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2017年6月

2017年6月26日 (月)

【ドラマ】『貴族探偵』最終回/比較的きれいにまとまる

先日のブログで結末予想をしたフジテレビ月9ドラマ『貴族探偵』。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2017/06/626-113c.html
その最終回が今日6月26日に放送されました。


私の予想はだいたいの方向性は合っていたのではないかと思いますが、
ぴったり合致とはいきませんでした。

読み違えたの敵・ラスボスである“政宗是正”との決着のつけ方です。
黒幕本人が登場はせず、簡単な報告だけで終わるのは予想通りでしたが、
貴族が政宗と交渉により事を収めるとは思っていませんでした。
きっちり勝負をつけると考えていたのです。

であるならば、自らを死んだことにして姿を隠した切子は
海外で貴族の秘書である鈴木と共にその敵と戦っているだろうと考えました。
であれば、愛香の隣室に潜むのは無理だとも思ったので。

隣室問題については、中盤の回で隣室に貴族が潜んでいるかのような描写がありました。
これは隣室なのか、場面が切り変わったのか判り難い演出ではありましたが。

結末全般については、不満はありますが、
このようにシリーズ通じての謎を前振りしているドラマでは、
まったく筋の通らない、納得できないラストになる事も多いので、
それと比べると、かなり綺麗にまとめた方だと思います。


Old Fashioned Club  月野景史

2017年6月20日 (火)

【ドラマ】『貴族探偵』6/26最終回/切子の死と貴族、愛香の真相を材料不足ながら推理する

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フジテレビが社運をかけた“月9”ドラマ『貴族探偵』も次回6月26日の第11話で最終回。
http://www.fujitv.co.jp/kizoku/
スタート当初、このブログでも“迷走”と書きました。
平均視聴率も8%半ばで、この豪華キャストにしては寂しい限りです。


ただ、私は割と楽しんで観ています。
原作は麻耶雄嵩さんの推理小説シリーズ。
麻耶さんは、“新本格”と呼ばれる分野の作家ですが、
私は元々本格ミステリ好きなので、楽しめる面があります。
それは、一足早く6月25日に最終回を迎える観月ありささん主演の
『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』についても同様です。

しかし、そもそも新本格の小説は文字で読むと面白いが映像化には向かない面があり、
そこをどう脚色するかが大事なのですが、うまくやり切れてはいません。

一番まずいのが主人公“貴族探偵”の描き方です。

相葉雅紀さんが貴族役に向いていないという声も多く、それはその通りかと思いますが、
それ以上に連続ドラマの主人公として、あのキャラ設定は無理です。
「使用人は道具」と言い切る主役なんて、共感持てる筈ありません。

ただ、それ以外は女探偵・高徳愛香の武井咲さんはじめ、鼻形刑事役の生瀬勝久さん、
使用人トリオの、松重豊さん、中山美穂さん、滝藤賢一さん、いずれも好演だと思います。
いや、松重さんだけは少々、正しい意味での“役不足”かも知れませんが。


最終回、謎は明かされるか?
さて、最終回なのですが。
今回の第10話と最終第11話は前後編です。
まずは武器商人・具同家の別荘である星見荘に集まった若者たちの間で起こる事件がテーマ。

このドラマは、毎回原作のエピソードを改変を加えながらも描いていくのですが、
それとは別に、愛香の師匠である私立探偵・喜多見切子(井川遥)の死の真相、
そしてその事と貴族探偵との関わりが全編通しての謎となっています。

主人公がラスボス?
貴族探偵の言動からすると、彼が自分の秘密を守るため、切子を殺させたかのように思えます。
切子の弟子である愛香もそれを疑い、遂に貴族のその疑惑を突き付けました。
だとすれば、主人公(しかも“演:ジャニーズ!”)がラスボス・・・まさかと思いますが。
この部分はドラマオリジナルで、原作からのネタバレはありません。
この謎の解明が、全編のクライマックスという事になるかと思います。


