【美術展】『ウジェーヌ・ブーダン展―瞬間の美学、光の探求』SOMPO美術館
東京新宿のSOMPO美術館で6月20日まで、
『ウジェーヌ・ブーダン展―瞬間の美学、光の探求』が開催中です。
開館50周年記念
ウジェーヌ・ブーダン展―瞬間の美学、光の探求
2026年4月11日(土)〜6月21日(日)
SOMPO美術館
主催:SOMPO美術館、朝日新聞社、テレビ朝日
https://www.sompo-museum.org/exhibitions/2025/eugeneboudin/
「印象派の先駆者」とも呼ばれる画家ウジェーヌ・ブーダンの、
日本では約30年ぶりとなる展覧会です。
日本では、誰でも知っているというほど有名ではないかも知れません。
ウジェーヌ・ブーダン
Eugène Boudin(1824-1898)
ノルマンディー地方の港町オンフルールに生まれ、青年期をル・アーヴルで過ごす。バルビゾン派たちと交流するなかで画家を志し、パリでの3年間の修行時代には、17世紀オランダの風景画や動物画に学び、以降はノルマンディー各地を制作拠点として風景画や海景画を中心に制作する。青年期のクロード・モネと共に戸外制作を行ったことは、のちの印象派誕生へとつながった。画業後半期は活動範囲を広げ、ブルターニュ、ボルドー、ヴェネツィアをはじめとする各地へ足を延ばす。表情豊かな空模様を画面に大きく取り込み、光の絶妙な変化を捉えたブーダンの作風は、カミーユ・コローやシャルル・ボードレールをして「空の王者」と言わしめた。1898年にドーヴィルで没する。
「印象派の先駆者」といわれるほどですから、
印象派の主要画家であるモネやルノワールらより20歳ほど上の世代です。
ジャンル分けするなら、「外光派」ということになります。
空や雲、海景、牛の群れなどを瑞々しい色彩と軽快な筆致で描き出したその作品は、
故郷であるフランス北部のノルマンディーをはじめとする各地の光と大気の様子を見事にとらえています。
戸外制作を重視し、移ろいゆく自然現象の「瞬間」に向き合うその態度は、
若きクロード・モネを開眼させ、やがて印象派の誕生へとつながってゆくのです。
海の情景を描いた「海景画」と共に語られることの多いブーダンですが、
その魅力はそれだけにとどまりません。油彩・素描・パステル・版画を中心に
約100点で構成する本展では、人物や建築モティーフなどにも焦点を当てつつ、
フランス近代風景画の発展に大きく寄与したブーダンの魅力を、新たな視点で問い直す展覧会です。
Old Fashioned Club 月野景史
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