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2016年2月

2016年2月29日 (月)

【美術展】「バロン住友の美的生活」泉屋博古館分館/住友コレクションの逸品を堪能

東京六本木の泉屋博古館分館で5月8日まで、
『特別展「バロン住友の美的生活 美の夢は終わらない」第1部「バロン住友春翠―邸宅美術館の夢」』が開催中です。
開幕直前の2月25日に催された内覧会を訪れました。

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特別展「バロン住友の美的生活 美の夢は終わらない」
第1部「バロン住友春翠―邸宅美術館の夢」
会 期  2015年2月27日(土)~5月8日(日) 
      *青銅器コレクションは3月21日まで出展
会 場  泉屋博古館分館[東京](東京都港区六本木1-5-1)
問合せ  ハローダイヤル 03-5777-8600
休 館 日 月曜日(ただし3月21日は開館し、3月22日は休館します)
開館時間 10時-17時(入館は16時30分まで)
主  催  公益財団法人泉屋博古館 、日本経済新聞社
協 賛   住友グループ広報委員会、株式会社日建設計
協 力  住友史料館         
ホームページ:http://www.sen-oku.or.jp/tokyo/


住友コレクション 泉屋博古館 分館とは
東京の六本木・・・といっても、ヒルズなどからは少し離れた、六本木一丁目駅からすぐの立地。
住友家が蒐集した美術品を保存、展示する美術館です。

1936年、住友家15代当主春翠(しゅんすい)は神戸須磨に邸宅美術館と呼ぶにふさわしい本格的洋館を建て、
邸内にフランス印象派やアカデミー派の絵画、黒田清輝や浅井忠などの日本洋画家、
三代清風与平といった陶芸作家の作品を飾り、地元の住人や若い作家たちを招待しました。

一方で春翠は中国文人趣味にもとづく伝統的な中国文物も蒐集しています。
中でも青銅器は質・量とも類を見ない世界的なコレクションとして有名で、現在も高く評価されています。

泉屋博古館はこの貴重な青銅器と鏡鑑500点余りを保存公開するための財団法人として1960年に発足、
1970年には京都鹿ヶ谷の地に4室からなる青銅器と鏡鑑の展示室が完成しました。
住友家から数々の美術品の寄贈を受け、現在収蔵品は3000点以上を数えます。
収蔵品の増加に伴い、1986年に青銅器展示館の傍らに新展示室を増築。
そして、2002年には東京六本木に分館が開設されました。

つまり京都が本館、東京に分館という関係です。
東京ではオープンから14年ほど、比較的新しい美術館といえるでしょう。


バロン住友春翠
明治・大正時代に住友グループの基礎を築いた住友家15代当主。
実業家であると同時に、公私にわたり文化活動に力を注ぎ、多彩な美術品を収集しました。
本展は春翠生誕150年を迎えた記念として、その美術愛好の足跡を名品とともに振り返る展覧会で、2部構成で開催されます。

開催中の第1部は明治編
1903年(明治36年)、神戸の須磨海岸に洋館を築いた春翠は内外の洋画や近代工芸、更には中国文物までを邸内に飾りました。
この須磨の別邸は惜しくも大戦の戦災で焼失しましたが、本展では今に伝えられる彼の収集品とあわせ、
在りし日の須磨別邸の様子を模型により再現、青年期の春翠の美意識と文化貢献への志がしのびまれています。



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※本展は写真撮影禁止です。紹介した写真の撮影は内覧会において、主催者の許可を得て行っています。

展示作品は、いかにも明治の富豪の洋風邸宅をイメージさせる、モネや日本人画家達による洋画の数々、
そして、圧巻の青銅器コレクションが中心です。
この第一部の会期は5月8日までと、まだ先は長いですが、
青銅器コレクションは上述のように3月21日までとのことなので、是非お見逃しなく。

Old Fashioned Club  月野景史

2016年2月28日 (日)

【科捜研の女】と【新・科捜研の女】はどう違う?/答=5作目から「新」を付けて、9作目でまた外した

『相棒』より前の1999年にスタート、
現在、第15シリーズが放送中の『科捜研の女』。

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第1シリーズのポスター

『相棒』と違ってDVDはごく一部しかリリースされていませんが、
全国のテレビ朝日系地上波・BS各局で連日のように再放送されています。


ただ、ちょっとややこしいのは『科捜研の女』と『新・科捜研の女』があることです。
普通に考ええれば、どこかでリニューアルして「新」がついたのだと思いますが、
現在放送中の第15シリーズには「新」はついていません。

これはどういうことか?

実は、第5作で新をつけたのですが、第9作目で再び外してしまったのです。
ですので、順番に並べると以下のようになります。

科捜研の女 第1シリーズ (1999年)
科捜研の女 第2シリーズ (2000年)
科捜研の女 第3シリーズ (2001年)
科捜研の女 第4シリーズ (2002年)
新・科捜研の女1 (第5シリーズ) (2004年)
新・科捜研の女2 (第6シリーズ) (2005年)
新・科捜研の女3 (第7シリーズ) (2006年)
新・科捜研の女4 (第8シリーズ) (2008年)
科捜研の女 第9シリーズ (2009年)
科捜研の女 第10シリーズ (2010年)
科捜研の女 第11シリーズ (2011年 - 2012年)※2クール
科捜研の女 第12シリーズ (2013年)
科捜研の女 第13シリーズ (2013年 - 2014年)※2クール
科捜研の女 第14シリーズ (2014年)
科捜研の女 第15シリーズ (2015年 - 2016年)※2クール

ということです。

Wikipediaでは「新・」を無視して、ほぼ「第○シリーズ」で統一しています。
このブログでもそうしていますが、実際に再放送される映像はもちろんのこと、
新聞・雑誌やネットの番組欄でも、正式なタイトルである「新・」付きで表記されているのです。
ややこしいですね。


5作目で「新・」をつけた理由
『科捜研の女』は関連本等の資料に乏しく、このような疑問は推測していくしかありません。

5作目で「新・」をつけた理由。これは比較的わかり易いです。
視聴率低迷により、大幅なリニューアルを行ったからでしょう。

といっても、この頃までの『科捜研の女』は視聴率が安定せず、
第1作→第2作、第2作→第3作間でも、マリコ以外の研究員はすべて交代というリニューアルをやっています。
(研究員以外のレギュラーには留任者もいます)
第3作では視聴率が上がったので、第4作は小幅な入れ替えだったのですが、再び数字を落としました。
そこで、1年半後の第5作では、思い切ったリニューアルを断行し、『新・科捜研の女』となったのです。


9作目で「新・」を外した理由
以降第4作~第8作を「新・」付きで放送したのですが、第9作で外してしまいました。
つまり元に戻したわけですが、直前の8作目と9作目では主要キャストや設定等に変更はありません。
なんの変更もなしに新シリーズを迎えたのは、たぶん初めてのことだと思います。
視聴率も順調に伸びており、第8作、第9作とも最高視聴率を更新しています。

理屈でいえば、「新・」を外したということは、「新・」をつける以前に戻したとのだと考えられますが、
実際にはそんなことはまったくありません。
これは推測すれば、つまり「新・」をつけるのが邪魔くさくなった、という程度のニュアンスではないかと思います。

Old Fashioned Club  月野景史

2016年2月23日 (火)

【美術展】「レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の挑戦」近年公開された『糸巻きの聖母』が初来日/江戸東京美術館

東京両国の江戸東京博物館で4月10日まで、
「特別展 レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の挑戦」が開催中です。

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特別展 レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の挑戦
2016年1月16日(土)―4月10日(日)
江戸東京博物館 1階特別展示室

主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都江戸東京博物館、毎日新聞社、NHK、NHKプロモーション
特別協力:レオナルド・ダ・ヴィンチ理想博物館
http://www.davinci2016.jp/

数多い西洋美術の著名画家、芸術家の中でも、日本で最も有名なのは
『モナ・リザ」のレオナルド・ダ・ヴィンチでしょう。

レオナルド・ダ・ヴィンチ
( Leonardo da Vinci)1452年4月15日 - 1519年5月2日

ルネサンス絵画の巨匠、
そして、絵画・美術のみんらず、万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチ 
本展にはそのダ・ヴィンチのよる油彩画、本邦初公開となる『糸巻きの聖母』が来日・展示されているのです。


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『糸巻きの聖母』(または糸車の聖母) 1501年頃


しかし、レオナルドといえば、多くの手稿などは残っているものの、
絵画については超ビッグネームの『モナ・リザ』や『最後の晩餐』などを含め、
世界に10数点しか残っていないとされます。

そのうちの1点が来日したにしては、あまり騒がれてないですね。
失礼ながら、展覧会場も江戸東京博物館とは、ちょっと微妙です。
なぜ、国立西洋美術館、国立新美術館などではないのでしょう。

実はこの作品は長くスコットランドのバクルー公爵家の所像されており、
一般公開されたのはつい最近、2009年からなのです。
ですので、一般的にはまだあまり知られていないわけです。