ですので、最終回では若者たちの事件と、シリーズ通じての謎を両方とも解き明かす必要があり、
次回予告でも、すべての真相が明かされるような謳い方をしています。

ただ、それにしては前編での若者たちの事件の進行が遅い。
ラストでやっと殺人事件が起こった・・・のかどうか? というところで終わりました。
愛香以外の主要キャラである主人公・貴族探偵と使用人トリオ、鼻形刑事もほとんど出てこないし。

私は第10話を見終わった時点で全体の謎解きを試み、最終話の結末を予想しようと思っていたのですが、
10話がこんな展開で、シリーズ通しての謎にほとんど進展がなく、材料不足で難しいです。
が、一応やってみましょうか。


師匠・切子は生きている? 何をしている?
ネットでは、死んだ筈の師匠・喜多見切子は実は生きているとの見方が多いです。
私もその可能性は高いと思います。
だとすれば、貴族探偵が言った「確実に殺せ」は、「死んだように偽装しろ」という意味か。

切子が生きていたとすると、彼女は貴族探偵に匿われているとの見方が多いのですが、
私はむしろ自分が死んだ事にして、何かを追っているのではないかと思います。
シンガポールで貴族の秘書である鈴木(仲間由紀恵)と共に協力していると考えれば、
一番筋が通るか。

そうなると、その敵というのが愛香が貴族の正体として疑っている“政宗是正”か。
政宗是正は、第10話で名前の出た具同家の当主(具同モトフミ)と同一人物かも知れません。
あるいは政宗とは別人かも知れませんが、いずれにしろそれだけのことで、
その“敵”の正体はもちろん貴族ではなく、またその他の既存の登場人物であった!
といった驚愕の展開の可能性は低いでしょう。


では貴族探偵と愛香の関係は?
上のような流れだとすると、貴族が愛香の前にいつも現れる理由も見えてきます。
愛香は探偵として未熟なまま師匠と別れ、独り立ちすることになったので、
貴族はそれを見守り、誤った推理をしないよう導いているのではないか。

いつも愛香の行く先に現れ、使用人たちを使って愛香の手助けをさせ、愛香の推理を先に披露させる。
そして愛香が真相を見誤った場合は、使用人たちに正解を語らせている。
今までのところ愛香は間違ってばかりで、貴族にコケにされているように見えますが、
それは探偵としての愛香の成長を厳しく叱咤しながら見守っているという事。

このように考えれば、第10話で貴族が「事件を正しく解決すれば切子について話す」と愛香に約束し、
その後に「これで女探偵さんともお別れか」とつぶやいたのは、
彼女が一人前の探偵になれば、もう付きまとって見守る必要もなくなるから、という意味かと。

以上が現時点で最も矛盾点が少なく、全体を説明できる真相ではないかと思います。


切子が死んでいたなら
もうひとつの可能性、切子が本当に死んでいるとしたら、
貴族探偵は切子を殺した敵から、愛香を守っている可能性が高くなります。

その目的で貴族探偵たちが愛香に付きまとっているとしたら、
愛香の身近に敵がいないとおかしい。
善意の人間と思っていたのが実はラスボスという、ミステリドラマの王道ともいえるパターンです。

その場合、一番怪しいのはドラマオリジナルのキャラである鼻形か。
ただ、鼻形=ラスボスに繋がる伏線は見当たらず、
むしろ鼻形もまた、貴族探偵の意向で愛香を見守っている節すらあります。

以上、2つの推理を挙げました。
前者の方が全体に筋が通っているかと思います。


もうひとつ、愛香の部屋の隣人の謎がありました。
貴族探偵自身が隣室に潜んでいるかのような描写がありましたが、
上の挙げた予想のどちらにしろ、貴族一派が愛香を見守っているという事でしょうか。
変な推理に走らないよう、見張っているともいえるかも知れませんが。

あと1人、愛香のクライアントである令嬢・玉村依子(木南晴夏)が怪しいという声もあります。
しかし、彼女が黒幕はさすがにないかと。黒幕と繋がっているという可能性はゼロとはいえないでしょうが。


