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2015年12月

2015年12月31日 (木)

【美術展】「英国の夢 ラファエル前派展」文化村ミュージアム/美の極致への誘い

渋谷文化村のBunkamuraザ・ミュージアムにて3月6日まで、
「リバプール国立美術館所蔵 英国の夢 ラファエル前派展」が開催中です。
会期も始まったばかりですし、お薦めの展覧会です。

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リバプール国立美術館所蔵 英国の夢 ラファエル前派展
2015年12月22日(火)-2016年3月6日(日)
Bunkamura ザ・ミュージアム
主催:Bunkamura、東京新聞
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/15_raffaello/
他会場
新潟市美術館  2015/7/19(日)~9/23(水・祝)
名古屋市美術館 2015/10/3(土)~12/13(日)
山口県立美術館 2016/3/18(金)~5/8(日)

ビートルズを生んだ街、イギリスのリバプールの美術館から美しい絵達が来日しました。
19世紀中頃のリバプールは、造船業や様々な工業によって、また工業製品を輸出する英国随一の港町として大変栄えていました。
その時代の英国美術界ではロセッティ、ミレイ、ハントらがラファエル前派を結成し、ムーヴメントを起こしました。


リバプール国立美術館
この名称はリバプール市内及び近郊の3美術館などの総称で、
ラファエル前派の傑作を有する美術館として世界的に知られています。
本展には、そのリバプール国立美術館の所蔵品から、ラファエル前派及びその継承者たちの油彩・水彩など65点が展示され、
近代における英国美術の英国らしさを「英国の夢」をキーワードに浮き彫りにしていきます。


ラファエル前派の特徴は洗練された美
特に女性が美しさが際立ちますが、本展の作品もその例にもれません。

1848年に結成されたラファエル前派の活動期間は、実は僅か数年の短いものでした。
本展ではその期間にとらわれず、スパンを広げてラファエル前派の影響を受けた作品が展示されています。

“美術”というくらいです。
究極の“美”を堪能してください。



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エドワード・ジョン・ポインター『テラスにて』(1889年)

これは美しいでしょう。私のお気に入り。
実際のラファエル前派の時代よりはかなり後ですが、
歴史画の光景とと現代の女性を融合させたような優雅な世界です。


Old Fashioned Club  月野景史

2015年12月30日 (水)

【音楽】レベッカ紅白初出場で『フレンズ』歌唱/『ラズベリー・ドリーム』も聴きたかったが

2015年大晦日の紅白歌合戦にレベッカが初出場します。
http://www.oricon.co.jp/news/2062950/full/

http://www.nhk.or.jp/kouhaku/artists/

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レベッカ(REBECCA)
1984年デビュー。1990年活動休止。1991年に正式に解散。


好景気に押され、百花繚乱だった1980年代のミュージックシーンにおいても、
一際強いインパクトを残したバンド。
その後、1995年と2000年、そして今年2015年に再結成されました。

元々好きなグループなので、紅白初出場だとは知っていましたが、客観的にみれば意外に感じます。
もちろん、80年代もそうですが、1999年に代表曲『フレンズ』がドラマの主題歌になったのをきっかけに、
翌年再結成したタイミングでの出演があってもおかしくなかったのにと思います。

歌唱するのは、やはり『フレンズ』



フレンズ 1985年10月21日発売 オリコン最高3位



1980年代を代表する和製ポップスの名曲のひとつです。
初出場でもあり、この歌が選ばれたのは当然でしょう。

しかし、今年の紅白のラインアップを見ると、メドレーで歌う歌手も多いようです。
それならばレベッカにはもう一曲、『RASPBERRY DREAM』も歌ってほしかった。



RASPBERRY DREAM (ラズベリー・ドリーム) 1986年5月2日発売 オリコン最高4位


『フレンズ』は壊れた過去の関係を歌う悲しみの歌。
それに対して『RASPBERRY DREAM』は未来への希望の歌。
どちらかといえば、後者の方が今に相応しいように思えます。
いや、ここはどちらも歌ってほしいところです。


