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2017年1月

2017年1月27日 (金)

【相棒】神戸尊(及川光博)の奇跡「ようこそ特命係へ」/劇場版Ⅳ・TVも再登場 神戸尊成功の理由

昨年は成宮寛貴さんの芸能界引退、高樹沙耶容疑者の逮捕など、『相棒』関係であまり良くないニュースがありましたが、
『相棒』17年の歴史で一番の大事件といえば、初代相棒・亀山薫役の寺脇康文さんの降板
→今回のテーマである2代目相棒・神戸尊の及川光博さんへの交代でしょう。

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亀山薫 まさかの退場
『相棒』はテレビ朝日・東映制作。2000年に土曜ワイド劇場枠の2時間ドラマとしてスタート。
主役はいうまでもなく、杉下右京(水谷豊)と亀山薫の“警視庁ふたりだけの特命係”でした。

2002年10月から連続ドラマ化され、続く2003年のseason2から10月~翌年3月の2クール放送が定着。
視聴率も概ね右肩上がりで、同じ水曜21枠で放送されていた『はぐれ刑事純情派』『はみだし刑事情熱系』と
入れ替わる形で、木曜20時の『科捜研の女』と共に、国民的長寿警察ドラマとなっていきました。
シーズン6終了直後の2008年5月には映画第1作『となる相棒 -劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン』が
テレビ朝日開局50周年作品として公開され大ヒット。
寺脇さんの降板発表はその直後でした。

『相棒』は水谷豊さんと寺脇さんW主演のドラマだと誰もが思っていたので、この降板は意外でした。
特にこのタイミングはあり得ないでしょう。
映画もヒットし順風満帆、まさに国民的ドラマとして最盛期を迎えようとする時期です。
それに、寺脇さん側にどうしても降板せねばならない事情も見当たりません。

この降板については色々といわれていますが、それはまた項を改めて記します。
とりあえず大変なのは、亀山の退場後でした。
『相棒』ファンの多くは亀山ファンでしょう。
時にうざく感じる事はあっても、熱心な『相棒』ファンだが亀山は嫌いという人が多くいたとは思えません。
それが突然の降板。誰が後任になっても反発は必至。厳しい視線にさらされる事は間違いありません。

この困難な状況下で引き継ぎ、更に視聴率を伸ばしたのが2代相棒・神戸尊役の及川光博さんでした。
神戸在任中のシーズン9の平均視聴率は20.4%。現在までで最高、唯一の20%超え。
ちょっと大袈裟ですが、奇跡といっていいくらいです。

今回は及川さんへの交代当時を振り返り、なぜ神戸尊が成功したかを考えてみます。


2代目登場前後にインターバル
寺脇さんの卒業は2008年10月スタートのシーズン7のスタート前に発表され、
12月放送の第9話で亀山は妻の美和子(鈴木砂羽)と共に退場しました。

シーズン7は残り半分を残していましたが、その段階で後任は公表されていません。
年が明けて2009年1月の第10話からは特命係が右京1人の“片棒時代”となります。
そして最終回間近に2代目が及川さんと公表され、3月の最終第19話で遂に登場するのですが、
この回限りで番組は半年のオフに入り、本格的な2代目相棒時代はシーズン8までお預けとなりました。

変則的な引き継ぎでしたが、これが功を奏しました。
ともかく亀山の退場に反発があるのは間違いないのですから、
すぐに神戸を登場させて「新相棒による新時代」にしなかったこと、
また1度神戸を見せて、すぐにオフに入ることによって不満を醒ますと共に、
制作側も視聴者の反応を見極めることができました。


初代と正反対の新相棒
及川さんのイメージは寺脇さんとは全然違います。
そもそも俳優よりも歌手のイメージの方が強い。
寺脇さんの後任が及川さんとは、多くの人が意外に思ったでしょう。
当然ながら劇中での亀山と神戸のキャラも全然違う、正反対・真逆と言ってよい印象でした。

これも上手かったです。
2代目が同じようなキャラだと、どうしても細かい点まで初代と比較されてしまいます。
亀山と神戸では違い過ぎて比較しようがありません。


天才と秀才
しかし、神戸にとって本当に大事なのは、亀山ではなく右京との対比です。
右京と亀山こそキャラクターが正反対のコンビ、バディ関係でした。
対して、右京と神戸は一見同じようなエリートタイプ。
これでは右京・亀山のようなコンビの妙が出せない、それぞれの個性が生きない・・・と思われました。

しかし、ここもそうなりませんでした。
同じエリート系といっても、右京は天才型で、常人には及びもつかない発想をします。
対して、神戸は秀才で優等生タイプ。常識的な思考から入る人間。
この差異がうまくはまりました。

ミステリ作品における名コンピの元祖・王道といえばシャーロック・ホームズとジョン・ワトスンでしょう。
このコンビは天才・変人のホームズと常識派のワトスンとの組み合わせです。
亀山は“常識人代表”としては時にエキセントリック過ぎる面がありました。
実は右京&神戸の方がホームズ&ワトスンに近いバディ関係だったのです。


スパイ設定
神戸が特命係に配属された理由は警察庁のスパイとして、右京の身辺を探る為でした。
なんとも荒唐無稽な話を考えたものですが、これも良い効果を生みました。

ファンとしては、右京に簡単に神戸を新相棒として認めてほしくないという心理がある一方、
今更、初期のようにシニカルで新人を拒否するような右京を見たくないという気持ちもありました。
しかし、右京が神戸の事情をどこまで把握してたかは微妙なのですが、
相手がスパイなら、距離を置くような態度になるのもやむを得ないところです。

逆に、クールに見える神戸が厭われながらも右京にベタベタとついて回るのも、
スパイとしての職務であるならば当然です。

シーズン8を通して2人はこのややこしい、緊迫感のある関係を続けながら、少しずつ信頼を深めていき、
遂に最終話では右京から神戸に対し、「ようこそ、特命係へ」との感動的な言葉が飛び出しました。
じっくり時間をかけ、本格的なバディとして、第2代の相棒コンビの誕生となったのです。



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最高の数字を記録したseason9
そうして迎えた次のシーンズ9はかつてない水準の視聴率で20%超えを連発し、
シーズン平均視聴率20.4%(それまでの最高は18.1%)、単回でも第16話「監察対象 杉下右京」が23.7%を記録。
これは共に、現在まで含めた歴代最高視聴率です。
最近の推移を見る限り、今後この数字を越えるのはまず無理でしょう。

このシーズン放送中の2010年12月には映画第2弾『相棒 -劇場版Ⅱ- 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜』も公開され、
『相棒』人気はピークを迎えたのです。


神戸尊の魅力

神戸はエリートで秀才、何事もクールにそつなくこなすタイプ。
また二枚目で遊び人風な雰囲気もあります。女性にもてる事も間違いありません。
一方でやや頑ななくらい真面目な面もあり、
面倒臭いタイプの人間とも、ついつい深く関わって振り回されたり、世話を焼いたりもします。
この微妙なバランスも魅力です。

亀山の退場は、初期からのヒロインといえる奥寺(→亀山)美和子の退場でもありました。
そして神戸と同時に、美和子に当たる新レギュラーの加入はありませんでした。
その代わりというわけでもないでしょうが、元々セミレギュラーだった大河内監察官(神保悟志)を神戸と旧知だった設定にしました。
この関係も当たりました。
2人が馴染みのお洒落なバーでワインを飲みつつ、少し皮肉をきかしながら語らうシーンは『相棒』の新たな名物となりました。
色々なことがうまい具合に回りました。


残念だった偽証設定
このように順風満帆だった2代目相棒神戸の時代ですが、次のシーズン10初回でとんでもない展開がありました。
神戸が特命係に来るはるか前に裁判で偽証していた事が明らかになったのです。
神戸は被告の有罪を信じてやったのですが、実は無罪で、出所後被告は自殺してしまいます。

私は主人公にこのような過去を背負わせる設定を後付けで作るのは賛成できません。
これは失敗だったと思っています。

しかも更によくないのは、この回の最後で神戸は強い衝撃を受け、深く悔いていたのに、
次の回以降、この件への拘りがほとんど感じられなくなった事です。
これでは神戸の人間性に疑問を持たれてしまいます。

これは、多くの脚本家・監督によって作られている為の弊害ともいえるし、
通常の相棒コンビが事件解決するストーリーを作る上で、
神戸が毎回過去にぐずぐすと拘る様子を描いてもいられないという面もあるでしょう。
しかし、それならば偽証設定など作らなければよかったのです。
どうもこのあたりから、『相棒』の迷走が目立つようになりました。

この件については及川さん自身も、降板時に以下のように「翻弄された」と語っています。
「尊は、シーズン10の初回スペシャルで過去に“偽証罪”を犯したという“重荷”を背負わされてしまった。僕も翻弄されています」
http://www.oricon.co.jp/news/2008745/full/

シーズン10の視聴率は前期の20.4%から16.6%へと急落しました。
偽証設定の為だけではないかも知れませんが、まさか無関係とはいえないでしょう。
(その後の3代目相棒・甲斐享(成宮寛貴)時代の3期は17.3~17.4%とやや回復、安定しました。)

