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2018年2月

2018年2月28日 (水)

【ドラマ】内藤剛志主演『警視庁・捜査一課長3』 安達祐実加入で『家なき子』コンビ復活/斉藤由貴は降板か

テレビ朝日木曜ミステリーの内藤剛志さん主演の人気警察ドラマシリーズ
『警視庁・捜査一課長〜ヒラから成り上がった最強の刑事!〜season3』の制作が
2月28日に発表されました。4月スタートです。


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内藤さんを挟んで初登場の安達祐実さんとナイツの塙さん


『警視庁・捜査一課長』は2012年に土曜ワイド劇場枠の2時間ドラマとしてスタート。
5本が制作された後、2016年4月に木曜ミステリー枠で連続ドラマ化されました。
好評につき、2017年にはシーズン2が放送され、更に視聴率を伸ばしました。

この流れですから今年の4月にはシーズン3が放送されること自体はほぼ間違いないのですが、
今回注目されていたのはキャスティングでした。


斉藤由貴さんは出演するのか?
土曜ワイド版第1作からこのドラマにヒロインとして出演してきた斉藤由貴さん。
彼女が演じるのはニックネーム“大福”こと女刑事の平井真琴。
大岩純一捜査一課長のとって頼りがいある部下で、ちょっと飄々としたユニークなキュラクター。
このドラマに欠かせないキャストです。

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左から金田明夫さん、内藤さん、斉藤さん
土曜ワイド第1作からの主要キャスト。

しかし、斉藤さんは昨年不倫騒動があり、世間をだいぶ騒がせました。
ですので、このドラマについても去就が注目されていたのです。


今回の発表で斉藤さんのことは一切触れられていません。
しかし、新レギュラーとして女性刑事・谷中萌奈佳(安達祐実)の登場が発表されている一方、
斉藤さんの名前はないので、おそらく安達さんと交代ということでしょう。

斉藤さんは完全に謹慎・休業中というわけではなく、メディアにも時々登場しています。
それもあってか、ネットでは降板してほしくない、しないだろう、また、平井抜きの『一課長』などあり得ない
といった声も多かったです。
ただ、完全な休業にしないのは騒動前に撮影が済んでいるドラマや映画があるからという面もあり、
『一課長』ついては間違いなく降板と思っていました。

なぜなら、斉藤さんは決まっていた大河ドラマ『西郷どん』への出演を辞退しているからです。
こちらへの出演は騒動以前に発表されており、騒動後の昨年9月に辞退を申し入れたとの報道がありました。
実際どうかは知りませんが、形としては斉藤さん側から降板して、NHKに迷惑をかけたという事になります。
それなのに、制作・放送時期が重なる同じ連続ドラマの『一課長』への出演はあり得ません。
来期以降の復帰、あるいは今期終盤に顔を見せる程度の出演はあるかも知れませんが。


伝説のドラマの名コンビ再結成
ところで新加入の安達祐実さんと、大岩純一捜査一課長役の内藤剛志さんは
1994年~1995年に大ヒットドラマ『家なき子』で共演した関係。
その後、内藤さんが出演する『科捜研の女』に安達さんがゲストで出た事はあるが、
連続ドラマのレギュラーとしての共演は『家なき子』以来のようです。

安達さんは最近プチブームともいえるのか、色々なドラマで見かけます。
演じる役柄の幅も結構広いので、このドラマではどんなキャラでくるか楽しみです。
安達さん演じる谷中萌奈佳(やなか もなか)は洞察力が武器とのこと。
平井真琴は勘が武器でしたので、萌奈佳は理論派ということか?

それと、劇中での平井真琴は大岩よりも小山田管理官(金田明夫)とのやりとりに面白さがありました。
萌奈佳との相性はどうでしょうか?


