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2022年12月

2022年12月28日 (水)

【科捜研の女2022】終了/来期はどうなるのか?

『科捜研の女2022』最終回第9話が12月20日に終了しました。
榊マリコ(沢口靖子)が思い切った仕掛けに出る、アクティブな回でしたが、
シーズンとしては、粛々と終了したような感もあります。

前回、第7話終了時点で書いたブログで、
新加入の君嶋直樹(小池徹平)が榊マリコ(沢口靖子)と共に現場に出ることがまったくないと書きましたが、
それに応えるように第8話では事件現場の再検証で木登り(ロープを使って木に登るアクティビティ“ツリークライミング)までしてみせ、

また、君嶋には何か裏があるようにも思えると書きましたが、
最終回はまさにそのような演出で進み、でも最後はちゃんと仲間だったというラストでした。


さて、今年は無事放送されましたが、来年はどうなるのか?
視聴率は初回こそ11.9%でしたが、その後は全話一桁で、平均はぎりぎり9.0%だったようです。
残念な数字ですが、今のドラマ分野としては、さほど悪いわけでもありません。

ネット上の噂では、難しい状況ではあるが、来期の制作が決まったとの説もあります。
「榊マリコは所長に昇格して脇に回り、新主役として沢口さんと同じ東宝所属の長澤まさみさんを迎える」
などというトンデモな説もあります。

もっとも、マリコを所長に昇格させて、研究員役を強化し、もっと活躍させるという案は、私もありだと思います。
ただ、長澤さんの起用と、いきなりの主役交代はないかな、とは思いますが。

Old Fashioned Club 月野景史

2022年12月14日 (水)

【アントニオ猪木】移民として渡ったブラジルで力道山にスカウトされプロレス入り

このブログでは昔のプロレス、“昭和プロレス”について時々書いており、
ページによっては、それなりのアクセスをいただいております。
その昭和プロレスの象徴ともいうべき、アントニオ猪木さんが死去しました。


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アントニオ猪木  ※本名: 猪木 寛至〈いのき かんじ〉
1943年〈昭和18年〉2月20日 - 2022年〈令和4年〉10月1日 79歳没

ここでは今まで、猪木さんのことをあまり書いていませんが、
私は、一番好きなプロレスラーは誰か、と訊かれたら、迷わず「アントニオ猪木!」と答えるファンです。
ただ、レスラーとしては最高だけど、それ以外、
経営者、プロモーター、政治家、あるいはタレント的な部分など、猪木さんは様々な顔を持っていましたが、
それらはあまり好きではなかったりと、少々複雑な感情があったりもします。

それはともかく、猪木さんの訃報に接し、何か書きたいと思いましたが、
プロレスラーとしてに絞るとしても、簡単に書き切れる人ではありません。
そんなこんなで、時間が経ってしまいました。
猪木さんについては、ポイントを絞り、小出しにして書いていきたいと思います。
今回はまずプロレスラーとしてのスタートの頃の話を。


猪木さんは1943年(昭和18年)生まれ。
プロレスデビューは1960年ですので、17歳の年です。
当時、猪木さんはブラジル在住で、興行で同国を訪れた力道山の目に止まってスカウトされ、
力道山率いる日本プロレスに入団しました。

しかし、猪木さんはなぜブラジルにいたのか?
猪木さんは横浜の鶴見出身。日本生まれ、日本育ちです。
それが1957年(13~14歳)頃、移民として家族揃って船でブラジルに渡り、農園で働いていたのです。

南米への移民というと、私には明治時代の話のように思えるのですが、
昭和18年生まれの猪木さんが13~14歳頃、1957年とのことで戦後も戦後、昭和30年代初頭、
GHQによる占領も解かれ、高度成長期に歩み出し、特に都会では、華やかな戦後文化が隆盛となる時代です。

この時代に、首都圏在住だった一家が、移民船でブラジルに渡るようなことがあったとは、
日本の近現代史にも、想像の及びつかないことがあります。
それから数年後、遠征に来た力道山との運命の出会いがあったわけです。