結局、神戸はこのシーズン10最終話(2012年3月)限りで警察庁への再異動の形で退場となりました。
3シーズン+1話の任期でした。
視聴者の期待を後味悪く裏切るのも、ひとつの『相棒』らしさといえなくもないのですが、
やはりこの奇跡的成功の後の偽証設定は残念でした。


その後の及川光博さん
『相棒』卒業から約5年、及川さんは歌手活動も続けつつ、俳優として様々なドラマに出演しています。

そして神戸尊としても、スピンオフ映画『相棒シリーズ X DAY』(2013年3月公開)と
『相棒 -劇場版Ⅲ- 巨大密室! 特命係 絶海の孤島へ』(2014年4月公開)の2本に、僅かなシーンながら登場しました。

降板後、『相棒』と接点を持っていない初代相棒亀山薫と違って、神戸尊は相棒世界に籍を残しています。
また、昨年は及川さんがMCを務める音楽番組に水谷豊さんがゲスト出演しました。


2017年 神戸尊再登場
そして、神戸は2017年2月11日公開の『相棒 -劇場版Ⅳ- 首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断』に登場します。
それに先立ち、2月1日と8日に放送されるseason15の第13話・14話の前後編にも登場します。
神戸は降板後も劇場版には出てきましたが、テレビシリーズへの再登場は初めて。
過去を乗り越えての活躍が期待されます。

Old Fashioned Club  月野景史

2017年1月26日 (木)

【科捜研の女16】過去レギュラーの別役ゲストでの再出演

先日のブログで書いたように、『科捜研の女』にかつて刑事役でレギュラー出演していた
葛山信吾さんが別役でゲスト出演した第16シリーズ第11話の放送が終わりました。


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葛山さんの役は高級フレンチレストランのメートル・ドテル(=給仕長)。
重要なメインゲストで、もちろん犯人ではなく、良い役柄だったと思います。

葛山信吾さんは『科捜研の女』第3シリーズ (2001年)に京都府警刑事部捜査一課刑事の
上原純二役でレギュラー出演していました。(その後、第4シリーズ最終話にも登場)
主人公・榊マリコ(沢口靖子)とは研究員と刑事としてバディのような関係でした。

このドラマや『相棒』のように長く続くドラマは同じ俳優が役を変えて複数回ゲスト出演することも多いです。
以前このブログでも書いたように、それを嫌う人もいるのですが、これは仕方ないと思います。
だいたい昔の刑事ドラマや時代劇の方がもっと多かったでし、
端役で出た人が、実績を積んでランクを上げ、メインゲストとして再出演することもあり、
それを観るのも楽しいことです。

また、ゲストで出た人が別役でレギュラー入りすることも昔からありました。
犯人役で出た人が刑事役でレギュラーにという例もあります。
そして、つい先日のプログで書きましたが、『相棒』の月本幸子(鈴木杏樹)のように、
犯人役で出た女優が同じ役でレギュラー入りするというレアな展開もありました。

しかし、今回の葛山さんのようにレギュラーだった人が降板後、
別の役でゲスト再出演という例はあまりないと思います。
『科捜研の女』では過去にも例がありますが、『相棒』ではないと思います。
降板したレギュラーの人数が『相棒』の方がずっと少ないという事情もありますが。

そもそも『科捜研』はレギュラーだった人か別役でレギュラーにという例もあり、
配役についてはなんでもありのドラマという面はあるのですが。


正直いえば、さすがにレギュラーだった人を別役でゲスト出演させるのはあまり感心しません。
長く続くドラマは、過去のキャストにも愛着を持っているファンがいます。
そういうドラマだから、長く続いてきたのだと思います。
その気持ちは尊重してほしい。

ただ、葛山さんも降板から15年経っていますし、
年齢を重ねた魅力を別の役で見せるというのも悪いことではないでしょう。
後は、やはり過去のレギュラーとして、それを尊重するような役を用意してほしいところです。

その意味では、今回は文句のない役だったと思います。
信念を持って仕事に臨むプロフェッショナルで、
マリコからも深い敬意を寄せられていました。
(ただ、客を観察する目は鋭くても、部下を見る目は足りなかったようですが)


それに比べると、前期第15シリーズで遠山俊也さんはちょっと残念でした。
遠山さんも葛山さんと同時期、第3~第4の2シリーズにわたり
榊マリコの相棒・助手的ポジションだった鶴田幸太郎を演じました。
遠山さんはレギュラー入り以前のゲスト出演があり、
ゲスト→レギュラー→ゲストという珍しい科捜研歴を持つ事になりました。

ゲスト出演時の役の上の職業は今回の葛山さんと似ていて、
葛山さんはレストランのメートル・ドテル(=給仕長)でしたが、
遠山さんはレストランのオーナーシェフでした。

しかし、遠山さんは容疑者の1人で、殺人の主犯ではなかったのですが、
脅迫行為は行っており、犯罪者の役でした。
殺された被害者により追いつめられた、同情を誘う、気の毒な役ではあったのですが、
ちょっと寂しいキャスティングでした。

レギュラーといっても、重要度には差があります。
しかし、鶴田は上原同様、主人公のマリコとしっかり絡む主要キャストでした。
マリコからは「鶴ちゃん」と呼ばれ、初期のこのドラマを語るのに欠かせないキャラです。

また、現在の葛山さんと遠山さんのランクに大きな差がついていたら仕方ない面もありますが、
そんな事もないと思います。

遠山さんが再出演した回、マリコが遠山さんの店が怪しいかもという主旨の発言をし、
すぐに刑事達が店を訪れるシーンに切り替わりました。
通例ならマリコも同行するパターンかと思いますが、同行した研究員は宇佐見と亜美でした。
一応、それぞれの専門分野の鑑定結果を持っての訪問なので無理はないのですが、
やはりあそこでマリコが出ていかないのは不自然に感じました。

さすがにこの形での沢口さんと遠山さんの共演はないだろうと、
沢口さんか、あるいはスタッフが判断して、回避したのかと思いました。
根拠ない推測ですが。

遠山さんには別の役で再出演し、沢口さんと共演してほしいところです。
というか、鶴田役で再登場するのが一番良いのですが。


Old Fashioned Club  月野景史

2017年1月25日 (水)

【食】寒熟ブリの鮮やかな赤/高田馬場「はる壱」

高田馬場のカウンターメインの割烹料理店「はる壱」にて。
オープンして1年ちょっとのまだ新しいお店です。


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宇和島の寒熟ブリの造り。
「完熟」ではなく、「寒熟」。
ブリの刺身というと白いものとイメージしがちですが、
これはかなり赤みが強いです。
うま味がぎゅっと濃縮されたかのような味わい。


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本格和食の料理人が作る、赤味噌使用のサバり味噌煮。
あっさり目で、定食や弁当のサバの味噌煮とは違います。
秋田の「秘伝山廃 雪の茅舎」と合わせて。


Old Fashioned Club  月野景史

2017年1月24日 (火)

【科捜研の女16】上原刑事役でレギュラーだった葛山信吾さんが第11話に別役でゲスト出演

1月23日(木)放送の『科捜研の女』(テレビ朝日)第16シリーズ第11話に、
かつて刑事役でレギュラー出演していた葛山信吾さんが別役でゲスト出演します。
http://www.tv-asahi.co.jp/kasouken16/story/11/


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葛山信吾さんは『科捜研の女』第3シリーズ (2001年)に京都府警刑事部捜査一課刑事の
上原純二役でレギュラー出演していました。(その後、第4シリーズ最終話にも登場)

当時は内藤剛志さん演じる土門薫刑事は登場前で(内藤さんは別の役で出演していましたが)、
刑事役では小林稔侍さんがスタート時から出演しており、葛山さんはその部下の若手刑事ポジションでした。
といっても、葛山さんの方が小林さんより主人公・榊マリコ役の沢口靖子さんに年齢が近く、
マリコと上原が、同世代の研究員と刑事としてのバディといった位置づけでした。


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今回の葛山さんの役は「高級フレンチレストランの“メートルドテル(=給仕長)”・羽田野公也」。
沢口さんとの共演シーンもしっかりあるようです。


過去レギュラーの別役での出演
実はこのドラマでは前期第15シリーズでも、かつてマリコと同僚の科捜研研究員として
レギュラー出演していた遠山俊也さんと尾崎右宗さんが別役でゲスト出演しました。

特に遠山さんが演じた鶴田幸太郎は第3~第4の2シリーズにわたって
マリコの相棒・助手的ポジションだったのですが、
前期でゲストとして遠山さんが演じたのはレストランのシェフで、殺人の主犯ではないですが、
脅迫を行っていた犯罪者・・・といえば犯罪者の役でした。
同情すべき点はあるキャラでしたが、さすがにこのような役でかつのて主要レギュラーを使うのは、
あまり感心しないなとは思いました。

この時、マリコが遠山さんの店が怪しいかもという主旨の発言をし、
すぐに刑事達が店を訪れるシーンに切り替わりました。
当然、マリコも行くのかと思いましたが、同行した研究員は宇佐見と亜美でした。
一応、それぞれの専門分野の鑑定結果を持っての訪問なので無理はないのですが、
流れからいえばマリコが行きそうなところなので、
本来マリコが行く予定を、さすがにこの形での共演はよくないと(沢口さんの意志かはわかりませんが)
回避したのかと推測しました。

