【美術展』「フェルメールとレンブラント」展 森アーツギャラリー/オランダ絵画黄金期の逸品が来日
東京の六本木ヒルズ内にある森アーツセンターギャラリーで3月31日まて
「フェルメールとレンブラント 17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち」展が開催中です。
フェルメールとレンブラント 17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち
2016年1月14日(木)~3月31日(木)
森アーツセンターギャラリー
主催:TBS、朝日新聞社、森アーツセンター
http://www.tbs.co.jp/vermeer2016/
バロック絵画の時代
ルネサンスの後、17世紀の西洋絵画はバロックの時代を迎えます。
その時期を代表するオランダの画家であるヨハネス・フェルメールと、
レンブラント・ファン・レインの二人の名を冠した展覧会です。
バロック絵画は日本でも大変人気があります。
バロックを代表する画家といえば、創始者たるイタリアのカラヴァッジョ、
フランドルのルーベンス、スペインのベラスケス、
そしてオランダのレンブラントとフェルメール、まずこの5人の名が挙がるでしょう。
大袈裟でも誇大広告でもなく、この二人はバロック時代を代表する画家です。
オランダ絵画の展覧会
そして、タイトルには「17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち」とあります。
少なくとも日本で、おそらく世界的に見ても、
この二人は最も有名なオランダの画家ということになるでしょう。
この二人を擁した17世紀オランダ画壇はその黄金時代といわれています。
この時代はオランダという国自体が歴史上稀にみる発展の最中にありました。
スペイン支配からの独立戦争に伴い経済が急成長するとともに、
1602年に世界に先駆けて設立された株式会社、オランダ東インド会社の貿易網を通して
世界に名だたる強国、富裕国として発展していきます。
日本との交易が発展したのもこの時代でした。
鎖国化にあった江戸時代、西欧諸国の中で唯一通商関係にあったのが、オランダでした。
そしてオランダの17世紀はまた、新たな芸術文化が発展し、
絵画の分野においても多くの優れた画家を輩出し数多くの傑作が生まれた時代でした。
オランダでは絵画は一般市民が手に入るような大きさや価格でも出回っていました。
これはオランダ特有のことで、海外からの訪問者は一般の家庭にも多くの絵が飾られているのに驚いたといいます。
そのような時代に活躍した画家の中でも、
「光の画家」として知られるデルフト出身のヨハネス・フェルメール(1632-1675)、
アムステルダムで名声を手にし、独特な発想、技法と構図で人気を得た
レンブラント・ファン・レイン(1606-1669)の作品は、
400年近く時を経た今でも色褪せることなく、世界的に高い知名度を誇っています。
本展では、60点の作品を通して、オランダ黄金時代と当時活躍した画家たちが紹介されています。
この二人だけではなく、彼らと並ぶフランス・ハルス、ヤン・ステーン、ピーテル・デ・ホーホなど、
黄金時代を彩った様々な画家たちの作品が展示されています。
中でも、上に張ったポスターの掲載されている2点。
メトロポリタン美術館所像の傑作であるフェルメールの『水差しを持つ女』と
レンブラントの『ベローナ』は日本初公開作品となります。
3月末までの開催です。
お見逃しなく。
Old Fashioned Club 月野景史
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