ナイツ塙が運転手役で出演
もう1人、漫才コンビ・ナイツの塙宣之さんが運転担当刑事・奥野親道(おくの ちかみち)として加入。
これはシーズン2の田中圭さんに替わっての登場ということになります。
私はナイツの漫才はネット上の追っかけといってもいいくらい好きですが、役者としてはどうでしょう。
塙さんはドラマは若干の経験はあるようですが、ここは正直言って不安です。
優秀な人なので、いい方に期待を裏切ってくれる事を祈ります。


Old Fashioned Club  月野景史

2018年2月26日 (月)

【カーリング】ブレイ中の選手の会話を聞きながら観戦する唯一のスポーツか/選手と一体感が

平壌オリンピックが閉幕しました。
開幕前は北朝鮮絡みの政治的問題がクローズアップされていましたが、
やはりスポーツの祭典はいいものです。
そして日本勢の頑張りには感動しました。

同じような人が多かったろうけど、
今回の五輪でカーリングというスポーツを始めてちゃんと観ました。
特に女子チームのLS北見(ロコ・ソラーレ)の活躍には注目してしまいました。

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3位決定戦、最後の最後での銅メダル獲得!
盛り上がりました。
大逆転・・・、点数はリードしていたのだから、逆転といえるのか分かりませんが。

そして、

「そだねー」
「おやつタイム」(「もぐもぐタイム」というネーミングはどんなものか)
早くも今年の流行語大賞候補?
人気急上昇です。


ところで、この注目度アップにはカーリングという競技の特性にも理由があると思います。
それは、ブレイ中の選手の会話をずっと聞きながら観戦するということ。

といっても会場で観たことはないので、テレビ観戦についてはなのですが、
このような競技スポーツはおそらく他にないでしょう。

かなり昔、プロ野球のオープン戦だかで、内野手にマイクをつけてもらって、
ピッチャーマウンドに集まった際の会話を録音するテレビの企画がありました。
たしか横浜の田代富雄選手の現役時代でレギュラーの頃んなので、
1970年代後半から80年代前半かと思います。
あの番組を思い出してしまいましたが、これはあくまでレアな企画の話。

カーリングは常に選手の声を聞きながらの観戦が当たり前。
観てる方も選手と一緒にプレイしているような連帯感が生まれます。
なかなか面白いスポーツです。
楽しませてもらいました。

Old Fashioned Club  月野景史

2018年2月25日 (日)

【美術展】「ボストン美術館「パリジェンヌ展」時代を映す女性たち」世田谷美術館/米国から来たパリジェンヌ達

東京の世田谷美術館で4月1日まで、
「ボストン美術館「パリジェンヌ展」時代を映す女性たち」が開催中。
アメリカのボストン美術館が所蔵する“バリジェンヌ”たちが来日しています。


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ボストン美術館「パリジェンヌ展」時代を映す女性たち
会期 2018年1月13日(土)→4月1日(日)

会場 世田谷美術館
主催 世田谷美術館(公益財団法人せたがや文化財団)、ボストン美術館、NHK、NHKプロモーション
後援 アメリカ大使館、世田谷区、世田谷区教育委員会
公式サイト http://paris2017-18.jp/index.html
巡回予定 広島展/広島県立美術館 2018年4月11日(水)→6月10日(日)



世田谷美術館
砧公園内に佇む美術館。
東京都内の区市町村美術館としては規模も大きく、
西洋絵画の大型展もよく開催する美術館。
今回は駅などの交通広告も大きく展開し、かなり力が入っています。


☆パリジェンヌ
昔から耳にする、魅惑的な言葉です。
フランスの首都パリ。
この魅力あふれる都市に生きる女性たち・・・。

それはサロンを仕切る知的な女主人、
また子を慈しむ美しい母、
流行を生み出すファッショニスタ、
パリに集う画家、芸術家たちにとってののミューズ(女神)、
そしてまた、自ら道を切り開き才能を開花させた画家や女優であったり。

