【相棒21】亀山帰国の理由はまさかのサルウィン追放/特命復帰の橋渡しはかつての宿敵伊丹
『相棒seazon21』第1話・2話前後編の放送が終了しました。
亀山薫(寺脇康文)は無事特命係に復帰、杉下右京(水谷豊)とのバディが復活しました。
亀山の復帰自体は予告されていたことですが、注目していたのは劇中での理由付けです。
フィクションなのだし、そもそも特命係自体が架空の部署であり、どうとでも理由付けは出来るのですが、
視聴者にとって納得できる展開か、また物語としての整合性は?
さてどのような理由を付けてくるか、気になっていました。
特に、特命への復帰以前に、亀山が人生を賭けて夫婦で渡ったサルウィンを離れる経緯を注視していました。
日本に帰国の理由
私は漠然と、亀山が一旦サルウィンを離れてまで、警視庁に復職して取り組まねばならない事案が発生するのかと思っていました。
ただ、それがどうような事案なのかというと、ちょっと難しいかなとも。
結果はまさかの、亀山夫妻へのサルウィンからの国外退去命令、つまり国外追放。
日本に戻ってこなければならなくなってしまったということでした。
シーズン7で描かれた、亀山夫婦がサルウィンに渡るまでの物語を考えれば残念な流れですが、
今回の処置は亀山にはいかんともし難いことで、亀山側に選択肢はありません。
とりあえず日本に帰ってくる以外に手はなく、理由としては明快でした。
では警察への復帰は?
これは実はさほど難しくはなく、
特命係には警察庁の甲斐元次長(石坂浩二)という後ろ盾がいるし、
かつては怨敵だった内村刑事部長(片桐竜次)も今や“正義”を重視する硬骨漢で、特命係の味方です。
ただ、甲斐元次長の登場も内村部長の変貌も亀山退職後のことなので、
ここは右京が主導して、どちらかを動かして・・・と想像していました。
さて、どの道筋を選ぶかと思いましたが、これもちょっと意外で、
長年のライバルにして宿敵ともいえる関係だった伊丹刑事(川原和久)による声掛け、橋渡しでした。
伊丹にそんな力があるのか? というのはまぁいいとして、
何が意外って、復帰までの流れに右京が全然絡んでない・・・。
まぁそれも右京らしい、あるいは『相棒』らしいか。
ともかくも復活した元祖『相棒』コンビ。
古くからのファンとしてやはり嬉しいですが、とはいえ、このコンピは過去最高齢。
制作サイドは、二人でのどのくらいのスパンでの活躍を考えて考えているのか。
Old Fashioned Club 月野景史