【笑点】円楽さん後任は「この1年間に出演した人気落語家」 桃花か一之輔か?/2/5発表
昨年亡くなった六代目三遊亭円楽(圓楽)さんの後任となる『笑点』大喜利メンバーは、
次回2月5日(日)の放送で発表されるそうです。
前々回と前回の放送のエンディングで、後任メンバーのヒントがひとつずつ公表されています。
1.新メンバーは・・・人気落語家!
2.新メンバーは、この1年出演した中に!
2番目ついては、円楽さんが病気で休養に入ったのが昨年1月で、
その後は大御所から中堅・若手まで、多くの落語家が代演を務めてきましたので、その中からということでしょう。
(「大喜利に出演」とは明言していませんが、“落語家”とのことなので、大喜利ゲストでほぼ間違いないでしょう)
むしろ1番目の「人気落語家」が気になるのですが、それはちょっと置いておき、
まもなく分かることではありますが、ちょっと直前予想をしてみましょう。
後任は「若手大喜利から」?
『笑点』には古くから「若手大喜利」という二軍的なコーナーがあります。
基本的にはBSですが、地上波で放送されることもあります。
「若手大喜利」に出演歴のなかった林家三平さんが今ひとつ結果を残せずに降板したこともあり、
ネット上には「若手大喜利」の経験者から選ばれる可能性が高いとの声が多いです。
三平さんの直接の後任であった桂宮治さんも「若手大喜利」の常連でした。
ですので、まずはそこから考えてみます。
この1年での出演については、昨年も本家メンバーと若手メンバーとの対抗大喜利の形で放送があり、
その時に出演した5人(若手といっても全員40代以上ですが)はその後に皆、本家大喜利にも出演しました。
ですので、2番目の条件は全員満たしています。
顔ぶれは以下の通り
柳家わさび(落語協会)
鈴々舎馬るこ(落語協会)
蝶花楼桃花(落語協会)※女性
春風亭昇也(落語芸術協会)
立川晴の輔(落語立川流)
わさびさんは三平さんの後任選びの時点では、当ブログも含め下馬評一番手だったと思いますが、
昨年の出演時は座布団を高く積み上げられるのを、怖いと強く拒否したり、ちょっと微妙な雰囲気でした。
馬るこさんは宮治さんとキャラが被るので、今回はなしか。
昇也さんは、司会で師匠の昇太さんとのやりとりが面白く、ネットの評価は高いが、所属協会のバランスを考えると、今回はないかと。
晴の輔さんは、初代司会者の立川談志さん設立の立川流から初のレギュラー入りということになり、バランスはいい。
亡くなった円楽さんは毒舌のイメージが強いですが、それ以前にスマートなインテリタイプであり、晴の輔さんはイメージ的にも近い。
ということで有力候補ではあるのですが、ゲスト出演時のインパクトは今ひとつだったかと思います。
ここに来て下馬評が高いのが、女流噺家の桃花さん、
春風亭小朝さんの弟子で、昨年の真打昇進に合わせ、春風亭ぴっかり→蝶花楼桃花に改名しました。
ゲスト出演時の評価も上々で、世界も日本も女性登用の時代、候補一番手かと思います。
人気落語家?
ただ、ひとつ気になるのが、1番目のヒントである「人気落語家」です。
そもそもベテランにしろ若手にしろ、大喜利にゲストで呼ばれる時点で「人気落語家」であるのは間違いないのに、
その中でもあえて強調されると、いったいどういう意図で誰を指しているのか、ちょっと難しくなります。
若手大喜利勢では、明らかに突出している人はいないと思いますが、
強いていえば、この点でも女流新真打として最近の注目度が高いのが、桃花さんということになるかと思います。
有力候補として挙げた晴の輔さんは、メディアへの露出やSNS等も弱めな印象で、「人気」となると、ちょっと微妙です。
若手大喜利勢以外ではどうか?
この1年のゲストには文枝さん、小朝さん、文珍さん、米助さん、志らくさん、鶴光さんなど、全国区の有名芸能人が何人もいます。
ただ、ゲスト出演の際に、落語会のチケットが取れない“人気落語家”として強調されていたのは、春風亭一之輔さん(落語協会)でした。
宮治さんより2歳下、今回挙げた若手大喜利常連とだいたい同世代、ゲスト出演時の立ち回りも立派なものでした。
毒舌という点では、円楽さんに持ち味が近いともいえます。
宮治さんの時にも感じたのですが、番組側はテレビ等における一般的知名度と、落語家としての高座での人気を分けて考えている節があります。
一之輔さんは“一般的知名度”は高くないですが、落語家としての人気が強調されていました。
ヒントの「人気落語家」にこだわり、番組側の意図を深読みすると、一躍有力候補になります。
しかし、一之輔さんはとにかく多忙なので、レギュラー入りは難しいとの見方もあります。
この点でも、桃花さんは土曜日(『笑点』収録日 ※まとめ録りなので毎週ではない)の予定が空いている、などのネット情報もあり。
私は桃花さん、一之輔さん、晴の輔さんなら、どなたでもいいかと思いますが、
ここは時代の趨勢から女流登用、そしてその場合、第一号として桃花さんは適任ではないかと考えています。
予想としては「人気落語家」が気になるのですが、桃花さんだとすればヒントの出し方が難しい。
ヒントが「女性」ならもちろん、「笑点史上初」的なヒントでも、ほぼ桃花さんと特定されてしまうだろうから。
というわけで、苦肉のヒントが「人気落語家」だったのではないかと。
最後に、今回挙げた若手大喜利勢+一之輔の他に、考えられるとしたら・・・、
例えばベテラン大物であるとしたら、春風亭小朝さん、立川志らくさん、
大穴で、円楽さんと同じ五代目圓楽一門会からこの1年間で唯一出演のあった三遊亭王楽さん(好楽ジュニア)か。
さて、どうなるか。
Old Fashioned Club 月野景史