ただ、猪木をデビューさせるにあたり、力道山はひとつの仕掛けをしました。
日本で育ち、13歳でブラジルに渡ったことを隠し、
親の代にブラジルに移住し、同地で生まれた日系ブラジル人二世だと詐称させたのです。

日系二世という設定なので、最初は日本語がろくに話させないふりをしていたようです。
また、デビュー後に幼馴染が観戦に来て声をかけられたが、知らんぷりを通した、というエピソードも聞きます。
まさに虚々実々、ファンタジーにまみれた昭和プロレスらしい話です。

本音をいうと、そうなると13歳での移民というのも本当だろうか、と疑いたくなってしまいます。
日本で見つけた猪木少年をブラジル遠征に同道し、現地で見つけたようにして連れて帰ってきたとか・・・。
まぁブラジルでの写真も残っていますし、さすがにそれはないでしょうけど。

ただ、力道山がそんな仕掛けするに至ったのも、
猪木少年の日本人離れした身体に加え、
エキゾチックさを感じさせる風貌にスター性を見出したからかと思います。
こうして、18歳の猪木寛至のプロレスラー人世はスタートしました。



※話が広がってややこしくなるので、今回は同時デビューのジャイアント馬場についてはふれませんでした。またいずれ。
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Old Fashioned Club 月野景史

2022年12月12日 (月)

【幻のネッシー写真】『なぜなに世界の大怪獣』掲載「ホームズ映画に登場したネス湖の怪物」

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上の写真は昭和の伝説的な児童向けUMA本(当時はまだ「UMAという呼び方はなかったと思いますが)、
小学館発行の『なぜなに世界の大怪獣』に掲載された掲載された未確認生物界の超有名スター、
イギリスはスコットランドのネス湖に棲むとされる怪物ネッシーの写真です。



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『なぜなに学習図鑑18 なぜなに世界の大怪獣』(1972年発行)

それで、このネッシー写真、妙にリアルで鮮明ですが、左横の説明文にもある通り、
映画『シャーロック・ホームズの冒険』(1970年)の撮影用に作られた模型です。
説明文の内容は以下の通り。
「右のしゃしんは、『シャーロック・ホームズのぼうけん』という、外国のえいがの中に出てきたネス湖のかいじゅう。
このえいがでは、ネス湖のかいじゅうは、せん水かんだったということになっています。」

同作は巨匠ビリー・ワイルダー監督による大作映画。
ならば、“出どころのはっきりした作り物”であり、不思議なことなど何もなそうですが、実は謎がありました。
なぜなら、実際に鑑賞すると、この映画にはこのような造形のネッシーは登場しないのです。


実際に劇中に登場するネッシーはこちら↓

Shnessie_11


ちょうど有名な「外科医の写真」のように、長い首だけのビジュアルで、
一番上の写真のような、背中に二つのコブのある怪物は出てこないのです。


これはどういうことなのか?
この映画は長くビデオが発売されず、語られることも少なかったのですが、
21世紀になってDVDソフトがリリースされ、複雑な制作背景も明らかになりました。

この映画の制作にあたっては、実際にネス湖周辺でのがロケが実施され、
二つのコブを持つネッシーの模型を湖面に浮かべての撮影も試みられたのですが、
その模型が、撮影中の事故で湖中に沈んてしまったのです。

それで、実際に公開されたネッシーの登場シーンは首だけの模型を使い、スタジオのセットで撮影したようです。
細部に不明点がありますが、これがこの写真のおおよその真相です。
それを裏付ける写真も、ネット上で見つけることができます。


Shnessie_01
ネス湖での撮影風景と思しき写真


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向きが左右逆ですが、『世界の大怪獣』と同じ写真かも知れません


実は知られていた水没事故
この映画の撮影中にネッシーの模型が湖底に沈んたという話は、実は随分昔に話題になったことがあります。
1975年にボストンの応用化学アカデミーの調査チームが、ネッシー探索を目的にネス湖の水中捜査を行ない、
全身と頭部を捉えたとされる水中写真を公表し、日本でもそれなりに話題になりました。
この水中写真が、沈んだ模型を写したものだったのではないか、との説が流れたのです。

