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2017年4月

2017年4月30日 (日)

【昭和プロレス】『キラー・カーン自伝』発売記念トーク&サイン会 in 新大久保キラーカンの店/「カーン」か「カン」か?

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4月19日に元プロレスラー、キラーカンさんの著書
『"蒙古の怪人" キラー・カーン自伝 』が、G SPIRITS BOOKから発売されました。

それを記念したトーク&サイン会が今日4月30日にカンさんが経営する
新大久保の「キラーカンの店 居酒屋カンちゃん」で開催されました。
この自伝の編集にも協力された元ゴング編集長の清水勉氏が司会を務めましたが、
約30人の満員のお客さんを前に、ほぼカンさんの独演会で、大いに盛り上がりました。


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ノリノリのカンさん。後方が清水氏


カーンかカンか?
ところで、自伝のタイトルには「キラー・カーン」とありますが、
本人は今「キラーカン」を名乗っており、店の名前も「キラーカンの店 居酒屋カンちゃん」です。
これはどういうことか?

この件は今日のイベントではふれられませんでしたが、自伝に書かれています。
現役時代、メディアも私達ファンも「キラー・カーン」と呼んでいました。
しかし、このリングネームは元々アメリカで名付けられたもので、かのジンギス・カンに由来します。
つまり、本人の認識としては本来「カン」で、日本では誤って「カーン」と定着してしまったのです。

ファンとしては「カーン」に馴染み・愛着がありますし、
そこを考慮して自伝のタイトルも「カーン」採用したとのことですが、
本項では本人の意向を優先して「カン」で記します。


“キラー・カン”誕生の経緯
それにしても、なぜ新潟生まれの日本人・小沢正志がモンゴル人・キラー・カンとなったのか?
命名までの経緯を簡単に記します。

小沢正志は大相撲出身。1971年に馬場・猪木が並び立っていた時代の日本プロレスに入門し、
その後、日プロの分裂に伴い、新日本プロレスに移籍します。
1978年にメキシコに渡り、プロモーターの要請によりモンゴル人「テムヒン・エル・モンゴル」としてデビューしました。
翌1979年、アメリカのフロリダに入り、モンゴル人キャラはそのまま「キラー・カン」となったのです。

この当時、日本のファンの海外、特にアメリカマットへの関心は高く、
専門誌は米国からの情報掲載に大きなスペースを割いていました。
特にフロリダは繁栄マーケットとして注目度が高く、
そこで小沢の、蒙古人ヒール「キラー・カーン」としての活躍は何度も大きく紹介されました。
自伝では1981年2月の凱旋帰国の段階で「カーン」と名付けられたかように書かれていますが、
実際には1979年~80年のアメリカでの活躍中にマスコミを通して「カーン」が定着していたのです。


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さて、ここまで書いてきた事からもわかるように、
カンさんはプロレスの“本場”アメリカで大きな成功を果たした日本人レスラーです。
昭和の時代の米国マットでの出来事はもちろん伝聞ですし、特にプロレスの情報は虚実が混在します。
まして、時代や地域が違えば比較は難しいですが、得られる情報から極力客観的に判断して、
カンさんは間違いなくアメリカで最も成功した日本出身の日本人レスラーの一人です。
もしかしたらNo.1と言っていいかも知れません。

アメリカで成功したから偉いともいいませんが、
それだけの実績を残した人の書いた本ですので、特に米マットに関わる証言は重みがあります。

また、自伝には日本人レスラーや、プロレス関係者の批評・批判もかなりはっきりと書かれています。
特に辛辣に書かれているのは坂口征二さんですね。イベントでもかなり口撃されていました。
坂口さんについては最近、カンさんはよく発言しているのでそれほどの驚きはないですが、
それにしてもかなり激しい論調でした。

トークでは猪木さんや新間寿さんについてもきつい発言が並びましたが、それでもこの二人には敬称付き。
坂口さんには無しでした・・・。
その他、人物評価は明解で、「へー、そうなんだ!」と意外に感じる点も多かったです。


