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2016年7月

2016年7月31日 (日)

【訃報】元千代の富士の九重親方死去/不撓不屈 大相撲史に輝く昭和の大横綱

元横綱千代の富士の九重親方が亡くなりました。61歳。
http://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/1687678.html
昨年11月にはやはり戦後の大横綱である北の湖が亡くなっており、相撲界も大きな訃報が続いてしまいました。

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千代の富士 貢

(ちよのふじ みつぐ、本名: 秋元貢 1955年6月1日 - 2016年7月31日)
北海道松前郡福島町出身。第58代横綱。本名は秋元 貢(あきもと みつぐ)。


相撲史に残る偉大な横綱 千代の富士
大鵬の32回に続く、31回の優勝は北の湖の24回を大きく上回る昭和期2位。
歴代でも現役横綱白鵬(現在37回)、大鵬に次ぐ第3位の記録。
昭和で唯一、通算1000勝を達成した大横綱、大力士でした。

圧倒的な才能・身体能力で二十歳そこそこで横綱に駆け上がった大鵬や北の湖に比べ、
小兵で度重なる負傷に泣かされながら大横綱となり、36歳の年まで務めた千代の富士は、
現役時代の1989年に国民栄誉賞を受賞、当時から偉人のような存在でした。

遅咲きの横綱・・・とはいっても、大鵬や北の湖に比べれば遅くても、一般論なら充分なスピード出世で
1974年11月場所に19歳で関取昇進、整った精悍なマスクと引き締まった体で「ウルフ」と呼ばれ、
次代を担うホープとして人気を集めました。
小兵ながら腕力とバネの強さは素晴らしく、その素質は素人目にも突出していたのですが、
その身体能力に頼っての強引な投げを中心とした相撲が災いして肩の脱臼を繰り返し、
番付は乱高下しました。

この時期は本気でプロレス転向を考えたこともあるようで、
近年、やはり大相撲からプロレスに転じた大位山勝三がプロレス専門誌等で、
その詳細な状況を明らかにしています

しかし、プロレスの方は断念したようで、相撲道に専心。
筋トレにより肩・腕に筋肉を付けることで脱臼癖を克服すると共に、
相撲内容も強引さが影をひそめ、手堅いものに変わっていきました。
新十両から5年以上達ち、25歳になっていた1980年頃にはようやく安定した成績を残すようになりました。

そこからは早かったです。
翌1981年3月場所で大関昇進。
3場所で通過して同年9月場所には新横綱。

当時は2歳年上の横綱北の湖の全盛期。
激しい優勝争いが繰り広げられる・・・かと思ったのですが、
この7年前の1974年に横綱に昇進、千代の富士の横綱昇進まで22回の優勝を重ねていた北の湖は、
この年の夏巡業で負傷して以降急激に失速し、時代は一気に北の湖時代から千代の富士時代に転換します。
以来、昭和から平成へ、1991年5月場所まで、大横綱として君臨しました。
本当に安定していた圧倒的な強さでした。
国民栄誉賞も、このような実績を踏まえてのものです。


引退後
千代の富士は部屋の師匠としての実績も立派でした。
大鵬や北の湖、後輩の貴乃花らと同様に一代年寄の資格があるのですが、それを行使せず、
年寄陣幕を経て師匠の元横綱北の富士から1992年に九重部屋を継承し、
大関千代大海(現在は九重部屋付の佐ノ山親方)ら多くの力士を育てました。

最新の本年7月場所の九重部屋所属の関取は幕内2人、十両4人の計6人。
これは、ざったみたところ全部屋で最多、5人は何部屋かありますが、6人は九重部屋だけのようです。
それも他の部屋からの移籍者はなく、一から育てた直弟子ばかり。
しかも、みな20代と若く、将来性もあります。
この人数は7月場所の星取表を見る限り来場所もキープできそうで、十両から幕内への昇進者も出そうです。

一方で、今年初めに行われた相撲協会の理事選に当選の見込みが立たず出馬を断念するなど、
現役時代、及び師匠としての実績からすれば、そぐわない立場だったともいえます。
今年の理事選については、↓こちらを参照。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-4136.html


61歳の若すぎる死は無念だったでしょうが、その輝かしい実績は相撲史に残ります。
謹んで哀悼の意を表します。

Old Fashioned Club  月野景史

2016年7月27日 (水)

【ドラマ】『刑事7人2』 キャラも雰囲気もシリアスに変更/更に第4話で永沢(鈴木浩介)が殉職

テレビ朝日水曜21時の警察ドラマ『刑事7人』。
http://www.tv-asahi.co.jp/keiji7_02/

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昨年7月から1クール放送して平均視聴率が一桁だったのに、
意外にも第2シリーズがスタートすることを先日このブログでも記しました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/721-d621.html
レギュラーメンバーは全員留任だが、所属部署にかなりの変動があることも。

その第2シリーズも第3話までが終了しましたが、変わったのは部署だけではありませんでした。
登場人物のキャラクターがかなり変わりました。
特に主役の天樹悠(東山紀之)は、つかみところのない飄々としたキャラだったのが、
執拗に事件を追いかけ続ける猟犬のようなハードボイルド(?)な刑事になりました。

天樹に引っ張られるように、他の刑事達のキャラも概ね同じ方向に変化しましたし、
当然ながら、ドラマ全体の雰囲気も変わりました。
別のドラマと言ってもいいほどです。
今どき珍しいタイプの正攻法でシリアス、ハードなイメージの刑事ドラマといえるかも知れません。
そういうドラマが好きな人もいますが、変化を嘆く人もおり、ネット上では賛否両論です。

考えてみれば、低視聴率なのにシリーズ化されたのですから、
テコ入れ、リニューアルされるのも当然かも知れません。
同じテレビ朝日・東映制作では初期の『科捜研の女』もそうでした。

