【科捜研の女】と【新・科捜研の女】の違い = 5作目から「新」を付け、9作目で外した
『相棒』より前の1999年にスタート、
現在、第15シリーズが放送中の『科捜研の女』。
第1シリーズのポスター
『相棒』と違ってDVDはごく一部しかリリースされていませんが、
全国のテレビ朝日系地上波・BS各局で連日のように再放送されています。
ただ、ちょっとややこしいのは『科捜研の女』と『新・科捜研の女』があることです。
普通に考ええれば、どこかでリニューアルして「新」がついたのだと思いますが、
現在放送中の第15シリーズには「新」はついていません。
これはどういうことか?
実は、第5作で「新・」をつけたのですが、第9作目で再び外してしまったのです。
ですので、順番に並べると以下のようになります。
科捜研の女 第1シリーズ (1999年)
科捜研の女 第2シリーズ (2000年)
科捜研の女 第3シリーズ (2001年)
科捜研の女 第4シリーズ (2002年)
新・科捜研の女1 (第5シリーズ) (2004年)
新・科捜研の女2 (第6シリーズ) (2005年)
新・科捜研の女3 (第7シリーズ) (2006年)
新・科捜研の女4 (第8シリーズ) (2008年)
科捜研の女 第9シリーズ (2009年)
科捜研の女 第10シリーズ (2010年)
科捜研の女 第11シリーズ (2011年 - 2012年)※2クール
科捜研の女 第12シリーズ (2013年)
科捜研の女 第13シリーズ (2013年 - 2014年)※2クール
科捜研の女 第14シリーズ (2014年)
科捜研の女 第15シリーズ (2015年 - 2016年)※2クール
ということです。
Wikipediaでは「新・」を無視して、ほぼ「第○シリーズ」で統一しています。
このブログでもそうしていますが、実際に再放送される映像はもちろんのこと、
新聞・雑誌やネットの番組欄でも、正式なタイトルである「新・」付きで表記されているのです。
ややこしいですね。
新・科捜研の女2 (第6シリーズ) (2005年)のポスター
5作目で「新・」をつけた理由
『科捜研の女』は関連本等の資料に乏しく、このような疑問は推測していくしかありません。
5作目で「新・」をつけた理由。これは比較的わかり易いです。
視聴率低迷により、大幅なリニューアルを行ったからでしょう。
といっても、この頃までの『科捜研の女』は視聴率が安定せず、
第1作→第2作、第2作→第3作間でも、マリコ以外の研究員はすべて交代というリニューアルをやっています。
(研究員以外のレギュラーには留任者もいます)
第3作では視聴率が上がったので、第4作は小幅な入れ替えだったのですが、再び数字を落としました。
そこで、1年半後の第5作では、思い切ったリニューアルを断行し、『新・科捜研の女』となったのです。
9作目で「新・」を外した理由
以降第4作~第8作を「新・」付きで放送したのですが、第9作で外してしまいました。
つまり元に戻したわけですが、直前の8作目と9作目では主要キャストや設定等に変更はありません。
なんの変更もなしに新シリーズを迎えたのは、たぶん初めてのことだと思います。
視聴率も順調に伸びており、第8作、第9作とも最高視聴率を更新しています。
新・科捜研の女4 (第8シリーズ) (2008年)のポスター
「新・」がついたのはこのシーズンが最後
「新・」を外した第9シリーズ (2009年)のポスター
理屈でいえば、「新・」を外したということは、つける以前に戻したとのだと考えられますが、
実際にはそんなことはまったくありません。
これは推測すれば、大幅なリニューアルに伴い「新・」をつけたが、
それから時間も経ち、長寿番組としてすっかり安定してきたので、
もはや「新・」とつけるのが邪魔くさくなった、といったニュアンスでの再変更ではないかと思います。
Old Fashioned Club 月野景史
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