まさかのトランプ氏勝利で見えてくるアメリカの鬱積
アメリカの大統領選挙は共和党候補のドナルド・トランプ氏が、民主党のヒラリー・クリントン氏に勝利を収めました。
多くの人が言うように、意外な結果でした。
トランプ氏の発言が、いわゆる“低所得層”を中心にある程度の支持を集めるのはわかります。
自国民の利益・生活を優先した主張ですから。
しかし、70歳の高齢で政治・行政経験無。
数々の暴言、実現不可能と思われる無茶な公約(?)、素人目にも政治について無知と思われる発言、
そして選挙戦終盤に出たきたセクハラ…というか、女性蔑視発言。
これらから見えてくる政治家としての資質。
なにより、トランプ氏自身が元々富豪の家の生まれで、大金持ちなのだから、
普通に考えて、低所得層の期待に応えられるのかは疑問です。
例えば、どこかの州の知事をやって劇的に生活を向上させた実績でもあれば別ですが、まったくないわけだし。
さすがに彼を大統領にはしないだろう、当選はないだろうと思っていましたが、そうはなりませんでした。
このトランプ氏に国家元首託して改革を求めるのだから、
アメリカ人というのは、自分にも自国にも妙なくらいの自信とプライド、そして愛国心を持っているように思っていましたが、
今回の結果を見ると、大変な鬱屈、不満を抱えているのだと感じます。
ヒラリー氏が、あるいは民主党が嫌だから対立候補にというのはありがちなことですが、
そのような“消去法”で票を入れるには、トランプ氏のキャラはあまりに極端です。
それでもこの結果を見れば、アメリカ人の多くは、トランプ氏のようなタイプの大統領を望んだという事になります。
この支持を受けて、今後彼は米国という巨大な船で、どのような舵取りをするのでしょう。
日本への影響は?
トランプ氏は日本に対しても辛らつな発言はしていますが、これ自体は現時点でそこまでせ心配する必要はないでしょう。
総じて対外関係よりも国内の景気重視で、外国など構っていられるかというスタンスで、
特に日本が嫌い、反日だというわけでもないでしょうから。
トランプ氏のビジネスマンとしての本業は不動産業。
ビルやホテル、カジノ経営といったところで、海外進出もしているようですが、
輸出に携わるビジネスマンほどには対外重視ではない。
自分のビジネスマンとしてのそもそものスタンスからしても、国内景気浮揚第一なのでしょう。
外交・防衛面は?
ここは注視すべきところですね。
日米安保は・・・。自分の国は自分で守れというのは、正論ではありますから。
Old Fashioned Club 月野景史
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