませんが。


一之輔さんの起用は正解だと思いますが、
過激な毒舌が売りになるだろうから、不協和音の可能性もまったくないとはいえません。
若手大喜利に継続出演しなかったのは、その不機嫌系キャラが歌丸さんに嫌われからとの説もあります。

今後に注目です。

Old Fashioned Club 月野景史

2023年1月30日 (月)

【笑点】円楽さん後任は「この1年間に出演した人気落語家」 桃花か一之輔か?/2/5発表

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昨年亡くなった六代目三遊亭円楽(圓楽)さんの後任となる『笑点』大喜利メンバーは、
次回2月5日(日)の放送で発表されるそうです。


前々回と前回の放送のエンディングで、後任メンバーのヒントがひとつずつ公表されています。
1.新メンバーは・・・人気落語家!
2.新メンバーは、この1年出演した中に!

2番目ついては、円楽さんが病気で休養に入ったのが昨年1月で、
その後は大御所から中堅・若手まで、多くの落語家が代演を務めてきましたので、その中からということでしょう。
(「大喜利に出演」とは明言していませんが、“落語家”とのことなので、大喜利ゲストでほぼ間違いないでしょう)

むしろ1番目の「人気落語家」が気になるのですが、それはちょっと置いておき、
まもなく分かることではありますが、ちょっと直前予想をしてみましょう。


後任は「若手大喜利から」?
『笑点』には古くから「若手大喜利」という二軍的なコーナーがあります。
基本的にはBSですが、地上波で放送されることもあります。

「若手大喜利」に出演歴のなかった林家三平さんが今ひとつ結果を残せずに降板したこともあり、
ネット上には「若手大喜利」の経験者から選ばれる可能性が高いとの声が多いです。
三平さんの直接の後任であった桂宮治さんも「若手大喜利」の常連でした。
ですので、まずはそこから考えてみます。

この1年での出演については、昨年も本家メンバーと若手メンバーとの対抗大喜利の形で放送があり、
その時に出演した5人(若手といっても全員40代以上ですが)はその後に皆、本家大喜利にも出演しました。
ですので、2番目の条件は全員満たしています。
顔ぶれは以下の通り

柳家わさび(落語協会)
鈴々舎馬るこ(落語協会)
蝶花楼桃花(落語協会)※女性
春風亭昇也(落語芸術協会)
立川晴の輔(落語立川流)

わさびさんは三平さんの後任選びの時点では、当ブログも含め下馬評一番手だったと思いますが、
昨年の出演時は座布団を高く積み上げられるのを、怖いと強く拒否したり、ちょっと微妙な雰囲気でした。
馬るこさんは宮治さんとキャラが被るので、今回はなしか。
昇也さんは、司会で師匠の昇太さんとのやりとりが面白く、ネットの評価は高いが、所属協会のバランスを考えると、今回はないかと。

晴の輔さんは、初代司会者の立川談志さん設立の立川流から初のレギュラー入りということになり、バランスはいい。
亡くなった円楽さんは毒舌のイメージが強いですが、それ以前にスマートなインテリタイプであり、晴の輔さんはイメージ的にも近い。
ということで有力候補ではあるのですが、ゲスト出演時のインパクトは今ひとつだったかと思います。

ここに来て下馬評が高いのが、女流噺家の桃花さん、
春風亭小朝さんの弟子で、昨年の真打昇進に合わせ、春風亭ぴっかり→蝶花楼桃花に改名しました。
ゲスト出演時の評価も上々で、世界も日本も女性登用の時代、候補一番手かと思います。


人気落語家?
ただ、ひとつ気になるのが、1番目のヒントである「人気落語家」です。
そもそもベテランにしろ若手にしろ、大喜利にゲストで呼ばれる時点で「人気落語家」であるのは間違いないのに、
その中でもあえて強調されると、いったいどういう意図で誰を指しているのか、ちょっと難しくなります。