今回の葛山さんはメインゲストの扱いのようですが、どんな役でしょう?
できれば犯人役はやめてほしいと思いますが。


マリコと土門のテート!
今回はマリコと土門がドレスアップしてレストランに食事に行くシーンもあるようで、
ファンしてはそれも楽しみです。
以前にも同じようなシーンがありましたが、たいぶ前なので久々です。

Old Fashioned Club  月野景史


以下、予告文より引用
☆☆☆
外国人男性の刺殺遺体が発見された。国籍や身元を示すものは見当たらず、遺体の衣服にはサボテンのトゲが付着していたほか、ジャケットの袖にはごく小さな焦げ跡が見つかった。

榊マリコ(沢口靖子)たち科捜研の鑑定と土門刑事(内藤剛志)らの捜査の結果、事件の夜、被害者はとある高級フレンチ店で食事していたことが判明。周辺の防犯カメラには大ぶりのサングラスをかけた日本人女性と歩く被害者の姿と、2人のあとを追いかける日本人の男が映っていた。

2人を追いかけていたのは、被害者が立ち寄った高級フレンチレストランの“メートルドテル(=給仕長)”・羽田野公也(葛山信吾)で、羽田野によると、被害者はジャン・フィリップ・マルタン(ブレイク・クロフォード)と名乗り、フランスから京都に観光旅行にやって来たと話したという。羽田野は店から出たマルタンが眼鏡を忘れたことに気づいて、それを届けるべく後を追ったと説明するが、一方でマルタンが同行した女性のことは、気遣いからあえて視線を送らないようにしていたため、よく覚えていないと話す。羽田野は、決して来店客に不愉快な思いをさせない“おもてなしのプロ”らしい。

捜査の手がかりを求める土門は、マリコを誘い羽田野の店へ。羽田野に「事件の夜、マルタンに提供した料理とサービスを再現してほしい」と頼む。意外なオーダーに羽田野は驚くものの、「客の要望に応えるのがメートルドテルの使命」として、快く応じる。しかし、土門は羽田野の補佐役である辰見莉音(上野なつひ)が動揺したのを見逃さず…!?
★★★

2017年1月23日 (月)

通算アクセス270万件

本日、このブログの通算アクセス数が270万件を超えました。
年明けから『相棒』と『科捜研の女』関係の記事を中心に多くのアクセスをいただきました。
1月のアクセスも10万件を超えています。
年始に両方のドラマのスペシャルが放送されたのも影響があったようです。

Old Fashioned Club  月野景史

2017年1月20日 (金)

【俳優】闘病中の渡瀬恒彦が新作スペシャルドラマ撮影中/『警視庁捜査一課9係』は?

渡瀬恒彦さんは2017年3月14日に亡くなりました。謹んで哀悼の意を表します。

昨年8月、俳優の渡瀬根彦さんの胆嚢がんとの闘病について、このブログに記しました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2016/08/9-1097.html

その後、渡瀬さんの様子はほとんど伝わってきませんでしたが、
前回と同じNEWSポストセブンに1月19日付で近況が掲載されました。
病気は小康状態で、現在は新作ドラマの撮影中とのことです。
http://www.news-postseven.com/archives/20170119_485631.html


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渡瀬恒彦 1944年7月28日~


今までの経緯

渡瀬さんは現在72歳。
以前にも病気をした事はありましたが、現在の胆嚢がんとの闘病は2015年、
主役を務める『警視庁捜査一課9係 シーズン10』(4月~6月)の終了後の検査で発覚してからです。
半年ほど静養・治療して年末から『おみやさんスペシャル』(2016年2月放送)の撮影で仕事復帰。
2016年はシーズン11を迎える『9係』(4月~6月)の撮影に取り組みます。その放送中に病気についての報道がありました。
『9係』の終了後、『おみやさんスペシャル2』(10月放送)の撮影入りしますが、そこで体調を崩し、
次に予定されていた『西村京太郎サスペンス 十津川警部シリーズ』を降板したと伝えられました。

『十津川警部シリーズ』は渡瀬さんが亀井刑事役の伊東四朗さんと共に1992年から長く演じてきました。
このシリーズは『新・十津川警部シリーズ』としてリニューアルされ、
内藤剛志さんが十津川、石丸謙二郎さんが亀井を演じ、1月23日の「月曜名作劇場」で第1作が放送されます。


近況
の経緯から考えて、正直言えば復帰は困難かと思っていましたが、
現在はスペシャルドラマの撮影に入っているとのこと。
外国の推理小説をベースとし、豪華な出演者を揃えた大作のようです。
撮影は2月まで続き、放映時期は未定だそうですが、4月の番組改編期でしょうか?
しっかり仕事をしているのですね。
さすが屈強で知られる男、不撓不屈、不死身の俳優です。

※追記:渡瀬さんが撮影中というスペシャルドラマの内容が公表されました。
アガサ・クリスティの傑作ミステリ『そして誰もいなくなった』の日本初のドラマ化作品で、
今春テレビ朝日で2夜連続のスペシャルドラマとして放送予定。
主演は仲間由紀恵。他に津川雅彦、余貴美子、柳葉敏郎、大地真央、向井理、國村隼、橋爪功、藤真利子。

http://news.mynavi.jp/news/2017/01/31/020/


長寿ドラマ『9係』はどうなる?
そうなると気になるのは『警視庁捜査一課9係』です。
2006年のスタート以来、1年も途切れることなく、2016年まで11シーズンが放送されてきました。
『科捜研の女』『相棒』に次ぐ、テレビ朝日・東映制作の刑事・警察物の人気連続ドラマ。
しかも11年間、9係の主要メンバー6人が1人も変更のない稀有なドラマです。
ローテーション通りなら、4月スタートです。
既に現場復帰しているなら、『9係』も大丈夫かと期待されます。

ただ、記事中にはスペシャルドラマの後には連ドラの話も進んでいるとありますが、
4月スタートなら現時点でそんなあやふやな状況ではないようにも思います。
しかし、『9係』は過去に7月スタートだった時期もあります。
是非『9係』は続けてほしいですが、そうはいっても連続ドラマの撮影はハードでしょう。
特にロケの多い刑事ドラマは過酷です。
それを考えると、渡瀬さんに無理もしてほしくない。
複雑なところです。

『9係』はメンバー6人が主役といっていい群像ドラマタイプで、渡瀬さんはそもそも係長役なのだから、
自分はあまり現場に出ず、指示を出すだけというスタイルもありだと思います。
もちろん、今までの『9係』とは違ってしまいますが、事情が事情ですから、それでもいいのではないでしょうか。

Old Fashioned Club  月野景史


以下、NEWSポストセブンより引用
☆☆☆
渡瀬恒彦 胆のうがんは「小康状態」も新作ドラマ進行中
2017.01.19 07:00
周囲がいくら止めても、アクションシーンで代役のスタントマンを使うことを極端に嫌う俳優として知られてきた。バスを運転して横転させたり、急発進する車のドアに引きずられたり。雪の海岸線でジープを横転させたときに下敷きになり、片足を失いかける大けがを負ったこともある。渡瀬恒彦(72才)はその事故を振り返り、平然とこう言ってのける。「結果的には、芝居の幅が広がりましたね」──。

渡瀬が女性セブンに「胆のうがん」闘病を告白したのは昨年6月のことだ。胆のうがんは自覚症状がないため早期発見が難しく、検診の超音波検査で偶然見つかるケースがほとんど。すぐに手術で摘出するのが一般的だが、発見時にはすでに他の部位に転移していて、手術ができない場合も多いという。

「手術が困難な場合、1年生存率は20%ほど。3年生存率にいたっては3%程度といわれています」(医療関係者)

胆のうに腫瘍があることがわかったのは2015年の秋。数か月休養をとり、都内の大学病院で抗がん剤や放射線による治療を受けた。

復帰後、昨年は第11弾となる人気シリーズ『警視庁捜査一課9係』(4~6月、テレビ朝日系)に主演。病気のことは共演者にも一切伝えず、撮影の合間を縫っての通院と投薬による治療を続けながら、撮影を乗り切った。

女性セブンに《撮影現場が僕に力をくれます》とコメントを寄せた渡瀬。病気のことは誰にも悟られなかったという。それでも、本調子とはいえない状況が続いている。

「昨年7月の『おみやさんSP2』(10月放送)の京都ロケでは、撮影中に体調を崩してしまい、撮影が続行できるかどうか検討されたこともありました。東京から奥さんが京都に駆けつけて、渡瀬さんに寄り添う姿も見られました」(ドラマ関係者)

昨年8月には、渡瀬が1992年から、およそ半世紀にわたって演じてきた『西村京太郎サスペンス 十津川警部シリーズ』(TBS系)の十津川警部役が交代になった。『新・十津川警部』は内藤剛志(61才)が演じる。芸能関係者が言う。

