ジャニー喜多川氏の性加害問題③/東山紀之新社長率いるジャニーズの行方とマスコミ責任
最近、このブログのジャニーズ関連記事、
特に北公次氏の告発本『光Genjiへ』について書いたブログには多くのアクセスをいただきました。
そしていうまでもなく、9月7日に行われたジャニーズ事務所の会見は注目を集めました。
人事面も含めた、会見内容の評価は賛否両論・・・、いや、明確な賛辞は少なく、
せいぜいどちらかといえば肯定的な見方から、激しい批判までといったところでしょう。
しかも会見後、日に日に風当たりが強まっているようにすら感じます。
私はまぁ、こんなところだろうな、という印象です。
もちろん、もっと大きな変化を見せた方がよかったとは思うけど、それが出来るくらいなら苦労はしないし、
そもそもどんな形にしところで、称賛される筈ないのだから。
東山紀之さんの社長就任は、事前に報道されていたし、考えられる選択肢の中では妥当かと思います。
もちろん、実態を知らない筈がないのに黙ってきた人がなっていいのかという疑問があります。
ただ、それをいうと、内部昇格は難しい。
事前には外部招聘がベターとする声も多かったですが、では誰か適任者がいる?
むしろ、ある程度責任のある人がやった方がいいとも言えるし、
有名人である東山さんがやった方が、今後の透明性が高まるのではないかという面もあります。
過去を知っている筈だからこそ、言い逃れ出来ないとも言えます。
東山さんはタレント業は引退する方向のよう。
東山さんといえば、昔からストイックなイメージ。
私は俳優・歌手としての東山さんのファンです(キャスターとしては、あまり魅力は感じてないですが)。
『刑事7人』が終わるのは残念ですが、やむを得ないか。
東山氏が2015年から毎年夏に9シーズン主演を務めている『刑事7人』
来年があれば10周年ということになりますが、難しそうです。
東山氏自身の問題
ただ、ひとつ引っかかるところがあります。
東山さん自身の性加害問題です。
東山さんがジャニー喜多川氏から性被害を受けたかという質問も会見で出たようですが、そちらではなく、
東山さんが後輩のジュニアに対して、性加害やパワハラを行なっていたという疑惑もあるのです。
この件について、会見では歯切れが悪かった。
これが本当なら、社長どころではないということになってしまいます。
ここはちょっと難しくて、昔なら当たり前に行われていたことが、
今の視点ならセクハラ・パワハラとなってしまうことも多々あります。
となると、やはり程度問題ということになります。
しかし、より具体的な酷い話が出てくるようだと、苦しいことになると思います。
ただ、そうであるのに社長を引き受けたとしたのだとしたら、それもまた理解不能ですが。
社名と前社長
ジャニーズ事務所の名称を変えないという判断も批判されています。
とはいっても、今新しい名称を発表するとのも早過ぎでしょう。
社名については、検討中、未定ということにしておいた方がよかったかも。
藤島ジュリー景子前社長の代表取締役留任については、
株式を100%保有しているなら、代表権はとりあえず手放した方がよかったでしょう。
何も変える気はない、と取られてしまうので。
マスコミの責任
一般論として、こういう問題でまず一番悪いのは加害者本人、今回でいえばジャニー喜多川氏、
次いでそれを庇護してきたとされるメリー喜多川氏、そしてジャニーズ事務所であり、
責任の所在を外部にまで広げることに感心しません。
ただ、ことジャニーズ問題については、大手マスメディアも同罪といってしまっていいでしょう。
長きにわたりジャニーズへの忖度、というより追従に近い状況を続けてきました。
なので、会見で居丈高に詰め寄る姿には、違和感を禁じ得ません。
この点への批判も多く、もっともだと思います。
ただ、緩いことをすれば、未だに忖度している、癒着だと言われるので、仕方ないともいえるのですが。
ともかく、隆盛を誇ったジャニーズ王国も極めて厳しい状況に直面しています。
Old Fashioned Club 月野景史
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