貴族探偵の正体は・・・?
これは原作でも明らかではないし、種明かしはないでしょう。
原作なしのドラマなら、貴族と使用人達は警察(公安とか)、あるいは政府関係の人間との展開もあり得ますが、
さすがにそこまでの改変はしないかと思います。


さて、少しは当たるでしょうか。

Old Fashioned Club  月野景史

2017年6月12日 (月)

『警視庁捜査一課9係』継続なら加納係長(渡瀬恒彦)の処遇は?/ ・兼務のまま ・異動 ・退職 ・死去

前回のブログからの続きですが、あくまで仮定の話として、
『警視庁捜査一課9係』が来期(シーズン13)以降も継続するならば、
劇中で故渡瀬恒彦さんが演じてきた係長・加納倫太郎の扱いをどうするかという大問題があります。

9_3


今期(シーズン12)の加納は、内閣テロ対策室を改造するための準備委員会の
アドバイザーを兼務することになり、9係を不在にしている設定でした。

私はこの設定は、そもそも今期の制作が決まった早い段階、
つまり渡瀬さんの撮影参加を前提した上でのものではないかと思います。
渡瀬さんは病気を抱えての収録ですから、屋外ロケへの頻繁な参加は難しいでしょうから、
“兼務”ということにして、9係の部屋には時々顔を出すというようなスタイルを
想定していたのではないかと思うのです。

では来期以降はどうするのか?
加納が新録で登場することはもうありません。
では、劇中で加納はどうなったことにするのか?
細かく可能性を挙げればキリがないですが、大別すれば考えられるのは以下の4通りです。


1.兼務のまま
つまり、今期と同じ状態で続けるということ。
加納は9係の係長の役職のまま、不在ということですね。
正式な異動と違うのは、これによって係長のポジションを事実上加納の“永久欠番”とすることになります。
しかし、さすがにこれは無理があると思います。


2.異動
今期は兼務であった内閣テロ対策室か、
あるいは他の部署でも正式に異動になるということ。
当然、9係長からは外れるので、内部昇格にしろ、外部からの異動にしろ、
新係長が誕生することになります。


3.退職
そもそも渡瀬さんは70歳を超えており、公務員ならとっくに退職している年齢でした。
もちろん、役者の実年齢と劇中人物の年齢は別ですが、
定年退職したと言われても無理はありません。
あるいは、別の理由で退職したことにする手もあります。
退職してどう過ごしているのかとなると、旅に出たというのが長寿ドラマではよくあるパターンです。


4.死去
劇中でも加納が亡くなったことにする。
その場合、理由は殉職になる可能性が高いでしょう。


以上、考えられるのはこの4パターンでしょう。
もっとも相応しいのは異動かと思います。

退職でもいいのですが、定年を持ち出してしまうと、
準レギャラーの警察官の中に里見浩太朗さんや伊東四朗さんなど、渡瀬さん以上の高齢者がいますし、
ゲストでも高齢の俳優が警察官や公務員役で絡む可能性があるので、今後が少々面倒になります。
それに、他の東映制作のドラマでも高齢警察官は多いですし、定年問題はあまり絡ませたくないでしょう。

4の死去はどうでしょう。
おそらく、係長が亡くなったことにはしないでしょうね。
特に殉職だと、殉職エピソードを劇中でどう扱うがかなり難しいです。


やはり異動が妥当ですが、ひとつ問題があります。
加納が他の刑事達にとって上司だけの存在であるならどれでもいいのですが、
浅輪の恋人である石川倫子(中越典子)の父親でもあるからです。

浅輪と倫子の関係が続く限り、加納を死んだことにしなければ、
違和感が付きまとうことになるでしょう。
しかし、これはどうしても無理というほど決定的な問題ではありません。