「体調がすぐれない時もあるようですが、とりあえず病気は小康状態。“俺はやる。とにかく現場に戻るんだ”と意欲を燃やしています。腕っぷしでも芸能界最強といわれるほど屈強な渡瀬さんですから、周囲が“今は少し休んで”と言っても、聞くような人ではありません。実は今、新しい仕事に取り組んでいる真っ最中です。闘病しながらですが、意気軒昂ですよ」

渡瀬は、昨年末からある撮影に臨んでいる。
「まだ仮タイトルの段階ですが、海外の有名な長編推理小説をベースにしたスペシャルドラマです。サスペンスは渡瀬さんの十八番。共演者は主役級のかなり豪華な面々が揃っています。局側もかなり力を入れていることがわかります」(テレビ局関係者)

現在、撮影は佳境に入り、2月半ばまで続くという。放送はまだ未定だが、「かなり注目されるタイミング」(前出・テレビ局関係者)が検討されているという。

「スペシャルドラマとしてはかなり余裕のある撮影スケジュールです。それも渡瀬さんの体調を考慮したものかもしれません。ただ、共演者やスタッフにはまったく病気のことを感じさせない熱演ぶりで、現場のスタッフも驚くほどです」(前出・芸能関係者)

今回のスペシャルドラマだけでなく、その後の連ドラの話も進んでいるという渡瀬。今回も“闘病で芝居の幅が広がりました”と平然と語るのだろう。

※女性セブン2017年2月2日号
★★★

2017年1月16日 (月)

【昭和プロレス】“スーパーフライ” ジミー・スヌーカ死去

訃報 元プロレスラーのジミー・スヌーカが1月15日に亡くなりました。73歳。

ジミー・スヌーカ
(Jimmy Snuka、本名:James Reiher、1943年5月18日 - 2017年1月15日)


私がプロレスに熱中していた1980年頃、不思議に感じている事がありました。
当時はプロレス専門誌が月刊誌として4誌発行されていました。
その時代の読者は海外、特にアメリカマット界への関心が高く、
毎回アメリカからのレポートが多く掲載されていました。

中でも米国で活躍しているのに未来日のレスラー、または来日経験はあるけど間隔が空いているレスラーは、
プロレスファンなら当然来日を心待ちにしますし、マスコミも更に詳しい情報を掲載します。

その中で、レポートに名前だけはよく出てきて、かなり活躍しているようなのに、
なぜか来日待望論がさっぱり盛り上がらない選手がいました。
ジミー・スヌーカです。

スヌーカはそれよりかなり前に2度来日しており、つまりその時に良い印象を残していなかったのでしょう。
1971年の初来日時はアメリカインディアンスタイルのグレート・スヌーカとしてでした。
その後、南海の野生派スタイルのヒールにギミックをチェンジしたのです。
といっても、スヌーカはフィジー出身なので、本来の姿になったといえるのですが。


リッキーの相手役として
その1980年当時、アメリカでの活躍が頻繁に紹介され、日本に呼びたい“未知の強豪”として、
来日待望レスラーNo.1だったのがリッキー・スティムボートでした。
リッキーは80年暮れの全日本プロレス・世界最強タッグリーグ戦に初来日しました。
この時はそこそこの人気を呼びましたが、他の外国人レスラーも豪華過ぎて、
単独で主役の座を勝ち取るまではいきませんでした。

当時の全日本はファンクスやミル・マスカラスなどベビーフェイスの人気レスラーは
日本陣営に入れて外国人ヒールと戦わせるスタイルを取っていました。
リッキーも1981年5月に2度目の来日が決定し、日本側に付くことになりました。
そうなると、リッキーに相応しい相手役が必要です。
そこで白羽の矢を立てられたのが、リッキーの本拠地であるアメリカのミッドアトランティック地区で、
当時リッキーのライバルだったスヌーカでした。

リッキーとスヌーカのアメリカから直輸入された対決は話題を呼びましたが、
特に悪役であるスヌーカの人気がリッキー以上に高まりました。
鍛え上げられ肉体、スタイリッシュでかっこいい悪役、
「スーパーフライ(Superfly)」と呼ばれた思い切った空中殺法は
新しい時代、ニューウェイブのプロレスとしてもてはやされました。
当時のスヌーカは既に38歳で、それほど若くはなかったのですが。


ブルーザー・ブロディと
次の81年秋の来日ではブルーザー・プロディとの出会いがありました。
同年暮れの最強タッグはプロディと組んで初出場、そしていきなりの優勝。
翌1982年春にはそのプロディとも仲間割れ、ブロディとスタン・ハンセンとチームの抗争開始、
そして超大物ハーリー・レイスとタッグ結成と、スヌーカの周囲は目まぐるしく展開するのですが、
スヌーカのWWF(現WWE)本格進出で、全日本への登場は82年を最後に一旦途切れます。

この1981年~82年がスヌーカの日本での全盛期といえるでしょう。


WWFのスーパースターに
日本を離れている間、スヌーカは昇り調子だったWWFでも絶大な人気を得ました。
最初はヒールでしたが、ヘビーフェイスに転向してブームを巻き起こしたようです。

その後、1985年には新日本プロレスに登場。
こちらも新日に移籍したプロディとのタッグも再結成しましたが、
これはプロディと新日とのトラブルに巻き込まれ、尻すぼみになりました。
1987年にはプロディと共に全日本に復帰。

この頃になると年齢も40代半ばで、さすがに往時のようにはいきませんでしたが、
その後も米日で活躍を続け、1996年には早くWWE殿堂入りを果たしました。
プロレスラーとしては、大きな成功を成し得たレジェンドと呼んでいいでしょう。


しかし、晩年には過去のは忌わしい事件による逮捕などもあったようです。
詳しい事情はわかりませんが、残念なことでした。

Old Fashioned Club  月野景史


以下、日刊スポーツのサイトより引用
http://www.nikkansports.com/battle/news/1766325.html
☆☆☆
ジミー・スヌーカ氏が死去 ブロディ氏と最強タッグ
全日本、新日本に参戦したWWE殿堂入りの元プロレスラー、ジミー・スヌーカ氏が15日(日本時間16日)に米フロリダ州の親族宅で73歳で亡くなった。WWEに参戦する娘のタミーナが公表した。胃がんを患っていたという。

フィジー出身で69年にハワイでデビュー。「スーパーフライ」の異名を持つ空中殺法で一世を風靡(ふうび)した。71年に初来日して日本プロレスに参戦。81年より全日本の主力外国人となり、故ブロディ氏とのタッグで最強タッグ戦優勝も果たした。82年からWWF(現WWE)に定着し、王者バックランドとの抗争で爆発的な人気を得てスーパースターに君臨。85年には新日本にも参戦した。

83年に当時交際していた女性が死亡した件を巡って殺人罪などで15年に訴追されたが、裁判に耐えられない状態として今月3日に裁判が打ち切られていた。(デーブ・レイブル通信員)
★★★

2017年1月15日 (日)

【ドラマ】木村拓哉主演『A LIFE〜愛しき人〜』は『ドクターX』に勝てるのか?/厳しいスタート

木村拓哉さんのSMAP解散後、初のドラマ主演として話題を集める
『A LIFE〜愛しき人〜』(TBS系「日曜劇場」日曜21時 - 21時54分 初回1月15日)の放送が始まりました。
http://www.tbs.co.jp/ALIFE/
しかし第1話を見る限り、なんとも微妙なドラマでした。

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主演級キャスト勢揃いの豪華ドラマ
このドラマはもちろん、数々の人気ドラマで高視聴率伝説を作ってきた木村拓哉さん主演作として注目されていますが、
その他の主要キャストも以下のように超豪華です。

木村拓哉 竹内結子 松山ケンイチ 木村文乃 菜々緒 及川光博 浅野忠信

公式サイトのトップ画像や、上に張った駅貼りのポスター(これはJR新宿駅構内)も、
特にキムタクさんだけを大きく扱わず、“7大スター競演”の群像劇といった体裁ですね。

大病院を舞台とした豪華キャストの医療ドラマといえば、
米倉涼子さんの『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日)を思い起こします。
ただ、このブログでも書きましたが、あちらは豪華キャストといっても
トメ(クレジット順の一番最後)を務めるような大物脇役俳優が揃っていました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/41222-41e3.html

それに対し、こちらは主演級スターを集めたイメージです。
実際には、及川さんや菜々緒さんは主役を多くやっているわけではありませんが、
タイプとしてはそんな感じでしょう。

この豪華俳優陣に、元々人気の高いTBSの日曜劇場枠。
しかもかなりの宣伝をしていますので、相当の高視聴率が求められるでしょう。


現代の“オバケドラマ” 『ドクターX』に勝てるのか?
一説によると、ジャニーズ事務所側は木村拓哉さんのスマップ解散騒動に伴う
マイナスイメージ払拭のため、正式な解散前の昨年10月スタートを希望したが、
TBSが『ドクターX』第4シリーズとのバッティングを嫌い、
この1月スタートに決まったともいわれます。
それもあって、木村さんサイドの要望を受け入れ、このような豪華俳優が揃ったとも。