この2曲は、時期でいうと少し離れていた印象がありました。
実際、リリース日は半年以上離れてはいるのですが、
順番でいうと、デビュー以来4枚目のシングルが『フレンズ』、
そのすぐ次の5枚目が『RASPBERRY DREAM』。
連続での発売でした。
なんとハイレベルなリリースが続いたことか。

今回の紅白では是非この2を続けて聴きたいところですが、
とはいっても、今更曲目の変更は期待できないでしょう。
今回は『フレンズ』を楽しみますか。

Old Fashioned Club  月野景史


以下、オリコンよりレベッカ紅白出場発表時のニュースを引用
☆☆☆
【紅白】レベッカ、デビュー32年目で初出場「心から感謝」  2015-11-26 23:10
1980年代に一世を風靡したロックバンド・REBECCA(レベッカ)が、大みそか恒例の『第66回NHK紅白歌合戦』(後7:15~11:45 総合)に出場することが26日、発表された。レベッカが紅白に出場するのは、1984年4月のデビューから32年目で初となる。

「フレンズ」(85年)、「RASPBERRY DREAM」(86年)などの大ヒットで知られるレベッカは、91年2月に惜しまれながら解散。過去に2度(95年、00年)、期間限定で再結成しているが、00年はシングル1枚を単発で発表したのみ。今年8月には、95年5月の阪神・淡路大震災チャリティー公演以来、20年ぶりのライブを横浜アリーナで行ったほか、夏フェスにも出演し、圧巻のパフォーマンスで往年のファンを沸かせた。

レベッカはボーカルのNOKKOがVTRでコメント出演。「8月にはコンサートを行い、予想を遥かに超える多くの皆さんから熱い声援をいただきました。生きていて本当によかったと実感しました。賛同してくれたメンバーにも、とても感謝しています。コンサートに来られなかった皆さん、あの頃、青春を共に過ごした皆さんに歌と演奏をお届けするために、紅白歌合戦というすばらしい機会を与えていただき、心から感謝します。心を込めて歌わせていただきます」と意気込みを語ると、白組司会のV6・井ノ原快彦は「グッとくるものがありますよね」と感激していた。
★★★

2015年12月29日 (火)

【科捜研の女】初の正月三が日スペシャル 1月3日に放映/関空大ロケ 土門が銃撃される?

新年1月3日(日)21時より、『科捜研の女 正月スペシャル』が放送されます。
http://www.tv-asahi.co.jp/kasouken15/news/03.html

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長年のバディ。榊マリコ(沢口靖子)と土門薫(内藤剛志)


科捜研の女 正月スペシャル
2016年1月3日(日) 21:00 ~ 20:10 テレビ朝日系
関西国際空港~大ロケーション敢行!!
麻薬探知犬・麻薬探知蜂が大活躍 危険ドラッグが絡んだ殺人事件が発生!
殺人犯を追う土門とマリコ。 かたや密輸ルートの摘発を狙う佐妃子。
2組が関西国際空港でハチ合せ!
マリコは薬物を密輸入した謎の女を取り逃がしてしまうが…!?



1999年スタート

17年目を迎え、現在第15シリーズを放送中の長寿ドラマ『科捜研の女』ですが、
元日スペシャルが恒例となっている『相棒』と好対照に、意外にも正月三が日の放送は初めてです。

初の正月スペシャル
大変楽しみでもありますが、視聴率的には激戦でしょうし、不安でもあります。
同じ「木曜ミステリー」枠の『おみやさん』が2014年の同じ1月3日にスペシャルをやったのですが、
一桁視聴率に終わりました。

ただ、『おみやさん』は2012年を最後に連続ドラマとしては休止中で、この時は単発の放送でした。
『科捜研』は『相棒』と同じく10月から3月まで放送中のスペシャルですから、『おみやさん』とは違います。
とはいっても、年内の放送は12月2日で終了しており、スペシャルに向けてレギュラー放送内で盛り上げているという状態ではないのですが。


