【科捜研の女10】第1話 土門美貴(加藤貴子)退場 / 吉崎泰乃(奥田恵梨華)初登場回
2010年7月に放送された『科捜研の女』シーズン10 初回第1話 スタートスペシャル
「狙われた科捜研!残された指紋 容疑者にされた研究員 DNAの罠!仕組まれた誤認逮捕!!接点なき二つの殺人」は
このドラマの歴史上でもひとつのターニングポイントになる回でした。
この話について紹介します。
まずこの回はなんといっても、5期にわたりこのドラマを支えた研究員・土門美貴(加藤貴子)の退場回。
↓美貴の詳細はこちら
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2017/01/post-345e.html
土門美貴(加藤貴子)
そして後任の吉崎泰乃(奥田恵梨華)の初登場回でもあります。
泰乃はこの回の冒頭から科捜研に着任しているので、美貴とは入れ違いではなく、しっかり共演しています。
吉崎泰乃(奥田恵梨華)
更にこの回では、この年の3月に放送された単発スペシャルに若手刑事枠で初登場した権藤克利(高橋光臣)が、
引き続きシリーズに継続出演することが明らかになりました。
権藤克利(高橋光臣)
さて、土門美貴はシーズン5(2004年)初回に刑事部の制服警官として登場しました。
この回では研究員の日野和正(斉藤暁)、乾健児(泉政行)、
美貴の兄である土門薫刑事(内藤剛志)も初登場しています。
そして次のシーズン6(2005年)初回には榊伊知郎所長が登場し、美貴も科捜研に異動、
主演の榊マリコ(沢口靖子)と合わせた科捜研5人(+土門刑事)が揃ったのです。
それまでの『科捜研の女』は視聴率が伸び悩み、
大幅なキャストの入れ替えを繰り返していましたが、
この時からメンバーも安定、そして数字も安定成長に転じ、
日本一の長寿ドラマに育っていくことになります。
それから5年、美貴の退場によりその体制の一角が崩れることとなったのです。
科捜研史上最大の危機
そしてこの回はこのようなキャストの入れ替えだけではなく、
ストーリーとしても京都府警科捜研にとって、このドラマ史上最大の危機回ともいえます。
それまでも主役のマリコがピンチになることは時々ありましたが、
この回では退場を控えた土門美貴が命を脅かされる大ピンチに襲われました。
また、犯人が仕掛けた罠により乾が証拠物への自分の指紋付着というミス、
日野が重要資料の盗難という汚名を着せられ謹慎、そして失職の危機に追い込まれてしまうのです。
(日野については盗まれたことは事実なので、罠とはいえ本人のミスではあるのですが。)
※この乾に対する、証拠物への指紋付着の罠というプロットは、
後にDNA付着という形で『相棒13』 第11話 「米沢守、最後の挨拶」(2015年1月)で使われています。
『相棒』の名物キャラだった警視庁鑑識課の米沢守(六角精児)が、やはり犯人の罠により危機に陥いる。
そしてこの回には、米沢の同僚鑑識課員として奥田恵梨華さんが出演しています。
ところで、この回で美貴の後任として登場した泰乃も2013年10月に退場し、
女性研究員ポジションは涌田亜美(山本ひかる)に引き継がれています。
京都府警を退職した美貴は2017年10月に約7年ぶりに再登場しました。
一方、府警内のサイバー犯罪対策課に異動した泰乃の再登場はまだ実現していません。
そろそろあってもいいように思いますが。
Old Fashioned Club 月野景史
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