【科捜研の女17】榊マリコ(沢口靖子)はマンション住まい? あの町屋風家屋はどうなった?
10月にスタートした『科捜研の女 シーズン17』(テレビ朝日)も第6話が終了。
視聴率も同局の人気シリーズ『相棒』、『ドクターX』には及びませんが、好調に推移しています。
『科捜研』では新機軸として、前シーズンから毎回、主人公・榊マリコ(沢口靖子)の色々な姿を描いています。
今回は事件のテーマが今話題の「民泊」だった事に合わせ、民泊を体験するマリコが描かれました。
特に事件とは関係なく、マリコ自身の都合によるものでしたが。
それはいいのですが、そのマリコが民泊した理由が気になります。
自宅マンションの水道管改修工事の為、10日間部屋を空けねばならないからと本人が語っていました。
しかし、マリコは長く、いかにも京都らしい古風な町屋風家屋を住居としていました。
久しく登場していませんでしたが、あの家はどうなったのでしょう。
レトロな住まいで同居していた父であり上司でもあった榊伊知郎(小野武彦)と晩酌(シーズン8)
今回はマリコの住宅について簡単に記します。
榊マリコの住居史
シーズン1でのマリコはアパートで一人暮らし。
京都府警科捜研の勤務ですから、場所はもちろん京都でしょう。
シーズン2では長期の自動車免許取得合宿の為にアパートを引き払い、
相棒的存在だった女刑事・城丸準子(伊藤裕子)のマンションに押しかけ同居していました。
そして、シーズン3(2001年)から町屋風の住居住まいとなりました。
ここで、夫と喧嘩して家出してきた母親の榊いずみ(星由里子)としばらく同居。
まもなくいずみは実家に帰りましたが、マリコの住まいの方はとりあえず安定しました。
そしてシーズン6(新・科捜研の女2)からは科捜研所長として赴任してきた
父親の榊伊知郎(小野武彦)と写真のような同居生活となります。
この時も押しかけでしたが。
この状態はシーズン10と11の間のスペシャル(2011年)で伊知郎が退場するまで続いたと推測されますが、
実際にこの家が登場するのはシーズン8(新・科捜研の女4=2008年)頃までだと思います。
父娘は同じ場所の勤務なので会話はそこで出来ますし、また科捜研が家族的な職場ですから、
自宅で職場とは違う、家族としての姿をわざわざ描く必要もないという面もあったかも知れません。
そして伊知郎の退場からも6年半が経とうとしていますが、マリコの住居はまったく登場せず、
今回唐突な自宅マンション発言となったわけです。
それにしても、実際に住まいのシーンがあるわけでもなく、マリコの発言に出てくるだけなのに、
住居が変わったことにする理由がわかりません。
もちろん、これだけ時間が経っているのだから、転居していたとしてもおかしくはありませんが、
あえて変える必要があったのかというと疑問です。
今回のストーリーにおいて、マンション住まいである必要があったのならばまだわかりますが、
改修の為に家を空けねばならないだけならば、あの町屋風家屋で問題ないだろうし、
むしろ、マンションの住人すべてに10日間部屋を空けさせる方が大変で、非現実的に思えます。
追記
その後、2019年10月17日に放送されたシーズン19第17話に自宅マンションが登場しました。
京都市下京区にある7階建て築36年のマンション「京南アーバンコート」306号室とのこと。
マリコはここで、立て籠り事件に巻き込まれました。
木曜ミステリー もう一軒の町屋風家屋-『京都地検の女』
ところで、『科捜研の女』と並ぶ「木曜ミステリー」の人気ドラマにも、
かつて同じような町屋風住居が登場していました。
『京都地検の女』(2003年~2012年 全9シーズン)
こちらでも主人公の鶴丸あや検事(名取裕子)が娘の鶴丸りんと
写真のような住まいで二人暮らしをしていたのです。(夫は単身赴任)
こちらは地検の同僚や刑事達が集うサロン的な役割(『相棒』でいえば「花の里」のような)も果たしていて、
存在感が大きかったです。
それと比べてしまうと、マリコの住まいは元々存在感が薄かったのかも知れませんが、
知らないうちになくなってしまっていたとは、少々寂しく感じます。
特に父娘同居時代には一度くらい、
科捜研メンバーを招いての食事会のような機会があってもよかったのに。
Old Fashioned Club 月野景史
« 【Bar】新宿高層ホテル45階からの眺望! この隠れ家バーはどこ?/京王プラザ・ラウンジオーロラの奥の間 | トップページ | 【展覧会】「国交樹立150周年記念 デンマーク・デザイン」損保ジャパン日本興亜美術館/“幸福の国”の根幹を為すデザイン力 »
「12.【特集】『科捜研の女』」カテゴリの記事
- 【科捜研の女24』7月無事スタートはジャニーズ問題の余波?/『刑事7人』との関係(2024.07.05)
- 【科捜研の女】シーズン23が無事スタート/『相棒』と同じ水曜21時枠で放送(2023.08.19)
- 【科捜研の女23】『相棒』と同じ水曜21話枠で8月スタート/『特捜9』『刑事7人』を繰り上げ(2023.06.26)
- 【科捜研の女2022】終了/来期はどうなるのか?(2022.12.28)
- 【科捜研の女2022】落ち着き目の展開で淡々と進行/君嶋直樹(小池徹平)の存在意義は?(2022.12.08)
« 【Bar】新宿高層ホテル45階からの眺望! この隠れ家バーはどこ?/京王プラザ・ラウンジオーロラの奥の間 | トップページ | 【展覧会】「国交樹立150周年記念 デンマーク・デザイン」損保ジャパン日本興亜美術館/“幸福の国”の根幹を為すデザイン力 »