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2017年2月 5日 (日)

【大河ドラマ】『おんな城主 直虎』/苛烈な生涯のヒロインの物語をどう描くか?

まずよほどの歴史通でもない限り、聞いたこともなかったろう女性領主・井伊直虎。
その彼女がまさかの2017NHK年大河ドラマの主役に抜擢された『おんな城主 直虎』。
第4回までは子役の時代。今日の第5回から本格的に柴咲コウさんが登場しました。

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柴咲さんは大河どころかNHKドラマ初出演!
21世紀以降、大河では数々の女性主人公が登場しており、そのほとんどが長命だったのに、
NHKは頑なに20代半ばの女優を起用してきたのですが、柴咲さんは1981年生まれで今年36歳。
キャリアも約20年、満を持しての大河登場となりました。


残り27年、波乱の物語
直虎の生年は不詳ですが、1536年頃と推測されており、
このドラマでもだいたいそれを踏襲しているようです。
現時点での時代は1555年。直虎は19歳くらい。
直虎が亡くなるのは本能寺の変のある1582年で、46歳頃。
ドラマもそこまでとして、残り27年、どんな展開になるのでしょう。

昨年の『真田丸』も、関ヶ原での上田城攻防と大阪の陣くらいしか見せ場がない真田信繁で、
真田十勇士も出さず、1年間どう持たすのかが疑問でした。
まさか大阪城の豊臣ホームドラマであれだけ尺を稼ぐとは、三谷マジックでした。

それよりはるかに資料の乏しい直虎はどうでしょう。
資料がないからなんでも出来るという面もあります。
しかし、本人のデータは少なくとも、史実としての直虎周辺の大きな出来事は当然わかっており、
それを忠実に描いていけば、実は今の明るい雰囲気とはうらはらに、残酷で痛切な物語となります。

公式ガイドブックには第15話までのあらすじが載っています。
順調に放送されれば、4月16日放送分までというところ。
これに沿って、少し今後の展開を見ていきましょう。


第5話のサブタイトルは「亀之丞帰る」
直虎(おとわ→次郎法師)の幼馴染で元婚約者である「亀」こと、
後の井伊直親(三浦春馬)の井伊谷帰還がテーマでした。

この回を観れば、おそらく多くの人が直親は準主役として、長く活躍するのだと思ったでしょう。
しかし、直親はこれから7年後の1562年には非業の死を迎えてしまいます。
放送時期でいうと、第12回ということなので3月26日でしょう。
かなり早い退場です。


父の直盛は桶狭間で戦死
他の親族・家臣も次々と

更にその前には桶狭間の戦いがあります。
そこで死ぬのは言うまでもなく今川義元ですが、
なぜかほとんどセリフをしゃべらない今回の義元(春風亭昇太)はいいとして、
実は直虎の父である井伊直盛(杉本哲太)もここで戦死してしまいます。
これが第9回なので、放送は3月5日。もうすぐです。

先ほど、明るい雰囲気と書きましたが、それを作っているのが、
どこかのんびりとした当主である直盛だと思います。
長命だった昨年の真田昌幸(草刈正雄)と違い、実はまもなく退場なのです。

なにやら寂しくなってきましたが、これだけではなく、
現在出ている井伊家の面々の更に多くが次々と亡くなってしまいます。
役名ではわかり難いので、俳優の名で挙げると、
前田吟さん、筧利夫さん、苅谷俊介さん、でんでんさんらが第12回までで退場してしまうようです。


鶴はどうなる?
ただ、おとわの幼馴染み、“亀と鶴”の片割れである鶴丸こと後の小野政次はしばらく退場しません。
しかし、彼と直虎との関係もかなり苛烈なものになっていきます。
そして、その政次も1569年には処刑されてしまうので、残り27年分の約半分の命です。


追加キャストは? 信長は?
この状況で、中盤以降の主要キャストもまだ発表されてはおらず、
実に先行きが不透明です。

だいたい3月5日が桶狭間なのに、織田信長役もまだです。
ただ、さすがにいくら話を作っても、直虎と信長がそう直接絡むのも難しいので、
今回は信長は登場しないのではとの見方もあります。
私はさすがにそれはないというか、出した方がいいと思いますが。
その他の追加キャストの発表も注目されます。


10代~30代 青年徳川家康をどう描くか
しかし、後に徳川譜代の家臣となり、幕末には大老井伊直弼を生む井伊家の物語ですから、
なんといっても大事なのは徳川家康です。
家康役は阿部サダオさんで、第5話で登場しました。
評判は良いようです。

ですが、このドラマで描かれる家康の年代は10代前半から30代後半までで、現時点では12歳。
直虎よりも更に7歳ほど年下と思われます。
それならば、若い俳優を起用して、今までにない“青年家康”を描けばいいと思うのですが、
阿部さんは1970年生まれで、今年47歳になるアラフィフです。
役者だから年齢は関係ないとはいえ、これはどうなのでしょう?

そういえば、本能寺の年から始まった昨年の『真田丸』の家康、内野聖陽さんは1968年生まれ。
本能寺の年で終わると思われる『直虎』の阿部さんがほぼ同世代というのも・・・、
わざとやったわけでもないでしょうけど。

菜々緒さんに期待
一方、後に家康の正妻・築山殿となる瀬名役は菜々緒さん。
私は女優としての菜々緒さんのファンなのですが、第5回では早くも期待に違わぬ怪演を見せてくれました。


1582
それにしても、書いても無意味なことはわかっていますが、
直虎がもう少し長生きしてくれれば、養子の井伊直政が徳川の重臣として
のし上がっていく時代も描けてよかったのですが。
直虎が亡くなる1582年、直政はようやく元服です。
この年に起きた本能寺の変後の徳川の伊賀越えに同道し、家康を守って評価を上げました。

直虎没後の事も少しは描かれるのかも知れませんが。
本当は直虎と直政2代の物語にしてもよかったとも思います。

期待と不安が相半ばしていますが、
ともかく、この時代の今川・徳川周辺を描いたドラマは希少で、
その点では楽しみにしています。


Old Fashioned Club  月野景史

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