『ドクターX』第4シリーズはドラマ全般の不振など関係なく、平均21.5%の高視聴率を記録しました。
さて、『A LIFE〜愛しき人〜』はどうでしょう。
かつては視聴率30%を越える“オバケドラマ”を何本も送りだしてきた木村さんですが、
今回『ドクターX』に勝つのはかなり大変だと思います。
それでも、15~20%の高視聴率を叩きだせるのか?
時間延長のスペシャルとして放送された第1話を観てみました。


昔のメロドラマ?
公式サイトの記述などから、『ドクターX』のような軽快・軽妙さはないだろうとは
思っていたし、その通りでした。
医療ドラマなのだからシリアスでいいといえばそうなのですが、
といって社会性があるようにも思えないし、『白い巨塔』のようなスケール感も感じられない。
色々と微妙なドラマでした。

7大スター競演なので、個々のキャラを論じていたらキリがないので、主に全体の印象だけ書きます。

ネットで、昼ドラみたいだとの声がありました。
たしかに、主要キャストの少しどろどろした恋愛絡みの人間関係の描写が多く、
かつての恋人の帰還、不倫、職場での情事と、昔のメロドラマを見ているように感じました。

最近のドラマは早い段階で「何これ!」と思わせるような極端な展開を見せて、
流れに引き込むようなことが多いのですが、そういう事もない。
これは悪いとばかりも言えないでしょうが、
一方で地味に「これはおかしくないか?」と思わせるシーンは多々ありました。
例えば、沖田が病院に残る決断をする理由とか、細かく挙げたらキリがないですが。

主要キャストの性格もよくわからないし、総じてあまり魅力を感じませんでした。
これはまだ初回だけなので、そう判断するのは早いでしょうし、
スターを揃え過ぎているから、よけいに各キャラを1回では描き切れないという面もあるでしょう。
ただ、あくまで第1話の印象ですが、私はあまりおもしろくない、
もっとはっきりいえば、残念ながら退屈でつまらなく感じました。

「キムタクは何を演じてもキムタク」とよくいわれます。
私は、これは悪いことではないと思います。
今回も基本的にはそのようですが、その表現はだいぶ抑え目だったようにも感じます。
このあたりも、おもしろみが足りなく感じる理由でしょうか。

コミカル要素がほとんどないのも、今どきのドラマとしては珍しいですね。
強いていえば、沖田(木村拓哉)と寿司職人の父親(田中泯)とのやりとりなどは
コメディパートなのかなとも思いましたが、特に面白くはなかったです。


妙に重いドラマ
ともかく、初回を観た限り極端なヒールキャラや凄く不幸な人がいるわけでもないのに、
妙に雰囲気が重苦しいのも、昔のメロドラマっぽく思えるところです。

不幸といえば、ヒロインである壇上深冬(竹内結子)の重病発覚が衝撃の展開なのでしょうが、
主要キャラ(それも医者)が重病で、主人公の医師が手術するという展開は『ドクターX』で
散々やっていますので、新鮮味がありません。
ただ、『ドクターX』では主役の大門未知子が重病になるという展開はまだありません。
今回は沖田にそれを予感させるような描写がちょっとありましたが、どうなりますか。

『ドクターX』がまさにそうなのですが、いわゆる“お仕事系ドラマ”は難題を乗り越えて仕事を成功させた時の
達成感、爽快感が売りになります。
今回は院長(柄本明)の手術成功がそれに当たるのでしょうが、爽快感は乏しかったように思います。
次回以降は病院関係者以外の治療も描かれるようなので(当たり前ですが)、
そういう展開もあるかも知れませんが。


及川光博さんと菜々緒さん
少しだけ個々の役者について書くと、私の個人的な好みとしては“2代目相棒”及川光博さんと、
悪女役が魅力の菜々緒さんに期待なのですが、
及川さんは男性俳優の4番手、菜々緒さんも女優3番手とあってか、
今回はまだ出演シーンは少なかったです。

外科部長役の及川さんは木村拓哉さんの前作『アイムホーム』(2015年)で初共演。
あの時も医師役でした。
木村さんの主治医で、ほとんど木村さんと2人での診察シーンばかりでした。
公式サイトを読むと、今後は沖田より壇上壮大(浅野忠信)との確執に焦点が当てられるようです。

菜々緒さんは大門未知子ばりの長身・ミニスカのクールな女医でもやるのかと思ったら、弁護士でした。
共演の木村文乃さんとは『サイレーン』での壮絶な対決が印象深いですが、今回はどう絡むのか。
また、菜々緒さんは“3代目相棒”だった成宮寛貴さんとの共演が多いですが、2代目の及川さんとの相性はどうか?
あまり絡まないかも知れませんが。


初回視聴率は14.2%と発表されました。
今時のドラマとしては立派な数字ですが、
木村拓哉さん、日曜劇場、このキャストと番宣からすれば、かなり厳しいですね。
話題性からいっても初回は15%は超えるかと思っていました。
ただ、初回でこれだけ獲っておけば、おもしろいと思われれば上がってくると思います。
私の評価は書いた通りなのですが、さてどうなりますか?

Old Fashioned Club  月野景史

2017年1月11日 (水)

【美術展】「マティスとルオー展 -手紙が明かす二人の秘密 -」パナソニック 汐留ミュージアム 1月14日開幕

東京のパナソニック 汐留ミュージアムでは2017年1月14日から3月26日まで、
「マティスとルオー展 ― 手紙が明かす二人の秘密 ― 」が開催されます。

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マティスとルオー展 ― 手紙が明かす二人の秘密 ―
2017年1月14日(土)~3月26日(日)
パナソニック 汐留ミュージアム

主催:パナソニック 汐留ミュージアム、産経新聞社
後援:フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、港区教育委員会
特別協力:ジョルジュ・ルオー財団
協力:日本航空
http://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/17/170114/index.html


パナソニック 汐留ミュージアム
2003年オープンの比較的新しい美術館。
そもそも汐留という街自体が都心の複合都市として生まれ変わったのは最近の事で、
それと共に誕生した美術館です。
本館は19世紀末から20世紀にかけて活躍したフランスの画家
ジョルジュ・ルオー(1871-1958)の作品のコレクションで知らせれいます。


マティスとルオー
今回はそのルオーともう一人、フランス近代絵画の巨匠アンリ・マティス(1869-1954)の展覧会です。

この二人はパリの国立美術学校の盟友です。
象徴派の巨匠で名教師としても知られるギュスターヴ・モロー教室で共に学んだ関係なのです。
ジャンルでいえば、二人はフォーヴィズムを代表する画家という事になります。

本展ではこの二人のあいだに交わされた半世紀にわたる手紙のやりとりを手がかりに、
油彩画を中心として、手紙、デッサン、版画、彫刻、絵付け陶磁器、タピスリーや、
当時最高の技術と気概を持つ出版人との協働で生み出された美麗な挿絵本などを紹介しながら、
タイトルにあるように、手紙に秘められた二人の友情を解き明かす展覧会となるようです。

出品作は、マティスの貴重な初期の静物画、ルオーの重要な版画集『気晴らし』油彩画シリーズ全点など、
日本初公開作品を含む約140点が公開されます。

Old Fashioned Club  月野景史

2017年1月 9日 (月)

【美術展】「クインテットⅢ‐五つ星の作家たち‐」損保ジャパン日本興亜美術館 1月14日開幕/日本の5人の現役画家の競演

東京新宿の東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館では1月14日より2月19日まで
企画展「クインテットⅢ ‐五つ星の作家たち‐」が開催されます。


クインテットⅢ ‐五つ星の作家たち‐
2017年1月14日(土)~2月19日(日)
東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館

主催:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館、朝日新聞社
協賛:損保ジャパン日本興亜、SHISEIDO
http://www.sjnk-museum.org/program/4512.html


東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
東京都庁をはじめ高層ビルが立ち並ぶ新宿西口のオフィス街。
その一角を為す損保ジャパン日本興亜本社ビルの42階、
まさに東京の摩天楼にある美術館。

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美術と共に絶景も楽しめます。

館名にあるように東郷青児作品のコレクションで知られますが、
のみならず毎年数多くのユニークな展覧会を開催してくれます。
私は新宿近隣在住なので、ここの展覧会はほぼすべて楽しませてもらっています。

西洋絵画史上の巨匠の回顧会も多いのですが、今回は日本の現役画家の展覧会。
これもまた楽しみです。


クインテットⅢ ‐五つ星の作家たち‐
タイトルにある「クインテット」とは五重奏、つまり5人の画家の展覧会。
約20年間の継続的な作品発表実績があり、また将来も有望な5人の作家たちを紹介する
シリーズ企画の第3弾で、今回は川城夏未、木村佳代子、橋本トモコ、堀由樹子、
横溝美由紀各氏の近作・新作約70点が展示されます。

この展覧会は回ごとにテーマがあり、第1回、第2回は「風景」、
第3回となる本展のテーマは「自然」とのことです。
「風景」と「自然」・・・。
ちょっと聞くと同義にも思えますが、そうではないですね。

公式サイトの紹介文から引用します。
「5人の作家たちは、都会に生まれ育ち暮らしながら憧憬の念と共に「自然」を見つめ、
取り囲む環境を手掛かりに制作しています。それらは写実的に描写する作品という
よりも、日常接する「自然」に自らの記憶や思考を重ね、豊かな感性と個性で形象化
する作品と言えます。

