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2017年3月21日 (火)

【ドラマ】『そして誰もいなくなった』渡瀬恒彦遺作 3月25日・26日放送/A・クリスティの傑作ミステリ

3月25日(土)、26日(日)21時、テレビ朝日にて、
『二夜連続ドラマスペシャル そして誰もいなくなった』が放送されます。
http://www.tv-asahi.co.jp/soshitedaremo/
3月14日に死去した渡瀬恒彦さんのおそらく最後の出演作、遺作ということになると思います。


Photo


渡瀬恒彦さんの遺作
渡瀬さんの闘病についてはこのプログでも何度か取り上げてきました。

一昨年に胆嚢がんが発覚した渡瀬さんはその年の末に仕事復帰しましたが、
昨年夏に体調を崩し、長く務めたTBSの『十津川警部シリーズ』の降板が伝えられました。
しかし、今年に入ってこのドラマの撮影中である事が報道されたのです。(→こちら

次いで12シーズン目を迎える『警視庁捜査一課9係』の制作も発表されたのですが、
残念ながら収録に参加する事なく亡くなりました。
ですので、今回の『そして誰もいなくなった』が最後に出演した作品、遺作という事になると思います。


女王アガサ・クリスティの傑作
さて、渡瀬さんの件は別としても、
このドラマはアガサ・クリスティの名作小説の、豪華キャストによるドラマ化として注目されます。

ミステリ、推理小説の女王アガサ・クリスティ(1890年9月15日 - 1976年1月12日))
『そして誰もいなくなった』は1939年刊行。
彼女の数多い作品の中でも『オリエント急行の殺人』『アクロイド殺害事件(アクロイド殺し)』と並ぶ代表作でしょう。
その中でもNo.1、最高傑作に推される事が多い作品です。

『オリエント』『アクロイド』と違うのは、
クリスティが生み出した名探偵エルキュール・ポアロが登場しないこと。
のみならず、クリスティ作品のもう一人の名探偵、ミス・マープルも出ません。
いわゆる“名探偵”が登場しない作品です。

絶海の孤島に集められた10人の間で起こる連続殺人。
犯人は果たして誰か?
外界から閉ざされた空間で起こる事件、いわゆる“クローズドサークル”の代表的作品です。


二つの結末
実はクリスティは原作発表後、舞台化にあたり自ら戯曲用のストーリーを書きました。
そちらでは結末が少し違います。
その後、この作品は世界中で何度か映画、テレビドラマとして映像化されてきましたが、
基本的に戯曲版が採用されることが多かったようです。
また、意外と“孤島”の舞台設定が変えられる事も多かったのです。

今回のドラマは“孤島”という原作通りの舞台設定が採用されています。
そして、公式サイトのあらすじを読む限り、戯曲版ではなく原作小説に沿った展開であるようです。
そうなると、集められた人物の職業から、真犯人も推測できるのですが、
さてそこは原作通りに描くのか?

私は原作の展開の荘厳さが好きなので、その通りに描いてほしいと思うのですが、
この配役でその通りにやってしまうと、2日連続のスペシャルドラマとしては
ちょっと意外性がなさ過ぎかも知れませんが。

原作が有名過ぎるだけに難しいですね。
さて驚愕の真相は・・・? 続きは明日までお待ちください!
とやって、原作通りの結末ではちょっと寂しい気もします。
もっとも、それもまた新鮮かも知れませんが。


公表されている出演俳優は以下の12人。

仲間由紀恵 向井理 柳葉敏郎 余貴美子 國村隼
藤真利子 大地真央 橋爪功 津川雅彦 渡瀬恒彦
沢村一樹 荒川良々

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3月3日の制作発表に揃った11人のキャストと和泉聖治監督(前列右端)。
残念ながら渡瀬さんの列席はありませんでした。


渡瀬さんを含む12人のうち、
沢村さんと荒川さんは事件後の島に渡って捜査を担当する警察官のようです。
残りの10人が島に集められたということですので、ここも原作通りです。

記者会見での荒川さんの発言によれば、沢村さん以外のキャストとは撮影で一緒になってはいないようです。


公式サイトからあらすじを引用しておきます。
☆☆☆
八丈島沖に浮かぶ孤島・兵隊島。その孤島に立つ『自然の島ホテル』のオーナー・七尾審によって10人の男女が島に呼び寄せられる。

七尾からの招待状を受け取りやってきたのは元水泳選手の白峰涼(仲間由紀恵)、元東京地裁裁判長・磐村兵庫(渡瀬恒彦)、元国会議員・門殿宣明(津川雅彦)、救急センター医師・神波江利香(余貴美子)、元傭兵・ケン石動(柳葉敏郎)、元女優・星空綾子(大地真央)、ミステリー作家・五明卓(向井理)、元刑事の久間部堅吉(國村隼)の8人。島に到着するも、ホテルの執事夫婦・翠川信夫(橋爪功)とつね美(藤真利子)からオーナーの七尾は不在であることを伝えられる。

これから何が起こるのか、自分たちはなぜこの島に招待されたのか―期待と不安に包まれながら用意された夕食をとっていると、突如としてどこかから彼らの過去の罪を暴露する“謎の声”が聞こえてくる。

それぞれの胸の内に去来する過去の出来事…。10人が互いの過去を探り合う中、突然招待客のひとりが目の前で殺害される! そしてそれをきっかけとするように、ひとり、またひとりと招待客が殺されていき…?
★★★

このあらすじを読めば、原作小説の内容を憶えている人なら、犯人はすぐに判ります。
原作通りならば・・・。

脚本は大ベテランの長坂秀佳さん。
近年、テレビドラマの仕事は多くはありません。
監督は『相棒』や渡瀬さん主演の『おみやさん』などを手掛けてきた和泉聖治さん。
さて、原作通りにやるのか、捻るのか?

Old Fashioned Club  月野景史

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