【科捜研の女】第6シリーズ第1話 榊伊知郎所長登場編/長寿ドラマへの起点
『科捜研の女』はテレビ朝日系各局の地上波・BSで連日のように再放送されていますが、
テレ朝地上波ではここのところ、第10シリーズ以降の作品に偏っている傾向が見られます。
もう少し、古い作品も放送してほしいものです。
そんな状況ですが、3月4日に第6シリーズ(『新・科捜研の女 2』)の初回スペシャルが放送されます。
第6シリーズ=新・科捜研の女2 (2005年7月~9月)のポスター
2005年7月14日放送
「誤射それとも殺人?それは18年前の夏の夜に起こった!京都〜信楽高原を結ぶ殺意の点と線」
この回のテレ朝地上波の放送は久しぶりだと思います。
これは榊伊知郎所長(マリコの父 小野武彦)の初登場エピソード。
視聴率が安定せず、大幅なキャストの交代、リニューアルを繰り返していてたこのシリーズが、
16年続く長寿ドラマとなるひとつの起点となった回です。
『科捜研』は『相棒』と違い、ごく一部しかDVD化されていません。
貴重な機会ですので、お見逃しなく。
『科捜研の女』の転換点
初期の『科捜研の女』は、ややエキセントリックに仕事に邁進する主人公榊マリコ(沢口靖子)の行動に
周囲が翻弄される傾向が強かったです。
それは言い換えれば、周囲、特に上司がどちらかといえばサラリーマンタイプのことなかれ主義で、
マリコのやり方との差異がはなはだしかったからということでもあります。
そこに、マリコの実父で科学者である榊伊知郎が所長に就任したことにより、
メンバーが一致協力して鑑定、事件解決に取り組む傾向が強まりました。
マリコ父娘、前シリーズから研究員として登場している日野和正(斉藤暁)、乾健児(泉政之)、
そして前シリーズでは刑事部の警察官であった土門美貴(土門刑事の妹 加藤貴子)が事務担当として科捜研に異動、
こうして揃ったこの5人の体制は第10シリーズの第1話まで続きます。
この間は視聴率も右肩上がりで、安定した長寿ドラマに育っていきます。
とはいえ、最初からすんなりといったわけではなく、伊知郎がマリコの職場に押しかけてきたような形でしたので、
このシリーズでは親子の間には不協和音もあり、その様子を他のメンバーも訝しげに見て、といったシーンもありました。
そのあたりも、見どころといえば、見どころです。
そして、この回は前所長宮前守(山崎一)の退場回でもあります。
この人こそ前述のサラリーマン上司の典型なのですが、愛すべきキャラでもありました。
キャストの交代がきちんと描かれたのも、これが最初と言っていいと思います。
Old Fashioned Club 月野景史
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