関西国際空港~大ロケーション敢行!!
昔の東映映画のキャッチフレーズみたいですが、これも微妙です。
綿密な証拠物の検証・鑑定が売りの『科捜研』で、
関空大ロケ!といわれても、あまりピンと来ないように思えます。

また今回は予告を見る限り、
2013年スペシャルであった過去のレギュラーキャストの再登場や、
2014年の主人公榊マリコ(沢口靖子)の少女時代に絡む事件といった、イベント性は薄いように思えます。
そこはむしろ、『相棒』の元日スペシャルに持っていかれたような。

失礼ながら、ゲスト出演者も粒ぞろいではありますが、
大きなインパクトのある人はいないように思えます。
目玉は今期から加入している落合佐妃子(池上季実子)でしょうが、
今までの7話中2回のみの登場では、視聴者の人気を得ているとも思い難く、
目玉になるのかどうか、不安に感じます。

と、懸念点ばかり並べてしまいましたが、要は面白ければいいのです。
キャッチコピーを読むと、普段の『科捜研』とは違い、スピーディーでアクション性の強い展開が予想されます。
『相棒』のスペシャルに近いイメージか。

そして、予告文ではまったく触れられていませんが、PR映像には土門が銃撃されるらしきシーンがあります。
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今シリーズの第1話の予告映像では、木島刑事(崎本大海)が銃撃されるシーンがありましたが、
結果として木島刑事はその回限りで退場となりました。
まさか土門が殉職、あるいは殉職ではなくても退場とは・・・?
それはないとは思いますが、注目しましょう。

Old Fashioned Club  月野景史


『科捜研の女 正月スペシャル』 2016年1月3日(日) 21:00 ~ 20:10
出演
榊マリコ ………… 沢口靖子
土門 薫 ………… 内藤剛志
風丘早月 ………… 若村麻由美
落合佐妃子 ………… 池上季実子
宇佐見裕也 ………… 風間トオル
藤倉甚一 ………… 金田明夫
日野和正 ………… 斉藤 暁
相馬 涼 ………… 長田成哉
涌田亜美 ………… 山本ひかる
蒲原勇樹 ………… 石井一彰
佐伯志信 ………… 西田 健

<ゲスト>
蜂谷教授 ………… 平泉 成
堀之内華 ………… 小沢真珠
川田 勝 ………… 伊武雅刀
川田修斗 ………… 石垣佑磨
山崎刑事 ………… 飯田基祐 ほか

脚本 櫻井武晴
音楽 川井憲次
監督 濱龍也

2015年12月26日 (土)

【女優】故有沢比呂子さんの遺作ドラマ『科捜研の女スペシャル』 テレ朝で12月29日放送

12月19日に女優の有沢比呂子さんが死去。43歳の若さでした。
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1581088.html

Photo
テレビ朝日では12月29日(火)13時45分より有沢さんが出演した
『科捜研の女』2014年末スペシャル(本放送:2014年12月21日)を再放送します。
※放送は終了しました。

この再放送は、『科捜研の女』シリーズ初の正月三が日放送となる1月3日(日)の
2016年正月スペシャルに向けてのもので、特に有沢さんの追悼番組というわけではないかと思います。

有沢さんは今年2015年は春に舞台『細雪』に出演しています。

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今年4月に出演した舞台公演『細雪』

しかし、テレビドラマへの出演は、調べた限りではこの昨年末の科捜研SPが最後のようです。
今年は映画への出演もなかったようなので、映像作品としての遺作になるかと思われます。


有沢比呂子
(ありさわ ひろこ、1972年9月10日 - 2015年12月11日) 旧芸名:有沢妃呂子


テレビの時代劇やサスペンスドラマ、そして舞台公演で活躍しました。
クールな色気のある美人タイプで、謎めいた女性といった役が印象的でしたが、
舞台出演も多く、来年1月の東京・明治座「伍代夏子 藤あや子新春特別公演」にも出演が決まっていた現役女優でした。

