【美術展】『ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち』/日伊国交樹立150年を記念し東京・大阪で開催
東京六本木の国立新美術館で10月10日まで
『アカデミア美術館所蔵 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち』が開催中です。
※追記:東京展は終了しました。来年1月15日まで大阪展が国立国際美術館で開催中です。
日伊国交樹立150周年特別展
アカデミア美術館所蔵 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち
東京会場
2016年7月13日(水)~10月10日(月・祝)
国立新美術館 企画展示室2E
主催:国立新美術館、TBS、朝日新聞社
大阪会場
2016年10月22日(土)〜 2017年1月15日(日)
国立国際美術館
主催:国立国際美術館、TBS、朝日新聞社、MBS
http://www.tbs.co.jp/venice2016/
日本・イタリアの国交樹立150年を記念した大型イベントです。
アカデミア美術館は、ヴェネツィアの美術アカデミーが管理していた諸作品を礎として、1817年に開館しました。
14世紀から18世紀にかけてのヴェネツィア絵画を中心に、約2000点を数える充実したコレクションを有しています。
今回、日伊国交樹立150周年を契機として、同館の所蔵品による本邦初の展覧会が実現しました。
テーマはルネサンス期のヴェネツィア絵画
ルネサンス発祥の地というえば、同じイタリアのフィレンツェ。
それに対しヴェネツィアは、ルネサンス第2の都といえます。
ルネサンス絵画についてはこちらを参照↓
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-2628.html
フィレンツェの画家達が明快なデッサンに基づき丁寧に筆を重ねる着彩、整然とした構図を身上としたのに対し、
ヴェネツィアの画家たちは、自由奔放な筆致による豊かな色彩表現、大胆かつ劇的な構図を持ち味とし、
感情や感覚に直接訴えかける絵画表現の可能性を切り開いていきました。
本展では、選りすぐられた約60点の名画によって、
15世紀から17世紀初頭にいたるヴェネツィア・ルネサンス絵画の展開を一望します。
ジョヴァンニ・ベッリーニからクリヴェッリ、カルパッチョ、ティツィアーノ、ティントレット、ヴェロネーゼまで、
名だたる巨匠たちの傑作が一挙来日しました。
特に、ヴェネツィア盛期ルネサンス最大の巨匠ティツィアーノが晩年に手がけた祭壇画の大作である
『受胎告知』(サン・サルヴァドール聖堂)が特別出品されることも、本展の大きな見どころとなるでしょう。
ヴェネツィア絵画の歴史のなかでルネサンス期に焦点を絞った展覧会は、国内ではほとんど例がなく、大変貴重な機会です。
Old Fashioned Club 月野景史