【ドラマ】今期一推し『ブラッシュアップライフ 』の魅力と、楽しめない人々について
先日もこのブログ書いた、日本テレビ系日曜ドラマ枠(22:30~)『ブラッシュアップライフ』。
2月19日に第7話が終わったので、そろそろ終盤。
今クールで一番面白く、楽しんで観ているドラマです。
お笑い芸人で脚本家としても活躍する、多才なバカリズムさんの作。
交通事故により33歳で不慮の死を遂げた主人公の女性、近藤麻美(安藤サクラ)が
前世の記憶を持ったまま、同じ人間としての人生を赤ちゃんからやり直し、
来世でも人間に生まれ変わるために “徳を積む” という、いわゆるタイムリープもの。
麻美は既に4周目のやり直し中で、研修医として、35歳を迎えています。
私は楽しんで観ているですが、ネット(主に5ちゃんねるですが)では、
もちろん好きな人もいますが、不評も結構目立ちます。
たしかに、ちょっと難しい面があり、楽しめる人を選ぶドラマかも知れません。
このドラマを楽しめない人々
タイムリープのような現実にあり得ないテーマのドラマの場合、
現実社会の常識に囚われ過ぎて「そんなのおかしい」と言ってしまうと楽しめません。
そこを理解できず、不満を言っている人が多い・・・、まずそれは感じます。
一方で、こういう作品の良作は、現実にあり得ないことが起きる世界ではあるけど、
その世界における“法則”がはっきりしており、それに沿って話が進むものです。
このドラマも、法則についての説明はされているのですが、そこをしっかり認識せずの不満も目に付きます。
録画をしていないと、小説と違って、ページをめくって確認できないので、仕方ないのですが。
更にいえば、この“法則”の点も含め、登場人物の会話や行動の多くが色々な事象の伏線になっており、
後々の話に繋がってくる、そこが面白いのだけど。
特に会話部分が結構が長めなので、まずそこがつまらない、ということになります。
そして、そこを「つまらない」でちゃんと観てないと、後々のシーンの面白さが伝わってこないのです。
このあたりは、以前映画の『シックス・センス』について書いたことがありますが、それに似ています。
最新回視聴率は過去最高
しかし、最新第7話の視聴率は6.5%で、大きな振れ幅はないものの、過去最高を記録しました。
悪評ばかりということもないようです。
脚本も面白いけれども、安藤サクラさんの演技がさすが。
奇想天外な設定ならばこそ、演技力が光ります。
他のキャストも、麻美と幼馴染の仲良し三人組役の夏帆さん、木南晴夏さんはじめ、みな好演。
次回、急展開か!
このドラマは“タイムリープ物”という意味ではSFといえるのでしょうが、今まで科学的要素は皆無でした。
ストーリーが徹底的に麻美目線で展開するので、「時間軸」とか「世界線」といったSF的なものとは無縁だったのです。
ところが、第3話で少しだけ顔を出した水川あさ美さんが、今回から麻美の同級生、宇野真里の成人後として、本格的に登場しました。
上述のように麻美には2人の幼馴染の親友があり、3周目までは仲良し三人組として登場していました。
しかし、4周目では事情により二人とは疎遠になり、代わりに真理と仲良くなったという流れです。
この真理が、何周目かは不明ですが、麻美と同様にやり直しを生きているようなのです。
そうなると、一気に話がややこしくなる可能性があります。
次回予告の断片的な映像から推測すると、
真理も元々は三人組と仲が良く、つまり真理を含めて仲良し四人組だったのではないか、とも思われます。
ただ、ドラマで描かれた麻美の1周目の時点で、四人組ではないので、そうなると、いったいどういう世界観になるのか?
・・・、考えずに放送を待った方が賢明かもです。
Old Fashioned Club 月野景史
« 【美術展】「佐伯祐三 自画像としての風景」東京ステーションギャラリー/パリ、東京、1920年代を駆け抜けた夭折の画家 | トップページ | 【相棒21】3/8・15最終回前後編に神戸(及川光博)、米沢(六角精児)が登場して亀山(寺脇康文)と対面/小野田官房長にも関わる話 »
「13.【特集】テレビドラマ」カテゴリの記事
- 【ドラマ】『花咲舞が黙っていない』に“半沢直樹”登場 演者は誰か?(2024.05.08)
- 【俳優】『アイゾウ』夏子/『心霊内科医 稲生知性』シソンヌじろう 今年の活躍を期待(2024.01.01)
- 【ドラマ】『心霊内科医 稲生知性2』終了/今回も面白かったが高橋事件は解明されず(2023.12.29)
- 【ドラマ】『心霊内科医 稲生知性2』/春に話題を呼んだドラマが4夜連続で新作放送(2023.12.23)
- 【ドラマ】日曜劇場『VIVANT』最終回は局面急展開で予想不可能(2023.09.19)