若手大喜利勢では、明らかに突出している人はいないと思いますが、
強いていえば、この点でも女流新真打として最近の注目度が高いのが、桃花さんということになるかと思います。
有力候補として挙げた晴の輔さんは、メディアへの露出やSNS等も弱めな印象で、「人気」となると、ちょっと微妙です。


若手大喜利勢以外ではどうか?
この1年のゲストには文枝さん、小朝さん、文珍さん、米助さん、志らくさん、鶴光さんなど、全国区の有名芸能人が何人もいます。

ただ、ゲスト出演の際に、落語会のチケットが取れない“人気落語家”として強調されていたのは、春風亭一之輔さん(落語協会)でした。
宮治さんより2歳下、今回挙げた若手大喜利常連とだいたい同世代、ゲスト出演時の立ち回りも立派なものでした。
毒舌という点では、円楽さんに持ち味が近いともいえます。

宮治さんの時にも感じたのですが、番組側はテレビ等における一般的知名度と、落語家としての高座での人気を分けて考えている節があります。
一之輔さんは“一般的知名度”は高くないですが、落語家としての人気が強調されていました。
ヒントの「人気落語家」にこだわり、番組側の意図を深読みすると、一躍有力候補になります。

しかし、一之輔さんはとにかく多忙なので、レギュラー入りは難しいとの見方もあります。
この点でも、桃花さんは土曜日(『笑点』収録日 ※まとめ録りなので毎週ではない)の予定が空いている、などのネット情報もあり。


私は桃花さん、一之輔さん、晴の輔さんなら、どなたでもいいかと思いますが、
ここは時代の趨勢から女流登用、そしてその場合、第一号として桃花さんは適任ではないかと考えています。
予想としては「人気落語家」が気になるのですが、桃花さんだとすればヒントの出し方が難しい。
ヒントが「女性」ならもちろん、「笑点史上初」的なヒントでも、ほぼ桃花さんと特定されてしまうだろうから。
というわけで、苦肉のヒントが「人気落語家」だったのではないかと。

最後に、今回挙げた若手大喜利勢+一之輔の他に、考えられるとしたら・・・、
例えばベテラン大物であるとしたら、春風亭小朝さん、立川志らくさん、
大穴で、円楽さんと同じ五代目圓楽一門会からこの1年間で唯一出演のあった三遊亭王楽さん(好楽ジュニア)か。

さて、どうなるか。

Old Fashioned Club 月野景史

2021年12月20日 (月)

【笑点】林家三平さん卒業は大幅世代交代への布石?/後任は若手大喜利からか

前週の放送で重大発表ありとのことで注目された12月19日の『笑点』。
正月特番の告知とかで、肩透かしとかありえるなと思っていましたが、
林家三平さん卒業ということで、たしかに番組的には重大発表でした。

なにしろ大喜利メンバーの、高齢や体調不良による勇退以外での卒業・降板となると、
1988年の桂才賀さん以来、33年ぶりということになるから。

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2016年5月 三平レギュラー入り発表の際の写真


今回の降板は三平さんからの申し入れのようにされています。
そこらは色々あるでしょうが、
おそらく本人と番組側の意向が合致したというところでしょう。

三平さんはレギュラー入り以来、ネット等で面白くないとか、随分叩かれていました。
これに対しては、そう言い方はひどいとの意見もあります。
しかし、三平さんの場合は仕方ないと思います。
なにしろ番組の中で他の大喜利メンバーから「面白くない」「つまらない」とネタにされているのだから。

ただ、ネットでは痩せすぎで体調不良を心配する声もありますが、
これはダイエットしたのではないかと思います。
一時期、明らかに太り過ぎ、本人もダイエットしなくてはみたいなことを言ってました。
もっとも、その後の痩せていく過程で、そのことにはふれてないかと思いますが。


