【美術展】「東郷青児 蔵出しコレクション~異国の旅と記憶~」移転オープンしたSOMPO美術館で開幕
東京新宿のSOMPO美術館で来年1月24日まで、
「東郷青児 蔵出しコレクション~異国の旅と記憶~」が開催中です。
開幕前日の11月10日に行われたプレス・ブロガー向け内覧会に参加したので、レポートします。
SOMPO美術館に改称して移転オープン
この美術館の個性的な展覧会は、何度もこのブログで紹介してきました。
前名は「東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館」。
それ以前にも何度か名称変更がありました。
新宿西口の高層ビル群の一角、損保ジャパン本社ビル42階にある、
都心の天空の美術館として親しまれてきました。
その美術館が新たに本社ビルに隣接する形で新設され、
館名も「SOMPO美術館」と改めてオープンしました。
手前のスタイリッシュな外観が新美術館
後方の高層ビルが、旧美術館のあった損保ジャパン本社ビル
しかし、今更いうまでもありませんが、
今年の春は新型コロナウイルスの影響で文化活動も多くが自粛を余儀なくされました。
特に美術館は休業の決断が早かったと思います。
この美術館も、当初は2020年4月の開館予定でしたが、延期となりました。
その後、緊急事態宣言解除後の同年7月10日に開館。
今回、本格的な展覧会の開催となったのです。
東郷青児 蔵出しコレクション~異国の旅と記憶~
会 期 :2020年11月11日(水)~2021年1月24日(日)
休館日 :月曜日(ただし11月23日、1月11日は開館)、
年末年始(12月28日(月)~1月4日(月))
会 場 :SOMPO美術館(新宿区西新宿1-26-1)
開館時間:午前10時から午後6時
オンラインチケット:一般1,000円、大学生700円、高校生以下無料
※事前に美術館ホームページより日時指定のオンラインチケットを
ご購入ください。
※入場無料の方もオンラインによる日時指定をお願いします。
※なおチケットの販売は10月下旬頃を予定しています。
主 催:SOMPO美術館、日本経済新聞社
協 賛:損保ジャパン
一般お問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
ホームページ:https://www.sompo-museum.org/
東郷青児 蔵出しコレクション
~異国の旅と記憶~
そもそも本館は1976年に「東郷青児美術館」として開設。
今回の改称前までは館名に「東郷青児」の名が付いていました。
本展が東郷青児コレクションとなったのも、事実上のスタートに相応しいといえるのかも知れません。
東郷青児(とうごう せいじ)
1897年(明治30年)4月28日 - 1978年(昭和53年)4月25日)
モダンな美人画で知られる東郷青児は、24歳から7年間をフランスで暮らし、
63歳以降は毎年のように海外を旅してまわりました。
本展では、日本とフランスを起点にした国際性を東郷の本質のひとつとみなし、
東郷が旅先で見たもの、持ち帰った物、それらに刺激を受けた作品などを通じて、
生涯、異国に強烈な興味を抱き続けた東郷の活動の足跡がたどられています。
モダンボーイと呼ばれた東郷の「旅」を切り口に、
油彩、素描、彫刻、デザイン、写真資料、そして東郷の蒐集品など、
これまで展示する機会の少なかった収蔵品約140点が紹介されています。
パリからサハラ砂漠まで!
尽きせぬ好奇心を胸に飛び込んでいった東郷の眼を通して、
世界の旅を楽しめる展覧会です。
フィンセント・ファン・ゴッホの『ひまわり』
そして、東郷コレクションと並ぶ本館の大看板といえば、
かのフィンセント・ファン・ゴッホの傑作『ひまわり』。
今回は写真撮影も可です。
2階のショップ
ショップからの眺望
ともかく、ようやくの展覧会。
美術シーンも少しずつ盛り上がっていってほしいものです。
Old Fashioned Club 月野景史
« 【科捜研の女20】衝撃! 榊マリコ(沢口靖子)が風丘早月(若村麻由美)に解剖される!?/妖しいシーン | トップページ | 【美術展】「1894 Visions ルドン、ロートレック展」三菱一号館美術館 1/17まで開催中 »
「01.Art 美術 (展覧会)」カテゴリの記事
- 【美術展】「佐伯祐三 自画像としての風景」東京ステーションギャラリー/パリ、東京、1920年代を駆け抜けた夭折の画家(2023.02.13)
- 【美術展】「絵画のゆくえ2022」SOMPO美術館/近年の「FACE」受賞作家の展覧会(2022.02.06)
- 【美術展】「ポーラ美術館コレクション展 甘美なるフランス」文化村ミュージアム/箱根の大美術館の名画を渋谷で鑑賞(2021.09.30)
- 【美術展】「三菱創業150周年記念 三菱の至宝展」三菱一号館美術館/日本の歴史ある大企業の美術力(2021.07.15)
- 【美術展】「1894 Visions ルドン、ロートレック展」三菱一号館美術館 1/17まで開催中(2020.12.01)