【ドラマ】2018年のテレビ朝日警察ドラマシリーズはどうなる? 『9係』 『一課長』 『キントリ』 『刑事7人』 『遺留捜査』
テレビドラマ全般の不振が言われて久しいですが、
その中で昨年、抜群の安定ぶりを示したのがテレビ朝日です。
テレビ朝日のゴールデン・プライムタイムの連続ドラマは
水曜21時、木曜20時、木曜21時の3本なのですが、
この中で2017年に平均視聴率一桁だったのは1月~3月クールの木曜21時だけでした。
そのテレ朝のドラマの中でも別格に強いのは『ドクターX』シリーズですが、
全体としては刑事ドラマ・警察ドラマの人気シリーズが多いのが特徴。
というよりも、連ドラの定期継続シリーズを持っているのが、ほぼテレ朝だけという状況です。
さて、テレ朝警察物の二枚看板といえば、このブログでも散々書いている『相棒』と『科捜研の女』。
この2本は10月~3月の2クール放送が定着しており、現在も最新シーズンを放送中です。
おかけざまでこのブログのアクセス数も2本に関わる記事を中心に月10万件を越えることもあるくらいです。
ですが、2017年のテレ朝にはその他にも、警察ドラマシリーズを以下のように5本も放送しました。
4月~6月
『警視庁捜査一課9係』11
『警視庁・捜査一課長』2
『緊急取調室』2
7月~9月
『刑事7人』3
『遺留捜査』4
『キントリ』と『遺留捜査』は久々の続編。
残り3本は2016年から引き続いての放送でした。
いずれも平均視聴率は二桁を確保。
他局からすれば羨ましい話でしょう。
当然、今年も新シーズンが放送されると思うのが普通です。
・・・が、実はいずれも微妙です。
ちょっと見ていきましょう。
『警視庁捜査一課9係』
2005年スタート。『相棒』『科捜研の女』と並ぶテレ朝の長寿ドラマですが、
主演の渡瀬恒彦さんが昨年のクランクイン後まもなく亡くなりました。
主役がなくなったのだから終了が当たり前なのです。
ただ、このドラマ9係の6人のメンバーが主役ともいえる群像タイプで、
しかもキャストはベテラン揃、昨シーズンも渡瀬さんなしで無難に乗り切りました。
今後の継続は可能だと思います。
それでも渡瀬さん抜きで継続するかは微妙で五分五分というところか。
この件にについてはこのブログにも記しました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2017/06/912-c714.html
※追記 2月18日、『9係』は井ノ原快彦さんを主演に昇格させ『特捜9』としての継続が発表されました。
『警視庁・捜査一課長』
内藤剛志さん主演。土曜ワイド劇場枠からの連ドラ化で、
昨年の2期は1期より数字を伸ばしました。
これは本来なら間違いなく新シーズンがあるところですが、
問題はヒロインである斉藤由貴さんの不倫問題です。
別に犯罪ではないし、仕事も完全に休業してはいないので、出演するのではとの見方もあるのですが、
大河ドラマ『西郷どん』を斉藤さん側から辞退していることが気になります。
撮影・放送時期が被る連続ドラマへの出演は難しいようにも思えるです。
もし斉藤さんが出ないとしてシーズン3をやるのか、
やるとして代演・代役をどうするのか?
『一課長』の場合はやることはやると思いますので、
その場合、誰か代わりの女優さんが女刑事として登場する可能性が高いかと思います
※追記 2月27日、『一課長』は安達祐実さんを新レギュラーの刑事役に迎えてのシーズン3が発表されました。
『緊急取調室』
天海祐希さん主演。通称キントリ。
2014年以来の続編で、1期より数字を伸ばしました。
私も好きなドラマで、是非新シーズンを観たいのですが、
毎年やると決まっているわけでもなく、天海さんの仕事のペースからしても
今年は微妙かも知れません。
ただ、天海さんの同僚刑事役の俳優3人、大杉漣さん、小日向文世さん、でんでんさんの年齢が高いので、
あまり間隔を開けずにやってほしいものです。
『刑事7人』
2015年スタートで3シーズン終了
1から2でかなり作品イメージがかなり変わったりしましたが、
数字は少しずつ伸ばしており、本来なら今期も当然というところですが、
昨年のラストでメンバーの片岡愛之助さんが闇落ちしてチームも解体という
衝撃的な終わり方でした。
新シーズンは難しいかと思いますが、結構驚かせてくれるドラマですし、
主演の東山紀之さんは元の部署に戻っただけなので、
もしかしたら全員でなくとも再結集しての続編もあるかも。
※追記:やはり今年もやります。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2018/07/74-711-6315.html
『遺留捜査』
2011年スタート。
連ドラとしては2013年以来で、
昨年はなんと舞台を警視庁管内から京都府警に移しての続編でした。
木曜ミステリー枠で、『科捜研』以外の東映京都撮影ドラマとしては
久しぶりの二桁視聴率で、さすが人気シリーズというところを見せました。
当然、今年もやると思っていたのですが、
主演の上川隆也さんが1月クールに続き、
4月クールも別のドラマを抱えているようなので、
ちょっと黄色信号というところでしょうか。
※追記:大丈夫でした。今年もやります。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2018/07/5-712-30a1.html
さて、色々と気になるところですが、
実際のところはもう決まっており、発表されていないというだけでしょう。
4月スタート分などはもうクランクインしているかも知れません。
なので視聴者としては、後は発表を待つのみ。
Old Fashioned Club 月野景史
« 東京都心で大雪 2018年1月22日~23日 | トップページ | 【美術展】「ブリューゲル展 画家一族150年の系譜」東京都美術館/西洋絵画史上最大の一族の偉業 »
「13.【特集】テレビドラマ」カテゴリの記事
- 【ドラマ】怒涛の展開『VIVANT』最終回は綺麗にまとまるか/ナイツ塙さんの考察も紹介(2023.09.13)
- 【時代劇】『江戸を斬るⅡ~Ⅵ』西郷輝彦主演/異色の遠山金四郎ドラマ(2023.06.30)
- 【ドラマ】『緊急取調室』のファイナルに暗雲/市川猿之助容疑者の事件の余波(2023.06.29)
- 【ドラマ】『相棒』で多くの傑作を残した古沢良太氏/大河ドラマとの相性は(?)(2023.06.25)
- 【ドラマ】『江戸を斬る 梓右近隠密帳』竹脇無我主演 豪華キャストの伝説の傑作時代劇(2023.04.18)
« 東京都心で大雪 2018年1月22日~23日 | トップページ | 【美術展】「ブリューゲル展 画家一族150年の系譜」東京都美術館/西洋絵画史上最大の一族の偉業 »