そもそも、三平さんの起用には無理がありました
『笑点』には「若手大喜利」という登竜門的舞台があり、
そこで受けてる人が上げるのが筋でしょうが、
三平さんには出演歴がありませんでした。
大喜利について未知数だったのです。

この三平さんの起用を、実家である海老名家への忖度と見る向きもありました。
しかし、私には日本テレビがそんなことを気にするとも思えない。
三平さんのレギュラー入りの際にこのブログにも記しましたが、
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2016/05/post-44ef.html
単純に50歳以下の落語家の中での一般的知名度を優先しただけだと思います。


三平は面白くなかったか?
たしかに、あまり面白くなかったとは思います。
そもそも笑点の大喜利はガチのぶっつけ本番なのか、台本があるのか、
そこはわからないしですが、いずれにしろ他のメンバーも条件は同じ。
三平さんは大喜利のテクニックとして、「上手くない」のです。

ただ、古くは現六代目圓楽の楽太郎さんが三笑亭夢之助さんと共に
レギュラー入りした時からのうっすらした記憶はありますが、
最初は皆苦労していました。
現好楽の林家九蔵さんが入った時も同じでした。

三平さんも当初に比べれば、上手い答えも増えてきたと思います。
でも、やはり仕方ないかな。
今はどうしても「若手大喜利」のメンバーと比べられてしまうから辛いです。


ただ、今回の人事は伸び悩む三平さんを外したというだけではないと思います。
おそらく、世代交代を主とするもう少し大型の入替えへの布石でしょう。

ここまで高齢化すると、そう遠くない将来の世代交代は避けて通れません。
もし大幅な刷新をするとなると、一番若いけれども評判の芳しくない三平さんの立場がなんとも微妙です。
外すのなら、その前に卒業ということにしたというところでしょう。
今の高齢メンバーの中でなら、キャリア不足を補う為の再修業というようなイメージも
苦しいながらも成り立ちますから。


後任の新メンバーはわさびさん?
もし大幅な入れ替えを近々に行うとしたら、
とりあえず補充をしいなということも考えられますが、
そもそも大幅世代交代など私の憶測ですし、さすがにそれはないでしょう。

しばらく、若手中心に週替わりで・・・、それはあり得るかも知れません。
ですが、とりあえず三平さんの後任が一人入る前提で、誰が候補か予想しておきます。

残念ながら三平さんの起用が失敗だったとしたら、
若手大喜利のメンバーから選ばなかったからだ、という面はあるでしょう。
やはり後任は若手大喜利の最近の常連からというのが無難だし、王道です。

となると、一番手は三平さんと同じ落語協会所属でネットでも受けの良い柳家わさびさん。
次いで落語芸術協会の桂宮治さん、立川流からは(元祖談志さんを除けば)初入閣となる立川晴の助さんか。
もう一人、春風亭昇也さんは若手大喜利の番頭的存在にも思えますが、
司会の昇太さんの直弟子なので、一本釣りみたいな印象になってしまい、
今回はたぶんないと思います。

巷では宮治さんの評価も高いようですが、あのキャラは今のメンバーの中に放り込むと、少し浮くように思えます。
わさびさんの方が、すんなり馴染むのではないかと。

でも最終的には今回の三平さんに加え、
世代交代で木久扇さん、好楽さん、小遊三さんが勇退して、
上に上げた4人がはいるのではないか、というのが私の予想です。

とはいえ、大量入れ替えをやるなら、全員若手大喜利からにこだわることもないし、
今の時代、女性メンバーもほしいところでしょう。
ここは、もう少し機が熟したら、また書きたいと思います。


Old Fashioned Club 月野景史

 

 

 

2020年9月16日 (水)