この絵について、公式サイトに掲載されている
監修者のアレッサンドロ・ヴェッツォージ氏(レオナルド・ダ・ヴィンチ理想博物館館長)による説明を引用します。


☆☆☆
◆《糸巻きの聖母》の美術史的な価値
第一次ミラノ時代が終わり、第二次フィレンツェ時代に入ったレオナルド円熟期の作品です。《糸巻きの聖母》は、《岩窟の聖母》、《最後の晩餐》、《聖母子と聖アンナ》、《モナ・リザ》に並び、高く評価され模写されてきたレオナルド5大テーマの1つで、イタリアだけでなく、フランス、スペイン、ネーデルラントにも普及し、多くのバリエーションが現存しています。

◆作品の来歴
「糸巻きの聖母」という主題は、1501年に修道士ピエトロ・ダ・ノヴェッラーラがマントヴァ侯妃イザベッラ・デステに宛てた手紙の中で、レオナルドがフランス国王ルイ12世の外交官フロリモン・ロベルテのために取り組んでいた作品として言及されています。その手紙にある作品の描写と本作の構図が完全には一致しないため、研究者の中で議論が続いています。しかしながら、現在の研究では、背景は後世に加筆されたが、構図の中心である聖母子および前景の岩の描写は、レオナルド本人の手になるという意見が多数になっています。
今回、来日する《糸巻きの聖母》は、1752年にはフランスにあり、1756年に競売にかけられ、その後1771年にバクルー公爵家の所蔵になりました。その後は2009年にエディンバラのスコットランド・ナショナル・ギャラリーに寄託されるまで、ほとんど一般公開されていませんでした。

◆作品の意味
この作品の主役は、幼子イエスの持つ糸巻きです。幼子イエスは、ダイナミックな動きで糸巻きのほうに身体をひねり、糸巻きを手に取り、もう一方の手で上方を指しているので、糸巻きを十字架と解釈する考えもあります。しかし、私は、古代ローマの人間の運命を紡ぐ三女神(通称パルカ)に通じる「人間と世界の運命を織る」道具として描かれていると解釈しています。一方、聖母は、人類の救済だけでなく本人の犠牲を要求する過酷な運命に子どもが向かわないように、その身体を押さえています。そして右手は母なる大地のエネルギーを表しています。それらの手は、《岩窟の聖母》や《最後の晩餐》の登場人物の手の動き同様、目に見えない魂の動きを、絵画 の中のジェスチャーで表現しようとしたレオナルドの研究の成果と言えるでしょう。

◆作品の魅力
前景の岩は、レオナルドにしかなしえない高度な技術で描かれています。時間の経過とともに変化する地質学の研究成果が表現されており、科学者、自然の観察者としてのレオナルドを思い起こさせます。また、遠近法を応用した歪み像のような聖母の顔、幼子イエスの、斜めの軸を中心に回転しているかのような体の描写に卓越したものを感じます。
つまり画面前景の、作品にとって大切な要素である構図の中心部分はレオナルドの真筆です。ただし背景は、後世の加筆であることがわかっています。
★★★


つまり、背景等に後世の加筆があることは明らかだが、
聖母子や前景などの主要部分はレオナルドによるものと評価されているとのことです。
それならば、レオナルドの真筆作品と呼んで差し支えないでしょう。
やはり貴重な機会です。


本展にはこの作品以外にも、レオナルドの“万能の天才”ぶりを示す手稿や素描、
また、レオナルドがミラノ滞在期に、共同制作に携わったり、レオナルドの工房に入門した画家、
作品を実見して大きな影響を受け、その後ミラノの画壇を牽引したレオナルド派(レオナルデスキ)たち。
ルイーニ、ジャンピエトリーノなどの絵画約10点が日本で初めて紹介されています。

Old Fashioned Club  月野景史

2016年2月22日 (月)

【ダンス】 2016アジアオープン選手権 日本ダンサーフォトグラフ ラテン編

昨日のプログに引き続き、
2016年2月21日に日本武道館で開催された「アジアオープンダンス選手権」。
上位に進出した日本選手を写真で紹介します。
ラテンアメリカン部門編です。



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Old Fashioned Club  月野景史

2016年2月21日 (日)

【ダンス】 2016アジアオープン選手権 日本ダンサーフォトグラフ ボールルーム編

2016年2月21日に日本武道館で開催された「アジアオープンダンス選手権」には、
世界の本当のトップダンサーが集結しました。
そして日本人プロダンサーも今年は国内団体の枠を越え、昨年度の統一チャンピオンを含む
多くのトップダンサーが出場して熱戦を繰り広げました。

上位に進出した日本選手を写真で紹介します。
ボールルーム部門編です。


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Old Fashioned Club  月野景史

2016年2月20日 (土)

【美術展】「FACE展 2016‐損保ジャパン美術賞展」/今の日本の芸術家達による力作揃いの公募展

東京新宿の東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館では、本日2月20日から3月27日まで
「FACE展 2016 ‐損保ジャパン美術賞展」を開催中です。
開幕前日の19日に催された内覧会及び表彰式を訪問しました。
FACE展 2016 ‐損保ジャパン美術賞展

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【会期】 2016年2月20日(土)~3月27日(日)  【休館日】 月曜日 (ただし3月21日は開館、翌22日も開館)
【会場】 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
【開館時間】 午前10時-午後6時(入館は午後5時30分まで)
【観 覧 料】 一般600円、大高生400円、中学生以下無料 ※20名以上の団体は各100円引き
【主催】 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館、読売新聞社
【協賛】 損保ジャパン日本興亜
【webサイト】http://www.sjnk-museum.org/program/3559.html


FACE展とは何か?
損保ジャパン日本興亜美術財団の公益財団法人への移行を機に創設された展覧会。
財団設立以来35年に及ぶ作家支援活動の理念を継承しており、公募コンクール形式で行われています。

第4回目となる本展では「年齢・所属を問わず、真に力がある作品」を公募、
全国各地の幅広い年齢層の857名の新進作家たちからの応募がありました。
長時間にわたる作品本位の審査の末、六次「入選審査」と「賞審査」を経て、
国際的に通用する可能性を秘めた、入選作品71点(内受賞作品9点)が決定されました。
その入選作品が展示されるのが本展です。

まさに、現代の日本の新進画家、アーティスト達の展覧会。
創意とパワーと溢れた作品が並び、大いに見ごたえがありました。

私が気に入った作品からいくつか紹介しましょう。
どれを選ぼうか、悩ましく、また楽しいセレクションでした。

そして、本展では会期中の観覧者投票による「オーディエンス賞」の選出も行われます。
私はどの展覧会でも自分の好きな作品、マイベストを選ぶようにしていますが、
古典的絵画の展覧会と違い、作家に関する予備知識がない中でお気に入りを選ぶことは、
自分の芸術に対する嗜好を再発見する意味でも、おもしろい試みです。


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入賞作より。読売新聞社賞受賞 『Life-2015』
みずみずしいトマトに焦点を当て、ガラス越しの街景を背景に、
絞りを解放にして撮った写真のような構図。印象的です。


さて、以下は入選作(入賞作9点に選ばれなかった作品)から紹介します。


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展示室を進んでいて、目に飛び込んできた鮮やかな色彩の作品。
様々な、西洋古典絵画を暗示させるアイテムにも満ち溢れています。



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これは日本の現代の公園の風景を写真に写し取ったような絵ですが、
写真では出せない強い色合いが印象的。



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一番上で紹介した写真と同じく、トマトを中心とした現代的な作品。



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チャーリー・ブラウンとスヌーピーを中心に据えた、20世紀アメリカンなアート。


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これは、バロック絵画の作風で現代…というよりも、少し昔の日本家庭の食卓を描いたような絵。
タイトルは『最初の晩餐』。


以下、サブカルチャー色の強い少女達の絵を3点。


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上下2点は同じ絵を別アングルから撮っています。


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まだまだ良い絵がありましたが、とりあえずこのくらいで。
現代のアーティストによる美術作品というと、難解な抽象芸術、抽象絵画ばかりなのでは?
と思われるかも知れませんが、見てわかるように、決してそうではありません。

紹介した絵もバラエティに富んでいるとは思いますが、やはり私の好みなので、片寄りがあります。
実際はもっと色々なタイプの絵が出展されています。

それにしても、こうして選ぶと、自分の嗜好が明らかになります。

・色鮮やかな絵。
・レトロ感のある絵
・写真的感覚の絵
・艶気(エロス)を感じさせる絵

このあたりが私の好みの特徴でしょうか。
「レトロ感」とは、古典西洋絵画的テイストと、サブカルチャー的なものまで含めた両方の意でです。

その中でも本展での自分のベストは、上から1番目か2番目ですかね。
部分アップで再度紹介します。

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そして、現時点でオーディエンス賞(観覧者投票の第1位)を予想するとしたら、
タイプの違う力作揃いなので難しいですが、とりあえず1番目の作品『Life-2015』を挙げておきます。


最後に、入賞作から2点紹介します。


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『それでも僕は。』 優秀賞3組のうちの1点。
バロック絵画と現代日本アートの融合。



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本年のグランプリ作。『水仙』
希少な木版画です。


もちろん、タイプの違う力作もまだまだあります。いずれも迫力ある大画面で見応え充分。
入場料もリーズナブルですし、楽しい展覧会です。推奨します。

Old Fashioned Club  月野景史

2016年2月19日 (金)

