【相棒21】最終回終了 右京・亀山コンビの若さ、変わらぬ姿・声、キレのある動きには感嘆しかない
初代相棒・亀山薫(寺脇康文)の復帰で話題となった『相棒season21』。
3月8日と15日で最終回前後編スペシャルが放送され、シーズンが終了しました。
今回は番組初期の重要キャストであった小野田官房長(岸部一徳)の遺骨が盗まれるという衝撃的な展開で、
過去に描かれた官房長絡みのエピソードに関わる事件、
あるいは、知られざる官房長関係の事案があぶり出されるのか、と注目しましたが、
結果的には小野田の遺骨盗難は“たまたま”に近く、その点はちょっと肩透かしでした。
キャスト面では、二代目相棒 神戸尊(及川光博)と、元鑑識の米沢守(六角精児)の登場があり、
それほどの活躍はないものの、古くからのファンには嬉しい回ではありました。
そして、今シーズンの亀山の再登場自体が『相棒』の終焉へのカウントダウン開始のようなイメージもありましたが、
とりあえず、そのような不穏さはまったく感じさせない、最終回でした。
さて、復活した初代相棒コンビを演じた二人
水谷豊 1952年生まれ 番組開始年(2000年)48歳 → 今年71歳
寺脇康文 1962年生まれ 番組開始年38歳 → 今年61歳
71歳と61歳のバディ、とても信じられないほどの若さを見せてくれました。
「いや、そんなことない、二人とも年取ったよ」
という人もいるでしょう。
当たり前です、開始から23年も経っているのだから。
時間の経過、現在の二人の実年齢を考えれば、驚異的だと言っているのです。
姿が若い
ドラマを観ていて、俳優が年取ったな、容貌が衰えたなと感じるのはどういう点か。
特に重病を抱えている人などは、痩せて、衰えた感を出してしまう場合もありますが、
どちらかといえば、太めになってイメージが変わってしまうことが多く思います。
相棒コンピはそうではない。
顔も引き締まっていますが、身体もシェイプされていて、結果動きにもキレがある。
亀山の退場が2008年ですから、それからだって15年経っていますが、変わらぬ姿で帰ってきてくれました。
声か若い
もう一つ、俳優が年取ったな、と感じるのは、やはりせりふ回しです。
活舌も悪くなりますが、それ以前に声がかすれ、聞き取り辛くなってしまうことが多い。
この点でも、二人は立派です。
もう一人、今回登場した二代目相棒 神戸尊はどうか?
及川光博さん(1969年生まれ 初登場の2009年40歳 → 今年54歳)は、
若干太めになった気もしますが、こちらもイメージはほとんど変わっていません。
ともかく、亀山復帰で2シーズンやって『相棒』終了か、などと思ったのですが、
この調子ならが、もう少し続けてほしくなりました。
(あるいは、その後は亀山・神戸で新コンビというのも、まったくの絵空事ではないとさえ、感じたりして)
後は、半年2クール放送で、玉石混交になるのは仕方ありませんが、
少しでも多くの“名作回”を、期待します。
Old Fashioned Club 月野景史
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