飲食店主として
1987年のアメリカでの試合を最後に引退したカンさんは帰国して飲食店を始めました。
もう30年になります。
最初は西武新宿線の中井のスナックで、故尾崎豊さんが常連だった事はよく知られています。
この日は参加者からの質問で尾崎さんの話まなり、興味深いエピソードも聞けました。
最近も、尾崎さんの命日にファンが店を埋め尽くし、尾崎さんが好んだというカレーが多く注文されてそうです。

この中井のスナックの後は主に居酒屋タイプの手掛け、新宿の歌舞伎町や西新宿を転々としてきました。
この日の会場となった新大久保駅近くの路面店である「キラーカンの店 居酒屋カンちゃん」は、
昨年9月オープンした店で、たしか9件目と言っていたかと思います。


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突然の引退、そして次々と店を新しくしてきたことについて、
とにかく、思い込んだらすぐに行動に移してしまう性格だからと説明していました。
しかし、この店は死ぬまで続けるつもりとのことです。

私はカンさんの話を聞くのは初めてでした。
実は、随分前のネットでの情報から、ファンに対してはもう少し寡黙なのかと思っていたのですが、
大変饒舌で話術も巧み、かつ物腰は柔らかい人で、楽しいひと時を過ごしました。

自伝や今日のトークの内容についてはまとめて書き切れませんので、
機会を改めてテーマを絞ってやりたいと思います。


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Old Fashioned Club  月野景史

2017年4月28日 (金)

【落語】至芸・絶品 故三遊亭圓歌の国鉄漫談

落語家で元落語協会会長の三遊亭圓歌さんが4月23日に亡くなりました。88歳でした。

圓歌さんの落語の動画はネットに色々上がっていますが、
これは珍しい、元国鉄職員ならではの、駅員コスチュームでの漫談です。





場内は爆笑、また爆笑。
ここまで徹底的に途切れなく笑わす話芸、なかなかいないでしょう。
まさに爆笑王です。

話の内容からして、1979年の後半から1980年頃でしょうか。
だとすれば50歳くらいですね。

Old Fashioned Club  月野景史

2017年4月25日 (火)

【ドラマ】低迷フジテレビの切り札“月9”『貴族探偵』 内容も数字も迷走

フジテレビが社運をかけておくる大看板(過去形?)“月9”ドラマ『貴族探偵』。
主演の嵐・相葉雅紀さんはじめ豪華キャストと莫大な制作費をかけて臨んだ切り札とされますが、
初回視聴率は11.8%と、最近の月9の中ではますまずのスタートでしたが(本来は全然不足でしょうけど)、
昨日放送の第2話では8.3%と急落してしまいました。

内容を見ると、それもいたしかたないところで、なんとも困ってしまうドラマです。
原作は麻耶雄嵩さんの推理小説シリーズ。
私は麻耶さんの小説を読んだ事はありますが、この小説は未読です。

原作があるのだから、一概に真似だパクリだとはいえませんが、
第1話を見た印象では既視感が強く、まず『IQ246』と『TRICK』を合わせ、
『レディ・ダ・ヴィンチの診断』から設定の一部を持ってきたなという印象を持ちました。
まぁこれだけたくさんのドラマが作られているのだから、似たような展開になるのも仕方ない面もありますが。

しかし、なんといっても違和感が強いのは相葉さん演じる主役の“貴族探偵”です。
第1話・2話を見る限り、正直言ってキャラに魅力がないし、
だいたい、推理をしない、最後の解決編すら自ら語らないのでは、
原作通りだとしても、ミステリドラマの主役としては成り立ち難いのではないか。

ですので、ドラマ化にあたっては高徳愛香(武井咲)を主役にした方がよかったのではないかと思いますが、
おそらくこの企画自体が相葉さんありきでしょうから、それでこの原作を選ぶのなら、
大胆に改変した方がよかったようにも思います。
もちろん、回が進むにつれ、状況が変わってくる可能性はありますが。

