【芸能】「闇営業」の問題点/昔は「ショクナイ」と呼ばれていた
「闇営業」(もしくは裏営業)という聞きなれない怪しげな言葉がにわかに話題になりました。
芸能界における隠語、業界用語といったところ。
意味としては、
芸能人・タレントが所属する芸能事務所を通さず直接受ける仕事のこと。
当然ながらテレビなど公共性の強いメディアが絡まない仕事がほとんどです。
ニュースになっているケースはカラテカの入江慎也さんが直接の窓口となり、
宮迫博之さんやロンブー田村亮さんら芸人たちに仕事を斡旋した形です。
「闇営業」という言葉は随分とおどろおどろしく、犯罪をイメージしてしまいますが
上に書いた意味なので、問題があるとすればタレントと所属事務所との契約上のことで、
テレビ局や視聴者、ファンには関係ありません。
契約違反等の民事上の問題が発生する可能性はありますが、犯罪とはいえません。
今回問題になったのはその闇営業で行った先が、
反社会組織である詐欺グループの忘年会だったこと。
これはまずかった。
まるで反社会勢力のような犯罪性のある場での仕事が「闇営業」かのような印象になり、
この言葉のおどろおどろしさに輪をかけてしまいました。
後の焦点は宮迫さんらが相手が詐欺グループと知っていたか否か。
ギャラは本来受け取るのが当然ですが、
一度受け取っていないと言っているので、これも焦点になっています。
ところでこの「闇営業」
昔は「ショクナイ」と呼ばれていました。
といっても主にビートたけしさんがラジオのオールナイトニッポン等で使っていたもので、
業界でどの程度一般的だったのはかわかりません。
事務所を通して受ける正規の仕事(本業)に対して非正規の「内職」。
その「内職」を芸能界風にひっくり返して「職内」→「ショクナイ」となったのでしょう。
「闇営業」よりはこちらの方がしっくりくるでしょうか。
ただ、今回の入江さんのように斡旋・仲介する人物がいて関わる人間も増えてとなると、
「内職」というこじんまりしたイメージではなくなりますが。
Old Fashioned Club 月野景史
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