【訃報】岸部四郎さん 波乱の芸能履歴

訃報の話題ばかりですが・・・。
長い闘病生活の末、岸部四郎さんが亡くなりました。


Kishibe

どちらかといえば岸部シローの名の方になじみがあります。
公私ともに波乱に満ちた生涯の人。
そして、その「私」の部分も公にしてきた人でもありました。

その芸能人としての足跡も独特で、ちょっとわかり難い面があります。
今日はそのあたりを少し書いてみます。



タイガースに途中加入
岸部四郎さんは沢田研二さんのいたザ・タイガースのメンバーだったと紹介されます。
タイガースは1960年代後半のグループサウンズブーム(つまりバンドブーム)を牽引した
一番人気のグループでした。

しかし「ザ・タイガース」で画像検索しても、岸部さんが載っている写真はあまりヒットしません。
実兄の岸部一徳さんは必ず載っていますが。

一徳さんは最初からのメンバー。
今や大物ベテラン俳優の一徳さんは屈指のミュージシャン、ベーシストでもあるのです。
弟の四郎さんはその縁での途中加入でした。

といっても一徳さんの後釜ではなく、
リードギターでサブボーカルの人気メンバーだった加橋かつみさん脱退による後任。
ただ、楽器のできない岸部さんはほぼ今でいうエアギターの状態だったようですが。

以前、四郎さんは当時のことを「飛ぶ鳥落とす勢いのタイガースに入団した」と語っていましたが、
ピークを少し過ぎた頃だったかと思います。
だから、四郎さんが入っているタイガースの写真があまり見つからないのです。


俳優へ
1971年にタイガースは解散。
四郎さんは俳優としてドラマに出るようになります。
一徳さんの方はしばらくミュージシャンを続けたので、
本格的に俳優活動を始めるのは少し後になります。

ある年代以下の人には意外でしょうし、
そもそも四郎さんに俳優のイメージがないでしょうが、
四郎さんの方が一徳さんより俳優のキャリアが古いのです。

この時代の代表作が『西遊記』シリーズ(1978-80年)の沙悟浄役でしょうか。

そして1981年にはタイガースの一時的な再結成(同窓会)に参加。
この時は大きな話題になりました。


ルックルックこんにちは
1984年、日本テレビの朝の情報番組『ルックルックこんにちは』の司会に就任。
1998年まで長く務めました。

実はこの時も“後任”でした。
番組開始から司会だった沢田亜矢子さんの降板によるもので、
結果的には沢田さんよりはるかに長く務めました。

ここまでは「波乱万丈」どころか「順風満帆」のタレント人生だったと思いますが、
借金絡みのスキャンダルで降板。

更に病気もありながら、
その「波乱」を売りにする形でメディアにも登場しました。
日本の芸能史においても、特異に位置づけの人といえるかも知れません。

Old Fashioned Club 月野景史

2020年3月31日 (火)

【芸能】ドリフターズ 荒井注から志村けんへの交代/昭和後期~平成のコント王の誕生

志村けんさんが新型コロナウィルスによる肺炎のため亡くなりました。

昭和後期~平成にかけてのお笑い王の一人。
特に「コント」の分野では間違いなくNo.1でした。

いうまてもなく、志村さんは荒井注さんとの交代でザ・ドリフターズに入ったのですが、
入れ替わりの時系列について、ネット上でもあやふやなようです。
当時『8時だョ!全員集合』のコアな視聴者だった私が、記憶を辿ってみます。


Photo_20211003093401


荒井注さんのドリフ卒業は1974年3月30日の放送の『全員集合』です。

もちろん事前に卒業の告知がされましたが、
その前から志村さんは『全員集合』に登場するようになっていました。
上の写真は荒井さんの卒業、志村さんの後任が発表された際です。
大雑把な時系列は以下の通りです。


