【美術展】「ターナー 風景の詩」損保ジャパン日本興亜美術館/英国を代表する風景画家の決定版回顧展
東京新宿の東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館では7月1日まで
「ターナー 風景の詩(うた)」展を開催中です。
ターナー 風景の詩(うた)
会 期: 2018年4月24日(火)~7月1日(日)
会 場: 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
(新宿区西新宿1-26-1 損保ジャパン日本興亜本社ビル42階)
開館時間:午前10時~午後6時 ※入館は閉館30分前まで
ただし5月9日(水)、16日(水)、6月26日(火)~30日(土)は午後7時まで
主 催: 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館、毎日新聞社、スコットランド国立美術館群
協 賛: 損保ジャパン日本興亜、大日本印刷
後 援: ブリティッシュ・カウンシル
協 力: 日本航空
美術館ホームページ:http://www.sjnk-museum.org/
展覧会公式サイト:https://turner2018.com/
※東京展終了後は7月7日より郡山市立美術館に巡回・開催
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
(Joseph Mallord William Turner、1775年4月23日 - 1851年12月19日)
イギリス・ロンドン出身。
英国絵画史を代表する画家・芸術家の1人で、特に風景画の巨匠として知られる。
本展はそのターナーの回顧展です。
いわゆる“ターナーとその周辺作”の展覧会ではなく、
ターナー作品のみの約120点で構成された(ターナーの肖像画1点を除く)
決定版ターナー展とでもいうべき催し。
開幕前日の4月23日に行われたプレス内覧会に参加しました。
この日は主催団体のひとつであるスコットランド国立美術館群より
総館長のジョン・レイトン卿が来日、主要な作品の説明を行いました。
★このページの写真は内覧会にて特別の許可を得て撮影・掲載しています。
来場者に挨拶するジョン・レイトン卿(左から3人目)
ターナーは穏やかな田園風景、嵐の海、聳え立つ山岳など、
自然の様々な表情を優れた技法で表現しました。
本展ではターナー絵画を以下の4つのテーマに分けて展示しています。
「地誌的風景画」
「海景-海洋国家に生きて」
「イタリア-古代への憧れ」
「山岳-あらたな景観美をさがして」
わかりやすく観やすい、いい分類だと思います。
実在の風景、建築物等を描いて地誌的価値を持ちながら、
古代風景をも思わせるファンタジックな画風。
日本と同じ島国のイギリスならではの迫力ある海洋風景。
水彩画、また版画へのこだわり。
ターナーの魅力や足跡が明確に伝わる展示スタイルです。
残念ながら内覧会では各絵画単体での撮影は許可されていなかかったので、
分類に沿って個々の作品を紹介することはできません。
展覧会の雰囲気のみ紹介します。
ターナーの風景画は独特の光や空気感に包まれています。
フランスでの印象派登場より半世紀以上前に活躍した画家ですが、
印象派絵画へ影響を与えたことが見てとれます。
また、これはレイトン卿も強調していたのですが、
ターナーは水彩画の名手です。
その技術は日本においても明治初頭から多くの画家たちの関心を集めました。
ともかく、英国各地の多くの美術館、個人収集家、
そして日本の美術館からも集めた120点による
ターナー展決定版。
この機会はそうそうないと思います。
お見逃しなく。
Old Fashioned Club 月野景史
損保ジャパン日本興亜美術館 エントランスからの夜景
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