【美術展】「マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展」/かの『印象・日の出』は美しい絵だった
9月19日から12月23日まで東京都美術館で開催中の
『マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展 「印象、日の出」から「睡蓮」まで』
会期終了まで後僅かです。
その前半、10月18まで特別展示されたいたのが、著名な『印象、日の出』でした。
『印象・日の出』( Impression, soleil levant)1872年
絵画のジャンルを示す言葉としてとしてもっとも著名な「印象派」。
その名前の由来となったことで知られています。
この絵は1874年に開かれた第1回印象派展で展示されました。
評論家のルイ・ルロワはこの作品の題をみて自身が担当する風刺新聞ル・シャリヴァリ紙のレビュー記事で、
「印象?たしかに私もそう感じる。しかしこの絵には印象しかない。まだ描きかけの海景画(壁紙)の方がマシだ。」」と評しまた。
かなり強烈な批判だったのですが、この命名が後に定着し、ルロワは意図せず「印象派」の名付け親になったのです。
書籍やネットで観るこの絵については、私もルロワに近いような感想を持っていたのですが、
実際に観ると、思いの他はっきりした綺麗な絵で、何度も見直しました。
やはり、絵画は実物に観てみないとわからないという好例です。
一際目立つ朱色の太陽。
光の反射、水面のゆらぎかせ感じる時間の移ろい。
150年前のフランスの港町の朝につい思いを馳せます
マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展 「印象、日の出」から「睡蓮」まで
Impressionist Masterpieces from Marmottan Monet Museum
2015年9月19日(土) ~ 12月13日(日)
東京都美術館
主催:東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、
マルモッタン・モネ美術館、日本テレビ放送網、読売新聞社、BS日テレ
クロード・モネ(1840年-1926年)は、生前に成功した画家で、
晩年のものを中心に多くの作品を最期まで手元に残しました。これらは息子のミシェルが相続しましたが、
その後、ミシェルの遺志でマルモッタン美術館に遺贈されました。
その数およそ150点。モネが晩年に何度も取り組んだ「睡蓮」や「日本の橋」だけでなく、
10代後半で描いたカリカチュア(風刺画)や30代から40代の風景画も含まれ、
モネの画業を辿ることができる画家本人によるプライベート・コレクションです。
この特別な作品群を譲り受け、マルモッタン美術館は、「マルモッタン・モネ美術館」と名称を変えました。
本展では、このモネ・コレクションから選りすぐりの約90点を展示。うち約7割がモネ自身の手によるもので、
ほかにはモネ自身が収集した作品やモネ愛用の品をご紹介されています。
Old Fashioned Club 月野景史
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