【ドラマ】内藤剛志主演『警視庁捜査一課長』 4月から連ドラ化決定

テレビ朝日の土曜ワイド劇場枠で2時間ドラマとして放送されてきた
内藤剛志さん主演の「警視庁 捜査一課長」が2016年4月から連続ドラマ化されることが決定しました。
http://www.sanspo.com/geino/news/20160219/geo16021905030008-n1.html

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このブログでも、過去5回の放送で高視聴率を獲ってきたこのドラマの連ドラ化を予想していました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2015/10/post-4fd1.html

放送枠は、木曜20時の「木曜ミステリー」です。
現在は沢口靖子さん主演の『科捜研の女』第15シリーズを放映中で、その後番組になります。
内藤さんは『科捜研』にも京都府警捜査一課の土門薫刑事として出演しているので、連投です。

人気俳優として安定した活躍を続ける内藤剛志さんですが、連続ドラマの主演は多くはありません。
記事によると、2007年のNHK「新・はんなり菊太郎」以来9年ぶりとのこと。
これは本人も気合が入るでしょう。

現場主義の硬骨漢の警視庁捜査一課長・大岩純一は内藤さんにピッタリです。
ただ、『科捜研』の土門刑事によく似たキャラでもあります。
内藤さんは土門刑事を2004年の第5シリーズ以来、12年11シリーズ演じ続けてきました。
『一課長』を知らず、『科捜研』からの流れで観る視聴者は、土門が栄転したような錯覚をするかも知れません。


土曜ワイドから連ドラへ
土曜ワイド劇場から連続ドラマ化は、古くは『相棒』もそうでした。
2000年~2001年に3本放送された後、2002年から連ドラ化されたのです。

現在放送中の『スペシャリスト』もそうです。
こちらは京都を舞台に4本制作された後、今年の1月から舞台を東京に移して再スタートしました。

『一課長』も連ドラ化にあたっては、土ワイ時代のレギュラーキャストや設定がそのまま移行するのかが焦点となります。
ニュースを読む限り、大岩一課長の部下で主要キャストの斉藤由貴さん、金田明夫さんは続投のようです。
むしろ、大岩と土門のキャラが似ているので、内藤さんが『科捜研』の方を続けるのかが気になります。
まぁこれは、連ドラ『一課長』で高視聴率でシリーズ化されたらばの話ですが。
『科捜研』には内藤さんの上司役で出ている金田さんもそうですが。

そして、ヒロインの斉藤由貴さんといえば、沢口靖子さんと共に東宝の二枚看板の女優です。
内藤さんは連ドラでも、東宝二大女優を両手に花ということになりました。


京都舞台が定番の木曜ミステリーで連ドラ?
ちょっと意外だったのは、放送枠が木曜ミステリーであることです。

木曜ミステリーのドラマは東映京都撮影所で制作され、京都を舞台とするのが基本です。
1999年のスタート以来、ごく僅かな例外を除き、すべてそうでした。
しかし、「警視庁捜査一課長」は東京の警視庁が舞台で、当然東京で撮影されてきました。
今回の連ドラ化でも、そこを変えるとは思えません。
京都で撮影・京都が舞台の慣例を崩れることになります。

しかし、その理由も推測できます。
このブログにも書いたのですが、
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2015/07/post-8767.html
木曜ミステリーではかつて『科捜研』の他にも『京都迷宮案内』(橋爪功主演)、
『おみやさん』(渡瀬恒彦主演)、『京都地検の女』(名取裕子主演)と、
安定した人気シリーズを4本抱えていました。

しかし現在は『科捜研』以外の3作は休止状態で、色々と新作ドラマが放送されていますが、
特に一昨年以降、新作が軒並み6~7%台の低視聴率に喘いでいます。
大袈裟にいえば、枠存亡の危機といえるでしょう。

特に昨年の7月期は、かつての人気シリーズ『京都迷宮案内』の橋爪功さんと、
『京都地検の女』の名取裕子さんをW主演に迎えた『最強のふたり』を放送しましたが、
視聴率は7%台前半に終わり、新作については万策尽きたといったところでした。
東映京都制作という部分を変えても、まずは木曜ミステリー枠を残すことを優先したのでしょう。

『警視庁捜査一課長』は木曜ミステリーの命運も握ることになります。

Old Fashioned Club  月野景史


以下、サンケイスポーツサイトよりニュース記事を引用
http://www.sanspo.com/geino/news/20160219/geo16021905030008-n1.html
☆☆☆
“土ワイ”から昇格!内藤剛志主演「警視庁・捜査一課長」が連ドラ化
俳優、内藤剛志(60)主演のテレビ朝日系人気2時間ドラマ「警視庁・捜査一課長」が、4月から連続ドラマ化(木曜後8・0)されることが18日、分かった。

ヒラから這い上がってきた“叩き上げ”の刑事・大岩の活躍を描く作品で、2012年から土曜ワイド劇場枠で5作にわたって放送。好視聴率を受けて“昇格”が決まった。内藤の連ドラ主演は07年のNHK「新・はんなり菊太郎」以来9年ぶりとなる。

1995年~01年に「27クール続けて連続ドラマ出演」という日本記録を打ち立てるなど“連ドラの鉄人”の異名を持つ内藤は「僕自身、さまざまな“現場”を踏んできた“叩き上げ”。その集大成として大岩を演じたい」と意気込んだ。

現在、テレ朝系で放送中の「科捜研の女」(木曜後8・0)にも京都府警の熱血刑事・土門役で出演。木8の看板を引き継ぐ内藤は「科捜研-」で16年もタッグを組む主演の沢口靖子(50)から「京都府警から警視庁へ異動ですか!!」と捜査一課長への“出世”をお茶目に祝福されると「必ず、もう一回り大きくなって(科捜研に)戻ります」と約束した。

“土ワイ”からは「相棒」や「スペシャリスト」などが連ドラ化されており、内藤も大ヒット作を目指す!!
★★★

2016年2月16日 (火)

日テレドラマ『ヒガンバナ』『怪盗 山猫』『臨床犯罪学者 火村英生の推理』がコラボ

放送中の日本テレビの1月期3本のドラマ、いずれも警察、探偵、怪盗らが登場する捜査物系。
『ヒガンバナ』(毎週水曜、よる10:00)
『怪盗 山猫』(毎週土曜、よる9:00)
『臨床犯罪学者 火村英生の推理』(毎週日曜、よる10:30)
その主演クラスの俳優によるコラボレーションが今週実現します。
http://mdpr.jp/news/detail/1563033


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2月7日に行われて記者会見に登場した、コラボに参加する俳優陣、
左から『ヒガンバナ』の堀北真希さん、『山猫』の成宮寛貴さんと菜々緒さん、『火村』の斎藤工さんと窪田正孝さん

3作の主要キャスト。なかなか豪華な顔ぶれが揃いましたが、
このメンバーでのコラボとは、どのような形で実現するのでしょうか?
それは以下の通りです。

17日(水)の『ヒガンバナ』には、『火村』の火村英生(斎藤)&有栖川有栖(窪田)、
20日(土)の『怪盗山猫」』には、『ヒガンバナ』の来宮渚(堀北)が、
そして21日(日)の『臨床犯罪学者 火村英生の推理』には、『山猫』の勝村英男(成宮寛貴)&霧島さくら(菜々緒)が登場します。
3番組あるので、主要キャストが交互にではなく、順繰りにゲスト出演、カメオ出演していくのですね。

上の写真で気になるのは、他の人は劇中そのままのスタイルのようですが、菜々緒さんだけ違うように感じます。
『山猫』での菜々緒さんは女刑事なので、だいたいいつもパンツスーツ姿、髪もまとめて眼鏡をかけています。
ですが、この写真のは幼稚園の保母さんみたいです。
菜々緒さんが衣装を用意してくるのを忘れた?
いや、衣装ならば自分で持ってくるものでもないでしょう。
ということは、今回のコラボではこの格好で『火村』に出演するのでしょうか?
実は、初回での成宮さんとのデートシーンではカジュアルな装いで眼鏡もかけず、髪も下ろしていました。
今回も成宮さんとのペアでの出演なので、デートのシーンなのかも知れません。
それにしても、『火村』は京都が舞台なので、どういう設定にするのでしょう?


