【美術展】『ダリ展』国立新美術館/革命児の若き日からの才能に圧倒される
東京六本木の国立新美術館で12月12日まで『ダリ展』が開催中です。
盛況で会期末は更に混み合うかも知れません。
早めの来館をお薦めします。
ダリ展
2016年9月14日(水)~12月12日(月)
国立新美術館 企画展示室1E
主催:国立新美術館、ガラ=サルバドール・ダリ財団、サルバドール・ダリ美術館、国立ソフィア王妃芸術センター、読売新聞社、日本テレビ放送網、BS日テレ
http://salvador-dali.jp/
サルバドール・ダリ
(Salvador Dalí 1904年5月11日 - 1989年1月23日)
スペインのフィゲーラス出身。
いわゆるシュルレアリスムの代表的な画家です。
間違いなく20世紀を代表する芸術家の一人。
1929年に彗星のようにパリの美術界に登場し、
シュルレアリスムを代表する画家として活躍しますが、
やがてアメリカに進出し、大きな成功と人気を獲得しました。
映画や演劇、ファッションなどの異分野にも積極的に取り組み、
あのウォルト・ディズニーらともコラボレーションを行いました。
そして、自らジャーナリズムやメディアにも盛んに登場した人でもあります。
その奇抜な言動やファッションでも話題を集めてきました。
その意味では、芸術家のあり方を変革したともいえます。
作品も人物像も革命的、そして実にシュールで魅力的です。
ダリの傑作が世界から集結
本展は、ガラ=サルバドール・ダリ財団(フィゲラス)、
サルバドール・ダリ美術館(フロリダ州セント・ピーターズバーグ)、
国立ソフィア王妃芸術センター(マドリード)の、
世界の3つの主要なダリ・コレクションから来日する作品を中心に、
国内所蔵の重要作品を加えて、約250点によって多面的なダリの世界を紹介する、
日本では約10年ぶりとなる本格的な回顧展です。
若き才能に圧倒
本展はダリの長い画業における多くの作品が時代を追って8つのコーナーに分けて展示されていますが、
いかにもダリというイメージのシュルレアリスムに到達するはるか前、
若き日の初期作品において、その天才ぶりに圧倒されます。
是非鑑賞を推奨しますが、
土日祝日は混雑が予想さされますので(私も一度あきらめました)、
会期間際を避けてなるべく早めに、
また公式サイトで混雑状況の確認などされることもお薦めします。
Old Fashioned Club 月野景史
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