その多様な生き方は、今なお私たちを惹きつけます。

本展ではマネの『街の歌い手』をはじめ、
ドガやルノワールなど印象派の巨匠が描いた女性の肖像、
カサットやモリゾなど女性芸術家による傑作、
更にはカルダンやバレンシアガの斬新なドレスから
ブリジット・バルドーほか映画や舞台で活躍した女優のポートレートまで、
ボストン美術館所蔵の多彩な作品約120点を通して、
18世紀から20世紀のパリを体現する女性たちの姿に迫っています。


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『街の歌い手』
エドゥアール・マネ
1862年頃 油彩・カンヴァス
“パリジャン”であったマネによる本展の看板作品。

Old Fashioned Club  月野景史

2018年2月24日 (土)

【俳優】大杉漣死去/現役人気俳優の急過ぎる訃報 『相棒』『キントリ』『ゼロ係』など継続中のシリーズも

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訃報 俳優の大杉漣氏が3月21日に急性心不全で死去しました。66歳。
バリバリの現役俳優の急死に衝撃が走りました。

昨年も現役として活躍していた渡瀬恒彦さんや野際陽子さんが亡くなりました。
しかしこの2人の場合は年齢も高かったし、闘病が伝えられてもいました。
大杉漣さんは66歳と今どき現役世代ですし、
ドラマ、映画にバラエティまで、超売れっ子といえる脇役俳優、そしてタレントでした。
体調問題など聞いたこともなかったし、あまりに突然で早過ぎる訃報でした。


『バイプレーヤーズ』撮影中に急死
大杉さんはテレビ東京のドラマ『バイプレーヤーズ』の撮影で千葉に滞在中だったとのこと。
これは大杉さんはじめ、遠藤憲一さん、松重豊さん、光石研さん、田口トモロヲさんら、
脇役個性派俳優達が自身の役で出演する異色のドラマで、
昨年1月クールに放送され、好評につき続編が制作・放送されている最中でした。
(1期には寺島進さんも出演)
クランクアップはしていなかったのでしょうが、最終話までの放送が確定しています。


大杉漣
(おおすぎ れん、1951年9月27日 - 2018年2月21日)

徳島県小松島市出身。明治大学中退。
20代で劇団「転形劇場」に入り、舞台中心に活動していた大杉さんですが、
1980年代前半は日活ロマンポルノやピンク映画にも多数出演しています。


異色の個性派映画俳優として
1990年代に入り、一般映画にも出演するようになりますが、
報道されているように注目されたのは北野武監督の『ソナチネ』(1993年)でした。42歳の年。
1998年には北野監督の『HANA-BI』で多くの映画賞を獲得しました。

映画出身の悪役・脇役俳優達が老境に差し掛かっていく時代に、それに代わって登場してきたような、
ちょっと近寄り難い、危険な香りのする異色の今までいなかったような悪役俳優。
テレビドラマへの出演も増えますが、映画の人というイメージもありました。


硬軟自在の人気俳優に
それが2000年代に入り、50代を迎えるとまた役柄が広がっていきます。
とぼけた、飄々とした、時にはコミカルで小市民的な役柄も増えていきます。
一方で悪役は年齢も重ねて更に大物も演じる。

昨日のドラマでは優しくて気の弱いおじさん、
今日は裏世界の大物。
そのように活躍している最中の急過ぎる訃報でした。
更にはやわらかい方のイメージを生かしてバラエティにも進出していました。

すべてが明らかになってはいないですが、そのような大杉さんですから、
取り掛かっていた仕事、予定の入っていた仕事も多いでしょう


『相棒』も! 人気警察ドラマシリーズのレギュラーはどうなる?
実は大杉さんは『相棒』にも現在、セミレギュラーで出演中でした。
杉下右京(水谷豊)、冠城亘(反町隆史)の特命係と対立するポジションの警視庁副総監・衣笠藤治役。
この役は大物悪役ポジションです。

先シーズンからの出演で、ファンの間では3月に終わる今シーズン中にはなんらかの進展、
あるいは決着があるのではないかと予想されていました。
撮影はどこまで進んでいたのでしょう。