コラボは起爆剤となるか
この2016年1月期、連続ドラマは全般に不振です。
その中で、日テレの3作品はいずれも視聴率二桁、それも11%以上でスタートしましたが、
各ドラマとも第5話まで終わって、その後は必ずしも順調とはいえません。

『臨床犯罪学者 火村英生の推理』は初回こそ11.1%でしたが、その後9%台が続き、5話は8.8%まで落としました。
昨年7月期の同枠で平均11.6%を獲得した『デスノート』で主演だった窪田正孝さんを
脇役(ワトソンポジション)に配してのドラマにしては、寂しい状況といわざるを得ません。

11.1%でスタートした『ヒガンバナ』はなんとか二桁をキープして、最新回はギリギリ10%ちょうど。

深刻なのは『怪盗 山猫』で、初回14.3%と、今期の他のドラマとも、過去の同枠の作品と比べても
なかなかの好スタートを切ったにも関わらず、毎回着実に(?)数字を落とし、最新回は7.9%でした。
『山猫』についてはこのブログで初回放送の後に少し書きましたが、
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-e5ea.html
どうも私が心配した通りになっているようです。

それにしても、このようなコラボはあまり聞いたことがありませんね。
数字面でも良い効果があるといいのですが。


『山猫』だけ・・・?
ちょっと気になるのは、『ヒガンバナ』からは主演の堀北さん、
『火村』からも主役コンビの斎藤さんと窪田さんが出るのに、
『山猫』だけは主演の亀梨和也さんが出ません。
やはりジャニーズ事務所所属だと、このような企画には参加しないのでしょうか?
亀梨さん演じる山猫のキャラはエキセントリック過ぎて、他のドラマとのコラボは難しそうではありますが。

もちろん、成宮さんと菜々緒さんでも充分立派で、遜色はないと思います。
この二人については、以前のブログでダークナイトと橘カラの最凶ペアとして取り上げましたが、
『山猫』の勝村とさくらだと、お人好しのコメディリリーフコンビです。(今のところ)
しかも、さくらが一方的に勝村に恋焦がれている関係。
『火村』にどんな出演の仕方をするのでしょう。

Old Fashioned Club  月野景史

※追記
2月17日 コラボ第1弾、『ヒガンバナ』への火村(斉藤)&有栖川(窪田)の出演が終わりました。
ほんの一瞬、二人が病院の廊下を歩いて互いに一言ずつ交わすだけの僅か数秒の出演。
しかも、『ヒガンバナ』のキャストとの絡みはなし。すれ違いもせず。京都在住の二人がなせ東京にいたかも不明でした。
コラボというよりはエキストラでは?
これは、さすがにちょっと酷いですね。コラボ詐欺と言われても仕方ないでしょう。

2月20日 コラボ第2弾終了。『怪盗 山猫』への来宮(堀北)の出演。
冒頭近くで亀梨さんと堀北さんがすれ違い、かつて二人が共演した人気ドラマ『野ブタをプロデュース』に
引っ掛けたやりとりがありました。
一瞬ではありましたが、主役同士が絡んだので、『ヒガンバナ』と比べればだいぶ良いともいえます。

2月21日 コラボ第3弾、『臨床犯罪学者 火村英生の推理』への勝村(成宮)とさくら(菜々緒)の登場も終了。
二人は通行人としての登場で、 『火村』コンビの『ヒガンバナ』への登場と同じような感じ。
その時より若干長めでしたが。
なぜ京都に来ていたのかは不明でしたが、会話からするとプライベートなようで、菜々緒さんは上の写真と同じスタイルでした。
同じ場面に『火村』のレギュラーの山本美月さんが映り込んでいましたが、火村と有栖川とは入れ違いで絡みはなし。

色々難しいとは思いますが、やるのならもう少しちゃんとやれないものですかね。
視聴率でいうと、『ヒガンバナ』はダウン、『山猫』はアップ、『火村』もダウン。
一番ちゃんとコラボをやった『山猫』だけが上げるという順当な数字でした。結果的には。

2016年2月15日 (月)

【アニメ】『キングコング』(1967)/珍しい日米合作の連続TVアニメ

テレビアニメ版の『キングコング』。
1970年代前半、特に夏休みなどの昼間によく再放送されていました。

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当時は国産のアニメに加え、主にアメリカ製の輸入アニメも多く放送されていましたが、
この『キングコング』は子ども心にも、そのどちらとも区別がつかないような面がありました。
そう感じたのは正しかったようで、このアニメはアメリカのビデオクラフト社と日本の東映動画による日米合作だったのです。

アメリカでは1966年9月10日から1969年8月31日までABC放送にて放送。
日本では『001/7親指トム』とともに1967年4月5日 - 1967年10月4日にNET系で放送されました。
全26話。日本での放送時間は毎週水曜19:30 - 20:00。



♪ウッホー ウホウホ ウッホッホー
   ウッホー ウホウホ ウッホッホー
  大きな山をひとまたぎ キングコングがやってくる
   こわくなんかないんだよ キングコングはともだちさ

懐かしい主題歌。勇壮でワクワクするような名曲です。
作曲はこの時代のアニメソングの名曲を多く手掛けた小林亜星氏で、作詞も担当しています。
『キングコング』に続いて流れる『001/7親指トム』は、本放送時はセットで放映されていたようですが、
再放送でも観た記憶がありません。

このアニメは内容も不可解な点がありました。
『キングコング』のオリジナルは1933年のRKO制作のアメリカ映画ですが、
そこにまったくない設定が登場するのです。

一番大きいのは「ドクター・フー」というシリーズを通しての悪役の登場です。
コングを捕えて利用しようとする悪の科学者です。
連続アニメにするのに、このような悪役が必要なのは判ります。

問題はネーミングです。
日本ではあまり知名度は高くないですが、「ドクター・フー(Doctor Who)」といえば、
イギリスの有名なSFテレビドラマの主人公、ヒーローです。
なぜ、この名前をつけたのでしょう。
アメリカでもこの名前のままで放送されたようです。

実はこの設定はこのアニメだけのものではありません。
同じ1967年に東宝が制作・公開した『キングコングの逆襲』にも、この悪のドクター・フーが登場しています。
米国側の要請でリンクさせた、コラボ企画だったようです。

フーを演じたのは天本英世さん。『仮面ライダー』で死神博士を演じる5年ほど前のことです。
フーの子分の中には、『ウルトラマン』の主人公ハヤタ隊員役の黒部進さんの顔も見えます。
『ウルトラマン』の前の端役時代でしょうか?いえ、『ウルトラマン』放送終了直後です。
なんとも凄いキャスティングをしたものです。

それはともかく、このドラマのコングはボビー少年と共に戦う正義のヒーローとして描かれました。
もう一度観てみたいものです。

Old Fashioned Club  月野景史

2016年2月14日 (日)

【ドラマ】『警視庁捜査一課9係11』4月放送/10年間メンバーチェンジのない驚異のドラマ

何かと話題を集めながら放送中の『相棒season14』ですが、
実はもう今年4月からの後番組の制作が発表されています。
こちらはseason11を迎える『警視庁捜査一課9係』です。

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『科捜研の女』が1999年スタートで現在第15シリーズを放送中。
『相棒』は2000年に土曜ワイド劇場でスタートし、2002年より連続ドラマ化、
現在シーズン14が放送中。
『9係』は2006年スタート。この2作に次ぐ、テレビ朝日が誇る長寿ドラマです。

『9係』はふたりだけの特命係の『相棒』と違い、同じ部署の6人の刑事達が中心の、
昔から日本の刑事ドラマでは最もなじみの深い、集団ドラマ、群像ドラマのスタイルです。
そして、既に10年10シーズンが経過して、メインの9係のメンバー6人はまったく変更がありません。
これは、おそらくかつて例がないでしょう。

もちろん、昔の『太陽にほえろ!』や『西部警察』のように休みなく続くドラマと、
年1クール3カ月のドラマを同等に比較はできませんが、
それにしても10年経てば俳優も年を取ります。
これはなかなか凄いことです。

その9係のメンバーは以下の6人。
年齢はキャラクターではなく俳優さんの、今年2016年中に迎える年齢です。

加納倫太郎(渡瀬恒彦 72歳)
浅輪直樹(井ノ原快彦 (V6) 40歳)
小宮山志保(羽田美智子 48歳)
村瀬健吾(津田寛治 51歳)
青柳靖(吹越満 51歳)
矢沢英明(田口浩正 49歳)

これに加えて、やはり最初からのレギュラーで、加納の娘で浅輪の恋人でもある
石川倫子(中越典子 37歳)

そして、第4シリーズから加わった監察医
早瀬川真澄(原沙知絵 38歳)

この8人が、上に引用した公式サイトのトップ画像に登場している主要レギュラーということになります。
全員がフォーマルな装いのこのビジュアルはなかなか素敵ですが、
これは昨年のシーズン10の画像に11の告知を加えたもので、正式な11のビジュアルは後日掲載されるのでしょう。

スタートが2006年ですので、その時の年齢は今から10歳引けばいいのですが、
9係の刑事達では、一番若い井ノ原さんでも当時30歳。
大ベテランの渡瀬さんは当時既に62歳。
他の4人はほぼ同世代で当時アラフォー、開始当初から比較的平均年齢の高いドラマだったのです。
それなのに10年間変動なしとは凄いともいえますが、
元々キャリア・実績の豊富な役者が揃っていたから、安定して続いたと考えるべきかも知れません。

公式サイトを見る限り、とりあえずシーズン11も変わらずこのメンバーでスタートするようです。
そして今回はそれに、加納の従姉役で野際陽子さんが加わります。

今後の事を考えると、今年72歳になる渡瀬さんが気になるところではあるのですが、
今年の1月で80歳になった野際さんを新レギュラーに迎えたあたり、意欲的というかなんというか・・・。
お二人には年齢に負けず、大いに頑張っていただきたいところです。

Old Fashioned Club  月野景史

2016年2月13日 (土)