『科捜研の女』には1999年の第1シリーズにゲスト出演しており、
昨年末のスペシャルは15年ぶりの出演でした。前回とは別役です。
この回は主人公 榊マリコ(沢口靖子)の30年前の中学生時代を発端とする話で、
有村さんの役どころはマリコの身辺を探る謎の女探偵。
でも悪役ではありません。

刑事・警察ドラマへの出演が多かった有村さんは『相棒』にも3度、それぞれ別役で出演しており、
直近ではseason12 第14話「顔」(2014年2月5日)での美容整形外科医役があります。
ゲスト主役の扱いでした。


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有沢さんが新年に出演予定だった「伍代夏子 藤あや子新春特別公演 第一部 日本橋春秋」のポスター
下段右から5人目に顔写真が載っています。


個性派現役女優の若すぎる訃報でした。
謹んで哀悼の意を表します。

Old Fashioned Club  月野景史


◆放送予定
科捜研の女スペシャル
放送日時 2015年12月29日(火) 13:45 ~ 15:39
「白骨死体は30年前に夜逃げした親友!?涙と執念のDNA型鑑定!東京~大阪1100キロの大捜査!繁華街の大爆破 迫る女探偵の罠~マリコの過去が明白に!!」


◆有沢比呂子さんの訃報記事日刊スポーツのサイトより引用
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1581088.html
☆☆☆   
有沢比呂子さん43歳急死 時代劇、舞台などで活躍
[2015年12月19日7時11分 紙面から]

サスペンスドラマや時代劇などに数多く出演した女優有沢比呂子(ありさわ・ひろこ)さんが今月11日に心不全のため急死していたことが18日、分かった。43歳だった。関係者によると、11日に都内の自宅で倒れているところを発見され、搬送先の病院で死亡が確認されたという。警察の調べで自殺などの可能性はなく、病死と判断された。葬儀は「静かに送り出したい」という遺族の意向で、近親者のみの密葬で行われた。

有沢さんは最近も普通に仕事をしていた。来年1月の東京・明治座「伍代夏子 藤あや子新春特別公演」の第1部「日本橋春秋」に芸者役で出演予定だった。14日に伍代、藤ら出演者が集まる「顔寄せ」で全員で黙とうしたという。

90年にサンミュージックオーディションで優勝して芸能界入り。「半七捕物帳」「銭形平次」「暴れん坊将軍」「水戸黄門」などの時代劇や「相棒」、2時間サスペンスドラマなどに出演した。今年春に舞台「細雪」にも出演していた。

◆有沢比呂子(ありさわ・ひろこ)1972年(昭47)9月10日、千葉県生まれ。
90年にサンミュージックオーディションに合格。翌91年「有沢妃呂子」でビデオ映画「キャント・バイ・ミー・ラブ」で女優デビュー。同年、吉田栄作主演の映画「代打教師 秋葉、真剣です!」で人気になり、CM、ドラマ、時代劇や舞台などで活動。00年になかにし礼氏の長男と結婚。08年に改名。
★★★

2015年12月22日 (火)

【音楽】 カオマ『ランバダ』/セクシーで哀愁を帯びたダンス音楽の名曲/ロス・カルカスの原曲『泣きながら』も紹介

フランスの「カオマ」(Kaoma) というグループが1989年にリリースして世界的にヒットした『ランバダ(Lambada)』
セクシーなスタイルのペアダンスとしての「ランバダ」を象徴する曲として、日本でも知られます。



カオマ『ランバダ』 オリジナルPV


解放的でセクシー、ダンサブル、それなのにどこか哀愁を帯びたメロディー、
ロアラ・ブラス(Loalwa Braz)の少しハスキーで伸びやかなボーカルも印象的です。
この曲に乗って、日本でも一時的にランバダブームがありましたが、長続きはしませんでした。
ペアダンスの難しさもありますが、この歌に続くヒット曲が他になかったのも原因かもしれません。

