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2016年3月19日 (土)

【美術展】「すばらしき大原美術館コレクション」国立新美術館/岡山の著名美術館の至宝を東京で鑑賞

東京六本木の国立新美術館で4月4日まで、
「はじまり、美の饗宴展 すばらしき大原美術館コレクション」が開催中です。

Photo

はじまり、美の饗宴展 すばらしき大原美術館コレクション
2016年1月20日(水)~2016年4月4日(月)
国立新美術館 企画展示室1E
主催:国立新美術館 公益財団法人大原美術館 NHKプロモーション

http://www.hajimari2016.jp


大原美術館とは
岡山県倉敷市にある美術館。
地方都市にある民間の美術館として、
特に西洋絵画のコレクションでは日本最大規模であり、
また最も著名な美術館でしょう。

本展はその大原コレクションを東京の新国立美術館に展示する催しです。
私もいつかは訪れたいと思っていた大原美術館。
こうして東京にいながらその作品を鑑賞できる貴重な機会となりました。

「大原美術館」聞いてピンとくる人ならば問題ないですが、
そうでないとタイトルが少し解り難いかも知れませんね。


大原美術館の歴史・概要
岡山の実業家であり、社会貢献や福祉の分野にも多大な足跡を残した大原孫三郎(1880-1943年)は、
西洋美術を紹介する日本初の本格的な美術館を、1930年に倉敷に創設しました。

開館の礎となったのは、同じく岡山県出身の画家である児島虎次郎(1881-1929年)が、
孫三郎の支援と理解を得てヨーロッパで収集した美術品の数々でした。
その後も大原美術館は、孫三郎の思想を引き継いでコレクションを拡充し、
日本を代表する美術館として多くの美術愛好家の心を捉え続けてきました。


西洋美術のみではなく
同館のコレクションは、西洋近代美術のほかにも、
日本近代洋画、民芸運動ゆかりの作家たちの作品、エジプトやオリエント、東洋の古代美術、
そして戦後美術から、いま第一線で活躍している現代美術家の作品まで、
きわめて多岐にわたります。

本展覧会には、そのすべての部門から選ばれた数々の逸品が一堂に会します。
約1世紀にわたって時代とともに歩んできた大原美術館の活動を、
珠玉の名品とともに紹介されています。


それでは、本展の看板作品を紹介します。


Photo_4
エル・グレコ 『受胎告知』 1590年-1603年頃

エル・グレコ(El Greco、1541年 - 1614年4月7日)は
ギリシアのクレタ島出身でスペインで活躍した画家。
「グレコ」とはイタリア語でギリシャ人のこと。
分類上はルネサンスとバロックの間、マニエリスム期に属する画家で、
西洋美術史上のビッグネームです。

この絵のテーマ「聖母マリアへの受胎告知」はレオナルド・ダ・ヴィンチをはじめ、
数々の画家たちが描いてきた、普遍のテーマです。

売りに出されていたパリの画廊で児島の目に留まり、孫三郎に打診して購入されました。
天使ガブリエルがマリアにキリストの受胎を告げる場面ですが、
説明的な要素をそぎ落とすことでドラマに焦点が当てられ、
また、この画家特有の燃えるような描写により、非常に劇的な表現となっています。
バロック時代の到来を思わせる要素もありますね。

Old Fashioned Club  月野景史

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