【俳優】本木雅弘の変わらぬ美形/ドラマにはもう出ないのか?
放送中の「サントリー緑茶 伊右衛門 特茶」のCMの本木雅弘さん。
1965年生まれなので今年53歳。
相変わらず若々しく年齢を感じさせない美形、いい男。
昔でいえば二枚目、ハンサム、今なら“イケメン”というところか。
一時期少し太ったかなと感じたのですが、現在は絞り込んでいるようです。
本当にかっこいい。
妻は内田也哉子さん。
ということは義父は内田裕也さんで、義母は樹木希林さんという話題性の強いファミリーの一員でもあります。
ただその本木さん、CMではよく見るけれど、ドラマでは最近まったく見かけません。
先日、伊右衛門シリーズの新CMの発表があり、
継続出演中の本木さんと宮沢りえさんに加え、
本木さん同様にジャニーズ事務所を退所した草彅剛さんが登壇しました。
宮沢さんと草彅さん、話題の2人と一緒ということもあって注目が集まり、久々に本木さんの肉声も聞けました。
30年近く前にジャニーズを離れ、俳優に転身した本木雅弘さん
現役ジャニーズであるV6の森田剛さんと結婚したばかりの宮沢りえさん(宮沢さんは再婚)
大騒動の末にSMAPを解散、ジャニーズを退所してまもない草彅剛さんのスリーショット
サントリーもなかなか面白い仕掛けをするものです。
さて、このように本木さんがメディアに登場するのも、
2016年秋に主演映画の宣伝も兼ねてトーク番組等に出て以来だと思います。
この時は大昔にバラエティで共演した東野幸治さんとの因縁などを語り、
ちょっと話題になりました。
本木さんは現在イギリス在住のようで、日本での露出が少ないのも当然かも知れませんが、
それにしても2008年に主演した『おくりびと』が第81回アカデミー賞外国語映画賞を受賞したほど、
俳優としての実績があるのだから、もっとドラマでも観たいところです。
ですが実は本木さんはドラマではあまり数字を持っていない、つまり視聴率ではそれほど実績がないのです。
本木さんの俳優としてのキャリアをごく簡単に振り返ってみます。
シブがき隊のモックンから、日本を代表する若手俳優に
1980年代を代表するアイドルグループの1組であった、
ジャニーズ事務所のシブがき隊のモックンとして1982年にデビューした本木さんは、
アイドルとして80年代を駆け抜けました。
そしてグループ末期に出演した浅野温子、浅野ゆう子の“W浅野”が主演した
初期トレンディドラマの傑作『抱きしめたい!』(1988年)でのカメラマン助手役での好演を経て、
同年の解隊後、周防正行監督の映画『ファンシイダンス』(1989年)、『シコふんじゃった。』(1992年)
の主演で俳優として一気に株を上げます。
日本を代表する若手俳優として、そして当時屈指の男前タレントとして、
シブがき隊時代をはるかに上回る注目を集めました。
この頃まではテレビドラマに脇役で出る事も珍しくなく、よく見かけたのですが、
1995年以降はほぼ主演のみとなりました。
コンスタントに出演はしていましたが、数字的に代表作といえるようなドラマには出会えず、
時の流れと共に寡作となっていきます。
一方で映画では前述の『おくりびと』のような高評価を得ることもありましたが、
主演ドラマの視聴率にはあまり反映されず、
現時点での最後のドラマ出演は2012年1月の『運命の人』(TBS)なので、もう6年前です。
このドラマの平均視聴率は12.0%だったので決して悪くはないのですが、
数字的にも強いTBSの日曜劇場枠であり、また前クールの木村拓哉さん主演の『南極大陸』が18.0%、
後クールが中居正広さんの『アタル』で15.6%と現役ジャニーズに挟まれて完敗したこともあり、
ちょっと残念な数字という印象が残りました。
その前となると2009年から3年にわたって放送されたスペシャル大河『坂の上の雲』がありますが、
これがまた初年度の17.5%から、13.5%、11.5%とジリ貧でした。
それにしても、丸6年間1本のドラマにも出てないとは。
いわゆる2時間ドラマとは別に単発のスペシャルドラマも結構作られているのに、
そういった作品にもまったく出た形跡がありません。
この間、映画には3本出演しているようですが、
映画が忙しくてドラマに出れないというほどではないでしょう。
実は2013年10月には『抱きしめたい』のスペシャルが放送されたのですが、
本木さんは声だけで、映像では出演しませんでした。
これなどはなぜ出なかったのか本当に不思議です。
衰えない素晴らしい容姿、俳優としての実績・実力も充分なのになんとも勿体ない。
本人がどう考えているか知りませんが、やはり演じてこその役者。
もちろん役を選ぶなとは言わないし、むしろ充分選んでもらっていいのですが、
主役には固執せず、テレビドラマで色々演じてほしいものです。ファンとしては。
一昔前の田村正和さんとイメージの重なる生活感を感じさせない二枚目。
アラフィフ以上の星といってもいいでしょう。
だからこそ役柄が難しいという面もあるかも知れませんが、
こういうスターはいつの時代にもいてほしいし、
もっと活躍してほしいものです。
主演俳優として抜群の実績を誇りながら、ジャニーズ退所以来ドラマ出演が途絶えている
草彅剛さんとの共演などもおもしろいかも知れません。
Old Fashioned Club 月野景史
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