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2016年2月 8日 (月)

【漫画】『サザエさん』 幻の結婚回 「週刊朝日増刊」に掲載/幻の最終回でもあり

以前このブログで、新聞連載漫画としての『サザエさん』の超入門編を書きました。
主に連載初期、特にサザエさんの結婚と、磯野家の福岡→東京転居をテーマとしました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-d602.html

その中で、サザエさんの結婚については新聞に掲載されてはいるが、
単行本には収録されておらず、詳細は不明と書きました。

Photo

その幻の回が今年の朝日新聞社から昨年末に発行された
「週刊朝日臨時増刊号 サザエさん2016「サザエさん」生誕70年
長谷川町子美術館開館30周年 記念特別号」
に掲載されています。

貴重な資料ですので、引用させていただきます。


Photo_2
1947年5月8日付「夕刊フクニチ」掲載。

 

特にオチもなく、また新郎も登場しない、あっさりした話です。
これ以前に、新郎が登場する回があったのは判りませんが。
最後の口上を読むと、再開前提の休載ではなく、完全な最終回を想定していたようですね。

その意味では、“幻の結婚回”であると当時に、
“幻の最終回”ともいえます。

セリフがすべてカタカナ表記なのが特徴です。
どうもこの時代は、新聞掲載時はそうだったようです。


以前のブログでも記したように、
終戦を家族と共に福岡で迎えた長谷川町子さんは翌1946年4月、
福岡の地方紙「夕刊フクニチ」に4コマ漫画『サザエさん』の連載を開始しました。

しかし、一家は再上京を決意。
その準備もあり、『サザエさん』は同年8月に一旦終了します。僅か4ヶ月の連載でした。
町子さんの自伝的漫画『サザエさんうちあけ話』では、
このタイミングでサザエを結婚させたように書かれているのですが、これは誤りです。

同年暮れに東京に移った町子さんは翌1947年1月、
フクニチ紙上で『サザエさん』の連載を再開します。
この時も4ヶ月ほどで、同年5月に一旦終了。
このタイミングで書かれたのが、今回紹介した結婚エピソードでした。

この後、同年10月よりフクニチでの連載が再開されていますので、
この時からマスオとタラちゃんが登場したのでしょう。

Old Fashioned Club  月野景史

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