私たちと同時代に制作された5人の絵画の前に佇むことで、私たちの心に奏でられる
各々の五重奏は、爽やかな「残響」としてしばらく留まることでしょう。」


Old Fashioned Club  月野景史

2017年1月 7日 (土)

【科捜研の女】土門美貴(加藤貴子)/土門薫刑事の妹 “もう一人の科捜研の女”

『科捜研の女』の主人公といえば榊マリコ(沢口靖子)
ただ、彼女以外にもう一人、科捜研には女性メンバーがいます。
現在まで16期、そのポジションは何人か入れ変わってきました。
現在は涌田亜美(山本ひかる)、その前は吉崎泰乃(奥田恵梨華)がこのポジションを務めていました。

その歴代“もう一人の科捜研の女”の中でも最も長期務め、印象の強いのは
土門美貴(加藤貴子)でしょうか。
加藤さんが降板して7年目になりますが、彼女の登場回は今でも頻繁に再放送されていますので、
新しい『科捜研』ファンにも馴染みは深いでしょう。


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土門美貴(加藤貴子 )
第5シリーズ第1話(2004年4月)~第10シリーズ第1話(2010年7月)


刑事部所属の制服警官として登場
土門美貴の初登場は『新・科捜研の女』としてリニューアルされた第5シリーズの初回でした。
この時点では科捜研メンバーではなく、刑事部所属の内勤の制服警察官。
やはりこのシリーズから登場した土門薫刑事(内藤剛志)と同居の実妹の設定です。

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科捜研メンバーではないし、基本的に捜査にも参加しないので、
1話あたりの登場シーンは多くはありませんが、クレジット順は主演の沢口靖子さんに次ぐ二番手でした。
この第5シリーズまではアナログ制作なので、テレビ朝日では最近再放送しておらず、
この期はあまり見た記憶がないという人もいるかも知れません。


現役昼ドラヒロイン
加藤貴子さんは沢口靖子さんより5歳下の1970年生まれで当時34歳。
いわゆる“昼ドラ”ことTBS「愛の劇場」の人気シリーズ『温泉へ行こう』の主演で人気の出た女優です。
『温泉へ行こう』は『科捜研』と同じ1999年スタートで、この時点では継続中。
加藤さんは『温泉』主演の合間に『科捜研』に出演した形でした。

沢口さんはデビュー当時まで遡れば“朝ドラ”NHK連続テレビ小説『澪つくし』のヒロインとして名を知られた女優。
朝ドラヒロインと昼ドラヒロインの競演だったのですね。
(第8シリーズからはやはり元朝ドラヒロインの若村麻由美さんも風岡早月医師として加わります。)


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制服姿の美貴とマリコ


制服警官のまま科捜研メンバーに
次の第6シリーズで美貴は制服巡査の身分はそのまま、事務担当として科捜研のメンバーになります。
劇中の設定では、第3シリーズ以来科捜研の事務職を務めてきた小向光子(深浦加奈子)が産休の為、
科捜研の事務関係が手薄になり、美貴本人が希望を出して異動してきた設定です。
実際には、深浦さんの癌との闘病による一時降板があったためと思われます。
(もっとも、深浦さんの件がなければ美貴の異動がなかったかどうかは判りませんが)

この第6シリーズから榊伊知郎所長(マリコの父 小野武彦)が登場。
美貴と共に第5シリーズから加入している日野和正(斉藤暁)と乾健児(泉政行)、そしてマリコ。
最盛期ともいえる第6~第9シリーズを支えた5人が揃いました。


正式に研究員に
続く第7シリーズでは光子が産休明けで事務職に復帰し、美貴は正式に科捜研の研究員になります。
既に第1話の時点で研究員になっており、経緯は詳しく説明されていませんが、
警察官から科捜研への配属は初の事例で、勉強して研究員になったらしき事が簡単にふれられています。

その後の美貴はデータ解析担当研究員として、またそれ以外の鑑定作業にも取り組み、
科捜研チームの主力メンバーとして活躍を続けけます。
そうして第9シリーズまで完走し、第10シリーズ初回で卒業しました。

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事件現場にもマリコや兄の土門薫らと共に臨場

加藤貴子さんは童顔(ロリータフェイス)で、独特のアニメ声。
その彼女が演じる美貴は明るく愛らしく、でも頭の回転もよくて結構口も立ち、
ボケ担当だった日野(現所長)に切れのいい突っ込みを入れる、このドラマになくてはならないキャラでした。

また、以前にこのブログにも書きましたが、
美貴は兄の土門薫とマリコが恋愛関係になる事を望んでおり、二人を結び付けたがる発言も時々あって、
この時期はいずれ二人の関係が深まるような予感もさせていました。

加藤さんが出演していた時代、『科捜研』の視聴率は右肩上がりで、
登場前の第4期は10.2%だったのが、第9期では14.5%まで上がりました。
現在まで含めても、この第9期が最高です。


退職して東京へ
土門美貴の『科捜研』退場は第10シリーズの第1話。
犯罪被害者のメンタルケアの仕事に興味を持ち、
東京で精神保健福祉士の資格を取得するために科捜研を退職しました。

後任には民間機関からの研修の形で、吉崎泰乃(奥田恵梨華)が着任しました。
美貴は円満退職ですし、そもそも土門刑事の妹なのですから、
いつ再登場してもよさそうなものですが、現在まで実現していません。

加藤さんはプライベートでは降板後、妊娠・出産を経験して復帰し、
最近も時々ドラマで顔を見かけます。
さすがにロリータキャラは返上し、落ち着いた大人の役が多いようです。


以下が土門美貴の登場回
初登場の第5シリーズから『新・科捜研の女』とタイトルが変わりましたが、
第9シリーズで元に戻っています。

第5シリーズ(新・科捜研の女1) 2004年4月15日 - 6月10日(9回)
第6シリーズ(新・科捜研の女2) 2005年7月14日 - 9月15日(10回)
第7シリーズ(新・科捜研の女3) 2006年7月6日 - 9月7日(9回)
第8シリーズ(新・科捜研の女4) 2008年4月17日 - 6月19日(9回)
第9シリーズ 2009年7月2日 - 9月10日(10回)
第10シリーズ 第1話 2010年7月8日 (1回)

これ以外にスペシャル2本があります。

Old Fashioned Club  月野景史

2017年1月 6日 (金)

【美術展】「デトロイト美術館展 大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち」/月・火写真撮影可 米国から欧州の名画が来日

東京の上野の森美術館で1月21日まで
「デトロイト美術館展 大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち」が開催中です。

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デトロイト美術館展 大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち
2016年10月7日 (金) 〜 1月21日 (土)
上野の森美術館

主催:フジテレビジョン、産経新聞社、ぴあ、上野の森美術館
後援:外務省
http://www.detroit2016.com/


上野の森美術館
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名立たる美術館・博物館が建ち並ぶ上野公園周辺の一角。
国立西洋美術館や東京都美術館と比べるとやや規模は小さいですが、
上野の森美術館ではなかなかユニークに展覧会が開催されています。
会期も残り僅かとなりました。


デトロイト美術館
アメリカ東部、五大湖周辺地区の都市ミシガン州デトロイトの美術館。
五大湖地区は自動車産業の中心地として繁栄してきました。

デトロイト美術館は1885年に創立。
以来、自動車業界の有力者らの資金援助を通じて、
世界屈指のコレクションを誇る美術館として成長してきました。
ゴッホやマティスの作品をアメリカの公共美術館として初めて購入したのもデトロイト美術館でした。
ヨーロッパの名画が大西洋を越え、アメリカ東部の美術館に集まったのです。

しかし産業の衰退により、2013年、デトロイト市は財政破綻。
市の財源確保を目的として所蔵品売却の可能性が取りざたされましたが、
国内外からの協力、そしてデトロイト市民の声により、
作品は1点も失われることなく市民の憩い・学びの場として存続しています。

かつて富の象徴であった、その町が可能にした奇跡のコレクション。
モネ、ドガ、ルノワール、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、マティス、モディリアーニ、ピカソ等、
印象派、ポスト印象派、20世紀のフランス、ドイツの数々の傑作の中から選らばれた全52点。
まさにヨーロッパ近代絵画の「顔」というべき名画達が来日しています。

本展は既に昨年春から豊田、大阪と巡回済み。
東京展がラストです。
お見逃しなく。

この展覧会は珍しく、月曜日と火曜日は展示室内の写真撮影が可能です。

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Old Fashioned Club  月野景史

2017年1月 5日 (木)

【科捜研の女】正月SP終了/ユニーク過ぎる新人研究員・橋口呂太(渡部秀)の演出意図は?