ただ、『科捜研』は主にキャストそのものを大幅に入れ替えたのに対し、
今回はそうはせず、キャラの性格付けやドラマ自体の雰囲気を変えたのですね。


以下、私見です
キャラ変については、前のキャラが好きで思い入れがある人は不満だろうし、
そうでなく、むしろ今回の方が好ましい人は歓迎でしょう。
これは当たり前。

キャラ変更
私は第1シリーズの天樹のキャラが特に良いとは思っていませんでした。
マイペースで人の話を聞かず、ちょっと鬱陶しく感じてました。
ただ、それは妻子に関わる重い過去によるものと説明されてきました。

第1シリーズでその問題に明確な決着をつけぬままの今回の大幅なキャラ変更は
連続ドラマとして、さすがに視聴者に対して不誠実のように思います。
他のキャラについては、元々そこまで深い掘り下げはされていませんでしたから、
許容範囲かと思います。
あとは視聴者それぞれの好みしだいでしょう。

独立した作品としては
第1期からのキャラ変更に捉われず、独立した作品として見ればどうでしょう。
上にも書きましたが、今どき珍しいタイプの正攻法でシリアスな刑事ドラマに仕上がっていると思います。
ただ、レギュラーキャストの性格があまり掘り下げられていないため、
1話と2話については何かドキュメンタリーを見ているように、淡々と流れているような印象がありました。
これも功罪半ばというところでしょうか。
第3話はレギュラーキャストが早い段階で事件に巻き込まれたので、また雰囲気が変わりましたが。

視聴率は、第1話10.8%→2話9.8%→3話11.8%。
2話で一桁に落しましたが、3話で初回以上の数字。
ドラマが全般に低迷する中で、今までのところ充分健闘しているといえます。


第4話では永沢刑事が殉職
数字はよかった第3話ですが、内容にはちょっと疑問がありました。
ただ、第4話の次回予告でそんなことを吹き飛ばすような告知がされました。

第1期からのレギュラーである捜査一課12係刑事の永沢圭太(鈴木浩介)が殉職するというのです。

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レギュラーの警察官が殉職により降板。
昔は長く続く刑事ドラマでは定番の展開でしたが、最近は多くはありません。

同じテレビ朝日・東映の10年以上続く三大長寿警察ドラマでも、
2シリーズ以上にまたがってレギュラー出演した警察官の殉職は『相棒』が16年で1人、
『科捜研の女』は17年で2人、
『警視庁捜査一課9係』は11年で0人です。

『相棒』では最近、降板や殉職を予感させる思わせぶり予告を流して、結局何もない事があり、「死ぬ死ぬ詐欺」などと呼ばれています。
しかし、今回はそういう事はなさそうです。
このドラマも通例だと全10話くらいは放送するでしょうが、
今回は折り返しまでいかない第4話、それも予告を見ると、開始早々に殉職してしまうようです。

鈴木浩介さんは8月末から舞台もあるようで、
もしかしたらそれが降板の理由かと思ったのですが、
公式サイトによると、鈴木さん本人にとっても予想外の降板だったようです。
そして、更なる波乱の展開を予感させるような文言もあります。

ともかく、今期は色々思い切って仕掛けてきますね。
今後どう展開するのか、そして数字的に吉と出るか凶とでるか、まだわかりません。
よい結果となるといいのですが。

追記:永沢刑事殉職回の放送も終わりました。感想等は以下に記しています。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2016/08/72-47db.html


Old Fashioned Club  月野景史

2016年7月17日 (日)

【特撮】ウルトラマン誕生(1966年7月17日)50周年

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本日、2016年7月17日(日)は『ウルトラマン』誕生50周年の記念日でした。

『ウルトラマン』の第1話「ウルトラ作戦第1号」は今からちょうど50年前、
1966年(昭和41年)7月17(日)、19:30よりTBSテレビで放送されました。
曜日まで一緒ですね。

いまや「ウルトラマン」といっても星の数ほどいますが、
いうまでもなく50周年を迎えたウルトラマンとは、いわゆる“初代”『ウルトラマン』。
科学特捜隊のハヤタ隊員が変身する『ウルトラマン』です。

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ハヤタ隊員(黒部進) ウルトラマンとは“一心同体”


誕生は7月10日(日)?

ところで、テレビであるタレントさんが1週間の7月10日を『ウルトラマン』誕生の日と言っていました。
これ、まったくの誤りとも言い難いのです。
この7月10日という日は初回放送を1週間後に控え、
「ウルトラマン前夜祭・ウルトラマン誕生!」と銘打った前宣伝番組が放送されたのです。
旧・杉並公会堂での公開録画で、科学特捜隊の隊員達レギュラー俳優や怪獣、
円谷プロダクション社長で“特撮の神様”と称された円谷英二監督まで登場する豪華版でした。

しかし、これはあくまで宣伝のためのバラエティ番組で、
『ウルトラマン』としての第1話の放送は翌週の7月17日。
やはりウルトラマンの誕生日は1966年7月17日(日)が正しいです。

それにしても、初回放送の前に公開録画までして宣伝番組を作るとは、
よほど力が入っていたのかと思いますが、実はそういう事情でもなくて、
むしろ窮余の策だったようなのです。
そのあたりの事情を説明しましょう。


本当は7月10日が初回放予定だった?
実は当初は7月10日が『ウルトラマン』第1話放送予定日だったのです。

このTBS夜7時30分の枠では、7月3日まで『ウルトラマン』の前身ともいえる『ウルトラQ』が放送されていました。
『ウルトラQ』こそ、テレビにおける本格怪獣ドラマの元祖です。
ただ、ウルトラマンのような巨大超人ヒーローや、科学特捜隊のような対怪獣・宇宙人専門チームは登場しません。
後のウルトラシリーズとはタイプの異なるドラマです。

『ウルトラQ』は前年の1965年までに全28話の撮影が終了した後、
1966年1月2日より放送が開始され、一躍怪獣ブームを引き起こしました。
『ウルトラマン』はその後番組として企画されたのです。

『ウルトラQ』は撮影・編集済の全28話を放送すると、7月10日が最終回となります。
しかし、そのうちの1本「あけてくれ!」という話が子ども番組としてはストーリーが難解で
放送が見送られることになりました。

