【ドラマ】渡瀬恒彦亡き『警視庁捜査一課9係12』静かに終了/継続なら浅輪主役、小宮山係長で
主演の渡瀬恒彦さんの亡き『警視庁捜査一課9係』シーズン12が
6月7日放送の第9話で、今クールのドラマとしては早めの最終回を迎えました。
ドラマ内の設定としては、渡瀬さんが演じてきた加納倫太郎は内閣テロ対策室を改造するための
準備委員会のアドバイザーを兼務することになり、9係は係長は不在ということで通しました。
加納は初回のみ過去の映像の流用で出演しましたが、後はそのようなこともなく、
最終話でも僅かに加納のことを示唆するようなシーンはありましたが、
はっきり語られるわけでもなく、淡々と静かに終わった印象です。
その最終回も時間延長もなく、
推測ですが、元々通常回として用意されていた脚本だったのだと思います。
数字も内容も安定
視聴率は途中で思わぬ急落もありましたが、その後に大きく伸ばした回もあり、
平均では11.5%と、このドラマとしては物足りなくもあるが、ますまずといったところでした。
内容にも賛否は当然ありますが、安定のおもしろさだったと思います。
元々この作品は9係のメンバー全員が主演といえる群像ドラマです。
昔の刑事ドラマではこのタイプが主流でしたが、現在では稀少。
しかも、9係のメンバー6人が第11シーズンまで1人の変更もない、稀有なドラマでもあります。
もちろん、渡瀬さんの存在が大きかったのは当然ですが、
レギュラー陣も実力のあるベテランが揃っており、大過なく終わったのもまた当然といえます。
演者がベテランであるというだけではなく、キャラとしてもそれぞれ癖は強いものの有能な刑事ですし。
ただ、その中にあっても加納のみが独特の視点で何かこだわり、
それが解決のキーとなるのが『9係』の定番ではありました。
今期はその部分を加納に代わって浅輪が担っていました。
ここについての批判もあったのですが、これは仕方ないというか、当然の帰結かと思います。
さて、こうなると、来期以降をどうするのかが焦点です。
かつて渡瀬さんが、メンバーが1人でも欠けたら終わりするという発言していたこともあり、
以前はネット上では、今期限りの終了を予測、あるいは希望する声が多かったと思います。
ただ、この渡瀬さんの発言はチームワークの良さを逆説的に表現していたようにも思えるし、
まさか自分の死を想定していたものでもないでしょう。
そして今期の安定ぶりを見て、ネットの声も継続に傾いているように感じます。
私見ですが、渡瀬さんもそれを望んでいるようにも思えます。
新係長新規招聘はあり得ない
しかし、どうにも理解できないのが、渡瀬さんの代わりに新たなキャストで係長役を、
それも主役として迎えてという見方が多いことです。
それを希望する声もあれば、そうなるのが当然のような意見もあります。
私はそれはない、あるべきではないと思います。
続けるなら、ほぼ今期と同じスタイルでいいでしょう。
クレジット上の主演は浅輪直樹役の井ノ原快彦さんが務め、
今期は主任の立場で実質的に係長の代理を務めた小宮山志保(羽田美智子)が
正式に係長、もしくは係長代理に昇格するのが自然です。
ただ、浅輪には加納に代わる相棒が必要ですから、新メンバーとしてはそこに若手を入れるべきでしょう。
レギュラー全体が高齢化しているのだから、それが最も望ましい筈。
若手といっても現在一番若い井ノ原さんよりも下という意味なので、
40歳以下ということですが。
もちろん、加納の劇中での位置づけをどうするかという大問題があります。
この問題はこちらで考察しました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2017/06/9-616a.html
Old Fashioned Club 月野景史
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