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2016年7月12日 (火)

【ドラマ】『刑事7人』第2期スタート/チグハグだった第1期 今回は大幅異動で“別動捜査隊”結成!?

7月13日(水)21時よりテレビ朝日で『刑事7人』の第2シリーズがスタートします。
http://www.tv-asahi.co.jp/keiji7_02/

72

これはちょっと意外でした。

昨年の7月期に放送された第1期は、ドラマとして内容は悪くはなかったのですが、
シリーズとして見るとややチグハグな印象があり、数字もよくありませんでした。
魅力的な面もあるのに、惜しいドラマだと思っていました。
ですので、続編が作られるとは考えていなかったのです。

第1期の平均視聴率は9.6%。
テレビ朝日の水曜21時枠は伝統的な東映制作の刑事・警察ドラマ枠で、
現在は国民的長寿ドラマ『相棒』が10月から3月の2クール固定、
もう1枠を11シーズン目を終えた『警視庁捜査一課9係』が占めており、
貴重な残り1枠を一桁台に終わった『刑事7人』が再び確保できるとは思ってませんでした。


チグハグだった第1期。
http://www.tv-asahi.co.jp/keiji7/
では何がチグハグだったのか?
いくつか挙げてみます。

◆まずタイトル
『刑事7人』のタイトルで、
公式サイトトップで紹介されていた主要レギュラーは以下7人でした。

東山紀之
髙嶋政宏
片岡愛之助
鈴木浩介
倉科カナ
吉田鋼太郎
北大路欣也

しかし北大路さんは法医学者で警察官ではありません。
他の6人は全員警視庁捜査一課12係に所属する刑事。
どう理屈をつけても、「タイトルに偽りあり」は否定できません。


◆集団ドラマ?
タイトルからすると昔の『太陽にほえろ!』やよく似た名前の『七人の刑事』のような、
レギュラー刑事がほぼ同格で主人公のような集団ドラマ、群集劇をイメージします。
実際、豪華なメンバーが集められていましたし、
公式サイトには各キャラクターの詳細な紹介が記されていました。

しかし、始まってみるとほぼ東山さん単独主演のドラマでした。
特に高嶋さんなどは公式サイトに書き込まれた細かい人物設定の大半が無駄だったように思います。
また、愛之助さんは舞台の仕事等が重なった影響か、登場シーンは少なかったです。


◆捜査一課12係の位置づけは?
初回を観ると、6人が所属する警視庁捜査一課12係は
『相棒』の特命係さながらの窓際部署のように描かれてました。

公式サイトにも以下のように紹介されています。
『「どんなに手柄を挙げようとも、一度配属されたら二度と表舞台に
戻ることはできない“刑事の墓場”」、「札付き刑事たちの追い出し部屋」
と揶揄される「警視庁捜査一課12係」。』

ところが初回で強圧的な刑事部長をやり込め、
第2話以降、この設定はどこかへ行ってしまいます。
『警視庁捜査一課9係』と同じよう感じで、12係のメンツしか出てこなくなったので、
12係が警視庁の上層部や他部署からどう思われているのか、さっぱりわからなくなりました。


◆天樹悠(東山紀之)の過去
そして主人公です。
東山さん演ずる天樹悠は家族に関わる重い過去を抱えているようなのですが、
思わせぶりに伏線を張り散らかすばかりで、遂に明らかになりませんでした。

こんなこともあり、消化不良のまま、終わってしまった印象でした。


さて第2期はどうなるのか?
公式サイトを参考に、ちょっと展望してみます。

「タイトルに偽りあり」を是正
第2期は1期のレギュラー7人はそのまま続投し、
新たに刑事役で塚本高史さんが刑事役でレギュラー入りし、
公式サイトのトップ画像に他のメンバーと並んで掲載されています。
これでレギュラーの刑事役が7人となり、とりあえず「タイトルに偽りあり」是正されました。

といっても、トップ画像を見るとそういう印象ですが、
先にアップされているイントロダクションにはまだ塚本さんの事は載っておらず、
「刑事+医師 エキスパート7人」という苦しい理屈付けで掲載されていますが。
なにやら今回もチグハグ感が漂います。


12係のメンバーがバラバラに
そして、これまた意外な仕掛けをしてきました。
6人の12係のメンバーが異動で部署がバラバラになるというのです。

6人のうち、高嶋さん、鈴木さん、倉科さんは12係に残り、高嶋さんは係長に昇格。
係長だった吉田さんは総務課に移動で課長に、
愛之助さんは未来犯罪予測センターへ、
そして主演の東山さんは機動捜査隊に異動とのこと。
では新加入の塚本さんが東山さんと同じ部署かというと、さにあらず、
所轄の有明署勤務の刑事とのことです。

5つの部署に分かれた“刑事7人”!?
といっても、12係にだって当然補充の人員が入っているでしょうし、
主人公の移る機動捜査隊にだって多くの隊員がいる筈。
なにやらしっちゃかめっちゃかになりそうですが…。

もしかしたらスタート時はこの部署分けで、更なる変動を行うのかと邪推したのですが、
イントロダクションによると、この元同僚のレギュラーメンバーで
部署の枠を超えた「別動捜査隊」を結成して捜査にあたるようです。

『相棒』で稀に特命係、捜一、組対5課、鑑識がチームを組んで捜査に当たる事がありますが、
それに近いイメージでしょうか?

しかし、上で「タイトルに偽りあり」がとりあえず是正されたと書きましたが、
この異動だと“刑事”の肩書きでなくなる人が複数出るようにも思えます。
「警察官7人」ではあるでしょうが。

それにしても随分思い切った変更をしたものですが、
数字がよくなかったドラマのキャストを変えずの続編ですから、設定面をいじるのも当然かも知れません。
それと、前期のままだと部署の人数・男女比から展開まで『9係』と似すぎてしまうという面もあるでしょう。

ともかく明日スタート。
上にも書いたようにシリーズとしてはチグハグ感があったのですが、
単回で観れば魅力もあるドラマでした。
注目しましょう。

Old Fashioned Club  月野景史

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