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2016年11月22日 (火)

【美術展】『ゴッホとゴーギャン』東京都美術館/因縁深き二人W主役の展覧会

東京上野の国立新美術館で12月18日まで『ゴッホとゴーギャン展』が開催中です。

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ゴッホとゴーギャン展
Van Gogh and Gauguin: Reality and Imagination
2016年10月8日(土)~12月18日(日)
東京都美術館

主催:東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、東京新聞、TBS
http://www.g-g2016.com/

フィンセント・ウィレム・ファン・ゴッホ
(Vincent Willem van Gogh、1853年3月30日 - 1890年7月29日)
オランダ出身で主にフランスで活動したポスト印象派の画家。

ウジェーヌ・アンリ・ポール・ゴーギャン
( Eugène Henri Paul Gauguin 1848年6月7日 - 1903年5月8日)
フランスのポスト印象派の画家。姓は「ゴギャン」「ゴーガン」とも。


19世紀末の同時代を生きた、共に西洋絵画史におけるスーパースター。
そして、極めて因縁深い二人の名を冠した、いわばW主演の展覧会です。

ジャンルでいうと、二人とも“ポスト印象派”
といっても、そう呼ばれるのはこの二人とポール・セザンヌくらいなのですが。

オランダの牧師の家庭に育ったファン・ゴッホと、
南米ペルーで幼年期を過ごしたゴーギャン。
生い立ちや性格だけではなく、絵画表現も大きく異なります。

その彼らが1888年、南仏アルルで約2カ月の共同生活を送ります。
芸術家逹の理想郷を作るべく、先にアルルに移り住んだゴッホの誘いにゴーギャンが応じたのです。
時には激しい議論を重ねながら刺激を与え合い、共に制作に励みました。
そして・・・悲劇的な結末を迎えました。

あまりに有名なエビソードです。


本展にはファン・ゴッホとゴーギャンの初期から晩年にわたる
油彩画約50点を含む約60点が展示されます。
二人の画家の特徴を浮き彫りにし、その関係性と芸術性に光を当てられているのです。

公式サイトのイントロダクションでは表現を抑えているように感じますが、
この二人をセットで考えれば、いたたまれない悲痛を感じざるを得ません。
しかしこれは今更変えられないこと。
痛みを乗り越え、 偉大な画家の作品を同時に鑑賞できる楽しみに浸りましょう。

Old Fashioned Club  月野景史

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