さて、『相棒』はセミレギュラーですが、大杉さんは他に2本、
シリーズ化されている連続ドラマに主要レギュラーキャストとして出演しています。

『緊急取調室』(テレビ朝日)
天海祐希さん主演。通称キントリ。
2014年に第1期、昨年4月クールで第2期が放送され、いずれも高視聴率でした。
大杉さんは天海さんの同僚で、小日向文世さん、でんでんさんとのベテラン刑事トリオでした。

切れ者ではありますが、尖ったキャラが多い中で温和な和ませ役といったところ。
先日もこのブログで続編を望む旨を記したところだったのですが、残念なことになりました。


『警視庁ゼロ係』(テレビ東京)
小泉孝太郎さん、松下由樹さん主演のユニークな警察ドラマ。
2016に第1期が放送され、好評につき昨年続編が制作されました。
大杉さんはゼロ係の係長役で、こちらは部下の暴走に胃を痛める
まさに小市民的な役でした。
おそらく、今年の7月か10月クールで続編が作られると思いますが、大杉さんの出演はかないませんでした。


それにしても、『相棒』も含めて警察ドラマの人気シリーズ3本に違うタイプの役でレギュラー出演とは、
いかに貴重な俳優であったかがわかります
謹んで哀悼の意を表します。

Old Fashioned Club  月野景史

2018年2月22日 (木)

美術館「ルドルフ2世の驚異の世界展」文化村ミュージアム/神聖ローマ皇帝が愛した奇想の作品達

東京渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで3月11日まで
「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」が開催中です。

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神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展
会期 2018/1/6(土)-3/11(日)

会場 Bunkamura ザ・ミュージアム
主催 Bunkamura、テレビ朝日、読売新聞東京本社
公式サイト http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/18_rudolf/
※巡回予定 佐川美術館(滋賀) 2018年3月21日(水・祝)~5月27日(日)



神聖ローマ帝国 皇帝ルドルフ2世
(ドイツ語: Rudolf II.、1552年7月18日 - 1612年1月20日)

プラハに宮廷を構え、神聖ローマ帝国皇帝として君臨したハプスブルク家のルドルフ2世。
稀代の収集家として、また芸術の庇護者として知られます。

16世紀末から17世紀初頭、彼の宮廷には世界各地から優れた人物たちが集結し、
芸術作品、あるいは科学機器などのあらゆる優れた創作物、
更には新たに発見された珍奇な自然物などが集められ、文字通り
「驚異の部屋」とでも呼ぶべき膨大なコレクションが形成されました。

彼の宮廷は当時のヨーロッパの芸術文化の一大拠点となっていたのです。

本展ではかの奇想の画家ジュゼッペ・アルチンボルドを始め、
ルドルフ2世が愛好した芸術家たちの作品を中心に、
占星術や錬金術にも強い関心を示した皇帝の、
時に魔術的な魅力に満ちた芸術と科学の世界が紹介されています。


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『陶製の花瓶に生けられた小さな花束』
ヤン・ブリューゲル1世(=ヤン・ブリューゲル1世(父))
1607年頃、油彩・板、ウィーン美術史美術館

東京都美術館では「ブリューゲル一族展」が開催中ですが、
あちらにもないヤン・ブリューゲル1世単独の作品も出展されています。

Old Fashioned Club  月野景史

2018年2月20日 (火)

【ドラマ】『警視庁捜査一課9係』は『特捜9』にリニューアル/井ノ原快彦主演昇格で継続

このブログでも何度か書いてきた『警視庁捜査一課9係』の今後について、
タイトルが『特捜9』と変わるものの、2006年スタート時からのメンバー5人
全員が残留しての継続が2月19日に公表されました。
http://www.tv-asahi.co.jp/tokusou9/#/?category=drama

