【科捜研の女17】最終回SP 高視聴率15%で有終の美/マリコと近藤正臣の頭脳戦
テレビ朝日の長寿ドラマ『科捜研の女season17』は前週(3月15日)の200回記念スペシャルに続き、
2018年3月22日には最終回2時間スペシャルが放送され、
昨年10月から2クール半年に渡った全18話が終了しました。
このブログではレギュラーキャストの降板等の、シリーズを揺るがす大きな出来事があるのでは、
との物騒な予想もしたのですが、何事もなく終わりました。
200回のおめでたい記念なので、そういう事はあえてしなかったのでしょう。
考えてみれば当然かも知れません。
最終回は主人公の榊マリコ(沢口靖子=右)とゲストの近藤正臣さん演じる元革命戦士との
取調室を舞台とした頭脳戦がテーマ。
近藤さんの役は40年前に殺害された左翼運動の天才活動家・朽木政一。
ストーリーも来日中の南米ルベルタ共和国の副大統領夫妻暗殺計画絡みで、
『科捜研の女』にしては政治色が強い、『相棒』を思わせるような回でした。
副大統領夫人役はかたせ梨乃さん。
ベテラン近藤正臣さんは『科捜研の女』初登場
昔から年齢不詳、生活感のない二枚目俳優で、田村正和さんとイメージの重なる人でした。
ところが、ある時期から髪が真っ白になり、随分老け込んでしまったように思いました。
しかし、今度はそこから年を取らなくなったようです。
1972年生まれで今年77歳になりますが、声も動きも元気そうで、
先日、久々に『眠狂四郎』に出演した1歳年下の正和さんよりもだいぶ若々しく感じられました。
高視聴率獲得
最終回の平均視聴率は15.0%。
前週の200回スペシャルの15.1%に続く高視聴率を獲得。
今や日本一の長寿ドラマとなった『科捜研の女』ですが、
15%超えは2013年のクリスマススペシャル以来久々です。
元々あまり数字は高くなく、“高視聴率”とは呼び難いドラマで、
あえていえば“好視聴率ドラマ”でした。
その中でも、視聴率的に全盛期といえるのは14.5%を獲得したシーズン9(2009年)なのですが、
その後は下降気味で、直近の15と16の2シーズンは11%台まで落ちていました。
これは『科捜研』だけの傾向ではなく、デジタル多チャンルネル化された2011年以降、
ドラマも他の分野も視聴率は低迷しており、仕方ないところなのですが、
その状況の中、今シーズンの『科捜研』は平均12.7%とシーズン14以来の12%台を確保。
特に後半(今年の1~3月)は冬季五輪があったにも関わらず平均13.2%を獲得しました。
また2週連続の15%超えというも、シーズン9以来かと思います。
今の時代においては立派な高視聴率ドラマといえるでしょう。
多忙な土門刑事(内藤剛志)
終わりよければすべて良しで終了したシーズン17ですが、
最終回、ちょっと気になったのは内藤剛志さん演じる土門刑事の出番の少なさ。
今回は要人警護に駆り出されたとの設定で、マリコ達と共に捜査に当たる場面はほとんどありませんでした。
マリコと日野所長とは辛うじて共演シーンがありましたが、
他の科捜研メンバーとは長時間SPなのに、顔を合わせることすらなかったと思います。
内藤さんは4月から同じ枠でスタートする『警視庁・捜査一課長3』に主演するので、
その撮影が重なって忙しいのかと思ったのですが、
今期から『一課長』に出演する漫才コンビ・ナイツの塙さんのラジオでの発言によると、
3月10日の時点でまだ撮影に入っていないとのこと。
『科捜研』の撮影は早く終わっている筈なので、『一課長』でないとしたら、
TBSの『十津川警部シリーズ』など他のドラマの撮影が忙しいのでしょう。
今期は最終回以外でも、警視庁の応援に出張ということで、ほとんど出ない回もありました。
『一課長』も好きなドラマですし、
ここにきて主演スターとして輝きを増している内藤さんには“アラカンの星”として大いに活躍してもらいたい。
ですので、『科捜研』の土門はもうベテラン刑事なので、捜査で動き回るのはある程度若手にまかせ、
出番が少なめになっても構わないとは思います。
ただ、内藤さんの多忙により、ストーリー作りや撮影スケジュールに影響が出ないかは
余計なお世話かも知れませんが、ファンとしては少々心配ではあります。
Old Fashioned Club 月野景史
以下、オリコンニュースより引用
https://www.oricon.co.jp/news/2108107/full/
☆☆☆
沢口靖子主演、テレビ朝日系『科捜研の女』最終回2時間スペシャルで視聴率15.0%を獲得
女優の沢口靖子が主演する、テレビ朝日系木曜ミステリー『科捜研の女season17』の最終回が22日、2時間スペシャル(後8:00~9:48)として放送され、番組平均視聴率15.0%を獲得し、今シーズンの有終の美を飾った。前週15日に放送された200回スペシャルの15.1%に続く高視聴率。2時間スペシャルで15%超は2013年12月25日のクリスマススペシャル(15.6%)以来4年3ヶ月ぶりとなった(視聴率はすべてビデオリサーチ調べ、関東地区)。
今シーズン(2クール)は、昨年10月クールが平均視聴率11.9%、今年1月クールが平均視聴率13.2%、シーズンを通しての平均視聴率は12.7%と好成績を収めた。『科捜研の女』全201回の平均視聴率は12.3%。
視聴率の知らせを受けて沢口は「ありがとうございます。『シーズン17』をとても良い形で締めくくることができました。スタッフ、キャストを代表して感謝申し上げます! (最終回は)戸田山(雅司)さんのすでに面白い脚本に、表現者として応えたいという思いで取り組みましたが、取調室というリングの上でのスリリングな頭脳戦は演じていてとても面白く楽しかったです! 多くの皆さまにご覧いただけて本当にうれしいです。皆さまのリングの外からのご声援が聞こえました! ありがとうございました!」とコメントを寄せている。
最終回スペシャルは、不法侵入で連行された謎の老人(近藤正臣)が、マリコ(沢口)の科学捜査の力量を試すかのように自らの身元を明らかにしてみろと挑発。一方で、来日した外国の副大統領夫妻の暗殺計画が進行。謎の老人に仕掛けられた予測不能な罠に、マリコら科捜研が最新科学で挑むという内容だった。
2時間スペシャルで15%超は2013年12月25日のクリスマススペシャル(15.6%)以来4年3ヶ月ぶりとなった(視聴率はすべてビデオリサーチ調べ、関東地区)。
今シーズン(2クール)は、昨年10月クールが平均視聴率11.9%、今年1月クールが平均視聴率13.2%、シーズンを通しての平均視聴率は12.7%と好成績を収めた。『科捜研の女』全201回の平均視聴率は12.3%。
★★★
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