『科捜研の女』2017年第1弾は正月スペシャルの1月3日に放送されました。
ちょっとややこしいのですが、このスペシャルは『相棒』の元日スペシャルとは違い、
放送中の『科捜研の女』第16シリーズとは別枠の単発扱いとなります。
まぁ視聴者にとってはどうでもいい事ではありますが。

内容としては、戸田山雅司氏と共に長年メインライターを務める櫻井武晴氏の脚本とあり、
堅実な出来であったと思います。
いや、実は少々無理があったとも感じているのですが、
『相棒』の元日スペシャルがあまりに無茶だったので、それとの比較でそう思うのかも知れません。

それでも、24年前の誘拐犯である夫婦(羽場裕一・森尾由美)の処遇が甘いのはちょっと気になりました。
なんらかの制裁は受けるでしょうが、ほとんどハッピーエンドのようにも思えます。
24年前に彼らが犯した犯罪については、同情できる面はまったくないのに。
一方の24年前に子どもを誘拐された父親(鶴見真吾)の方は不幸過ぎます。
随分ひどい話ですが、このあたりが櫻井氏らしい不条理感ともいえますが。

この加害者と被害者のキャスティングでちょっと不思議に感じたのは、
24年前に幼い子どもを誘拐された父親(鶴見真吾)よりも、
現在子どもを誘拐された父親(=24年前の犯人 羽場裕一)の方を、役の上でも俳優さんの年齢も年上にした事です。
現実にはそういう犯罪だって起こり得るかも知れませんが、
ドラマの演出として考えると、視聴者としてはちょっと違和感がありました。
だからこそ、余計に残酷なのかも知れませんが。


さて、問題の新人研究員はなかなかユニークでした。

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物理担当研究員・橋口呂太(はしぐち・ろた) 演:渡部秀(わたなべ・しゅう)

事前にちょっと特殊なキャラである事は告知されていた面もあってか、
このくらいなら私は比較的好印象だったし、ネット上でも同旨の意見も見られます。
しかし、全体としては批判的な評価が多いようです。
特に匿名の掲示板では、「まるで発達傷害みたい」のような意見も散見されます。

たしかに、橋口のKYぶりは前任の相馬涼(長田成哉)とは明らかに異なります。

私は発達障害について詳しくないですが、発達障害の中には、
例えばアスペルガー症候群のように、ある分野には天才的でありながら、
コミュニケーション能力が欠如している傾向が見られるとも言われます。
橋口呂太はどうもそれに当てはまるようにも感じます。

発達障害のついての認識が進んだのは比較的最近の事だと思います。
ドラマの中で、それも特にそういった問題をテーマとした作品でなく、
『科捜研』のように長く続く警察ドラマの脇役として、このようなタイプが登場するのも、
今の時代ならばこそなのかも知れません。
しかし,現時点では制作サイドがそこまでの意図を持っているのかわかりませんので、
ここまでにしておきます。


前回のブログでも書きましたが、
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/16201713-24-4ad.html
渡部秀さんは以前、『科捜研の女』と少し似たドラマに出演しています。

寺脇康文さんと相武紗季さんが監察医役で主演した
『ラスト・ドクター〜監察医アキタの検死報告〜』(2014年7月11日 - 9月12日、テレビ東京)
http://www.tv-tokyo.co.jp/last_dr.akita/

このドラマは『科捜研の女』同様、科学鑑定の現場である監察医務院が主舞台のドラマで、
渡部さんは渡辺いっけいさん演じるベテラン刑事とコンビを組む刑事役でした。
『科捜研』でいえば土門の部下の若手刑事役、現在なら蒲原勇樹(石井一彰)のポジションでした。

ただ、このドラマでは『科捜研』と違い、監察医の寺脇・相武さんと警察のいっけいさんの関係があまりよくなく、
渡部さんはその間に挟まって苦労し、また寺脇さんや相武さんに上手く利用されてしまうような役回りでした。
強いていえば、『相棒』における芹沢刑事(山中崇史)に近い面があるかと思います。
もちろん、今回の橋口呂太とは全然違うキャラでした。

ともかく、ファンとしては今後の橋口呂太に注目です。
『相棒』もそうなのですが、複数の脚本家が執筆しているドラマは、
途中参加の複雑な個性を持ったキャラの描き方は難しいのですが、どうなりますか?


視聴率は11.2%
正月スペシャルの視聴率は11.2%と発表されました。
『相棒元日SP』の17.3%にはたいぶ差をつけられたし、せめて12%ほしかったところではありますが、
正月三が日の激戦であることを考慮すれば、充分立派な数字かも知れません。
特に、裏番組に嵐の櫻井翔さん、長澤まさみさん、香川照之さんら華キャストを揃えた
フジテレビの新春ドラマスペシャネル『君に捧げるエンブレム』があり、ドラマ対決となったのですが、
あちらは8.4%だったので、『科捜研』の完勝でした。

Old Fashioned Club  月野景史

2017年1月 4日 (水)

【相棒】花の里2代目女将・月本幸子(鈴木杏樹)/犯人役からレギュラー入り スランプ右京に誘われて

昨年は『相棒』シリーズに宮部たまき役で長く出演してきた高樹沙耶容疑者の逮捕が世間を騒がせました。
その高樹容疑者が演じてきた小料理屋「花の里」の女将のポジションを引き継いでいるのが、
月本幸子役の鈴木杏樹さんです。

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高樹さんの降板はシーズン10の初回(2011年10月)、
鈴木さんの登場は同じシーズン10の第12話(2012年1月)。この1月で丸5年経ちます。


月本幸子 犯人役からレギュラーに
刑事ドラマ・警察ドラマのロングシリーズでは、
1度ゲスト出演した俳優が別の役でレギュラー入りする事は時々ありました。
犯人役で出た人が、刑事役でレギュラーになった例もあります。

しかし、杏樹さんの場合は同じ「月本幸子」役で、ゲスト出演の後にレギュラー入り。
しかも幸子は殺人未遂の犯人役。
これは珍しい例です。


「ついてない女」
月本幸子の初登場は初代相棒・亀山薫(寺脇康文)時代のシーズン4第19話「ついてない女」(2006年3月)。
拳銃を使っての殺人未遂事件の犯人役で、海外逃亡の企てますが、右京との緊迫のせめぎ合いの末、逮捕されます。
ただ、大変同情すべき境遇のキャラで、視聴者としては幸子に感情移入してしまうような展開でした。


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「ついている女」
2度目の登場も亀山時代で、シーズン6第11話「ついている女」と12話「狙われた女」の前後編(2008年1月)。
幸子は真面目に服役しているのですが、巻き込まれる形で脱獄する事になってしまいます。
実はたまたま巻き込まれたのではなく、幸子を脱獄させる陰謀だったのですが。
幸子は事件解決に協力し、刑務所へと戻っていきました。


「つきすぎている女」
そして、3度目の登場が2代目相棒・神戸尊(及川光博)時代末期のシーズン10第12話。
幸子は刑期を終えて出所し、清掃会社を経て家政婦として真面目に働いているのですが、
杉下右京(水谷豊)にある相談を持ち掛け、そこから紆余曲折を経て、
その仕事は失ってしまいますが、右京の仲介で休業状態だった花の里の新女将に就任するのです。

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この「つきすきている女」は杉下右京が重症のスランプに陥る、
『相棒』シリーズ全話の中でも極めて異色にしてユニークな回で、
くすっと笑ってしまうようなシーンが散りばめられています。


月本幸子レギュラー入りの事情
高樹沙耶さんは元々女優の仕事をセーブする方向にあり、
『相棒』への登場頻度も2008年頃から減っていましたが、
2011年3月の東日本大震災を契機に強く降板を申し入れ、
同年10月スタートのシーズン10第1話で降板となったと言われています。

花の里は『相棒』において大事なサロンではありましたが、
亀山の退場により、重要度はやや落ちていました。
亀山時代は亀山の恋人→妻となるジャーナリスト奥寺美和子の(鈴木砂羽)の存在があり、
右京、亀山、美和子の3人が顔を揃えて情報交換する場の意味合いがあったのです。

しかし、神戸には美和子にあたる存在がありません。
右京と神戸で話すのなら、わざわざ花の里に場所を移す必要もないでしょう。
(ただ、神戸とたまきが微妙にいい関係で、その面白さはありましたが)

しかしそれでも、花の里は『相棒』にとって重要な場所です。

まして、神戸のシーズン10限りでの退場も決まっていましたから、
花の里まで消滅という事態は避けたかったでしょう。

今の時代だと、たまき役を別の女優が代演という選択は受け入れられ難いでしょう。
では誰かを新女将にということで、まったく新しい人では唐突なので、
過去の登場キャラの中から月本幸子が選ばれたという経緯かと思います。


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三浦元刑事との再会(シーズン14)


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米沢守との“最後の晩餐”(シーズン14)


月本幸子はゲスト回で見せた、したたかさや凄みは封印して、
なごみ系の天然ボケキャラとして馴染んています。
実は、この点については批判的な意見もあります。
しかしこれは、幸子が「花の里の女将」という立場を演じているのだから、
基本的にはこれでいいのだと思います。

それでも、1シーズンに1回くらいは、かつての幸子を彷彿とさせるような面を見せて、
事件解決に一役買うような事があってもいいと思います。
色々な経験をしてきているのだから。

Old Fashioned Club  月野景史

2017年1月 3日 (火)