【ドラマ】『おみやさん』スペシャル終了/舞台・キャスト一新で別のドラマの感ありも、新コンビは好印象

※このブログは2016年2月放送の『おみやさんスペシャル』終了後に書いたものです。
2016年10月15日(土)に『おみやさんスペシャル2』が放送されます。
http://www.tv-asahi.co.jp/omiyasan2016/


テレビ朝日木曜ミステリー枠で放送されてきた『おみやさん』シリーズ。
2年ぶりの新作となった『土曜ワイド劇場「おみやさん」スペシャルが2月13日に放送されました。
http://www.tv-asahi.co.jp/omiyasan2016/

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舞台とキャストを大幅変更

このブログでも既報のように、今回主人公の鳥居勘三郎(渡瀬恒彦)は
活躍の舞台を、慣れ親しんだ京都府警鴨川東警察署の資料課から、
京都府警本部の捜査一課一係に隣接して新設された、刑事企画課資料係の係長に移し、
新相棒に一係の女性刑事神尾ちず(貫地谷しほり)を迎るという、かなりのリニューアルをしての新作です。

特に鴨川東署からの旅立ちの様子の描写もなく、冒頭で府警本部に初出勤してきたシーンが描かれました。
主役はおなじみの“おみやさん”こと鳥居とはいえ、長く主舞台が固定していたドラマですので、
舞台やキャストがこれだけ変わると、最初は何か別のドラマを観ているような気分でした。

ただ、当初は鳥居を奇異な目で見ていた神尾や一係の刑事達も、
係長を除き、すぐにある程度の信頼を寄せるようになり、後半は従来のスタイルでストーリーが進みました。
それにしても、鳥居が襲撃されたり、組関係の人間に身分を明かさず凄みをきかしたりと、
従来あまりなかったシーンも目立ちました。
渡瀬さんと貫地谷さんはNHKの朝ドラ『ちりとてちん』父娘役をやった間柄で、さすがに息は合ってていました。
新バディとして、コンビネーションには不安なしです。

物語はGHQの占領下と、70年安保に向けての、戦後日本二大激動期を絡めてのスケールの大きいものでしたが、
さすがにちょっと消化しきれてないようにも感じました。
ここまでのテーマとなると、安定したメンバーで臨んだ方がいいような気もしました。


旧シリーズからの続投キャスト
キャストは既報のように鳥居家の二代目家政婦すず(鷲尾真知子)は続投、
他になじみの割烹の板前福島重夫(野口貴史)は引き続き登場しました。

一方で、長年鴨川東署刑事課のメンバーとしてレギュラー出演してきた俳優のうち、
小野寺丈さんは別役の府警本部の鑑識課員として登場、
また白井滋郎さんはホテルの幹部社員として登場しました。
引き続き出演した二人以外の以前のレギュラーキャラについてはほとんど触れられることはなく、
その点はやはり少し寂しかったです。


連続ドラマとしての再開は?
さて、舞台もキャストも一新して、過去のことには触れずということで、
新体制での今後の継続を想定しているようにも思えます。
木曜ミステリーでの連ドラとして再開するならば、『科捜研の女』以外は不振が続く木ミスの救世主にならねばなりません。

視聴率は12.7%と発表されました
全体にドラマ視聴率が低迷する中、
また『おみやさん』も2014年のスペシャルが8.7%だったことを考えると、まずまず立派な数字でした。

渡瀬恒彦さんは4月から『警視庁捜査一課9係』が始まります。
その後の7月から・・・しかし、今年72歳になる渡瀬さんがこの連投をするでしょうか?
10月からとなると、ローテーション的には『科捜研の女』の次期シリーズとぶつかってしまいます。
『科捜研』は『相棒』のように必ず10月スタートと決まっているわけではないので、あり得なくはないのですが。

Old Fashioned Club  月野景史

2016年2月 8日 (月)

【漫画】『サザエさん』 幻の結婚回 「週刊朝日増刊」に掲載

以前このブログで、新聞連載漫画としての『サザエさん』の超入門編を書きました。
主に連載初期、特にサザエさんの結婚と、磯野家の福岡→東京転居をテーマとしました。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-d602.html

その中で、サザエさんの結婚については新聞に掲載されてはいるが、
単行本には収録されておらず、詳細は不明と書きました。

Photo

その幻の回が今年の朝日新聞社から昨年末に発行された
「週刊朝日臨時増刊号 サザエさん2016「サザエさん」生誕70年
長谷川町子美術館開館30周年 記念特別号」
に掲載されています。

貴重な資料ですので、引用させていただきます。


Photo_2
1947年5月8日付「夕刊フクニチ」掲載。

特にオチもなく、また新郎も登場しない、あっさりした話です。
これ以前に、新郎が登場する回があったのは判りませんが。
最後の口上を読むと、再開前提の休載ではなく、完全な最終回を想定していたようですね。

セリフがすべてカタカナ表記なのが特徴です。
どうもこの時代は、新聞掲載時はそうだったようです。


以前のブログでも記したように、
終戦を家族と共に福岡で迎えた長谷川町子さんは翌1946年4月、
福岡の地方紙「夕刊フクニチ」に4コマ漫画『サザエさん』の連載を開始しました。

しかし、一家は再上京を決意。
その準備もあり、『サザエさん』は同年8月に一旦終了します。僅か4ヶ月の連載でした。
町子さんの自伝的漫画『サザエさんうちあけ話』では、
このタイミングでサザエを結婚させたように書かれているのですが、これは誤りです。

同年暮れに東京に移った町子さんは翌1947年1月、
フクニチ紙上で『サザエさん』の連載を再開します。
この時も4ヶ月ほどで、同年5月に一旦終了。
このタイミングで書かれたのが、今回紹介した結婚エピソードでした。

この後、同年10月よりフクニチでの連載が再開されていますので、
この時からマスオとタラちゃんが登場したのでしょう。

Old Fashioned Club  月野景史

2016年2月 7日 (日)

【ドラマ】『スミカスミレ』 65歳の女性はずうとるび『みかん色の恋』を歌うか? 澄に相応しいアイドルは?

昨日2月6日からスタートしたテレビ朝日のドラマ『スミカスミレ』で、
思いがけず大学生達とカラオケに行くことになった65歳の女性主人公が
ずうとるびの『みかん色の恋』を歌うシーンがありました。
この選曲が妥当か否か、一部で論議を呼んでいます。
今回はこの件をちょっと考えてみます。

ドラマの内容に軽くふれておきます。
主人公如月澄(きさらぎ・すみ 松坂慶子)は一人で地味に生きてきた65歳の女性。
それが突然二十歳の身体に戻って如月すみれ(桐谷美玲)となり、大学に通うという、
まぁファンタジーな展開です。
それで、同期の娘たちとカラオケボックスに行き、ずうとるびの『みかん色の恋』(1974)を歌ったのです。

結論を先にいうと、澄がアイドル関係についてマニアックなヲ嗜好持っているなら別ですが、
映画好きではあるけれども、特にそのような傾向はなさそうです。
であるならば、この選曲は時代・年代から考えてまずあり得ません。


Photo_2
ずうとるび
長寿番組『笑点』の座布団運びでおなじみの山田隆夫さんが在籍していたグループ。
元々、『笑点』の「ちびっ子大喜利」という企画から誕生した男4人組のユニットで、
1974年にデビューすると、女子中高生を中心に結構なアイドル的人気を得ました。

『みかん色の恋』は同年11月にリリースした3枚目のシングル。
翌1975年にはNHK『紅白歌合戦』にも出演。歌ったのはこの曲ではありません。
まもなく山田君は脱退。
後任メンバーを入れてグループは1980年代始めまで一応存在しましたが、
人気アイドルとして活動していたといえるのは、1974年~76年、せいぜい77年頃まででした。

リアルタイムでの『みかん色の恋』の映像は見つかりません。
おそらく80年代に、山田君を含むオリジナルメンバーが揃った際の動画があるので貼っておきます。



この時は番組の企画で1日限りの復活だったのだろうと思います。


当時のアイドルは、今と比べてファンの年代層の幅が狭いです。
特に、ずうとるびはそうだったと思います。
1975年の時点でずうとるびメンバーの年齢は10代半ばから後半。
ファンは中学・高校、もしかしたら小学生も含む女の子が中心。

『スミカスミレ』の澄さんは現在65歳なら、当時は25歳くらい。
ずうとるびの熱心のファンだったかというと、ちょっと無理があります。
もちろん、変わった趣味・嗜好の人だということなら、なんでもありです。
特にそういった注釈もなく、時代や年代等からすんなり受け入れられるかというと、難しいということです。

例えば、近い時代のアイドルでもフィンガー5やピンク・レディーなら、
曲が社会現象といえるほど大ヒットしているので、熱心なファンでなくても歌えて不思議ではありません。
しかしずうとるびは、代表曲といえる『みかん色の恋』でも、オリコン最高14位。
女子中学生・高校を生中心に1975年頃、一時的に人気があっただけです。
澄さんが、何を置いてもまずこの一曲、となるのには無理があります。