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このドラマは加納倫太郎係長役で主演を務めてきた渡瀬恒彦さんが昨年亡くなり、
今後どうなるかが注目されていました。
普通なら主役がいなくなったのだから終了するところでしょうが、
渡瀬さん以外のレギュラーキャストも個性的、且つ安定した実力ある俳優が揃っているドラマで、
終了は惜しいと思っていたので、良い決定となりました。


レギュラー全員留任 井ノ原さんが主演に
新番組『特捜9』では浅輪直樹(井ノ原快彦)が主役に昇格。
更に劇中のポジションもチームの主任に就くようです。

小宮山志保(羽田美智子)、青柳靖(吹越満)、矢沢英明(田口浩正)、村瀬健吾(津田寛治)の創立メンバーに
シーズン4から登場した監察医・早瀬川真澄(原沙知絵)も留任。
更に渡瀬さんが演じてきた加納倫太郎の娘で浅輪の恋人だった倫子(中越典子)は
遂に浅輪と結婚して新シリーズを迎えるとのこと。


新チームとして再編成
ストーリーとしては、係長の倫太郎が内閣テロ対策室に派遣されたことで
1年前の時点でチームは解散。9係のメンバーはバラバラになってしまったようです。
しかし、神田川警視総監(里見浩太朗)は初動捜査から送検まで早期の事件解決を目指す
「独立した捜査班」の結成を指示したことにより、元9係のメンバーが再結集するという流れ。

新メンバーは、新たに設置された「警視庁捜査一課 特別捜査班』の班長役で寺尾聡さん。
私は新レギュラーは浅輪と組む若手(といっても井ノ原さんと同世代以下=アラフォー以下)
がいいと思っていたのですが、寺尾さんも主演で入るわけではないですし、
9係への新加入ではなく、新組織になったのだから、こういう存在も必要でしょう。

※追記:浅輪さんの相棒となる新レギュラーとして、山田裕貴さん(27)の加入も発表されました。


寺尾聡 刑事ドラマの大先輩
寺尾さんは渡瀬恒彦さんとはあまり縁があるようには思えませんが、
渡瀬さんの実兄の渡哲也さんとは因縁浅からぬ関係です。

寺尾さんは名優宇野重吉さんの息子で、
元々ミュージシャンや俳優としての実績はありましたが、
役者として格と認知度を上げたのは石原プロに所属して、
同プロ制作の刑事ドラマ『大都会』や『西部警察』で、渡さなの部下の刑事役をやったからです。
『西部警察』出演中にリリースした『ルビーの指輪』が大ヒットし、
歌手としてもブレイクしました。
ただ、それからまもなく西部警察は降板、石原プロも退社しました。

それから35年以上経っています。
寺尾さんも黒澤明監督作品にも出演する一方で、
刑事役もありましたが、それほど多くはありません。
どんな班長を演じるのか楽しみです。

Old Fashioned Club  月野景史


以下、スポニチアネックスより引用
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2018/02/19/kiji/20180218s00041000487000c.html
☆☆☆
イノッチ主演で「特捜9」、レギュラー再集結「9係」後継 渡瀬さん遺志継ぐ
昨年3月に死去した渡瀬恒彦さん(享年72)が主演したテレビ朝日の連続ドラマ「警視庁捜査一課9係」が、新ドラマ「特捜9(ナイン)」(4月スタート、水曜後9・00)に生まれ変わる。「9係」で2番手の役どころだったV6の井ノ原快彦(41)が主演。羽田美智子(49)らレギュラー出演者が再集結し、寺尾聰(70)が新たに加わる。

渡瀬さんの遺志を継ぐ井ノ原は「また新たなものが作り上げられると思います」と決意を新たにしている。

06年から昨年の第12シーズンまで続いた「9係」は、警視庁捜査一課に設けられた第9係の刑事たちを描く群像劇。第9係の係長・加納倫太郎を演じた渡瀬さんは昨年4〜6月に放送された第12シーズンに参加できなかったが、病室に台本を持ち込むなど最後まで出演に意欲を見せていた。第12シーズンは主人公不在で放送された。

