【芸能】『笑点』新メンバーは林家三平/知名度優先のテレビ局らしい選択
注目の日本テレビ『笑点』の大喜利新レギュラーが本日5月29日の生放送で
二代目林家三平さんと発表されました。
『笑点』には「若手大喜利」という登竜門的存在もありますが、
おそらくそこに出演歴のない三平さんの抜擢でした。
この起用について、ネットでは色々な憶測も出ています。
三平さんの実家の海老名家に対する配慮との声もありますが、それはどうでしょう。
むしろ、一般的認知度を優先したテレビ局らしい選択だと思います。
常識的に考えて新メンバーは50歳未満の落語家さんでしょう。
その中で、今回のように名前を呼ばれずに登場して、
視聴者の誰もが「ああ」とわかるような人は、まぁ三平さんしかいないでしょう。
ただ、そうでありながら、それほど可能性は高くないとも思っていました。
従来からのメンバーである林家たい平さんと同じ、林家こん平一門だからです。
元々、こん平さんは三平さんの父である初代三平さんの弟子でしたが、
1980年に初代が若くして亡くなったので、弟子の一番手であったこん平さんが一門を引き継いだのです。
既に入門していた先代の長男であるこぶ平さんはこん平さんの“預かり弟子”ということになりました。
たい平さんと三平さんは、こん平さんが一門を引き継いでからの入門です。
昔は同じ一門の兄弟弟子が並んでというのもありましたが、
今は協会すら4つに分裂している状態で、同じ一門から二人は避けるかと思ったのです。
(好楽さんと円楽さんも同じ一門の兄弟弟子といえばそうですが、
こちらは一門=協会とのようなものなので、ちょっと違います。)
今回は、落語界のバランス云々よりも、まずテレビとしての事情を優先したのでしょう。
当然といえば当然のことです。
10~15年前、実はこぶ平さんを入れたかったのでは?
前から思っていたのですが、日本テレビとしては21世紀を迎えたあたりの段階で
三平さんのお兄さんである林家こぶ平(現正蔵)さんを入れたかったのではないでしょうか?
当時の知名度は若手では断トツ、その時点での笑点メンバーより明らかに上だったと思います。
師匠であるこん平さんの後任としてが理想的だったでしょう。
ところが、そのこん平さんが病気の為に番組を休養してしまいます。
こぶ平さんを休養中の代理というわけにもいかず、その役はたい平さんが務めました。
そのままたい平さんは2006年に正式メンバーとなり、こぶ平さんの目はなくなりました。
それから10年を経て、弟の三平さんが新メンバーとして加わりました。
上述のように三平さんはおそらく若手大喜利にも出たことはなく、大喜利は未知数かと思います。
まずはこれからですね。
Old Fashioned Club 月野景史
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