志村さんが全員集合に端役で登場するようになる
(しばし時間経過)
荒井さんの卒業告知 ※志村さんが後任として正式に紹介される
(しばし時間経過)
荒井さん卒業

この経緯がわかり難くて、誤解を生む要因になっていると思います。大きな問題でもないですが。
では、もう少し詳しく見ていきます。


ドリフ見習いとして志村さん登場
志村さんの登場が荒井さん卒業のどれほど前だったかははっきり憶えていません。
半年ほど前ではないかと思いますが。

主に前半のコントの途中に登場、
「ザ・ドリフターズ見習い 志村けん」と毎回クレジットされるようになり、
それがしばらく続きました。
この段階で、特にはっきりした紹介はされてない。


荒井さんの卒業告知
その日の前半のコントは学校編だったと思いますが、いつになく荒井さんが目立っていました。
いつもは加藤茶さんが事実上の主役でしたが、この日は荒井さんが主役だったと記憶しています。

そして後半のショートコントの最終ネタも荒井さんがオチを担い、
その直後にいかりや長介さんがメンバーを呼び集める形で告知がされました。

この時点で荒井さんはあくまで「お休み」をいただくという扱い。
そして、志村さんが呼び込まれ、荒井さんの代わりを務めることが報告されました。
では「お休み」が終わって荒井さんが戻ってきたら志村さんは? この点は言及無し。

ただ、この時は卒業回ではなく予告で、しばらく志村さんと共に出演することが告知されています。
この回が1974年3月30日のように書かれている場合もありますが、これは違うと思います。

さて、予告通りに翌週から何事もなかったように荒井さんは登場。
志村さんの方は前週までと同じような出方のこともあり、
他のメンバーと同様に最初から参加することも両方あったように思いますが、
ここは定かではないです。


卒業回
そうして迎えた1974年3月30日の放送。
もしかしたら新聞のテレビ欄等には告知があったのかも知れませんが、
番組内では前週も、この回の冒頭でも、特に荒井さんについての言及無し。
ただ前半のコントは会社ネタだったと思いますが、
加藤さんが荒井さんにアドリブ的な感じで「今日退職する人!」と揶揄し、
荒井さんが「うるせぇ、退職なんかしねえぞ!」といった応酬がったと思います。

これは二つの意味がありました。
ひとつは「3月末で区切りもいいし、やはり今日までなのか」というのと、
「お休みと言ってるけど、実際には脱退なのだな」ということ。

そして後半のコントは最終は学校の卒業式ネタで荒井さんが先生役だったと思います。
オチがついた後でいかりやさんが登場し、
「というわけで、しばらくお休みをいただきます」というような感じで告知しました。

いかりやさんは後半のコーナーではMC役なので、最後を締めるのはいつもと同じ。
改めて荒井さんや他のメンバーからの挨拶はなく、あっさりした退場シーンでした。
この動画はネット上に見当たりませんでした。

この荒井さん退場までの流れで覚えた独特の違和感は、
お休みと言っているが、実際は脱退なのでは? という不可解さが子どもにも感じられたことです。
今ならネットで「どっちだ」と話題になるところでしょうが、当時はそんなことはなかったし。

ともかくこうして荒井注さんは退場、
そして新喜劇王、志村けんの誕生となったのです。

Old Fashioned Club  月野景史

2019年11月18日 (月)

【ドラマ】沢尻エリカ容疑者逮捕で2020大河ドラマ『麒麟がくる』はどうなる?/NHKの緩さ・危うさも

沢尻エリカ容疑者の麻薬取締法違反での逮捕(11月16日)については

「やっぱりな」というのが正直な感想です。


ワイドショーを賑わせた「別に」発言(2007年)で物議を醸して後も

映画のドタキャン騒動や前事務所との軋轢など、トラブルの多い印象があります。

だいぶ前になりますが、沢尻さんのトラブルについてこのブログで何度か書いたこともありました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-058f.html
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-ada0.html

そして、これはうわさレベルの話でしたが、薬物疑惑も囁かれていました。

Sayaka2
今年の9月に12年ぶりに『ヤングジャンプ』グラビアに登場した際の沢尻エリカさん
たしかにきれいで雰囲気がある。
もちろん、女優としてそれなりの魅力があるのはわかりますが、
それにしてもテレビ番組も企業CMもこのリスクの高い人をよく使うものだと思っていました。