新作では、倫太郎の異動で第9係は解散したという設定。第9係のメンバーはバラバラになっていたが、警視総監の指示で捜査一課に新設された特別捜査班に再集結。寺尾演じる班長の下、再び難事件に立ち向かっていく。井ノ原演じる浅輪直樹は今回から主任に昇格。倫太郎の娘倫子(中越典子)と結婚したという設定も加わる。

尊敬する渡瀬さんと共演した「9係」への思い入れが人一倍強い井ノ原だけに「(再集結の形は)まだ考える余地があると思うのでこれから詰めていこうと皆で話しているところ」と説明。「ただ、こうして集まることができたことは単純にうれしい」と心境を明かしている。   
★★★
   

2018年2月15日 (木)

【相棒16】第16話『さっちゃん』 月本幸子は無事残留

『相棒season16』第16話『さっちゃん』の放送が終わりました。
予告では月本幸子(鈴木杏樹)が拳銃を構えているシーンがあり、
幸子に何か重大な事態が起こるのではと注目されました。


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このブログの幸子について書いたページもアクセスが急伸しました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2017/01/2-1a1f.html


実際、幸子が拳銃を入手し、悪徳金融屋の元に乗り込んだ時はどうなるかと思わせました。
そもそも拳銃を入手してしまった時点で不法所持ですから、
『相棒』からの退場はやむなしです。

実はその拳銃はモデルガンで、相手を脅して真相を探ろうとしただけで、
幸子は無事残留ということになりました。

視聴者を驚かせておいて、ほっとさせるという手法でした。

しかし、ストーリーとしては無理がありました。
相手を殺すと決めて本物の拳銃を入手し、乗り込んだのならわかるのですが、
真相を探るのが目的ならば、幸子の行動が性急過ぎます。
まず杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)を信頼して捜査の進展を待つのが当たり前でしょう。

右京達から諦めろとも言われたなら仕方ないですが、
もちろんそんなことは言われてないし。

というわけで不満もありますが、
前にも1シーズンに1回くらいは幸子をフィーチャーした回があった方がいいと書いた事もありましたし、
その点ではよかったです。

Old Fashioned Club  月野景史

2018年2月13日 (火)

【ワイン】ウォッシュチーズセミナー/ヴィノスやまざき有楽町

2018年2月13日
ワインショップでインポーターでもある
ヴィノスやまざきの有楽町点で開催されたチーズセミナーに参加。

今回のテーマは「ウォッシュチーズ」。
4種類を試食。

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左上=ラングル  右上=マンステール  右下=トゥルードゥ・クル


ラングル
フランス・シャンパーニュのラングル高原産

シャンパンとの相性が良いとのことで、
マリアージュしたのはモンマルト・ブリュット・ロゼ
更にイチゴ。


マンステール
白ワインの産地として知られるフランス・アルザス産。
一般には香りが強めでやや食べ難いとも言われますが、
今回はまだ熟成途中で、比較的食べやすかった。

ベストマッチングはアルザスのゲヴュルツトラミネール使用の白ワインですが、
今回は熟成浅めということで、カリフォルニアのウォーターストーン ピノグリとの組み合わせ。
フレッシュな果実味、コク、甘み、なかなか良いバランス。


トゥルードゥ・クル(トゥルー デュ・クリュ)
フランス・ブルゴーニュ産。
チーズの王と称されるエポワスと同じ製法で作られる。

マリアージュは同じブルゴーニュを象徴する品種ピノ・ノワール。
今回はカリフォルニアのマホニー。


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モンドール
最後はこれぞウォッシュというトロトロのチーズ。

フランスとスイスの国境付近、ジュラ地方産。
フランス産はモンドール。
スイス産はヴァシュラン(・モンドール)
マリアージュは上とおなじマホニーのピノ・ノワール。


Old Fashioned Club  月野景史

2018年2月10日 (土)

