【昭和特撮】 ハヤタ隊員、モロボシ・ダン、郷秀樹 若きヒーローのスリーショット写真
バンダイナムコエンターテインメントから、
『ウルトラマン』科学特捜隊のハヤタ隊員役の黒部進氏(右)、
『ウルトラセブン』ウルトラ警備隊モロボシ・ダン役の森次晃嗣氏(左、当時は森次浩司)、
『帰ってきたウルトラマン(ウルトラマンジャック)』MATの郷秀樹役の団時朗氏(中央、当時は団次郎)の
3大ヒーローの役名を含む直筆サイン入り3ショット写真が発売(予約受付中)されています。
※団時朗さんは2023年3月23日に亡くなりました。“兄”二人に先立つ訃報となってしまいました。
今回は団時朗氏メインの企画であるフォトフレームパネル
「ウルトラヒーローメモリアルSV『帰ってきたウルトラマン』」に同梱されるおまけ的な位置づけのようです。
商品詳細は以下のサイトを参照してください。
https://hobby.dengeki.com/news/582286/
『帰ってきたウルトラマン』放送中の写真
さて3人はそれぞれ現役時代の防衛チームの制服を着ていますが、この写真はいつ撮られたのか?
これは『帰ってきたウルトラマン』第38話「ウルトラの星光る時」(1971年12月24日放送)の制作時に、
黒部さんと森次さんがゲスト出演し、主演の団さんを囲んで撮った、いわゆるスチール写真です。
ですので撮影は1971年の秋から初冬頃になるかと思います。
既に初代『ウルトラマン』放送終了(1967年4月)からは4年半ほど経過しており、
1939年生まれのハヤタ隊員の黒部進さんは32歳頃。
やや太めになっており、若干薄くなりかけた頭部をちょっと長めにカムフラージュしたような髪型で、
失礼ながらハヤタのイメージからは少しずれてしまっています。
ただ、黒部さんという人はちょっと太めになったり絞ったりということがあり、
この後にもう少し若々しい時期もあったりします。
『ウルトラマン』でのハヤタ隊員
やはりだいぶ若く感じます。
一方『ウルトラセブン』終了(1968年9月)からはちょうど3年ほどで、
1943年生まれの森次晃嗣さんは28歳。こちらはまだモロボシ・ダンそのまま。
そして現役ウルトラマンだった団時朗さんは21歳の若さでした。
長身でエキゾチックなマスク、モデルとして、CMでも活躍していた若手スター。
『帰ってきたウルトラマン』では、ヒーローでありながら、ナイーブな青年像を好演しました。
幻の3ショット
しかし、実は劇中にはこの3人の共演シーンはありません。
下の写真のように、宇宙空間のセットでハヤタとダンが一瞬だけ共演しています。
しかも2人の顔が同時に正面から確認できる瞬間はなし。
この後すぐに2人はウルトラマンとセブンに変身してしまいます。
というより、ストーリー上2人がハヤタとダンの姿になる必然性がなく、
これ自体がサービスシーンともいえるのですが。
つまり、上の郷を交えた3ショットは劇中にはまったくない記念写真的なオフショットなのです。
今回商品化された写真とまったく同じカットは私は初めて見ると思いますが、
この撮影時には他にも多くのカットが撮られていて、当時の少年誌等に載った写真もあるし、
ネット上でも見ることができます。
3人に帰マンの着ぐるみ俳優であるきくち英一氏を加えた4ショット。
これはもう無防備な雑談中のスナップという感じ
並び順や背景の車からして、この写真の直前か直後に今回サイン入りで発売された写真が撮られたのでしょう。
下で紹介する現在の写真と比べるとよくわかりますが、団さんは他の2人と比べてかなり長身です。
車のボンネットに腰掛けることによって、身長が同じくらいに見えます。
そして、上に紹介したサイトには今回の発売にあたりサインのために集まった3人の写真も載っています。
もちろん、最近撮られたものでしょう。
団さんは時折ドラマで見かけますが、黒部さんと森次さんは出演が少なくなりました。
これも大変貴重なスリーショットなので引用させてもらいます。
右=黒部さん78歳 左=森次さん75歳 中央=団さん69歳
最年長の黒部さん、身体も絞れているようで健康そうです。
もしかしたら一番若く見えるか?
Old Fashioned Club 月野景史