この件を含むネッシー写真については、↓こちらを参照。
ネッシー超入門/写真で観るネス湖の怪物目撃史

この話題の際に、この映画がテレビ放送され、私も視聴しましたが、
二つのコブを持つ怪物は登場せず、私にとっても、長年の謎でした。
といっても考えられる可能性のは以下の三つです。

①そもそも映画『シャーロック・ホームズの冒険』用の模型というのが誤り
②実は出ていたけど、私が見逃した(昔一度観ただけど、ビデオ発売もなく、確認できなかったので)
③まともに撮影する前に沈んてしまったので、別の模型で撮影した

結果としては③説がだいたい正解ということのようでしたが、私は長い間①説に傾いていました。
というのは、この映画のストーリー展開からすると、あの二つのコブの造形には無理があるように思えたので。

上に載せた但し書きにもあるように、この映画のネッシーの正体はイギリスが開発中の潜水艦でした。
下の画像の青枠で囲んだ部分のような構造になっているのです。

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この写真はこの映画の公開時のポスターだと思いますが、
ネッシーの正体が思いっ切りネタバレしてしまっています。

この映画が、ネッシー以外にも色々といわく付きだったりします。
Wikipediaの同作の項目は私が作ったものなので、よければご覧ください。
Wikipedia 映画シャーロック・ホームズの冒険 (1970年の映画)


Old Fashioned Club 月野景史

2022年12月 8日 (木)

【科捜研の女2022】落ち着き目の展開で淡々と進行/君嶋直樹(小池徹平)の存在意義は?

テレビ朝日火曜21時枠で放送中の『科捜研の女 2022』(シーズン22)。
1999年のスタート以来の放送枠である木曜20時「木曜ミステリー」の終了に伴い、
番組自体も終了の噂が流れましたが、無事新設枠でスタートし、放送中です。


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榊マリコ(沢口靖子)と、新登場の君嶋直樹(小池徹平)


既に1月の火曜21時枠は新ドラマの放送が発表されており、
『科捜研』の方は12月中に終了ということになると思われます。

今期の『科捜研の女』は近年のユニーク路線を抑え、
画面も映画のような落ち着いた色調で、淡々と進んでいる印象です。

新基軸としては、若手男性研究員枠で、
橋口呂太(渡部秀)に代わり、君嶋直樹(小池徹平)が登場しました。

だいたいこの役は、それほど実績のない若手俳優が起用され、
主人公榊マリコ(沢口靖子)の助手役を務めてきたのですが、
小池徹平さんはビジュアルは若いですが、もはや若手ともいえない実績ある俳優で、
キャストクレジット順でも、2008年の初登場以来、長年沢口さんに続く二番手を
務めてきた若村麻由美さんを押しのけ、二番手に座っています。

ただ、それにしてはあまり存在感がない。
研究員として、自分の担当分野については一応の役割を果たしていますが、それほどの個性は発揮していないし、
マリコと一緒に現場に出ることもまったくなく、何のために加入したのかよく分からない状況で、シーズン終盤を迎えています。

ネット上では、実は裏があるのではとか、あるいは実在の人間ではなく、AIなのでは、などの極端な見方すらあります。
AIはともかく、裏がある説については、多少思わせぶりな面もあるのですが、本当にそうなら、ちょっと伏線が弱い気がします。


視聴率は初回は11.9%とでしたが、その後は一桁の8~9%台。
全般にドラマ視聴率は低迷しており、特に悪いともいえませんが、ちょっと寂しい数字。
同枠の1月スタートの新番組は吉高由里子さん主演の恋愛物のようで、
この枠は、警察ドラマ枠ではないことも明らかになり、来年以降の存続が不安になります。

残り僅か、盛り上がるといいのですが。

Old Fashioned Club 月野景史

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