というわけで『ウルトラQ』は7月3日が最終回、
『ウルトラマン』は7月10日スタートというスケジュールが決定したのです。


『ウルトラマン』の制作が遅れる
さて、前番組の『ウルトラQ』は放送開始前に全話制作が終わっていたのだから、
次の『ウルトラマン』は余裕を持って準備できたのではないかと思えます。
しかし、色々と新機軸を取り入れた『ウルトラマン』の制作は遅れ込みます。

実は第1話から順番に撮影せず、第2話以降を先に撮り始め、
慣れたところで第1話の撮影に始めるというスケジュールを組んでおり、
これが災いしたともいえますが、とにかく7月10日の初回放送が厳しくなってきたのです。
そこで、急遽差し込んだのが「ウルトラマン前夜祭・ウルトラマン誕生!」だったというわけです。

これは当時の関係者の証言によりたしかな“定説”です。
ただ、ちょっとおかしい気もしますね。
制作スケジュールがひっ迫した為の窮余の策にしては、
レギュラー俳優すべて揃えて公開録画とは、手間をかけ過ぎのように思えます。
もっといくらでも簡単にできたでしょうに。
実際、公開収録の現場は混乱を極めたいいます。


例えば、『ウルトラQ』の放送開始前にも『ウルトラQは怪獣の世界』という宣伝番組が放送された記録が残っています。
映像は現存しないのですが、漫才コンビの晴乃チック・タックが進行役を務め、
撮影済の怪獣達の映像をダイジェストで流したようです。
もちろん、公開録画ではありません。
『ウルトラマン』もこんな感じでもよかったろうに。

その時点で全話撮影が終わっていた『Q』と違って、『ウルトラマン』は撮影済のストックは少なかったでしょうが、
それならば『ウルトラQ』の総集編+『ウルトラマン』の予告としてもよかった筈です。
そもそも『ウルトラマン』は “『ウルトラQ』の新シリーズ” としての位置づけであり、
当初は『G』の怪獣が多く再登場する予定でしたので。
(実際にはメインでの再登場は1体だけ、カメオ的な登場がもう1体
着ぐるみの改造例はたくさんありますが)

ともかく、産みの苦しみで始まった『ウルトラマン』は『ウルトラQ』を上回る超人気番組となりました。
それは50年を経た現在でもです。
いったい『ウルトラマン』の魅力は何なのか?
また書かせてもらいます。


Old Fashioned Club  月野景史

2016年7月15日 (金)

【美術展】「ルノワール展」国立新美術館/社交ダンスをテーマとした傑作3点が来日中

六本木の国立新美術館で8月22日(月)まで、
「オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展」が開催中です。

オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展
会期:2016年4月27日(水)~ 8月22日(月)
会場:国立新美術館 企画展示室1E
主催:国立新美術館、オルセー美術館、オランジュリー美術館、日本経済新聞社
公式サイト:
http://renoir.exhn.jp/


ピエール・ オーギュスト・ ルノワール

(Pierre-Auguste Renoir 1841年2月25日 - 1919年12月3日)
フランスの画家。
クロード・モネらと共に印象派を代表する画家として世界的知られる巨匠。

そのルノワールの大型回顧展ですが、今回は社交ダンスをテーマとした絵画が看板作品として3点来日しています。

古今の西洋絵画の有名作において、社交ダンス(ペアダンス)を明確にテーマとした絵は決して多くはありません。
その少ない中でも代表的な作品3点。
しかも1点はまったくの初来日。
2点は揃っての来日は45年ぶりということて、
今回の3点揃っての来日は極めて稀少な機会です。


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《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》
1876年油彩/カンヴァス オルセー美術館

本展の大看板。
数多い名作を残したルノワールの作品中でも屈指の代表作にして、
分野としての「印象派」をも象徴する絵画。
今回が初来日です。

19世紀後半、若き芸術家が集ったパリ北部の街モンマルトル。
その地にあるダンスホール「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」で
楽しげに踊り、語らう人々を溢れる柔らかな光の中に描いています。
モデルになったのはルノワールの友人・知人たち。

同じ内容なテーマの『舟遊びをする人々の昼食』(1880 – 81年)と共に、
ルノワールの印象派絵画を象徴する作品です。



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《都会のダンス》 
1883年 油彩/カンヴァス オルセー美術館

女性はシルクの夜会服姿。
スマートに踊る洗練された印象のペアが描かれています。
女性は女性は著名画家の絵画モデルとした知られ、
後に自身も画家となったシュザンヌ・ヴァラドン。
画家モーリス・ユトリロの母としても有名です。


02
《田舎のダンス》 
1883年 油彩/カンヴァス オルセー美術館

女性は木綿の晴れ着を纏い、楽しげに踊る素朴な印象のペア。
女性モデルはルノワールの妻となるアリーヌ・シャリゴ。
男女が手にする扇子に当時のパリでの日本芸術ブームがうかがえます。

実は『都会のダンス』と『田舎のダンス』にはもうひとつセットとなる作品、
ブージバルのダンス』があります。
贅沢を言うと、されも一緒であれば完璧でした。


Old Fashioned Club  月野景史

2016年7月13日 (水)

【ドラマ】『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』/波瑠好演 しかし描写残酷過ぎ 視聴率は苦戦必至

高視聴率を残したNHK連続テレビ小説『朝が来た』で国民的ヒロインとなった波瑠さんの民放連続ドラマ初主演作
『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(フジテレビ 火曜21時)の初回2時間スペシャル放送が終わりました。
http://www.ktv.jp/on/index.html

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先日のブログでも書いたように、
私は波留さんがヒロイン格で検視官を演じた2014年の小栗旬さん主演の警察ドラマ
『BORDER』が大変印象に残っているので、今回は期待していました。

『BORDER』はドラマとして秀逸でしたが、朝ドラでブレイク前年の波瑠さんが演じた比嘉ミカもなかなかよかったです。
ミカは有能でひたすらクールですが、特殊な事情を抱える小栗さんと向き合おうとする役。

