【美術展】「マティスとルオー展 」パナソニック 汐留ミュージアム/書簡から浮かぶ二人の画家
東京のパナソニック 汐留ミュージアムでは3月26日まで、
「マティスとルオー展 ―手紙が明かす二人の秘密―」が開催中です。
会期も残り少なくなってきました。
マティスとルオー展 ―手紙が明かす二人の秘密―
2017年1月14日(土)~3月26日(日)
パナソニック 汐留ミュージアム
主催:パナソニック 汐留ミュージアム、産経新聞社
後援フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、港区教育委員会特別協力ジョルジュ・ルオー財団 協力日本航空
https://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/17/170114/
パナソニック 汐留ミュージアムはジュルジュ・ルオーのコレクションで知られます。
今回はルオーと、アンリ・マティスの展覧会。
アンリ・マティス
(Henri Matisse, 1869年12月31日 - 1954年11月3日)
ジョルジュ・ルオー
(Georges Rouault, 1871年5月27日 - 1958年2月13日)
ジャンルでいえば、共にフォーヴィスム(野獣派)の代表画家ということになります。
マティスとルオー
この二人は若き日にフランスの国立美術学校で共に学んだ間柄。
本店は二人の間で交わされた書簡をベースに構成されています。
1906年8月30日、アフリカ旅行から戻った36歳のマティスは、
「中でも砂漠はすごかった」と、その強い印象を友人のルオーに書き送りました。
以来、二人の偉大なフランス人画家が交わした膨大な手紙のやりとりは、
マティスが亡くなる前年の1953年まで、断続的に続きました。
マティスとルオーの画風は全く異なります。
しかし、フランス絵画の伝統の継承者としての誇りと責任感を共有していました。
それは、外国人を受け入れて輝きを増すフランス、
あるいは第二次世界大戦に苦悩するフランス、
そのいずれにあっても揺らぐことなく、
自らの絵画で回答し続けた姿勢にも表れています。
本展では、二人や家族の手紙を紹介しながらその時期の絵画作品が展示されています。
マティスの静物画《スヒーダムの瓶のある静物》をはじめとする貴重な初期の作品や、
ルオーの重要な版画集『気晴らし』の油彩原画シリーズの全点出品など、
フランスからの初来日作品を含む合計約140点を通して、
マティスとルオーの友情の秘密に立体的に迫っています。
私はマティスの1920年代前半のニース時代の明るく優しい色彩が気に入りました。
Old Fashioned Club 月野景史
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