そして違和感といえば、中山美穂さんです。
1980年代のスーパーアイドル。
ドラマ出演自体が稀少ですし、やるとしたら主演ばかりの人でしたが、今回は脇役です。
それも少ないシーンで強い存在感を示すような特別出演格ではなく、純然たる脇役に見えます。
なにしろ売れっ子脇役俳優である松重豊さん、滝藤賢一さんとトリオを組む役どころですから。

中山さんの演技自体は悪いとは思いませんが、こういう役で出演するということが驚きです。
だったら今までも、もう少し出ておけばよかったのにと思ってしまいます。

武井咲さんはネット上の評判はあまりよくないものも多いですが、私はそんなに悪くないと思います。
生瀬勝久さんもクセが強すぎず、でもかなりの弾けっぷりで、バランスは悪くない。
つまり、さすが豪華キャストを揃えただけあって、個々の俳優で見た場合はそれなりに良い人もいる、
ただ肝心の主役に魅力がないのと、ミステリドラマとしては、ちょっと外してしまってますね。
まだわかりませんが、苦戦が続くようにも思えます。

Old Fashioned Club  月野景史

2017年4月 5日 (水)

【ドラマ】渡瀬恒彦なき『警視庁捜査一課9係 12』 4月12日スタート

主演の渡瀬恒彦さんの死去で動向が注目される『警視庁捜査一課9係』シーズン12ですが、
予定通り4月12日(水)21時より放送開始です。
http://www.tv-asahi.co.jp/9gakari_12/

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このブログでも何度も書いてきましたが、
胆嚢がんで闘病していた渡瀬さんは今年になって仕事復帰し、
ドラマスペシャル『そして誰もいなくなった』の収録に参加しました。

次いで『9係』シーズン12の制作も発表されたのですが、
渡瀬さんはクランクインを待たず、体調を崩して入院してしまいました。
それでも、渡瀬さんの今むシーズン中の復帰を前提として、
第1話・2話は主役不在で撮影を終えたのですが、
このタイミングで渡瀬さんは亡くなってしまったようです。

この経緯ですので、残念ながら渡瀬さんはシーズン12の撮影にはまったく参加していないと思われます。
実際の仕事としては、『そして誰もいなくなった』が遺作という事になります。


そうなると気になるのは、今シーズンの9係劇中での渡瀬さんの扱いです。
公式サイトのストーリー紹介を読むと、渡瀬さんが演じてきた加納倫太郎は
神田川警視総監(里見浩太朗)の命令で、内閣テロ対策室を改造するための
準備委員会のアドバイザーを兼務することになり、
よって9係は不意に係長不在となったとのことです。

この設定は、もしかしたら渡瀬さんの亡くなる前、
入院のためにひとまず初回からのクランクインを回避した段階で考え出されたものかも知れません。
「兼務」ということなので、係長の立場自体はそのままなのでしょう。
この設定のまま、渡瀬さん不在で最後まで押し通すのか、
だとしても過去の映像を現在のシーンとして流用するようなやり方をするのか、
注目されるところです。


これからの『9係』
『警視庁捜査一課9係』は9係のメンバー全員が主演といえる群像ドラマです。
昔の刑事ドラマではこのタイプが主流でしたが、現在では稀少です。
その意味では、渡瀬さん不在でも一視聴者としてあまり不安は感じていません。
レギュラー陣は実力のあるベテランが揃っており、手堅くやってくれるでしょう。

ただ、渡瀬さんはかつて、メンバーか一人でも欠けたら終了と言っていたと聞きます。
それば自分が欠けることを想定しての発言ではなかったかも知れませんが、
それもあって、今シーズンが最後になるだろうとの見方が多いようです。

私は続けてほしいとも思っているのですが、
(ただ、ネットにある渡瀬さんに代わる係長役のベテランを入れてというのは反対です。
入れるとしたら井ノ原快彦さんの相棒となる若手(女性刑事もあり)、
係長は羽田美智子さんが昇格でいいでしょう。)
可能性は高くはないでしょう。

それよりもまずは今シーズンですね。

Old Fashioned Club  月野景史

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