『相棒15』2017年元日スペシャル「帰還」展望/右京と冠城が郊外の駐在所に異動!?
『相棒seasun15』2017年元日スペシャル第10話「帰還」は来年1月1日(日)21時より放送です。
追記:放送は終了しました。感想等は →こちら
『相棒』が本来の放送日である水曜からずれても、
元日に長時間スペシャルを放送するようになったのは2006年のシーズン4からなので、
今回で12回目になります。
前回は旧キャスト再登場のイベント回
今回は・・・。
前回、2016年のスペシャルは元レギュラーだった三浦信輔刑事(大谷亮介)や、
片山雛子議員(木村佳乃)、本多篤人(古谷一行)・本多(早瀬)茉莉(内山理名)父娘ら
過去に複数回登場してきた重要ゲストが再登場するイベント回でした。
それに伴い、年末には彼らが絡む回を中心に集中して再放送されるなどの盛り上げがありました。
それに比べると、今回はそのようなイベント性は乏しく感じられ、
年末に集中的な再放送や劇場版の放送などもありませんでした。
これは高樹沙耶容疑者の逮捕、成宮寛貴さんの薬物疑惑報道からの引退等の影響もあるかも知れませんが、
例年に比べると、少し寂しく感じます。
ただ、元日スペシャル放送後の1月3日の午後には『相棒スペシャル』として、
シーズン14で放送されたスペシャル2本が放送されるようです。
終了後になぜ? という感じはしますが。
3日の夜には『科捜研の女』のスペシャルがあるのだから、そちらを放送した方がいいような。
スペシャルの内容は?
さて、今回は年末の放送が例年より早めの12月7日に終了したためか、
その時点の予告では、元日スペシャルの内容がよくわかりませんでした。
今は公式サイト上でだいぶわかるようになっています。
http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/contents/story/0010/
なんと今回は、杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)の特命係コンピが、
いきなり郊外のベッドタウン黒水(くろうず)町の駐在所へ異動になるようです。
「臨時異動辞令」ということらしいですが。
以下、公式サイトより予告文を引用します。
☆☆☆
元日スペシャル 第10話「帰還」
特命係が閉鎖! 右京と亘は郊外の駐在所に左遷!?
隠蔽された警察官連続失踪事件の闇に切り込む!
右京(水谷豊)と亘(反町隆史)に、郊外のベッドタウン黒水(くろうず)町の駐在所への臨時異動辞令が下った。黒水は問題がある警察官の左遷先と噂される署だった。その夜、都内では警視総監の四方田(永島敏行)を囲む会合が開かれていた。それは、都内の浄化作戦で成果を上げた四方田のためのパーティーで、会場には副総監の衣笠(大杉漣)や峯秋(石坂浩二)の姿もあった。また、前科のある人間を積極的に受け入れ、寂れかけた町を再生させるプロジェクトに取り組んでいる黒水町の町長・和合(八嶋智人)も列席していた。その会場に、四方田宛の差出人不明電報が届く。そこにはラテン語らしき文章と子供が描いたようなシロクマの絵が記されていたのだが、それを見た四方田はなぜか動揺して…!?
翌日、黒水署に到着した右京と亘は、前任者が交代になった理由が気になり、調べ始める。すると、駐在所に住み込んでいた2人の警察官のほか、黒水署の有本(森岡豊)という刑事も行方不明になっていることが判明。右京と亘は失踪現場となった団地の住民から話を聞くが、収穫はゼロ。しかし、有本が最後に乗っていたパトカーから血液反応が検出され、2人は何らかの事件が起きたことを確信する。そこに、若月詠子(伊藤歩)という女性ジャーナリストが現れる。黒水署の警察官連続失踪事件を追っているという彼女は、警察内部ですら統制されている機密情報をなぜか持っていた。
その後、広報課長の美彌子(仲間由紀恵)に取材の矛先を向けた詠子だったが、「ノーコメント」と突っぱねられる。しかし、それも含めて自分のニュース番組で警察官の不可解な失踪事件を報じてしまう。いっぽう、黒水町で捜査を続けていた右京は、ひょんなことから町長の和合と知り合う。和合いわく、町の再生に大切なのは志を持った“人”だというが、警察内部には「前科者を優遇するとは何事だ」と、今の政策を快く思っていない人間もいるという。その話が出た矢先、右京と亘に、なぜか四方田警視総監から捜査をやめるよう圧力がかかる。そんな中、四方田の指示を受け、黒水町で暮らす元受刑者・槙野(平岡拓真)を見張っていた刑事が遺体で発見される。現場には、四方田に届いた電報と同じフレーズ「私は獣として帰還する」というラテン語が書かれていた。この事件により、失踪中の警察官たちも既に殺害されている可能性が高まり、未曾有の事態への緊張が高まっていく…。
失踪事件の裏で暗躍する警視総監。警察官殺害事件とも関係が?
