『相棒season18』初回&第2話前後編終了/北海道舞台の巨編も内容は今一歩
『相棒season18』の初回(10月9日)&第2話(10月16日)の前後編の放送が終了しました。
今期は「テレビ朝日開局60周年記念」作品としての放送で、
それで気合いが入っているせいかわかりませんが、例年より早いスタートでした。
10月一桁台の初回放送は2004年のシーズン3以来のようです。
そして定番の初回2時間スペシャルではなく、
90分ずつ2回に分けての放送で、合計3時間のファーストエピソード。
そして北海道ロケを敢行!
これも珍しいですね。
そもそも警視庁所属の警察官主役のドラマだからというのもあるのでしょうが、
山村のような地域が舞台の場合でも、都内の奥多摩とかいうパターンが多かったですから。
北海道の壮大の風景は圧巻でした。
さて、前後編通しての感想はというと・・・
これは残念ながら今一歩というか、今二歩くらいでした。
ミステリドラマの前後編としては当然ですが、
前半で大きな謎が提示され、後半でそれが解明されるというスタイル。
前半はまずまずでした。
ただ政治色の強い展開になることが予想されたのですが、その通りになりました。
それも『相棒』のカラーのひとつではありますが、今回はあまりにくどかった。
メインのストーリーも不完全燃焼気味。
そもそも主犯の女子の犯行の理由が解り難いし、
その主犯であったわが子を処刑した船越英一郎の心情も伝わってこないし。
5シーズン目を迎えた四代目相棒コンビは安定感を増しています。
今まで一番対等な立場のバディです。
前シーズンから言っていることですが、
安心して観ていられる反面、
コンビの対照の妙に欠ける面があります。
視聴率は初回16.7%、15.4%と発表されました。
数年前まで『相棒』の初回は19%前後をとることが多く、それに比べると少し寂しいですが、
シーズン15以降では悪くはありません。
無論、他のドラマと比べれば立派な数字です。
ただ、今回同様前後編だった前シーズンのファーストエピソード(17.1% 17.9%)と比べると、
特に2話の数字が寂しいですが。
Old Fashioned Club 月野景史
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