【美術展】「ルドン-秘密の花園」三菱一号館美術館/ブルゴーニュの古城秘蔵の16点が日本に集結

東京丸の内の三菱一号館美術館で5月20日まで、
「ルドン-秘密の花園」展が開催中です。


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ルドン-秘密の花園
会期 2018年2月8日(木)~5月20日(日)

主催 三菱一号館美術館 / 日本経済新聞社
特別協力 オルセー美術館 
後援 在日フランス大使館 / アンスティチュ・フランセ日本
公式サイト http://mimt.jp/redon/ 

※開幕日2月8日の夜、ブロガー向けの内覧会が開催されたので、訪館しました。


オディロン・ルドン
(Odilon Redon、1840年4月20日または4月22日- 1916年7月6日)

19世紀後期から20世紀初期にかけて活動したフランス人画家。
ワイン産地として著名なボルドー出身で、パリに出て活躍しました。

時代として印象派の全盛期と重なりますが、
その画風は印象派とは違い、神秘的・幻想的な作品が多く、
分類するならば象徴主義・象徴派ともされますが、
いかなる流派からも自由であったといわれます。


三菱一号館美術館とルドン
本展の舞台である三菱一号館美術館は元々、
ルドンのパステル画の大作『グラン・ブーケ(大きな花束)』を所蔵しています。

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グラン・ブーケ(大きな花束)
大きく色鮮やかで美しい装飾画で、同館の他のテーマの展覧会でも展示されることが多く、
私も何度が鑑賞しています。
この絵の由来を説明しましょう。


ブルゴーニュの城を飾る
1897年、ロベール・ド・ドムシー男爵が、ブルゴーニュ地方ヴェズレー近郊の城館の
食堂装飾をルドンに依頼しました。
ブルゴーニュの城を飾る装飾画をボルドー出身のルドンに依頼。
ワイン好きにはそれだけで楽しくなるような話です。

さてワインはともかく、装飾画は1900年から1901年にかけて設置され、16点が現存します。
『グラン・ブーケ』もその中の1点ですが、それを除く15点は1978年に食堂から外され、
現在ではオルセー美術館が所蔵しています。

『グランブーケ』だけは別格扱いでその後も秘蔵されていたのですが、
2011年に一般公開され、今は三菱の所蔵となっているのです。

本展には、そのオルセー美術館所蔵の15点が来日し、
『グランブーケ』と合わせてドムシー城の食堂を飾ったルドンの装飾画が一堂に会しました。
もちろん日本初の機会となります。

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上の写真2点は3階の大型展示室。
ここだけでは16点すべては展示し切れないので、
『グラン・ブーケ』など数点は2階の展示です。



他の作品もルドンの魅力いっぱい
さて、ルドンというと一つ目の巨人『キュクロープス』など神秘的な存在を描いた絵の印象が強いですが、
紹介した装飾画のように植物や風景も多く描いており、
本展は他にも豊かな色彩の風景画や静物画が揃えられています。


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もちろん、神秘的、あるいは怪奇を感じる作品もあり。

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存分にルドンを味わう展覧会です。


ところで、本展は同感所蔵作品をメインとした企画展のせいか、
オリジナルグッズも多彩です。

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オリジナルハンカチも見たことないほど多くの種類。
気合いを感じますね。



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『グラン・ブーケ』オリジナルラベルのワイン
左が『グラン・ブーケ』が秘蔵されていたブルゴーニュの「シャブリ」。
右がルドンの故郷ボルドーの「コート・ドゥ・カスティヨン」。

これは本展のオリジナルではなく、
『グラン・ブーケ』が元々所蔵作なので、以前からある商品です。


Old Fashioned Club  月野景史

2018年2月 1日 (木)

【美術展】「ブリューゲル展 画家一族150年の系譜」東京都美術館/西洋絵画史上最大の一族の偉業

東京上野の東京都美術館で4月1日まで、
「ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜」が開催中です。
2018年最初の西洋絵画の大型展と呼んでいいでしょう。