『BORDER』も異常犯罪を扱う事が多く、独特の暗いトーンで描かれていました。
『相棒』などの比較的リアルな刑事ドラマと一線を画す、サスペンス・ホラーティストの強いドラマ。
番組予告を観る限り、今回の『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』も近いテイストのようで、
それに刑事役で主演とはまさに願ったり適ったりでした。
欲をいえば、『BORDER』と同じテレビ朝日でやってほしかったとは思いますが。


いきなりグロ惨殺シーン
第1話冒頭、いきなりグロテスクな惨殺死体のシーンでした。それも少女の。
『相棒』や『科捜研の女』にも毎回死体が出てきますが、それとは比較にならない残酷さでです。
しかも少し話が進むと、もっと残酷な死体も出てきました。

こういうシーンが頻発するドラマを忌避する人は必ずいますので、視聴率的には厳しくなります。
今回は2時間の初回スペシャルの冒頭からですので、すぐにチャンネルを変えてしまった人もいるでしょう。
これでは次回からではなく、この回の視聴率に影響するでしょう。

連続ドラマの初回なので、内容についてさほどの理解もなく、
「朝ドラヒロインの波瑠さんの主演の刑事ドラマか」くらいの認識で観て、驚いた人もいたでしょう。
まるで視聴者を篩にかけて選別するようなやり方です。
数字的には確実に苦戦する方法をあえて選んでいるかのようですが・・・、これで上げていければ大したものですが。

初回の視聴率は9.6%と発表されました。
関西ではもっとよかったようですが、
一般に視聴率を論じる場合は関東地方の数字を参考にするので、9.6%で語ります。

朝ドラの後、間を置かずヒロインを務めた4月期の大野智さん主演『世界一難しい恋』でも
好数字を残してきた波瑠さん主演ドラマとしては寂しい数字です。
グロをもう少し抑えていれば、二桁は確保していたでしょう。


波瑠さんは良
初回を観た限り、波瑠さんは申し分ないです。
彼女が演じる主人公・藤堂比奈子は殺人事件への興味が強く、
新人女性刑事ながら、惨殺体にもまったく動じないのですが、
まるで捜査を楽しんでいるような、異様な傾向が見られます。
その嗜好の理由はこれから明らかになっていくのでしょう。

この主人公絵の性格付けは原作小説とは大幅に違います。
原作の比奈子は初めて現場で死体を見た際は強いショックを受け、
激しく嘔吐してしまうような、“普通の女の子”といったタイプです。
七味唐辛子の缶を持ち歩いてるのはそのままですが。

そんなドラマオリジナルキャラを演じる波瑠さんについて、
「どんな役をやっても一緒」のような批判も見受けられます。
しかし、この人はそういうタイプなのだと思います。
例えれば、高橋幸治さんに似ています。
「波瑠」としての凛とした存在感がまず先にあるタイプ。
こういうやや現実離れしたドラマでは、余計にその存在感が際立ちます。


ドラマ全体としては、ストーリーはいいですね。
先の展開に興味が引かれます。
これは原作によるところが大きいのでしょう。
その一方で、細かな脚本・演出は微妙でした。

特に気になるのは、比奈子の相手役ということになるのでしょうが、
同僚刑事の東海林泰久(横山裕)です。
こちらも何か過去を抱えているようで、犯罪者を異常に憎んでいるのですが、
殺人捜査を楽しんでいるに感じる比奈子がよほど気に入らないようで、怒鳴りまくりです。
といっても、比奈子は少なくとも表面上は熱心に仕事に取り組んでいるだけですし、
その結果、自力で真相に近づているので、
現状、東海林の態度は鬱陶しいだけです。

少なくとも今の段階では、周りは比奈子の異常さには
せいぜい違和感を覚えるくらいの方がいいでしょうに。

脇役陣も個性的ですし、今後のストーリーにも興味が惹かれますが、
視聴率は苦戦間違いなく、展開に不安があります。
期待と不安・・・・、良い方に行ってほしいですが。

Old Fashioned Club  月野景史

2016年7月12日 (火)

【ドラマ】『刑事7人』第2期スタート/チグハグだった第1期 今回は大幅異動で“別動捜査隊”結成!?

7月13日(水)21時よりテレビ朝日で『刑事7人』の第2シリーズがスタートします。
http://www.tv-asahi.co.jp/keiji7_02/

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これはちょっと意外でした。

昨年の7月期に放送された第1期は、ドラマとして内容は悪くはなかったのですが、
シリーズとして見るとややチグハグな印象があり、数字もよくありませんでした。
魅力的な面もあるのに、惜しいドラマだと思っていました。
ですので、続編が作られるとは考えていなかったのです。

第1期の平均視聴率は9.6%。
テレビ朝日の水曜21時枠は伝統的な東映制作の刑事・警察ドラマ枠で、
現在は国民的長寿ドラマ『相棒』が10月から3月の2クール固定、
もう1枠を11シーズン目を終えた『警視庁捜査一課9係』が占めており、
貴重な残り1枠を一桁台に終わった『刑事7人』が再び確保できるとは思ってませんでした。


チグハグだった第1期。
http://www.tv-asahi.co.jp/keiji7/
では何がチグハグだったのか?
いくつか挙げてみます。

◆まずタイトル
『刑事7人』のタイトルで、
公式サイトトップで紹介されていた主要レギュラーは以下7人でした。

東山紀之
髙嶋政宏
片岡愛之助
鈴木浩介
倉科カナ
吉田鋼太郎
北大路欣也

しかし北大路さんは法医学者で警察官ではありません。
他の6人は全員警視庁捜査一課12係に所属する刑事。
どう理屈をつけても、「タイトルに偽りあり」は否定できません。


◆集団ドラマ?
タイトルからすると昔の『太陽にほえろ!』やよく似た名前の『七人の刑事』のような、
レギュラー刑事がほぼ同格で主人公のような集団ドラマ、群集劇をイメージします。
実際、豪華なメンバーが集められていましたし、
公式サイトには各キャラクターの詳細な紹介が記されていました。

しかし、始まってみるとほぼ東山さん単独主演のドラマでした。
特に高嶋さんなどは公式サイトに書き込まれた細かい人物設定の大半が無駄だったように思います。
また、愛之助さんは舞台の仕事等が重なった影響か、登場シーンは少なかったです。


