美術展「ラスキン生誕200年記念 ラファエル前派の軌跡展」三菱一号館美術館
東京丸の内の三菱一号館美術館では6月9日まで、
「ラスキン生誕200年記念 ラファエル前派の軌跡展」を開催中です。
ラスキン生誕200年記念
ラファエル前派の軌跡展
2019年3月14日(木)~6月9日(日)
三菱一号館美術館
主催 三菱一号館美術館
共催 産経新聞社
公式サイト https://mimt.jp/ppr/
本展は西洋絵画の一分野として日本でも知名度の高い「ラファエル前派」です。
19世紀の英国発祥で、美しい女性画の印象が強いですね。
ジャンルの画家としてはミレイ、ロセッティ、ハントらの名が思い浮かびます。
ではタイトルにある「ラスキン」とは誰か?
あまり聞かない名前です。
ジョン・ラスキン(John Ruskin, 1819年2月8日 - 1900年1月20日)は、
19世紀イギリス・ヴィクトリア時代を代表する評論家です。
美術評論家としても高名で、ラファエル前派の精神的な指導者的立場にあったのです。
1848年、ロセッティらが結成したラファエル前派兄弟団は、
英国美術の全面的な刷新をめざして、世の中にすさまじい衝撃をもたらしました。
この前衛芸術家たちの作品は、観る者の心に訴えかけ、広く共感を呼びました。
人々は、社会の基盤が移りゆくなかで、彼らの芸術に大きな意義を見出したのです。
ジョン・ラスキンは、あらゆる人にかかわる芸術の必要性を説く一方で、
彼らとエドワード・バーン=ジョーンズやウィリアム・モリスら、
そして偉大な風景画家J.M.Wターナーとを関連づけて考察しました。
本展では、英米の美術館に所蔵される油彩画や水彩画、素描、
ステンドグラス、タペストリ、家具など約150点を通じて、
彼らの功績をたどり、この時代のゆたかな成果を展覧します。
Old Fashioned Club 月野景史
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