しかし、この歌自体は美しい名曲で、時代を越えて残る、
ダンスミュージックのスタンダードナンバーのひとつだと思います。

カオマは1989年にフランスで結成。
フランス人、セネガル人、ブラジル人など他民族編成のグループで、
この『ランバダ』がデビュー曲のようです。



無断使用の原曲が存在!
実はこの歌には原曲があります。
ボリビアを代表するフォルクローレグループであるロス・カルカス (Los Kjarkas)の『Llorando se fue』(日本語題:『泣きながら』)。
『ランバダ』はこの曲を無断で盗用していたのです。
ロス・カルカス側が提訴するが、カオマ側で著作権料を支払うことで決着したようです。

原曲があり、アレンジしてダンス音楽に、というのはよくありますが、
無断使用で世界的ヒットとは、そんなに大昔の話でもないし、驚きです。

ロス・カルカスも1984年以降、何度も来日公演があったグループです。
本家ロス・カルカス版は1981年リリース。
こちらも紹介します。



ロス・カルカス 『Llorando se fue(泣きながら)』


カオマの『ランバダ』と比べると、ゆったりしたテンポでぐっと哀愁感が強い、別れの歌です。
しかし、これはアレンジが違うだけで、どう聴いても同じ曲ですね。
そして、後半は日本語の歌詞になります。



日本語カヴァー
最後に、日本でのランバダブーム渦中の1990年3月に発売された、
『CHA-CHA-CHA』(1986年)の大ヒットで知られる石井明美さんによる日本語版カヴァーも紹介します。



石井明美『ランバダ』  日本語詞:麻木かおる

せっかくオリジナルグループによる日本語詞も存在するのに、それは採用しなかったようです。
たしかにセクシーダンス用の歌詞としては相応しいとは思えないので、仕方ないですが。

Old Fashioned Club  月野景史

2015年12月20日 (日)

ピーター・カッシング in 『スター・ウォーズ』/グランド・モフ・ターキン 恐怖の肖像

スター・ウォーズシリーズ最新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(STAR WARS: THE FORCE AWAKENS)が
2015年12月18日に公開されたのに伴い、シリーズにグランド・モフ・ターキン役で出演した、
英国の俳優ピーター・カッシングについて書いた私のブログも、アクセスが急伸しています。
ピーター・カッシング超入門/写真で見るその代表作と当たり役


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といっても、1994年に亡くなっているカッシングが今度の新作に出演している筈ありませんし、
モフ・ターキンというキャラクターも第1作(エピソー4 1977年)で死んでいますから、
エピソード7にあたる新作にはまったく登場しません。
にも拘わらずアクセスが伸びるのですから、SWパワーには驚かされます。

以前にブログを書いた時とは比べようもないほど、今は様々な画像を流布しています。
今回はそれらを少し紹介します。

ピーター・カッシング(Peter Cushing 1913年5月26日-1994年8月11日)
フランケンシュタインやドラキュラなどのクラシックホラー映画の大スター。
またシャーロック・ホームズ役でも知られる英国の名優。

SW公開時は既に64歳。
戦後のクラシカルな怪奇映画の黄金期は終わり、老境に差し掛かって、
ホラー・ファンタジー分野の大御所といったポジションでした。


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帝国軍の大幹部。総督。デス・スターの最高司令官。
第一作『新たなる希望』におけるトップヒール。冷酷非道、ダース・ベイターを従える悪の大ボスポジションでした。

ターキンの登場はすべてデススター内で、
前半の会議のシーン、中盤でレイア姫の故郷の星を破壊するシーン
ラストで戦況を見つめるシーンが主で、その他細かいシーンがいくつかあります。


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戦況を見つめるターキン。
この顎に手をやるのはターキンに限らず、カッシングお得意のポーズです。
なんと美しいこと!