◆捜査一課12係の位置づけは?
初回を観ると、6人が所属する警視庁捜査一課12係は
『相棒』の特命係さながらの窓際部署のように描かれてました。

公式サイトにも以下のように紹介されています。
『「どんなに手柄を挙げようとも、一度配属されたら二度と表舞台に
戻ることはできない“刑事の墓場”」、「札付き刑事たちの追い出し部屋」
と揶揄される「警視庁捜査一課12係」。』

ところが初回で強圧的な刑事部長をやり込め、
第2話以降、この設定はどこかへ行ってしまいます。
『警視庁捜査一課9係』と同じよう感じで、12係のメンツしか出てこなくなったので、
12係が警視庁の上層部や他部署からどう思われているのか、さっぱりわからなくなりました。


◆天樹悠(東山紀之)の過去
そして主人公です。
東山さん演ずる天樹悠は家族に関わる重い過去を抱えているようなのですが、
思わせぶりに伏線を張り散らかすばかりで、遂に明らかになりませんでした。

こんなこともあり、消化不良のまま、終わってしまった印象でした。


さて第2期はどうなるのか?
公式サイトを参考に、ちょっと展望してみます。

「タイトルに偽りあり」を是正
第2期は1期のレギュラー7人はそのまま続投し、
新たに刑事役で塚本高史さんが刑事役でレギュラー入りし、
公式サイトのトップ画像に他のメンバーと並んで掲載されています。
これでレギュラーの刑事役が7人となり、とりあえず「タイトルに偽りあり」是正されました。

といっても、トップ画像を見るとそういう印象ですが、
先にアップされているイントロダクションにはまだ塚本さんの事は載っておらず、
「刑事+医師 エキスパート7人」という苦しい理屈付けで掲載されていますが。
なにやら今回もチグハグ感が漂います。


12係のメンバーがバラバラに
そして、これまた意外な仕掛けをしてきました。
6人の12係のメンバーが異動で部署がバラバラになるというのです。

6人のうち、高嶋さん、鈴木さん、倉科さんは12係に残り、高嶋さんは係長に昇格。
係長だった吉田さんは総務課に移動で課長に、
愛之助さんは未来犯罪予測センターへ、
そして主演の東山さんは機動捜査隊に異動とのこと。
では新加入の塚本さんが東山さんと同じ部署かというと、さにあらず、
所轄の有明署勤務の刑事とのことです。

5つの部署に分かれた“刑事7人”!?
といっても、12係にだって当然補充の人員が入っているでしょうし、
主人公の移る機動捜査隊にだって多くの隊員がいる筈。
なにやらしっちゃかめっちゃかになりそうですが…。

もしかしたらスタート時はこの部署分けで、更なる変動を行うのかと邪推したのですが、
イントロダクションによると、この元同僚のレギュラーメンバーで
部署の枠を超えた「別動捜査隊」を結成して捜査にあたるようです。

『相棒』で稀に特命係、捜一、組対5課、鑑識がチームを組んで捜査に当たる事がありますが、
それに近いイメージでしょうか?

しかし、上で「タイトルに偽りあり」がとりあえず是正されたと書きましたが、
この異動だと“刑事”の肩書きでなくなる人が複数出るようにも思えます。
「警察官7人」ではあるでしょうが。

それにしても随分思い切った変更をしたものですが、
数字がよくなかったドラマのキャストを変えずの続編ですから、設定面をいじるのも当然かも知れません。
それと、前期のままだと部署の人数・男女比から展開まで『9係』と似すぎてしまうという面もあるでしょう。

ともかく明日スタート。
上にも書いたようにシリーズとしてはチグハグ感があったのですが、
単回で観れば魅力もあるドラマでした。
注目しましょう。

Old Fashioned Club  月野景史

2016年7月 9日 (土)

【ドラマ】波瑠 松嶋菜々子 桐谷美玲/2016年夏 不振のフジで火中の栗を拾うヒロイン達

不振がいわれるフジテレビですが、この7月期はドラマでは
波瑠さん、松嶋菜々子さん、桐谷美玲さんら人気女優を主人公に並べ、勝負に出ています。

これ、失礼だけど女優さんからすれば、敢えて火中の栗を拾いに言っているようにも思えます。
しかし、主役のキャスティングは遅くとも年初頃には決まっているのでしょう。
フジテレビ不振と言っても、ことドラマに関しては各局全般に低迷する中、
特にフジだけが悪いということもありませんでした、昨年までは。
ここまでの状態は予想できなかったのかも知れません。

今年になってからのフジのドラマは大看板の月9が2期連続視聴率二桁割れ。
それを含めてゴールデン・プライムタイムのドラマ計8本がすべて一桁という惨状です。
女優さん側からしても、まさかこんなことに・・・という面もあるでしょうが、
さて挽回はあるのか?


木曜劇場『営業部長 吉良奈津子』
7月21日 22時スタート
主演 松嶋菜々子

http://www.fujitv.co.jp/kiranatsuko/index.html

近年寡作とはいえ、高視聴率女優として別格の強さを誇る松嶋菜々子さん3年ぶりの連続ドラマ主演。
産後に仕事復帰した女性の奮闘物語だそうです。

「女性の社会進出、産後復帰、そして家庭と仕事両立など、今の時代を生きる等身大の女性」
「たくさんの方に共感していただけるような作品にしていきたい」と松嶋さん。
だそうなのですが、雇ったベビーシッターのせいで家庭崩壊の危機に陥るという、
ある意味松嶋さんのドラマらしいホラー・サスペンスフルな展開もあるようで、
「等身大」「共感」とそぐわないチグハグ感を早くも感じてしまいます。
不安一杯・・・。どうなりますか?