とはいえ、コミカルな青春ソングとしてなかなか良い歌です。
山田さんは今でも、「紅白に出ました!」と言ってこの曲を歌います。
実際に紅白で歌ったのは、山田さんのソロの語りがメインの、もう少しシリアスな『初恋の絵日記』で、
これも良い歌ですが、やはりずうとるびと言えば、「みかん色の恋」なのでしょう。

それはそれとして、『スミカスミレ』の話に戻ります。


如月澄の中高校生時代のアイドルは?
それては、誰なら澄さんの少女時代のアイドルに相応しいか、ちょっと考えてみましょう。

澄さんは現在65歳ということなので、1950年生まれと仮定します。
だとすると、中学入学が1963年、高校入学が1966年、卒業が1969年ということになります。
これはアイドル歌謡史でいうと、御三家(橋幸夫 舟木一夫 西郷輝彦 )の時代から、
グループサウンズ(GS)への転換期にあたります。
御三家隆盛期の1966年にスパイダースの『夕陽が泣いている』がヒット、翌67年にタイガースなどがデビューし、GSブームとなります。
澄さんのアイドルは御三家周辺かGS、普通に考えるならばこのあたりでしょう。

ジャニーズ事務所の元祖ジャニーズ、その後輩のフォーリーブスも候補だと思いますが、
ドラマの中でジャニーズ系が今回のずうとるびのように扱われることはないでしょうね。
もちろん、アイドルとしての括りにこだわらず愛唱歌ということなら、
70年代のフォークソングなどにも広がりますが。

澄さんのアイドル第一候補は
ドラマとして、あそこで歌わせて視聴者受けがどうかは別として、
澄さんの年齢と印象から私が考える一番の候補は、
彼女より少し年上、あまり男臭くはなく、優しく美しく清潔なお兄さん、という感じで、
澄さんのアイドルには三田明さん(1947年生まれ)が相応しいかなと思います。


Photo_3
三田明
御三家に加えて「御三家プラスワン」、「四天王」などと呼ばれた美少年アイドルです。


ただ歌としては、今回のドラマの流れだと、『みかん色の恋』のような明るく弾けた歌が相応しいでしょう。
三田さんの代表曲となると『美しい十代』、ちょっと違います。
GSは意外とそういう歌が少ないのですが、ベターなのはタイガースの『シーサイド・バウンド』か。
そして、澄さんより少し年齢が下になりますが、歌として最適なのはフォーリーブスの『地球はひとつ』でしょう。
リリースは71年ですが、グループのデビューは68年なので、ファンとしてはギリギリ許容範囲。
でも前述の理由で、ドラマで取り上げられる可能性は低いでしょうけど。


Old Fashioned Club  月野景史

2016年2月 5日 (金)

【訃報】Earth, Wind & Fireのモーリス・ホワイト死去/『宇宙のファンタジー』『Boogie Wonderland』は永遠に

アメリカの人気バンド、アース・ウィンド・アンド・ファイアー(Earth, Wind & Fire)の
リーダー、モーリス・ホワイト氏(Maurice White)が亡くなりました。74歳。
http://www.sankei.com/world/news/160205/wor1602050013-n1.html

アース・ウィンド・アンド・ファイアーは1970年代以降、
『宇宙のファンタジー』、『セプテンバー』、『ブギー・ワンダーランド』、『レッツ・グルーヴ』など、
数々の大ヒット曲をリリースしてきました。

日本でも多くの曲がよく知られています。
いくつか紹介します。
ある年代より上なら、いずれも耳になじみのある歌だと思います。




『宇宙のファンタジー(Fantasy)』1978年
日本でも翌1978年にかけて大ヒットしました。
それこそ、耳にタコができるくらい、聴いた憶えがあります。




『セプテンバー(September)』1978年
これも有名。代表曲のひとつ。




『ブギー・ワンダーランド(Boogie Wonderland)』1979年
これぞ80年代のディスコのスタンダードナンバー。
最高のノリです。



『レッツ・グルーヴ(Let's Groove)』1981年
これもまた、耳になじんだディスコナンバー。


その他、数多くの名曲は永遠です。

Old Fashioned Club  月野景史

以下、産経ニュースのサイトより引用
☆☆☆
モーリス・ホワイトさん死去 アース・ウィンド・アンド・ファイアーのバンドリーダー パーキンソン病患う
【ロサンゼルス=中村将】「セプテンバー」など1970年代以降、数々のヒット曲を生んだ米人気バンド「アース・ウィンド・アンド・ファイアー」のリーダー、モーリス・ホワイト氏が3日、米カリフォルニア州ロサンゼルスの自宅で死去した。74歳。米メディアが4日、一斉に報じた。長年パーキンソン病を患っていたという。

モーリス氏は、ドラマーとしてシカゴで音楽活動に入った後、70年に自身のバンドをアース・ウィンド・アンド・ファイアーと改名。フィリップ・ベイリー氏とツイン・ボーカルで人気を集め、「宇宙のファンタジー」「レッツ・グルーヴ」などのヒット曲を連発した。

米国だけでなく、日本でもディスコ・ミュージックを中心に人気を集め、アルバム売り上げは9000万枚以上に達した。
★★★

2016年2月 4日 (木)

【お笑い】『ガキの使い』山-1GP2016優勝はZAZYの「絹江おばあちゃん」

1月31日放送の『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』は年初の恒例企画
大新年会の中で行われる「山-1グランプリ」でした。

今年もユニーク子な印象に残る芸人さんが結構いましたが、優勝はZAZY(ザズィー)でした。
山-1の優勝は月亭方正さんの独断で選ばれるので、一番おもしろかった人・受けた人が獲得するとは限りません。
過去にも、山-1出演後にブレイクした人はたくさんいるのに、その多くはグランプリを獲っていません。
ただ、今回はZAZYさんは実際に一番おもしろかったと思います。
鉄拳さんと同タイプの、絵を見せながらのネタでした。

今回披露したのは短縮版のようで、ロングバージョンがyoutubeに上がっています。
R-1ぐらんぷり20153回戦から。吉本興業チャンネル公式です。




主役 絹江(きぬえ)おばあちゃん
絹江にパンパン 絹江にパンパンパン
軽快で耳に残るリズム
不条理で予測出来ない展開が印象的。


次は『ぐるナイ』の「おもしろ荘」



こちらは、『ガキの使い』とほぼ同じバージョンですね。
『ガキ』でなかった部分が少しだけありますが。
こうなると、先に紹介したロングパーションと、どちらが正編といえるのかわかりませんが。


参考までに歴代の山-1グランプリ優勝者です。

2007年:にしおかすみこ
2008年:エハラマサヒロ
2009年:永野
2010年:南野やじ
2011年:ウメ
2012年:森田まりこ
2013年:尼神インター
2014年:馬と魚
2015年:とく子
2016年:ZAZY

たしかに、ブレイクしたといえるのは
初代のにしおかすみこさんくらいのように思えます。

Old Fashioned Club  月野景史

2016年2月 3日 (水)

【美術展】「ボッティチェリ展」東京都美術館/ルネサンスを象徴する画家の回顧展 決定版

上野の東京都美術館にて4月3日まで「ボッティチェリ展」が開催中です。

2016

日伊国交樹立150周年記念
ボッティチェリ展 Botticelli e il suo tempo
2016年1月16日(土) ~ 4月3日(日)
東京都美術館

主催:東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、朝日新聞社、TBS
後援:外務省、イタリア文化財・文化活動・観光省、イタリア大使館、イタリア文化会館
協賛:JR東日本、竹中工務店、凸版印刷、トヨタ自動車
協力:アリタリア-イタリア航空、日本航空、日本貨物航空
特設WEBサイト:http://botticelli.jp


ルネサンスを象徴する画家サンドロ・ボッティチェリ。
日本での人気も高く、ボッティチェリ関連の展覧会は多く開催されてきましたが、
今回は日伊国交樹立150周年記念として、その決定版とでもいうべき企画展です。


サンドロ・ボッティチェリ またはボッティチェッリ
(Sandro Botticelli  1444年or1445年 - 1510年5月17日)


Botticelli_primavera_001
☆プリマヴェーラ(1477年 - 1478年頃、ウフィツィ美術館)


Botticelli_001
☆ヴィーナスの誕生(1485年頃、ウフィツィ美術館)

世界的に、それこそ誰もが知っているような名画を残した画家。
優雅で美しい神話の女神や聖母の絵で知られます。
上記の代表作2点はいずれもギリシャ・ローマ神話がテーマですが、
本展の作品は聖母子画が多いです。
彼もまた、聖母子の画家だったのです。

その作品は多くが板に描かれ、極めて繊細であるため、
まとまった数の来日はなかなか実現しませんでした。
今回は日伊国交樹立150周年記念としての実現ですので、
フィレンツェをはじめ世界各地から20点以上ものボッティチェリ作品を集め、
その画業を一望する大回顧展となりました。


生涯フィレンツェで過ごした画家
ルネサンスの聖都といえばイタリアのフィレンツェです。
ルネサンスの三大巨匠といわれるダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ。
彼らもルネサンス出身といっていいですが、ローマなど他地域での活躍も長かったのです。