【科捜研の女】榊マリコの助手役・歴代若手研究員の系譜/乾健児 相馬涼 橋口呂太以前も

本日1月3日21時より放送の『科捜研の女』第16シリーズの正月スペシャルから、
京都府警科学捜査研究所の物理担当研究員として橋口呂太(渡部秀)が登場します。

この役どころは若手男性俳優が担当する、主人公・榊マリコの助手的ポジションです。
厳密には担当が違うので、「助手」ではありませんが、そのような役柄です。

このポジションは第5シリーズから第11シリーズ前半は乾健児(故泉政行)
そして前回(=第16シリーズ前半)まで相馬涼(長田成哉)が務めてきました。

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左から乾健児、相馬涼、橋口呂太

1965年生まれの沢口さんに対し、泉さんは1980年生まれ、
長田さんは1989年生まれ、渡部さんは1991年生まれなので、かなりの差があります。
長田さん、渡部さんとは、親子といってもいいくらいです。

ではこれ以前、リニューアル前の第1~4シリーズではどうだったのか?
以前書いた「若手刑事枠」ほど明確に、ポジションとしての系譜を辿るのは難しいですが、
初期から簡単に追ってみます。


第1シリーズ(1999年)

まず第1シリーズ、若手男性研究員としては、
沢口さんよりひとつ下の1966年生まれの橋本さとしさん演じる小清水司がいました。
物理ではなく、化学担当の研究員です。
ただ、橋本さんは当時33歳で、若手というイメージだったかというと微妙です。
マリコとの関係も同世代の同僚といったところ。

むしろ、マリコの助手という点でいえば、女性研究員の奥田奈々美(小林千香子)の方が、
このポジションの元祖といえるかも知れません。
小林千香子さんは1975年生まれなので、沢口さんとは10歳差です。


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マリコ(左)、奥田奈々美(中央)。右が小清水司


※ 名前が似ていてややこしいですが、奥田役の小林千香子さんは
第2~4シリーズに婦人警官役で出演した小林千晴さんとは別人です。
千晴さんは木場警部役で出演していた小林稔侍さんの娘さんです。


第2シリーズ(2000年)
第2シリーズではマリコ以外の科捜研メンバーは総入れ替え。
若手男性研究員としては、染谷優(川岡大次郎)が登場します。

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マリコと染谷優(右)

第2シリーズのマリコは科捜研の主任で所長代行的な立場になり、染谷はまさに助手でした。
Wikipediaでは「運転手」となっています。
運転専任ではないと思いますが、専門が何かはっきりしません。
川岡さんは1978年生まれで沢口さんより13歳下。


第3~第4シリーズ(2001~2002年)
第3シリーズでは物理担当として鶴田幸太郎(遠山俊也)が登場。
第4シリーズでも続投します。

第3シリーズから宮前新所長(山崎一)が登場し、マリコの“主任”という役職はあやふやになります。
鶴田はマリコからは「鶴ちゃん」と呼ばれる、少し研究おたく系のキャラでした。
遠山さんはレギュラー入り以前に別役で、マリコの後輩としてゲスト出演した事があります。

ただし、遠山さんは1962年生まれなので、沢口さんより3歳年長です。
鶴田としての登場時点で39歳なので、役者の実年齢だと若手とは呼び難いですが、
劇中での鶴田はマリコより少し年下くらいに感じられます。
研究員としての相棒といったイメージですが、マリコに仕事を色々頼まれるので、その点では助手的でもありました。


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マリコと鶴田幸太郎 
この2人は名コンビでした

遠山さんはつい最近、第15シリーズで別役の容疑者として13年ぶりに『科捜研』に出演しました。
さすがにこのキャスティングはいかがなものかと思いましたが。

尚、鶴田以外に第3シリーズでは白鳥望湖(長江英和 1958年生まれ)、
第4シリーズでは久保敦夫(尾崎右宗 1972年生まれ)が研究員として登場しました。

この後、第5シリーズにおいてこのドラマは『新・科捜研の女』としてリニューアル。
鶴田の後任ポジションとして物理担当の乾健児が登場するのです。

Old Fashioned Club  月野景史

2017年1月 2日 (月)

『相棒15』元日スペシャル「帰還」終了/ちょっと無理があるストーリーも視聴率は好数字

『相棒seasun15』2017年元日スペシャル第10話「帰還」の放送が終了しました。
この回の展望はこちら→ http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/s152017-0a45.html
今回はちょっと期待外れというか・・・、予想した良くないパターンにはまったように感じます。


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今回は杉下右京(水谷豊)・冠城亘(反町隆史)の特命コンビと
社美彌子広報課長(仲間由紀恵)、大河内監察官(神保悟志)が協力


『相棒』は多くの脚本家が執筆するドラマですが、
今回の真野勝成さんは近年、メインに近いウェイトを占めている人です。
この人の脚本回の特徴として、序盤では謎深く、スケール感もあり、雰囲気もよく、今回は面白そうだ!
と思わせるのですが、真相が見えてくるにつけ、設定や同期、終盤の展開にかなり無理があり、
序盤で提示された謎もあまり回収されず、残念な結果に終わる事があります。
今回もまさにそのパターンであったように思えるのです。

具体的に挙げていけばキリがないのですが、
例えば、冒頭に提示される3つクエッション。

1.なぜ黒水署は警視庁の左遷場所と呼ばれているのか?
2.なぜ黒水署の警官5人の失踪が、警視総監の指示で事件化されないのか?
3.なぜそんな、いかにも曰く付きの黒水署に特命コンビを異動させたのか?

この根本的な疑問に納得いく説明もないまま、話はどんどん無茶な展開になっていきました。

ハッキリ言ってしまうと、八嶋智人さん演じる黒水町の町長が一番怪しいのは最初の方からわかりました。
ただ、問題はその動機です。
拉致されて殺された黒水署の5人の警官は麻薬の密売をやっていたようです。
これもまたとんでもない話ですが、彼らが悪徳警官なら、
それこそダークナイトではないですが、成敗されたのかとも思ったのですが、
動機がサイコパスによる抑えられない殺人衝動によるものだというなら、
殺されるのは誰でもよかったのですね。

そして話が進むと、SPに守られていた警視総監が町長との会食中に外国人らしき集団に拉致され、
惨殺されるという『相棒』史上でも類を見ない、とんでもない大事件が起こるのですが、
実にあっさり淡々と済まされました。

いくらフィクションとはいえ、『相棒』でこれはありなのかと思わせる内容でした。


また、あまり言いたくはないのですが・・・、
団地の住人が揃って犯人を偽証する展開がありました。
これ、同じ真野氏脚本で昨年8月に放送された『刑事7人』の鈴木浩介さんの殉職回にそっくりなのです。
似たような話ができるのも仕方ないとは思いますが、かなり最近で、
同じテレビ朝日水曜21時枠の刑事ドラマの中なので、ちょっと使い回しが早すぎるようには感じました。

今回は、住民達が偽証する理由付けもかなり無理がありました。
むしろ逆の主張をする方が自然のように思いました。

ネット上でもだいたい同旨の評価が多いようです。
もちろん、おもしろいという声もあります。
視聴率は17.3%と今期では最高、まずまずの好数字でした。

Old Fashioned Club  月野景史

以下、日刊スポーツcomより引用
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1759931.html
☆☆☆
水谷豊「相棒」元日スペシャルも人気17・3%
[2017年1月2日12時38分]
テレビ朝日系ドラマ「相棒」の元日スペシャル(午後9時)の平均視聴率が17・3%(関東地区)だったことが2日、ビデオリサーチの調べでわかった。水曜午後9時の連続ドラマも人気だが、元日の特別版も高視聴率だった。
元日は、特命係に黒水町への異動の辞令が下る。急な欠員補充のための臨時措置だが、刑事部長の内村(片桐竜次)には右京(水谷豊)を亘(反町隆史)と共に正式異動させ、特命係を閉鎖する腹積もりがあった。2人が警視庁をたった夜、警察幹部と東京都の首長クラスの会合が開かれる。そこには警視総監の四方田(永島敏行)らに交じり、黒水町長の和合(八嶋智人)の姿もあった。一方、右京と亘は勤務地の駐在所へ。2階の室内には前任者が残したカレンダーと、香をたいたような匂いが残っていた。前任者について調べると、これまでに5人の警察官が突如姿を消し、無断欠勤扱いのまま放置されていることが分かる。最後に失踪した警部の住まいで右京たちは、ケーブルテレビの詠子(伊藤歩)に遭遇。詠子は黒水署の警察官連続失踪事件を追っているという。公になっていない情報をどこから入手したのか、という内容だった。
★★★

アクセス260万件

本日、2017年1月2日で当ブログの通算アクセスが260万件を超えました。

Old Fashioned Club  月野景史

2017年1月 1日 (日)

2017年 慶祝

本年も当ブログ「Old Fashioned Club -オールドファッションド・クラブ」を
よろしくお願いいたします。

2016年は90万件を超えるアクセスがありました。
主にテレビ朝日の長寿ドラマ『科捜研の女』と『相棒』に関する記事中心でしたが、
なににしろ、多くの方に読んでもらえるのは嬉しいことです。
今年は100万件を目指していきます。

Old Fashioned Club  月野景史

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