『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』
7月12日 21時スタート
主演 波瑠

http://www.ktv.jp/on/index.html

NHK朝ドラ『朝が来た』で国民的ヒロインとなった波瑠さんの民放連続ドラマ初主演作。
彼女は『朝が来た』の後、間を置かず4月期は嵐の大野智さん主演『世界一難しい恋』のヒロインを務め、
本作で7月から初主演となりました。まさに出ずっぱり。この間に舞台もやっていたようです。

異常犯罪捜査官・・・。
某ドラマ系ブログの方などはこの企画そのものを酷評していますが、私は密かに期待しています。

波留さんがヒロイン格で検視官を演じた2014年の小栗旬さん主演ドラマ『BORDER』が大変印象に残っているからです。
このドラマも異常犯罪を扱う事が多く、独特の暗いトーンで描かれる中、波瑠さんが演じた比嘉ミカはひたすらクールですが、
特殊な事情を抱える小栗さんと向き合おうとする役でした。
波瑠さんの出世作だと思っています。

それもあって、波瑠さんには少しサスペンス色の強い警察ドラマでの主演を期待していたので、
まさに願ったり適ったりなのですが・・・。
大変失礼ながら、『BORDER』と同じテレビ朝日でやってほしかったとも思います。
期待と不安、今のところそんな感じです。


『好きな人がいること』
7月11日21時スタート
主演 桐谷美玲

http://www.fujitv.co.jp/sukinahitogairukoto/index.html

問題の“月9”は桐谷さん主演。
海辺で過ごすヒロインとイケメン男性達の夏・・・
というと『ビーチボーイズ』(1997年)を思い出しますが、さて今の時代でどの層に受けるのか。
キャストは今どきのゴールデンタイムには珍しくほぼ20代オンリーで清々しいくらいですが、
ターゲットも同世代なのか、それとももっと上なのか、難しいところです。

それと菜々緒さんも出るのですね。
昨年は『サイレーン』などの悪女役で話題を呼びましたが、今回は同性からも憧れられる非悪女とのこと。
それもまた楽しみですが、また脇役?とも感じます。
そろそろヒロインをやってもいいようにも思えますが。

ともかく、福山雅治さんの『ラヴソング』がまさかの月9史上最低視聴率を記録した直後なので、
プレッシャーがきついのか、気楽なのかは微妙ですが、ワースト記録の更新は避けたいでしょう。

松嶋さん以外はスタート間近、注目です。

Old Fashioned Club  月野景史

2016年7月 8日 (金)

アクセス220万件

本日2016年7月8日で当ブログの通算アクセスが220万件を超えました。
更新は鈍り気味ですが、おかげさまで安定したアクセスがあります。
最近ではテレビ放送のおかげで、アマゾンの猿人モノスに関わる記事へのアクセスが伸びました。

Old Fashioned Club  月野景史

2016年7月 6日 (水)

【相棒】米沢守(六角精児)の後任鑑識候補に奥田恵梨華/初の『相棒』&『科捜研』両方の本格レギュラー誕生か?

昨日のこのブログでも既報のように、
ドラマ『相棒』シリーズ名物キャラ鑑識課員・米沢守役の六角精児さんが降板を公表、
テレビ朝日側も次シーズンにはレギュラー出演しない事を認めました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-4dc4.html

これを受けて、ネットでは米沢の後任役に話題が集まりつつあり、
候補として女優の奥田恵梨華さんの名が挙がっています。
といっても、既に登場済のキャラで、米沢の後任になれそうなのは、
米沢と同じ班の鑑識課員として2度出演している早乙女美穂役の奥田さんしか考えられません。
つまり、根拠を持って名前をあげられる候補は現時点で彼女しかいないのです。
ただ、奥田さんがそれに相応しいキャリアを持っているのも事実です。


鑑識課員・早乙女美穂
奥田恵梨華さんが『相棒』で演じた早乙女美穂は米沢の同僚である警視庁鑑識課員。

早乙女は米沢主役のスビンオフ映画『相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿』(2008年)に初登場。
7年後の2015年1月14日、『相棒season13』第11話「米沢守、最後の挨拶」に再登場しました。

021
「米沢守、最後の挨拶」の早乙女美穂(前列中央)
(しかしこういう写真を見ると、どうしてもその右の甲斐享(成宮寛貴)が気になってしまいます。
「ダークナイト」の放送はこれから僅か二ヶ月後です。)


早乙女は米沢の弟子を自認する有能な鑑識課員であり、その設定からすれば後任として申し分ありません。

そして、テレ朝警察ドラマファンなら先刻ご承知でしょうが、
彼女には頼もしいキャリアがあります。

元“科捜研の女”
奥田恵梨華さんは『相棒』と並ぶテレビ朝日・東映制作の長寿警察ドラマ『科捜研の女』に
京都府警科学捜査研究所データ解析担当の研究員吉崎泰乃として2010年7月から2013年10月まで
3年間レギュラー出演しており、科学捜査担当役での実績があるのです。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2016/10/post-fe79.html


Photo_2
『科捜研の女』卒業時の奥田さん

この奏乃役も好評で、今でも再登場を望む声もあります。
奥田さんは降板の翌2014年に出産していますが、それが降板の理由だったかはわかりません。
同じ京都府警内のサイバー犯罪対策課への異動が理由の降板だったので、
いつ再登場してもいいのですが、今のところ実現しておらず、先に7年ぶりの『相棒』再登場となったのです。


さて、ここまで見た限り、奥田さんは資格充分にも思えますが、実はそう簡単にはいきません。
『相棒』で米沢守が担ってきたのは単なる科学捜査担当としての鑑識課員ではないからです。
捜査権を持たない窓際部署である特命係に対して、
庁内のあらゆる圧力にも屈せず、リスクを抱えて協力してきた、それが米沢です。
その役割を担えるかというと、早乙女はそういうキャラではなさそうですし、
リスクを抱えてそうする理由もありません。
2度目の登場では特命に協力して独断と思しき捜査もやっていましたが、それは米沢の為でした。
こう考えてしまうと、奥田さん後任の可能性は必ずしも高くはないように思います。

しかし、これについては、レギュラー鑑識課員としての後任は奥田さんで、
プラスアルファの協力者としての面は、角田課長ら他のメンツ、もしくは別の新キャラに分担する可能性もあります。
そもそも誰を持ってこようとも、鑑識課員に今までの米沢の役回り全部を引き継がせるのは無理がありますし。