それに対してボッティチェリは生涯のほとんどをフィレンツェで過ごしました。
同地を支配するメディチ家の画家として名を馳せ、大型の祭壇画から私的な神話画まで、
幅広い主題の絵画を手掛けました。
その画風も、フィレンツェの歴史の激動に深い影響を受けてきた、
フィレンツェを象徴、つまりはルネサンスを象徴する芸術家なのです。
本展においては、初期から晩年までの宗教画、神話画、肖像画を通して、
ボッティチェリ作品の特徴と魅力を紹介されています。

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『ラーマ家の東方三博士の礼拝』1475-76年頃
テンペラ、板  ウフィツィ美術館



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聖母子(書物の聖母)》1482-83年頃
テンペラ、板  ポルディ・ペッツォーリ美術館



リッピ親子とのユニークな師弟関係
ボッティチェリの師匠は画僧のフィリッポ・リッピ。
聖母子像などて知られる大画家です。
ボッティチェリは彼の工房で修業を積みました。
そのフィリッポ・リッピの息子がフィリッピーノ・リッピ。
フィリッピーノはボッティチェリの弟子となりました。
ボッティチェリからすると、師匠の息子が弟子になったという事です。

本展にはリッピ親子の絵も多く展示されています。
ボッティチェリヲ周辺俯瞰する展覧会。
貴重な機会です。

Old Fashioned Club  月野景史

2016年2月 2日 (火)

【ドラマ】『おみやさん』 新ヒロイン貫地谷しほりを迎え、新作が2月13日に放送

※このブログは2016年2月放送の『おみやさんスペシャル』について書いたものです。
2016年10月15日(土)に『おみやさんスペシャル2』が放送されます。

http://www.tv-asahi.co.jp/omiyasan2016/


テレビ朝日「木曜ミステリー」枠で放送されてきた警察ドラマ『おみやさん』が2年ぶりに復活。
2月13日の土曜ワイド劇場で放送されます。

201602sp

『おみやさん』は2002年から2012年まで全9シリーズが制作された後、
2014年1月に新春スペシャルとして単発で放送がありました。
今回はそれから、約2年ぶりの新作ということになります。
『おみやさん』の今までの概略については、昨日のブログに記してあります。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2016/02/post-9d6e.html


今回のスペシャルは、もちろん過去のシリーズの延長上のストーリーではあるのですが、
舞台と、主人公以外の登場人物がほぼ一新されるようです。
“おみやさん”こと鳥居勘三郎(渡瀬恒彦)は番組スタート以来の職場である
京都府警鴨川東警察署の資料課(課長)を離れ、京都府警本部に異動し、
刑事企画課資料係・係長の職につきます。

公式サイトのキャスト一覧に載っている旧シリーズのレギュラーは鳥居家の家政婦である、すず(鷲尾真知子)のみで、
他のレギュラー、主に鴨川東署の関係者達ですが、彼らの名はありません。

そして、一番の注目は鳥居の相棒役、つまりヒロイン。
これまで櫻井淳子さん(第1~8シリーズ)、京野ことみさん(第9シリーズ)、
そして前回の2014年スペシャルでは高島礼子さんが務めましたが、
高島さんは異動になって終わったので、前回のラストでは再び空席になっていました。


新たなヒロイン、神尾ちず役に起用されたのは貫地谷しほりさん。
渡瀬さんとは2007年のNHK連続テレビ小説『ちりとてちん』で落語家の師弟役で共演した関係です。
捜査一課の女性刑事ですが、わけあって鳥居と行動を共にすることになるそうです。

公表されている他の出演者は長谷川朝晴さんが京都府警捜査一課の刑事。
他はみな事件関係者のようで、東ちづるさん、石橋蓮司さん、多岐川裕美さん、小野寺昭さんらの名があり、
現在の犯罪と、過去の事件が絡み合って、ストーリーが進むようです。
これは、このドラマの定番ですが。

それにしても、2014年の新春スペシャルは、過去のヒロイン達も揃って同窓会的な雰囲気もあったのですが、
現時点での公式サイトを読む限り、今回はそのようなテイストはまったくないようです。
旧シリーズからのファンとしては、ちょっと寂しくも感じます。


府警本部への異動
『おみやさん』ではほぼ毎回、迷宮入りの殺人事件が扱われます。
これについては、ひとつの所轄署が膨大な迷宮入り事件を抱えているのは不自然であり、
そもそも府警本部を舞台にした方がいいのではないかと、以前からと思っていました。
ただ、今更このタイミングでというのは、やはり不思議に感じますが。

新パートナー、異動、キャストの刷新。
これは新たな舞台を得てのシリーズ再開を意図しているのでしょうか?
それにしては、警察関係の新キャストが少ないようにも思いますが。

過去のレギュラーがほとんど登場しない寂しさはありますが、やはり待望の新作です。
実は貫地谷さんは『ちりとてちん』からほどなく、2008年の『おみやさん』第6シリーズにゲスト出演した事があります。
渡瀬さんと貫地谷さん、41歳差の元師弟コンビに期待しましょう。

※放送は終了しました。↓感想はこちら。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2016/02/post-62db.html

Old Fashioned Club  月野景史


以下に番組公式サイトより、見どころとあらすじを引用、紹介します。
http://www.tv-asahi.co.jp/omiyasan2016/
☆☆☆
■おみやさんが府警本部に異動!! 新たに出会った迷宮入り事件を描く!
わけあって資料課長という閑職に甘んじている元敏腕刑事、“おみやさん”こと鳥居勘三郎(渡瀬恒彦)が、“迷宮入り(おみやいり)”とよばれる過去の未解決事件を解明していくミステリードラマ『おみやさん』。
そんな『おみやさん』の、2年ぶりの新作が土曜ワイド劇場で放送決定! 今作では、おみやさんが所轄署から京都府警本部に異動。前シリーズからの時間の流れは継続しながらも、おみやさんの新たな出会いと事件を描いていきます。
『おみやさん』がほかの刑事ドラマと異なる最大の特色は、過去の未解決事件を、古い“捜査資料”から解き明かしていく、という点。捜査資料の全てを記憶している主人公が、現在起きた事件からいち早く過去の迷宮入り事件との共通点を見出し、独自の視点で事件を解決に導いていきます。そして、その奥にある凍りついていた事件関係者の心をも溶かしていく…そんなヒューマンドラマとしての魅力は今作も健在です!

■新パートナーは、貫地谷しほり!かつての師弟コンビ・渡瀬×貫地谷8年ぶり共演!
今作では、府警本部という新たな職場で物語がはじまっていくのに伴い、キャストも一新。
新たにおみやさんとコンビを組むのは、連続テレビ小説『ちりとてちん』(NHK/2007年10月~2008年3月)で渡瀬と共演した、貫地谷しほり。落語家の師匠と弟子を演じたその際、貫地谷を「弟子というよりライバル」と評していた渡瀬。貫地谷は、渡瀬との共演はおよそ8年ぶりだが、信頼の絆で固く結ばれた2人は、今回も絶妙なコンビネーションを発揮します。 そのほか、東ちづる、多岐川裕美、石橋蓮司ら豪華キャストが大集結! 「赤いスカーフ」という共通点をきっかけに、1969年に起きた殺人事件と2016年の現在の殺人事件が徐々に交錯していき、その裏にある母子の愛憎まで浮かび上がる『おみやさん』ならではの世界を、充実の俳優陣がじっくりと紡いでいきます。

あらすじ
京都市内の路地裏でフリーライター・江藤竜三(深水三章)が刺殺される事件が起き、京都府警捜査一課は騒然。そこへ、新設された“刑事企画課資料係”の係長として鳥居勘三郎(渡瀬恒彦)が赴任してきた。当分の間、一課内のスペースに間借りする身となった鳥居は、遺体の上着から半分に裂かれた赤いスカーフが出てきたという捜査情報を漏れ聞いて、引っかかる。

実は、過去に同じように、遺体から半分に裂かれた赤いスカーフが見つかった事件が起きていたのだ。それは1969年、京都市内の山林で、料亭の仲居・足立タエ子(河合美智子)の刺殺死体が発見された未解決事件で、彼女は終戦直後の神戸で進駐軍相手に“夜の女”として生きていた悲しい過去があり、仕事仲間やアメリカ兵の間では“赤いスカーフのリリー”とよばれていたという。

1969年の事件と今回の事件のスカーフは、もしや同じものでは…!? そう考えた鳥居は、自分のお目付け役を命じられた神尾ちず(貫地谷しほり)と共に、元刑事・平松勝己(石橋蓮司)のもとを訪ねる。すでに退職し、僧侶となっていた平松は犯人逮捕に至らなかった罪悪感から、タエ子の遺品をずっと保管してきたという。だが、2つのスカーフを鑑定したところ、まったく別のものであることが判明。捜査一課の面々は、半世紀近くも前の事件にこだわっていた鳥居に呆れ顔を見せる。

そんな中、殺される3日前、江藤が繁華街で名門女子高に通う岡本エリカ(荒川ちか)にしつこくからんでいたという目撃情報が浮上し、鳥居とちずはエリカの母・岡本佐知代(東ちづる)を訪ねる。佐知代は老舗の宿“上鴨旅館”の女将で、多忙のためエリカが最近学校を休みがちなことにも気づいていなかった。鳥居は、秋の草花をふんだんに飾ってある旅館の中で、なぜか紅葉だけが装飾に使われていないことに違和感を覚えるが…!?

