【科捜研の女】榊マリコの助手役・歴代若手研究員の系譜/乾健児 相馬涼 橋口呂太以前も
本日1月3日21時より放送の『科捜研の女』第16シリーズの正月スペシャルから、
京都府警科学捜査研究所の物理担当研究員として橋口呂太(渡部秀)が登場します。
この役どころは若手男性俳優が担当する、主人公・榊マリコの助手的ポジションです。
厳密には担当が違うので、「助手」ではありませんが、そのような役柄です。
このポジションは第5シリーズから第11シリーズ前半は乾健児(故泉政行)、
そして前回(=第16シリーズ前半)まで相馬涼(長田成哉)が務めてきました。
左から乾健児、相馬涼、橋口呂太
1965年生まれの沢口さんに対し、泉さんは1980年生まれ、
長田さんは1989年生まれ、渡部さんは1991年生まれなので、かなりの差があります。
長田さん、渡部さんとは、親子といってもいいくらいです。
ではこれ以前、リニューアル前の第1~4シリーズではどうだったのか?
以前書いた「若手刑事枠」ほど明確に、ポジションとしての系譜を辿るのは難しいですが、
初期から簡単に追ってみます。
第1シリーズ(1999年)
まず第1シリーズ、若手男性研究員としては、
沢口さんよりひとつ下の1966年生まれの橋本さとしさん演じる小清水司がいました。
物理ではなく、化学担当の研究員です。
ただ、橋本さんは当時33歳で、若手というイメージだったかというと微妙です。
マリコとの関係も同世代の同僚といったところ。
むしろ、マリコの助手という点でいえば、女性研究員の奥田奈々美(小林千香子)の方が、
このポジションの元祖といえるかも知れません。
小林千香子さんは1975年生まれなので、沢口さんとは10歳差です。
マリコ(左)、奥田奈々美(中央)。右が小清水司
※ 名前が似ていてややこしいですが、奥田役の小林千香子さんは
第2~4シリーズに婦人警官役で出演した小林千晴さんとは別人です。
千晴さんは木場警部役で出演していた小林稔侍さんの娘さんです。
第2シリーズ(2000年)
第2シリーズではマリコ以外の科捜研メンバーは総入れ替え。
若手男性研究員としては、染谷優(川岡大次郎)が登場します。
マリコと染谷優(右)
第2シリーズのマリコは科捜研の主任で所長代行的な立場になり、染谷はまさに助手でした。
Wikipediaでは「運転手」となっています。
運転専任ではないと思いますが、専門が何かはっきりしません。
川岡さんは1978年生まれで沢口さんより13歳下。
第3~第4シリーズ(2001~2002年)
第3シリーズでは物理担当として鶴田幸太郎(遠山俊也)が登場。
第4シリーズでも続投します。
第3シリーズから宮前新所長(山崎一)が登場し、マリコの“主任”という役職はあやふやになります。
鶴田はマリコからは「鶴ちゃん」と呼ばれる、少し研究おたく系のキャラでした。
遠山さんはレギュラー入り以前に別役で、マリコの後輩としてゲスト出演した事があります。
ただし、遠山さんは1962年生まれなので、沢口さんより3歳年長です。
鶴田としての登場時点で39歳なので、役者の実年齢だと若手とは呼び難いですが、
劇中での鶴田はマリコより少し年下くらいに感じられます。
研究員としての相棒といったイメージですが、マリコに仕事を色々頼まれるので、その点では助手的でもありました。
マリコと鶴田幸太郎
この2人は名コンビでした
遠山さんはつい最近、第15シリーズで別役の容疑者として13年ぶりに『科捜研』に出演しました。
さすがにこのキャスティングはいかがなものかと思いましたが。
尚、鶴田以外に第3シリーズでは白鳥望湖(長江英和 1958年生まれ)、
第4シリーズでは久保敦夫(尾崎右宗 1972年生まれ)が研究員として登場しました。
この後、第5シリーズにおいてこのドラマは『新・科捜研の女』としてリニューアル。
鶴田の後任ポジションとして物理担当の乾健児が登場するのです。
第5シリーズ(=『新・科捜研の女1』)~第11シリーズ第8話(2004年~2011年)
乾健児(泉政行)
低迷期から国民的長寿ドラマへと成長していく時期のこのドラマを
若手研究員役として支えたキャラクター。
演じた泉政行さんは降板後の2015年7月に亡くなりました。
↓泉さんと乾健児についてはこちらに詳しく記しています。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2015/08/post-cd9d.html
第11シリーズ第9話~第16シリーズ第8話(2011年~2016年)
相馬涼(長田成哉)
ニュートラルなイメージだった乾に対し、
相馬はKY・天然系の呆けキャラに徹しました。
そして2017年新春より新キャラが登場しました。
橋口呂太(渡部秀)
呂太は相馬の後任なので、真逆のクール系に振るのかとも思ったのですが、
相馬に輪をかけたというか、またちょっと違うタイプの天然キャラのようです。
相馬の退場、呂太の登場については最近のブログで詳しく書いています。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/161215-b326.html
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/16-5fbe.html
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/16201713-24-4ad.html
Old Fashioned Club 月野景史
« 『相棒15』元日スペシャル「帰還」終了/ちょっと無理があるストーリーも視聴率は好数字 | トップページ | 【相棒】花の里2代目女将・月本幸子(鈴木杏樹)/犯人役からレギュラーへ スランプ右京に誘われて »
「12.【特集】『科捜研の女』」カテゴリの記事
- 【科捜研の女24』7月無事スタートはジャニーズ問題の余波?/『刑事7人』との関係(2024.07.05)
- 【科捜研の女】シーズン23が無事スタート/『相棒』と同じ水曜21時枠で放送(2023.08.19)
- 【科捜研の女23】『相棒』と同じ水曜21話枠で8月スタート/『特捜9』『刑事7人』を繰り上げ(2023.06.26)
- 【科捜研の女2022】終了/来期はどうなるのか?(2022.12.28)
- 【科捜研の女2022】落ち着き目の展開で淡々と進行/君嶋直樹(小池徹平)の存在意義は?(2022.12.08)
« 『相棒15』元日スペシャル「帰還」終了/ちょっと無理があるストーリーも視聴率は好数字 | トップページ | 【相棒】花の里2代目女将・月本幸子(鈴木杏樹)/犯人役からレギュラーへ スランプ右京に誘われて »