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2016年6月10日 (金)

【未確認動物】6/12『NHKスペシャル』で放送/アマゾンの猿人モノス超入門

6月12日(日)放送の『NHKスペシャル』で。
南米アマゾンの伝説の猿人モノスの特集が放送されます。

NHKスペシャル 「大アマゾン 最後の秘境」
第3集 緑の魔境に幻のサルを追う

2016年6月12日(日)放送

公式サイトより http://www.nhk.or.jp/special/amazon/series3/about/
「アマゾンの鬱蒼としたジャングルは正に魔界。未だ新種の発見が相次ぎ、魑魅魍魎(ちみもうりょう)の伝説も数多く語り継がれている。こうした怪物伝説の中でも、特に注目されるのが「巨大ザル」の存在だ。
体長1メートルを超えるサルは南米にはいないとされる中で、今もアマゾンのあちこちで、大型のサルの目撃例が後を絶たない。約100年前に撮影された類人猿のような姿をしたサルは「モノス」と呼ばれ、その正体をめぐって、今も多くの注目を浴びている。取材班はその「伝説」を追い、人跡未踏のジャングルの奥深くへと分け入る。
驚くほど豊かなアマゾンの生態系と、謎に満ちたサルたちの映像で織りなすエキサイティングな冒険活劇。」


Loys_ape_001

モノスはネッシー、雪男、日本のツチノコなどと共に、
未確認動物、いわゆる「UMA」の古典的有名スターの1人です。

しかし、その信憑性は、元々高いとされてはいませんでした。
それなのに、NHKも時々ユニークなことをやってくれます。どんな番組になるのでしょう?
そして、何か発見があるのでしょうか?


実は5年前の2011年8月16日にフジテレビ系で放送された
カスペ『中居正広の世界はスゲェ~ココまで調べましたSP』でモノスが取り上げられ、
その際にモノスの入門編をこのブログに記しました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/sp-1633.html

このページ当時かなりのアクセスがあり、現在も安定した人気があるのですが、
今回の『NHKスペシャル』のせいか、数字が急伸しています。
こういう機会ですので、今回はモノス入門編を一部加筆・修正して再録します。


◆南米の猿人モノス超入門
未確認動物(UMAなどともいわれますが)といえば、
イギリスのスコットランドにあるネス湖の怪物ネッシー、ヒマラヤの雪男・イエティなどが代表的です。

モノスもまた、日本でも古くからそれなりに知られた未確認動物のひとつです。
分類すれば雪男と同じ猿人系ということになります。

ただ、「モノス」という名は、少なくとも日本ではそれほど古くからは使われてないかも知れません。
「mono」はスペイン語で猿のことです。
日本では発見者のFrancois De Loys(フランソワ・ド・ロワ、またはロイ、ロイス)
にちなんで、「ロワの猿人」「ロイの怪物」などと呼ばれてきました。
どちらかといえば英語読みの「ロイ」「ロイス」が使われることが多かったかと思います。
私は「ロイ」がなじみがあるので、一応これを使います。

なぜモノスが知られているかといえば、やはり古くから書籍等でも紹介されてきた写真が印象的だからでしょう。
死骸を座らせて写したものとされますが、生きているようですね。
この写真だけが知られていて、モノスに関わるエピソードはそれほど知られてないかも知れません。

さて、UMA関係で信憑性の高いものなどはそもそもないのですが、
実は、このモノスはその中でも信憑性の低いものとされてきました。


「ロイの怪物」の伝説
1920年、地質学者のフランソワ・ド・ロイは南米ベネズエラのジャングルで油田開発の為の調査をしていた。
その調査隊を二頭の猿人が襲った、ロイ達は銃で応戦し一頭を射殺、もう一頭はジャングルに逃げた。
射殺された猿人は身長150cmほどの見たこともない生物。死骸を座らせて写真を撮影した。

その後、1929年にロイの知人とされる人類学者ジョージ・モンタンドンがこの猿人に学名を付けたり、
1957年に二人のイギリス人ハンターが目撃したりとありましたが、
関連エピソードといえるのはこれくらいです。


正体はクモザルか?
このロイの猿人の正体は、実はただのクモザルだろうというのが一般的です。
クモザルは最大でも70cmほどの大きさ。
つまり、ただのクモザルを写して「150cmの巨大な猿に襲われた」という話を捏造したのであろうという見解ですね。

もちろん、それが事実かどうかもわかりませんが、一般的な見方です。
そしてロイについても、怪しげな人物というのが通説になっていました。

クモザルには尻尾があります。
ロイが見た怪物には尾がなかったといいます。
日本語ではひとまとめに「猿」と呼ばれることがおおいですが、
英語では「Monkey」(猿・サル)と、「Ape」(類人猿)をしっかりと使い分けます。
尾があればサル、なければ類人猿です。
ロイの猿人に本当に尾がなければクモザルでもありませんが、写真からは判断できません。


モノスの写真は下のように左右をトリミングして使われることが多かったと思います。

Loys_ape_002

本などに掲載する場合はこの方が見易いからでしょうが、
こうした方が大きさがわかり難い、少し大きく見える、という面もあったのかも知れません。


Mono Grande 南米の巨大猿の伝承
日本語版Wikipediaには「モノス」の項目があり、
英語版の「Mono Grande」(スペイン語で「大きな猿」の意)の項目にリンクされていますが、
この「Mono Grande」は1533年まで遡る南米の大猿の伝承についての項目です。

その中で、日本でいう「モノス」はその近代における目撃例のひとつとして、
「Loys' Ape」(ロイの類人猿)として紹介され、
「De Loys' Ape」という名で独立した項目もあり、リンクされています。

つまり、この地域の巨大猿の伝説は16世紀頃からあるということのようです。
ロイの猿人はその比較的新しい目撃例として位置づけられる、といった構図になります。
日本でいうはこの「De Loys' Ape」のことを「モノス」と呼んでしまっているので、
ちょっとややこしくなってしまっています。


Old Fashioned Club  月野景史

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