【訃報】 空手家ウィリー・ウィリアムス死去/アントニオ猪木と異種格闘技戦を闘う
空手家のウィリー・ウィリアムス氏が亡くなりました。67歳。
https://www.zakzak.co.jp/spo/news/190610/spn1906100002-n1.html
ウィリー・ウィリアムス
(Willie Williams、1951年7月14日 - 2019年6月7日)
空手については詳しくないのでウィリーさんのキャリアもよくは知りませんが、
1980年2月 蔵前国技館でアントニオ猪木さんと“プロレス対空手”の異種格闘技戦を行なったことは有名です。
この試合はなかなかの話題を呼び、テレビ朝日で生放送されました。
新日本プロレスの異種格闘技戦
アントニオ猪木は1976年にボクシングのモハメッド・アリ、
柔道のウィリエム・ルスカというビッグネームと異種格闘技戦を行い、
大きな話題を巻き起こしました。
ところが、アリ戦はビジネスとして失敗して新日本プロレスは莫大な借金を背負い、
そのために猪木や坂口征二は経営から一時外れ、新日本は事実上テレビ朝日の子会社になります。
しかしその後も新日本は格闘技戦を続け興行的にも成功し、経営を立て直しました。
やがてあのWWE(当時はWWWF→WWF)が猪木を格闘技世界ヘビー級王者として認定し、
その防衛戦として行われるようになります。
猪木対ウィリー戦は新日本側からすると、この異種格闘技路線の集大成的位置づけの試合でした。
しかし、だから話題を集めたというわけでもありません。
ウィリー・ウィリアムスは元々極真会館の所属。
当時の極真は梶原一騎氏の筆による力も大きく、
“最強空手”として大いに注目されていました。
その中でも巨体を誇るウィリーは“熊殺し”の異名で知られ、
とてつもなく強い格闘家との認識が広まっていました。
アリと引き分け、ルスカに勝った猪木と熊殺しのウィリー、
いったいどちらか強いのか? さすがの猪木も今回は勝てないのではも、との見方も多く、
高い注目を集めたのです。
この試合にあたり、ウィリーは極真空手を離脱していましたが、
“プロレス対空手”である以上に、“新日本対極真”がクローズアップされ、
殺伐とした、そして過剰にヒートアップした試合となりました。
世間の、特に中高大学生中心でしょうが、注目度もかなり高い試合、一大イベントでした。
私もかなり熱くなってテレビ観戦していた記憶があり、
忘れがたい格闘家の一人です。
謹んで哀悼の意を表します。
Old Fashioned Club 月野景史
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