「もう登場することはないけれども、係長は今も別の場所で活躍している」
この感覚をドラマの中に残す意味でも、異動が適当でしょう。

具体的には、既に「内閣テロ対策室改造のための準備委員会アドバイザー兼務」
という設定があるのだから、それを生かすのが得策でしょう。
準備委員会への異動というのもなくはないでしょうが、
改造された内閣テロ対策室への正式異動の可能性が高いと予想しておきます


Old Fashioned Club  月野景史

2017年6月10日 (土)

【ドラマ】渡瀬恒彦亡き『警視庁捜査一課9係12』静かに終了/継続なら浅輪主役、小宮山係長で

主演の渡瀬恒彦さんの亡き『警視庁捜査一課9係』シーズン12が
6月7日放送の第9話で、今クールのドラマとしては早めの最終回を迎えました。

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ドラマ内の設定としては、渡瀬さんが演じてきた加納倫太郎は内閣テロ対策室を改造するための
準備委員会のアドバイザーを兼務することになり、9係は係長は不在ということで通しました。

加納は初回のみ過去の映像の流用で出演しましたが、後はそのようなこともなく、
最終話でも僅かに加納のことを示唆するようなシーンはありましたが、
はっきり語られるわけでもなく、淡々と静かに終わった印象です。

その最終回も時間延長もなく、
推測ですが、元々通常回として用意されていた脚本だったのだと思います。


数字も内容も安定
視聴率は途中で思わぬ急落もありましたが、その後に大きく伸ばした回もあり、
平均では11.5%と、このドラマとしては物足りなくもあるが、ますまずといったところでした。
内容にも賛否は当然ありますが、安定のおもしろさだったと思います。

元々この作品は9係のメンバー全員が主演といえる群像ドラマです。
昔の刑事ドラマではこのタイプが主流でしたが、現在では稀少。
しかも、9係のメンバー6人が第11シーズンまで1人の変更もない、稀有なドラマでもあります。
もちろん、渡瀬さんの存在が大きかったのは当然ですが、
レギュラー陣も実力のあるベテランが揃っており、大過なく終わったのもまた当然といえます。
演者がベテランであるというだけではなく、キャラとしてもそれぞれ癖は強いものの有能な刑事ですし。

ただ、その中にあっても加納のみが独特の視点で何かこだわり、
それが解決のキーとなるのが『9係』の定番ではありました。
今期はその部分を加納に代わって浅輪が担っていました。
ここについての批判もあったのですが、これは仕方ないというか、当然の帰結かと思います。


さて、こうなると、来期以降をどうするのかが焦点です。
かつて渡瀬さんが、メンバーが1人でも欠けたら終わりするという発言していたこともあり、
以前はネット上では、今期限りの終了を予測、あるいは希望する声が多かったと思います。

ただ、この渡瀬さんの発言はチームワークの良さを逆説的に表現していたようにも思えるし、
まさか自分の死を想定していたものでもないでしょう。
そして今期の安定ぶりを見て、ネットの声も継続に傾いているように感じます。
私見ですが、渡瀬さんもそれを望んでいるようにも思えます。


新係長新規招聘はあり得ない
しかし、どうにも理解できないのが、渡瀬さんの代わりに新たなキャストで係長役を、
それも主役として迎えてという見方が多いことです。
それを希望する声もあれば、そうなるのが当然のような意見もあります。

私はそれはない、あるべきではないと思います。

続けるなら、ほぼ今期と同じスタイルでいいでしょう。
クレジット上の主演は浅輪直樹役の井ノ原快彦さんが務め、
今期は主任の立場で実質的に係長の代理を務めた小宮山志保(羽田美智子)が
正式に係長、もしくは係長代理に昇格するのが自然です。

ただ、浅輪には加納に代わる相棒が必要ですから、新メンバーとしてはそこに若手を入れるべきでしょう。
レギュラー全体が高齢化しているのだから、それが最も望ましい筈。

若手といっても現在一番若い井ノ原さんよりも下という意味なので、
40歳以下ということですが。

もちろん、加納の劇中での位置づけをどうするかという大問題があります。
この問題はこちらで考察しました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2017/06/9-616a.html

Old Fashioned Club  月野景史

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