今回は来年1月にスタートするNHKの2020年大河ドラマ『麒麟がくる』が引っかかりました。
これは大河史上でも最大級のトラブルということになるかも知れません。

大河ドラマは放送スパンも制作スパンも非常に長く、
かつ早いタイミングで制作に取り掛かることが知られています。

2020年1月スタートの『麒麟がくる』は放送開始の半年以上も前、
今年の6月3日にクランクインしています。

この主役はあの明智光秀。長谷川博己さんが演じます。
沢尻さんの役は帰蝶(濃姫)。

帰蝶は光秀にとって元の主君である斎藤道三の娘で、
後に主君となる織田信長の正室です。
少し前に本木雅弘さんのドラマ出演が少ないことを嘆くブログを書きましたが、
このドラマでは本木さんが道三を務めます。

物語はその斎藤家を舞台にスタートするようで、
沢尻さんもクランクインから撮影に参加しています。

帰蝶の後半生ついては実はよくわかっていません。
フィクションの世界では本能寺の変で信長と共に戦死するように描かれることも多いですが、
実はそのような記録はありません。
かといって、それ以外の時期に亡くなったとか、離縁されたという記録もありません。
不明なのです。

『麒麟がくる』での帰蝶は光秀とも恋愛めいた関係に描かれるようです。
信長も含めて三角関係?
かなり重要な役なのでしょう。
となると、おそらくこのドラマでは本能寺まで登場する予定ではないかと。

中盤には光秀の正室役として木村文乃さんも登場するようですが、
おそらく帰蝶は全編を通してのメインヒロインということになるのでしょう。


これは一大事
大河ドラマではかつて『勝海舟』(1974年)で主演の渡哲也さんが病気で降板するという大事件がありました。
ただ、これは不祥事ではないので、渡さんが演じたところまでは放送して、
その後に代演の松方弘樹さんと入れ替わるという流れになりました

しかし、今回は沢尻さんを出演させるわけにはいかないでしょう。
放送開始まではまだ1ヵ月半あるとはいえ、
既に5ヵ月以上撮り進んでしまっているとは。

第10話まで撮り終えているともいいますが、
きっちり1話ずつ、順番にまとめて撮るわけでもないでしょうし、
5ヵ月以上経っているなら、実際にはもう少し先の分まで撮り進んでいるようにも思います。
完全に全編撮り終えているのが10話までというところか?
帰蝶の出演部分をカットし、撮り直して再編集とは、おいそれといくわけもない。


そもそも、まず誰が代演するのかという問題があります。
大河ドラマのヒロインが務まるクラスの女優で、
すぐに撮影に取り掛かれて、ある程度先までスケジュールが空いている人を見つけないと。

とはいえ、だいたい沢尻さんと同格以上の女優なら、
スケジュール的に余裕があったとしても、この代役はなかなか引き受けないでしょうし。
ネットではなにかと話題の剛力彩芽さんとか、
出演の途絶えている、のん(能年玲奈)さんなどの名が無責任が挙がっていますが。


NHKの緩さ
それにしても、お堅いイメージのあるNHKが
なぜこのようなキャスティングをしたかも気になりますが、
実はNHKはこういう問題は案外と緩いのです。

例えば、恐喝騒動などのスキャンダルで長く表舞台から遠ざかっていた故萩原健一さんを
騒動後、最初にドラマに起用したのもNHKです。
これはおそらく、民放と違ってスポンサーを気にする必要がないからでしょう。
意外と好き勝手に冒険ができる。

放送中の2019大河『いだてん』でもピエール瀧さんの薬物での不祥事がありましたが、
この緩さが更にとんでもない大凶を招いてしまったと言えるのかも。

さて、この危機をどう乗り越えていくのか。

Old Fashioned Club  月野景史

 

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