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ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜
会期 2018年1月23日(火)~4月1日(日)
会場 東京都美術館

主催 東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、日本テレビ放送網、読売新聞社、BS日テレ
特設WEBサイト http://www.ntv.co.jp/brueghel


ブリューゲル一族についてはこのブログにも入門編を書いたことがあります。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-3578.html

16世紀フランドルの大画家ピーテル・ブリューゲルを父祖とし、
その2人の子、そして孫達と連なり、16~17世紀にかけて多くの名作を残し、
同時代、そして後世の画家達に大きな影響を残した、
おそらく西洋絵画史上最大の画家一族といえるでしょう。

少しややこしいのは、この一族には子に、そしてその子にと
親と同じ同じ名前をつける傾向にあるのです。
だから、名前の後に(父)とか(子)つけて、区別するのが一般的でした。

この展覧会では「1世」「2世」という呼称に統一しています。
この方式が分かり易いとでしょう。


それでは、一族の代表的な画家を4世代にわたり記しておきます。

◆太祖
ピーテル・ブリューゲル1世 (Pieter Brueghel the Elder, 1525年頃 - 1569年)

◆ピーテル1世の子
ピーテル・ブリューゲル2世  (Pieter Brueghel the Younger, 1564年 - 1638年)
ヤン・ブリューゲル 1世 (Jan Brueghel the Elder, 1568年 - 1625年)

◆ヤン1世の子
ヤン・ブリューゲル2世 (Jan Brueghel the Younger, 1601年 - 1678年)
アンブロシウス・ブリューゲル (Ambrosius Brueghel, 1617年 - 1675年)

◆ヤン2世の子
アブラハム・ブリューゲル (Abraham Brueghel, 1631年 - 1690年)

この中では太祖たるピーテル1世が高名なのはもちろんですが、
次いでその次男のヤン1世がバロック期の画家として高い評価を得ています。
長男のピーテル2世はどちらかといえばピーテル1世の絵の模写で知られます。

ところで、生没年を見てもらうとわかるのですが、
第2世代のピーテル2世は1564年、
ヤン1世は1568年生まれですが、
父のピーテル1世は1569年に幼い息子2人を残して亡くなっています。
つまり息子達は偉大な父から直接絵の手ほどきを受けていないのです。
それでも父の後を継いで、偉大なる一族を築いたのでした。


祖であるピーテル・ブリューゲル1世は、現実世界を冷静に見つめ、
人間の日常生活を何の偏見もなく、ありのままに表現した革新的な画家でした。
この観察眼は、子から孫、ひ孫へと受け継がれ、
一族の絵画様式と伝統を築き上げていくことになります。

父の作品の忠実な模倣作(コピー)を手掛けた長男のピーテル2世。
父の自然への関心を受け継いで発展させ、多くの傑作を残したヤン1世。
そして、ヤン2世やアンブロシウス、アブラハムといったヤン1世の子孫たちが、
一族の作風を受け継ぎ、「ブリューゲル」はひとつのブランドとして確立されていくのです。

本展は貴重なプライベート・コレクションの作品を中心とした約100点の作品が展示されています。
残念ながらピーテル1世とヤン1世の作品はあまりないのですが、
一族と彼らと関わりのある16、17世紀フランドル絵画の全体像に迫る挑戦的な展覧会です。


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『野外での婚礼の踊り』1610年頃
ピーテル・ブリューゲル2世

ピーテル1世も得意とした農民の生活を描いた風俗画


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『机上の花瓶に入ったチューリップと薔薇』1615-20年頃
ヤン・ブリューゲル1世 ヤン・ブリューゲル2世

ヤン父子2代の共作で本展の看板作品。
ヤン1世はこのような花・植物の静物画を得意としました。


ブリューゲル一族 家系図

Photo



Old Fashioned Club  月野景史

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