私は『科捜研』の吉崎奏乃も好きでしたし、奥田さんに『相棒』に出てほしいとも思います。
もし実現すれば、『相棒』と『科捜研の女』に本格レギュラーとして出演すめ初の俳優という事になります。


Old Fashioned Club  月野景史

2016年7月 5日 (火)

【相棒】鑑識・米沢守はやはり降板していた/六角精児がライブで明言 テレビ朝日も認める

『相棒』に鑑識課員・米沢守役で出演してきた六角精児さんが
6月24日に行われた自らのライブで『相棒』降板を公表したそうです。
http://www.jprime.jp/entertainment/man_talent/29034


これを受けて、テレビ朝日も社長会見の席で毎回レギュラーからの降板を認めた上で、
完全な卒業ではなく、2017年2月公開の映画第4作『相棒-劇場版Ⅳ』には出演する事などを明らかにしました。
つまり、今後は完全なレギュラーではなくなるが、『相棒』世界に一応籍は残し、時々顔を見せる、
二代目相棒・神戸尊(及川光博)と同じようなポジションになるという事でしょう。
http://www.daily.co.jp/gossip/2016/07/05/0009255021.shtml


142002_2
『相棒season14』最終話「ラストケース」より。杉下右京(水谷豊)と米沢 最後の晩餐(?)

米沢守は、国民的長寿ドラマ『相棒』を支える個性的な脇役の中でも最重要キャラです。
六角さんは2000年に土曜ワイド劇場枠で放送された『相棒』第1作に、米沢とは別役の監察医として登場。
殺人現場で検視を行っているので、米沢と勘違いしそうな役ですが、右京にはぞんざいな物言いをしていました。
そして、翌年の土曜ワイド第2作に鑑識課員・米沢として登場するのです。

劇中では、鑑識課員の枠を超えて、歴代の特命コンビに情報を提供し、捜査を支援してきました。
彼の協力なしには、特命コンビは多くの事件を解決できなかったでしょう。
仕事には生真面目、飄々とした趣味人でもあり、時に激情するユニークなキャラクターは人気がありました。
2009年にはスピンオフで米沢主役の映画が制作されたほどです。


本人が自分のライフで降板報告
そもそも『相棒』は3月にseason14が終了して、10月から15がスタート予定、現在はいわば“オフ”の真っただ中です。
その時期に演者本人が、『相棒』とは無関係の自身のライブで降板発表とはどういうことなのか?
しかも、「降板することになりました」ではなく、「実は既に降板しているのですよ」というのですから、珍しい形です。

とはいっても、私はこの「米沢は既に降板している」こと自体は特に意外とは感じませんでした。


前シーズン最終話で明らかに降板だった
この件については、今年3月に放送されたシーズン14の最終回「ラストケース」についてのブログで書いています。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2016/03/14sp-453a.html

米沢は最終回ひとつ前までは普通に鑑識課員でしたが、
最終話では既に長年勤めた鑑識を離れており、警察学校の教官になるべく研修中でした。
4月からは教官になることを本人が語っています。
そして、この異動は本人の意志による事も明示されていました。

また、米沢は「数年後には現場に戻ってきたい。」とも言っていました。
逆に言えば、数年間は戻ってこないということです。
半年後にスタートのseason15には間に合いません。

つまり、別に今更六角さんが公表しなくても、この14最終話の時点で鑑識・米沢は明らかに卒業・退場だったのです。
警察組織に残るのだから、再登場はあり得るでしょうが、
この最終話を素直に観れば、鑑識課員として今までのような毎回のレギュラーでなくなる事は間違いありませんでした。


ところが、この米沢の退場について番組公式サイト・SNS等は一切ふれませんでした。
それもあって、ネットでは米沢の退場はないという希望的観測も多くみられました。
なんだかんだあって、結局シーズン15では鑑識に戻ってくるのだろうという見方が多かったです。
しかし、長年のレギュラーキャストが将来のビジョンをあれだけ明確に語って退場して、
それなのに、15が始まったら鑑識に戻ってきた・・・なんて普通はあり得ません。
ただ、『相棒』ならその予想を裏切る展開もないとは言い切れない・・・か?

ですが、米沢の場合はもうないでしょう。
既に一度、今回とは逆のパターンですが、やめるのかと思わせておいてやめない、
悪い言い方をすれば「やめるやめる詐欺」のようなことがありました。

2015年1月14日放送 『相棒season13』 第11話「米沢守、最後の挨拶」
01_2

このタイトルですから、米沢は退場するのかと思った人も多かったのです。
この回について書いた当ブログには多くのアクセスがありました。
【相棒13】1月14日放送第11話「米沢守、最後の挨拶」?/鑑識の米沢(六角精児)が降板???
【相棒13】 米沢守は死せず、やめず/第11話「「米沢守、最後の挨拶」

それから1年ちょっとしか経ってない時期の放送でしたし、さすがに二度目はないでしょう。


降板の理由は?
ライブで語られたという降板理由は「新たなことをやりたかった。」
つまり、仕事の幅を広げたい六角さん自身の希望による降板ということです。

至極当然に思えます。六角精児さんは今や売れっ子の俳優です。
他の仕事を増やす為には、年2クールの『相棒』の毎回レギュラーは負担が大きいでしょう。
特に、事件現場でのロケの多い捜査一課や鑑識課の警官役は、
実際にテレビ画面に映る印象以上に、時間的拘束が長いかと思います。
三浦刑事役の大谷亮介さんの降板も同様の理由だったのでしょう。

六角さんも16年務めて、良い時期の卒業だったのではないかと思っています。


制作側への疑問
この件について不信があるとすれば、制作サイドのテレビ朝日・東映の態度です。
そもそも米沢はスピンオフで主演映画が作られたほどの人気キャラです。

Photo
映画『相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿』(2009年)

その米沢のファイナルエピソードとなれば、事前告知すればもっと高い視聴率が獲れたでしょう。
ただ、これをやってしまうと、主役である四代目相棒冠城亘(反町隆史)が目立たなくなる恐れがありました。
最終話の時点で米沢は鑑識を離れていたのだから、そのひとつ前に鑑識課員としてのラストエピソードを描くのがベストでした。

