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2024年12月19日 (木)

中山美穂 80年代を代表するアイドル/15年以上歌手と女優をトップクラスで両立させた稀有な人

先日亡くなった中山美穂さんについて少し書きます。


50_50


1970年代から80年代はアイドル歌謡全盛時代。
特に80年代は幕開けと同時にアイドルも世代交代し、
男女とも百花繚乱の時代となりました。

ただ、男性アイドルはジャニーズの寡占状態となった感がありましたが、女性は数も多かった。
その星の数ほどいた80年代女性アイドルの中からトップ中のトップを選ぶなら、
初頭の82年までにデビューした松田聖子、小泉今日子、中森明菜。
そして80年代中期、85年に歌手デビューした中山美穂、これがトップ4でしょう。
ベスト5となるとちょっと微妙ですが、4人ならこれで決まりだと思います。

中でも中山さんは元々先にドラマで話題になった人で、
80年代から90年代、2000年代初頭まで15年以上、歌手と俳優を完全両立させた稀有な人でした。

女優デビューは80年代半ばに話題を呼んだドラマ『毎度おさわがせします』(85年1月-3月)。
中学生のツッパリ少女…というか、お転婆娘を体当たりで演じ、一躍人気者に。

その年の6月には歌手デビュー。
こちらではドラマとは違った顔も見せ、歌手としても一躍売れっ子になりました。

中山さんの楽曲といえば、例えばアイドル時代でいえば『人魚姫』のような
スローな曲のイメージが強いのかも知れませんが、
私はアイドル初期のアップテンポな曲が好みです。

振付も結構本格的で歌い踊るイメージでしたが、
そのムーブメントはキレかありながらエレガント、
綺麗で張りがある声、これは稀有な才能の人だと感嘆した記憶があります。

その初期のアップテンポ、ダンサブルの歌にも複数の名曲があり、
代表作を絞るのも難しいのですが、個人的なベストは
87年7月リリースの10枚目のシングル『50/50(フィフティー・フィフティー)』です。





90年代以降も大人の歌手・女優として活躍を続け、
歌もドラマでもヒット作を出し続けた中山さんですが、
2002年を最後に結婚・フランス移住のため、芸能界とは疎遠になります。

私が久しぶりにリアルタイムで中山さんを目にしたのは。
2017年の月9ドラマ『貴族探偵』でした。
地上波の連続ドラマレギュラーは15年ぶりかと思いますが、
長年ほぼ主演しかしてこなかった人が完全な脇役で、意外に感じました。

2021年には『警視庁ゼロ係』に出演しますが、
私には声も張りはなく、精彩を欠いているように感じ、体調が悪いのかと思いました。
だから今回の訃報を聞いて、やはり身体が悪かったのかと早合点したのですが、
これは役柄のせいでそう感じた面もあり、このドラマの後、
2023年には全国ツアーも行なっていたようで、私の思い過ごしだったのでしょう。


時代を象徴する人気者、トップアイドルであり。
歌手・俳優として長くトップクラスで活躍した大スターの早い死。
寂しいものです。

Old Fashioned Club 月野景史

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