スクープを飛ばす女性ジャーナリストの危険なネタ元とは…!?
特命係の捜査に、美彌子、大河内、さらに伊丹たち捜査一課も協力し、
東京郊外で進行する不気味な事件と権力の巨大な闇を解き明す!
出演:水谷豊 反町隆史 鈴木杏樹 大杉漣 仲間由紀恵 石坂浩二
ゲスト:八嶋智人 伊藤歩 永島敏行 小宮孝泰 平岡拓真 仁村紗和
脚本:真野勝成
監督:兼﨑涼介
★★★
ゲストの顔ぶれも含めて、やや地味なようにも感じますが、
初回以来顔を見せていなかった仲間由紀恵さんと大杉漣さんはやっと登場するようで、
登場頻度からいえば、彼らもゲストのようなものなので、充分豪華かも知れません。
あらすじの前半を読むと、また『世にも奇妙な物語』的な現実離れ感があるようにも思います。
閉ざされた郊外の町、黒水(くろうず)町で起きる不可解で、なにやらおどろおどろしい事件。
古い例ですが、この町のネーミングからしても、
『Gメン'75』の「黒谷町シリーズ』を思い起こしてしまいますが。
その謎の町における警察官の連続失踪、そして殺害というミステリアスな展開。
このあたりは私としても好みです。
これに、警察上層部も絡んでくるのでしょう。
今回は永島敏行さんが警視総監として登場するようです。
総監役は以前は品川透さんでした。
永島さんは『相棒』には他の役でゲスト出演した事はありますが、警視総監としては初めてです。
永島さんは1956年生まれ。1952年生まれの水谷さんより4歳若い警視総監の登場です。
次には劇場版新作が控える
さて、『相棒』はこの後、2月に映画版第4作となる(スピンオフ作品は除く)
『相棒-劇場版Ⅳ-首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断』が公開予定です。
http://www.aibou-movie.jp/
それにどう繋がるかというのも興味深いところです。
内容が直接繋がるかは別にしても、
劇場版Ⅳに登場予定の社美彌子(仲間由紀恵)や衣笠副総監(大杉漣)が通常回にまったく出ていないので、
彼らの動きが注目されます。
Old Fashioned Club 月野景史
« 【相棒】“片棒時代” 異色の傑作 season7第11話「越境捜査」/右京と角田の好連携が冴える | トップページ | 【相棒】再放送可能な 宮部たまき(高樹沙耶)の登場しない回一覧/亀山期は実質9割封印状態か »
「11.【特集】『相棒』」カテゴリの記事
- 【相棒22】波乱の2024元日スペシャルは無理あり過ぎの展開(2024.01.03)
- 【相棒22】元日スペシャルに笛吹悦子(真飛聖)があの「ダークナイト」以来約9年ぶり再登場(2023.12.31)
- 【相棒9】第12話「招かれざる客」 まるで舞台劇 マニアック感漂う神戸尊時代の異色作(2023.11.27)
- 【相棒6】第3話「犯人はスズキ」 “町内会”という閉ざされた世界の事件/亀山期異色の佳作(2023.11.26)
- 【相棒22】第2話終了 レストランの第三の被害者は栗山千明の婚約者だった(2023.10.28)
« 【相棒】“片棒時代” 異色の傑作 season7第11話「越境捜査」/右京と角田の好連携が冴える | トップページ | 【相棒】再放送可能な 宮部たまき(高樹沙耶)の登場しない回一覧/亀山期は実質9割封印状態か »