【科捜研の女】初期作品を再放送しないなら映像配信を!/『相棒』『科捜研』再放送事情
★『科捜研の女』初期シリーズの映像配信希望★
これが今日のブログのテーマです。
「『科捜研の女は毎日のように再放送しているのだから、配信など不要だろう!」と
思われるかも知れませんが、そうもいえない事情があるのです。以下で説明します。
テレビ朝日では平日のだいたい14時から17時までの3時間がドラマ再放送の枠です。
土・日の昼も放送する場合もあります。
キー局地上波で、これほどドラマ再放送枠を確保しているところはありません。
それだけ、優良なドラマコンテンツを持っているということでしょう。
昔のように、同じドラマを初回から最終回まで順番に月~金でやるのではなく、
2時間サスペンスを含めた様々なドラマをランダムに放送するのが特徴です。
その中でも数多く放送され、再放送枠の中核を担うのがテレ朝・東映制作の長寿警察ドラマ『相棒』と『科捜研の女』です。
ゴールデンタイム、プライムタイムの新作ドラマが苦戦する中、両作は再放送でも良い視聴率を獲っているようです。
特に『相棒』については、2015年の春頃まで「相棒セレクション」という別枠を設け、毎日完全ランダム放送をしていました。
場合によっては、1週間で亀山薫、神戸尊、甲斐享の3代の“相棒”を観ることもできたのです。
「相棒セレクション」枠が無くなったのは2015年春、シーズン13の最終回「ダークナイト」の放送前後だったと記憶しています。
それ以後も『相棒』の再放送はされていますが回数は減り、『科捜研の女』の比重が上がったように感じます。
(もうひとつの長寿警察ドラマ『警視庁捜査一課9係』は新シーズン開始前後に前作が一通り放送されるくらいで、
普段はまったく放送されません。ジャニーズ事務所所属の井ノ原快彦さんが準主演で出ている為なのか? わかりませんが。)
この再放送枠ですが、前述の「相棒セレクション」休止の件とは別に、昨年ちょっと異変がありました。
2015年夏→秋頃を境に、『相棒』『科捜研』ともある時期より古いシリーズが放送されなくなったのです。
具体的にいえば、『相棒』はシーズン2(2003年10月~2004年3月)以前、
『科捜研の女』は第5シリーズ(『新・科捜研の女 1』 2004年4月~6月)以前が再放送されなくなりました。
この理由は想像できます。
この後のシリーズから、両作とも地上波デジタル放送対応のワイド画面テレビ用のハイビジョン撮影になりました。
つまり、ここまでは横幅の狭いアナログ時代のテレビ対応の撮影だったのです。
その時代のドラマを今放送するとどうなるか?
サイズが違うので、画面の左右に余白が出来る、いわゆる“額縁放送”になるのです。
『科捜研の女』第1シリーズより。額縁放送ではこのような画面になります。
アナログ→デジタルへの移行期には額縁放送が多く見られましたが、最近は見かけなくなりました。
テレ朝の再放送枠でも、昨年の夏までは普通に放送されていました。
それ以降、局の方針で放送しないことになったのでしょう。
すると、今はどういうことになっているか?
前述のように『科捜研』の放送が増えているのですが、シーズン2から2クール放送の『相棒』に対し、
『科捜研』は最近は2クールが増えていますが、以前は1クール放送だったのでストックが少なく、
第6シリーズ以降の同じ作品が頻繁に放送されています。
もちろん、本当は古い作品も放送してほしいのですが、局の方針というなら仕方ありません。
しかし、ひとつリクエストしたいことがあります。
『相棒』は全シーズンDVDが発売されているので、再放送されない作品が観たければ、
DVDを買うなり、借りるなりすればいいということになります。
しかし、『科捜研の女』は第7シリーズ以外はDVD化されていません。
今更、旧作のDVD化を望んでも無理でしょう。
BSでは放送されているかも知れませんが、地上波しか観れない環境の人間もいます。
初期作品を再放送しないのであれば、有料でいいので、映像配信をしてほしいものです。
もちろん、優良コンテンツとなるでしょうし。
それにしても、特に今シリーズ開始以降のテレビ朝日の『科捜研』再放送ラッシュは凄まじく、
1日2本も珍しくなく、多い時には週8本も放送されます。
第6~15シリーズのストックは、ざっと数えた限り、スペシャル含めても121本なので、
このペースで放送したら、同じ回が頻繁にリピートされる事になります。
本放送の宣伝の意味だけで、ここまで大量に放送する必要もないでしょうから、
それだけ数字を稼げるコンテンツだということでしょう。
それなら画面のことなど気にせず、初期シリーズも放送すればいいのにと思いますが。
Old Fashioned Club 月野景史
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