しかし、そうでなくても、最終回終了後に米沢退場について、番組側が公式サイト等できちんとコメントを出すべきでした。
「鑑識・米沢は卒業ですが、警察官として相棒世界には残るので、また登場してくれると思います」とか。

ライブでの六角さんの発言は、
新たなスタートを切ったつもりなのにそれを明らかに出来ないもどかしさから、
集まったコアなファンに心境を吐露したかのようにも思えます。

テレビ朝日側は10月までこの件を明らかにしないつもりだったようですが、その合理的な理由がわかりません。
どうも最近の『相棒』は、ファンの予想を裏切るようなことをしようとの制作側の意図を強く感じ、
今回のこともその一環のように思え、感心しません。
もちろんミステリドラマなので、ミステリとしての意外なストーリー展開は歓迎ですが、
キャストに関する事などは、国民的長寿ドラマらしいやり方があると思います。
いたずらに視聴者や出演者までも翻弄するようなやり方かいいとは思えません。
season13最終話「ダークナイト」での衝撃の展開の後、season14は明らかに視聴率を落とした事を、
もう少し重く受け止めた方がいいように思います。

Old Fashioned Club  月野景史


以下、ネットニュースから引用
☆☆☆
六角精児、誕生日ライブで『相棒』からの降板を突如発表
2016年07月05日(火) 11時00分
〈週刊女性2016年7月19日号〉
s-rokkaku0719

たびたび“相棒”が代わる『相棒』シリーズ(テレビ朝日系)で初回から最新のシーズン14まで鑑識課の課員・米沢守役で出演している六角精児。水谷豊が演じる杉下右京の捜査を助け、シリーズを通してみれば寺脇康文、及川光博、成宮寛貴、反町隆史といった歴代の“相棒”以上の相棒といえる存在だった。

「16年もやってきて、新たなことをやりたかった。それを水谷さんも応援してくれたんです

落ち着いた口調でそう話した六角。なんと『相棒』を降板するという。

「六角さんが演じる米沢は、最新のシーズン14の最終回で、突如、警察学校の教官に就任しました。劇中では、杉下右京との会話の中で“数年後にはまた現場に戻ってきたい”と話していましたが、最終回のサブタイトルが『ラストケース』だったこともあり、六角さんが降板するのではないか、というウワサが飛び交いました」(テレビ誌ライター)

憶測はあったが、テレビ朝日からの正式な発表はない中、6月24日に東京・下北沢のライブハウスで彼の誕生日ライブが行われた。

「彼は『六角精児バンド』というグループを友人と結成していて、定期的に音楽ライブを行っているんです。この日はちょうど自分の誕生日と重なったこともあり、バースデーライブとして開催したのでしょう」(芸能プロ関係者)

‘96年に仲間と組んで結成された。
「バンドは'14年にアルバムもリリースしています。六角さんはボーカルとギターを担当。ちなみに俳優の相島一之さんもブルースハープ担当でときどき、参加しています」(音楽ライター)

そんな自身の誕生日を祝うライブの途中、演奏が一段落すると、彼は静かにこう語りだした。
「実は、このたび長らく出演させていただいていた『相棒』にひと区切りをつけることになりまして……」
突然の告白に、場内も静まり返る。そして、ここから冒頭のセリフにつながったのだ。ただ、終始しんみりとしていたわけではない。
「よ~く考えてみると、定期収入ってのはすごく大事だから、辞めないほうがよかったかなって今になって少し思ったりもするんですけどね」
ライブの終盤には、そうハニカミながら話すと、場内からも笑い声が漏れた。

六角の降板について、テレビ朝日に問い合わせてみた。
「シーズン14の最終回で、警察学校の教官になっているので、これまでのように直接事件にかかわる鑑識という立場での登場はなくなりますが、米沢守というキャラクター自体は、立場を変えて引き続き『相棒』ワールドに存在しているので……。今後、登場するかしないかは、10月から始まる新シリーズを見ていただければと思います」

あくまで「降板」という言葉は使わなかったが、出番はどうもなさそうだ。誕生日ライブで発表したこと自体については、未確認だった模様。
「シーズンオフまで、役者さんの活動を追っているわけではないので……」(テレビ朝日宣伝部)

六角の所属事務所に発言の真意について問い合わせるも、期日までに返答はなかった
★★★

以下はデイリースポーツニュースより
☆☆☆
テレ朝、六角精児「相棒」完全降板を否定 レギュラーは卒業も来年映画には出演

テレビ朝日が5日、同局の人気刑事ドラマ「相棒」に鑑識課の米沢守として出演していた俳優、六角精児(54)が今年10月に始まるシーズン15ではレギュラー出演しないと定例社長会見で発表した。ただし、今後一切出演しなくなるわけではなく、来年公開予定の劇場版に出演していることも明かされた。

六角は作品中では鑑識課の米沢守として証拠調べの面で主人公の杉下右京らをサポートする重要な役どころを演じていた。シーズン14の最終回で警察学校の教官となり、鑑識を離れてしまった。シリーズを通じて出演時間が多く、2009年にはスピンオフ映画「鑑識・米沢守の事件簿」が公開された人気キャラクターのため、今後について注目されていた。また、5日発売の「週刊女性」が、六角が自身のライブで「相棒」からの降板を発表したと伝えている。

これらを受けた質問に平城隆司常務は「レギュラーとして、今の形での出演はなくなるということです。今の役からは変わるということで。今後の相棒に一切出ないということではない」とレギュラー降板を認めつつ、完全に作品を離れることは否定した。

平城常務は六角本人の発言報道について、「毎週、あの役で出ることはなくなるということで、すでに(ストーリー上)警察学校に行っているということで」なされたものと解釈。今年10月からのシーズン15の出演は「今のような形では出ない」としつつも、来年公開予定の劇場版の出演は明言。「次の映画にも出演されていますし。撮影は(一部)終わっています」とした。

また、別の俳優が米沢役を演じる可能性については「六角さんは六角さんですから」(平城常務)と否定した。
★★★

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