その矢先、殺された江藤が、大手ホテルチェーン“ミリアンホテル”の元名誉会長・小笠原歌子(多岐川裕美)と親しかったことがわかる。恐喝の前科もあるならず者の江藤と、“ホテル界の女帝”の異名を持つ歌子の間に何があったのか、鳥居はいぶかしむが…!?

その後、新たな殺人事件が発生! 鳥居が何者かに襲われる事態も起き、事件はさらに複雑に絡み合っていき…!?
★★★

2016年2月 1日 (月)

【ドラマ】新作放送◇『おみやさん』(渡瀬恒彦 櫻井淳子)超入門

テレビ朝日・東映制作の警察ドラマ『おみやさん』が2年ぶりに復活。
2月13日に『土曜ワイド劇場』でスペシャルドラマとして放送されることが発表されました。http://www.oricon.co.jp/news/2065462/full/


追記:2016年10月15日(土)に『おみやさんスペシャル2』が放送されます。

http://www.tv-asahi.co.jp/omiyasan2016/


それに向けてか、テレビ朝日では午後の再放送も再開されています。
新作の放送を記念してというわけではないですが、今日は『おみおさん』の基礎知識・超入門編。
設定や歴史やキャスト等についての概略を記します。

011

2002年5月 木曜ミステリー枠でスタート

『おみやさん』は『科捜研の女』等と同じ木曜20時の「木曜ミステリー」枠で放送されていました。
木ミスは1999年のスタートで、後に長期シリーズとなる『京都迷宮案内』や『科捜研』は初年度に放送開始、
2002年には『おみやさん』、2003年には『京都地検の女』が始まっています。
いずれも東映京都撮影所の制作で、京都を舞台に警察官や検事、新聞記者などが活躍する事件捜査物です。

第1シリーズは『京都鴨川東署迷宮課おみやさん』のタイトル、以降は『おみやさん』。
2012年まで全9シリーズが作られた後、連続ドラマとしては休止状態でしたが、
2014年1月3日に単発スペシャルが放映されました。
今回はそれから約2年ぶりということになります。


舞台は京都府警 鴨川東警察署資料課
主人公の“おみやさん”こと鳥居勘三郎(渡瀬恒彦)は京都府警鴨川東警察署資料課長。
迷宮入り事件の資料保管室を管理する、いわば窓際です。

唯一の部下で相棒、バディ役は七尾洋子(櫻井淳子)。彼女は署長(谷啓)の娘です。
資料課は刑事課の奥にあり、入退出には刑事課を通らねばなりません。
二人だけの部署でこの環境、『相棒』に似ていますね。

刑事課の課長は鳥居を目の敵にしていますが、他の刑事達は資料課の二人に概ね好意的、且つ協力的です。
物語は現在起こった事件と過去の迷宮入り事件が絡み、
資料課の二人達が刑事達と協力し、事件を捜査・解決していくストーリーが定番。


嫌味な村井刑事課長役は、『相棒』の内村刑事部長役でも知られる片桐竜次さん。
共に嫌われ者の上司といった役どころですが、内村に比べると小物間が強いです。

刑事達のまとめ役となるベテランは不破万作さん。
若手の中心は初期は加勢大周さん、第5シリーズからは林泰文さん。
他に小野寺丈さん、白井滋郎さん(東映生え抜き)、一條俊さん。
そして、鳥居に恋焦がれる鑑識課の会沢桂子(七瀬なつみ)の明るいキャラも、このドラマの魅力でした。


02_2
鳥居と洋子 10年8期の名コンビ


ふたつのサロン
『相棒』に「花の里」があるように、『おみやさん』にもサロンが、それも二つもあります。

◇ひとつは鳥居と洋子の行き付けの小料理屋。
店はほぼ同じだが、店名は「辰樹」、「おかね 久家」、「冨月」、「てっ平」など頻繁に変わる。
女将の小池仁美は、アラフィフ世代には懐かしい元アイドルの相本久美子さん。
板前役はこれも東映のベテラン脇役野口貴史さん。

渡瀬さん、片桐さんと東映生え抜きで現在も東映所属の俳優が中心のせいか、
他の脇役レギュラーも、東映色の強いドラマでした。

◇もうひとつは鳥居家のリビング
鳥居の家は名家のようで、立派な屋敷に鳥居を「ぼっちゃま」と呼ぶ家政婦がいます。
家政婦というより、ばあやと呼んだ方がふさわしいおたまさん役は菅井きんさん。
鳥居家に頻繁に泊まりにくる洋子とおたまのコミカルなやりとりが、このドラマの名物でした。

菅井さんは高齢のためか第6シリーズ(2008年~2009年)で降板します。
最後の頃は家政婦なのに座っての演技が多かったですが、しっかりしたセリフ回し、豊かな表情、
気品ある佇まいに衰えは見られず、降板は残念でしたが、京都での撮影でもあり、仕方なかったとも思えす。
菅井さんのこの番組からの降板と前後して、芸能活動を事実上引退しています。
後任はおたまさんの姪の設定ですず(鷲尾真知子)が務めました。


人気長寿シリーズに
第1シリーズは視聴率10.4%でしたが、その後は右肩上がりで数字を伸ばし、
2005年の第4シリーズでは先発の『迷宮案内』『科捜研』に先駆けて、13%台達成します。

2007年は櫻井さんの産休で休止しましたが、その分、第6シリーズは2008年~2009年にかけての
初めての2クール放送となるなど、安定した人気長寿シリーズとなったのです。

第4~7シリーズは連続で13%台を記録した『おみやさん』ですが、
東日本大震災直後の2011年4月スタートの第8シリーズは11.5%に落しました。
この視聴率は関東地区の数字なので、仕方ない面もあります。
もう少し落ち着いてからなら、逆に『おみやさん』のようなドラマは強かったかも知れませんが。
しかし、次の第9シリーズで異変が起きました。


『新・おみやさん』としてリニーアル 櫻井さん突然の降板

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2012年4月スタートの第9シリーズは『新・おみやさん』と改題されるのですが、
スタート以来、鳥居とコンビを組んできた洋子が他署への異動の設定で突然卒業してしまいました。

後任は青山ちはる(京野ことみ)が赴任。
実はこのシリーズの第2話から刑事課長も緑川みどり(戸田恵子)に代わりました。
櫻井さん、京野さん、戸田さん、なぜか全員『ショムニ』のオリジナルメンバーですね。

しかし、気になったのは櫻井さんの卒業の仕方です。
退場エピソードは描かれず、第1話の時点で既に異動してしまっており、
鳥居以外の登場人物の会話により、異動の事実が知らされるという、ひどくあっさりした展開。

スタート以来10年8シリーズ、ふたりだけの部署でバディを組んできた相棒の退場としては、
信じられないほどクールなものでした。
話数では及びませんが、期間・シリーズ数でいえば、『相棒』の亀山薫(寺脇康文)よりも長いのにです。

櫻井さんのマネージャー氏による当時のブログが残っています。
明記されていませんが、なんらかの確執があったように推測されます。
http://sakurai-mane.cocolog-nifty.com/managerdiary/2012/05/post-8fd4.html

ただ、櫻井さんは2014年のスペシャルには出演しているので、問題は解決しているのだと思います。
再出演にあたってのブログです。
http://sakurai-mane.cocolog-nifty.com/managerdiary/2013/12/post-cf6a.html


後任の京野さんについては、私は好演だったと思いますが、
このシリーズの視聴率は11.0%と伸び悩み、連続ドラマとしてはこれで休止状態となりました。


2014年 新春スペシャル放送
2014年1月3日、1年半ぶりに新春スペシャルが放送されます。
既にちはるも他署に異動しており、府警本部捜査一課から寺尾みき(高島礼子)が赴任し、新相棒となりました。
ただ、寺尾は最後にはまた元の部署に戻ってしまうので、このスペシャル限りのパートナーで、
これで継続しようというわけではなかったようですが。

この時は、かつての部下二人、洋子とちはるもゲスト扱いで登場します。
単発スペシャルだから、ゲストもレギュラーもないといえばないのですが。

2014sp
鳥居家のリビングで 3人の相棒と二代目家政婦のすずも一緒に

洋子は所轄署から、府警本部の捜査一課に異動していた設定でした。
しかし、このスペシャルは残念ながら視聴率8.7%と振るいませんでした。
単発で、正月三が日の放送は厳しかったようです。


2016年2月 2年ぶりの放送
さて、今回のスペシャルは、舞台を開始以来の鴨川東署から府警本部に移し、
新相棒に神尾ちず(貫地谷しほり)が登場するようです。

201602

私は『おみやさん』は渡瀬さんと、ヒロインである櫻井さんのドラマだと感じているので、
本当はこの二人でやってほしいと思っています。
今さら、舞台を変える必要もないのではないかとも。

ただ、今後の継続も考えてのことなら、仕方ないかとも思います。
このスペシャルの展望については、↓次回改めて記します。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2016/02/213-3ab8.html

Old Fashioned Club  月野景史

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