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2023年1月23日 (月)

【ドラマ】『ブラッシュアップライフ』(安藤サクラ主演)/脚本(バカリズム)と演技が絶妙

まだ初回を迎えていないものもありますが、
2023年1月クールの連続ドラマもだいたい出揃ったところで、なかなか面白く観ているのが
日本テレビ系日曜ドラマ枠(22:30~)『ブラッシュアップライフ』です。


Brushuplife


お笑い芸人で脚本家としても活躍する、多才なバカリズムさんの作。
交通事故により33歳で不慮の死を遂げた主人公の女性、近藤麻美(安藤サクラ)
前世の記憶を持ったまま、同じ人間としての人生を赤ちゃんからやり直すという、いわゆるタイムリープもの。

死後の世界の係員(バカリズム)から聞かされた麻美の来世は“グアテマラのオオアリクイ”とのことで、
それを避け、“やり直し”をして、より良い来世を迎えるために、
2周目の人生では1周目よりも、徳を積まねばならない、という縛りがついています。

1月22日に第3話が終わったところですが、
麻美は順調に徳を積みつつ2周目の人生を過ごし、1周目の死因となった交通事故もやり過ごし、
そこで気の緩みも出たのか、1周目とは別の交通事故に合い、再び死んでしまいます。
提示された来世は魚、“インド太平洋のニジョウサバ” ということで、麻美はもう一度やり直す決意をし、次回第4話から3周目スタートという展開。

初回は麻美の幼馴染である門倉夏希(夏帆)米川美穂(木南晴夏)の30代女性3人組のトークが長くて、
ややくどく感じ、もう少し上手くまとめられないかと思いましたが、会話の中身が後々の展開の伏線になっています。
私はミステリ好きなので、このように伏線をしっかり回収していく作品は好ましく感じます。

第3話でも(?)と感じるような箇所がいくつかありました。
最後に突然出てきた水川あさみさんはもちろん今後絡んでくるのでしょうが、
詳しくは書きませんが、麻美の父親のウォーキングや、職場の先輩の鍵開けの件とかは、
何かに繋がるのか、これで流されて終わりの話なのか、微妙なところで、それもまた楽しみです。


麻美や他のキャストの幼児時代や小学生、中学生など各世代演じた子役たちも上手く、
またゲストなのか準レギュラーなのか判然としてない有名俳優たち、
例えば、第3話は黒木華さんが登場しましたが、その使い方も上手かったです。
90年代以降の生活文化史が断片的ですが描かれ、麻美とは同世代ではない私にも、ちょっと懐かしい。

そして、民放GP帯連続ドラマ初主演の安藤サクラさんの自然な演技とナレーションが絶妙。
物語は徹底的に麻美視点で描かれ、例えば麻美死後の家族や友人の悲しむ様子は一切描かれず、
また麻美自身もそこには思いをはせたりはせず、しめっぽさがありません。
今後の焦点のひとつとして、麻美と同様のやり直しをしている人間が登場するのかという点もあります。

とにかく、麻美は1周目の軌道修正をしながら2周目を生き、
二重の濃厚な人生経験を経て、次回から3周目を迎えるわけで、ますます引き込まれそうな予感がします。
そうなってほしいものです。

Old Fashioned Club 月野景史

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