撮影の様子を写したスナップ写真も色々と出てきています。

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右の巨漢の男性はダース・ベイダーを演じたデビッド・プラウズ。
カッシングとはこれ以前に、フランケンシュタイン映画で博士と怪物として共演したことがあります。


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カッシングは冷酷な悪役も正義の吸血鬼ハンターや探偵もやる人でしたが、
モフ・ターキンは冷血漢の集大成のような役でした。
その人柄は聖人のごとく称えられる人格者として知られます。
紹介したスナップ写真からも、その素顔が垣間見えます。


Old Fashioned Club  月野景史

2015年12月19日 (土)

【相棒14】元日SPに向けテレ朝が片山雛子、本多父娘登場の「双頭の悪魔」「カナリアの娘」等一挙放送

当ブログでも既報の通り、『相棒season14』2016元日スペシャル「英雄」は、
降板した三浦信輔刑事(大谷亮介)はじめ、過去の重要キャストが複数登場するイベント回になりそうです。
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/142016sp-a454.html
http://oldfashioned.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/142016sp-288a.html

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それに向けてテレビ朝日では来週(12月21日からの週)から再来週にかけ、
元日SPで登場が予告されている片山雛子議員(木村佳乃)や
本多篤人(古谷一行)・茉莉(内山理名)父娘ゆかりのエピソードが一挙再放送されます。
http://www.tv-asahi.co.jp/bangumi/


放送予定
◆12月21日(月) 14:04
『相棒3』 第1話スペシャル「双頭の悪魔」 第2話「双頭の悪魔2~堕天使」

◆12月22日(火) 15:55
『相棒3』 第3話「双頭の悪魔3 完結編 悪徳の連鎖」(2004年)

「双頭の悪魔」三部作はシーズン3の初回SPを含む全3本からなるシリーズ屈指の大作で、
片山雛子の初登場エピソード。
そして他にも津川雅彦、竹中直人、西村雅彦、本田博太郎、その他個性派脇役俳優が揃う、
これまたシリーズ屈指の豪華キャスト回でもあります。

内容も、初代相棒亀山薫(寺脇康文)と恋人奥寺美和子(鈴木砂羽)との突然の別離、
その亀山の所轄署への異動など波乱に満ちた回です。
更にまた、シリーズ屈指のヒール朱雀官房長官(本田博太郎)もインパクト大。
その中で、片山雛子は確実に存在感を示し、長く続くセミレギュラーとなりました。


◆12月23日(水) 14:58
『相棒8』 第1話スペシャル「カナリアの娘」(2009年)

「カナリアの娘」はシーズン8の初回で、前期最終話で初登場した二代目相棒神戸尊(及川光博)の本格始動回。
70年代の過激派革命戦士による新たなテロ、父と娘の積年の愛憎が絡むシリアスな展開に、
コンビ結成(?)まもなくで、まだなんとも噛み合わない杉下右京(水谷豊)と神戸の関係が面白い、忘れえぬエピソード。
二人での死体発見シーン、夜の疾走シーンなど、名場面も多い回です。


◆12月24日(木) 15:55
『相棒6』 第16話「悪女の証明」(2008年)

「双頭の悪魔」以来の片山雛子再登場回。
身の回りに事件が起こると、それを糧にして更に大きくなる女・雛子。その真骨頂です。


◆12月28日(月) 15:55
『相棒13』 第18話「苦い水」(2015年)

今年の春に放送された、片山雛子の最新登場回。
雛子は三代目相棒甲斐享の時代になってから出ていなかったのですが、
享の卒業回「ダークナイト」の直前になって、久々に登場しました。


◆12月29日(火) 15:39
『相棒9』 第18話 最終話スペシャル「亡霊」(2011年)

本多父娘の再登場回にして、片山雛子も共演。
今回の元日スペシャルに直接繋がる回と言っていいでしょう。
シリーズ最高の平均視聴率20%超えを達成したシーズン9の掉尾を飾る大作です。


最近はテレビ朝日の『相棒』再放送も以前のように必ず毎日というわけではありません。
さすがに同じ回の放送が多くて、飽きられた面もあるでしょう。
しかし、ここにきて元日スペシャルに向け、力が入ってきたようです。

『相棒14』の視聴率は近年のシーズンに比べて苦戦しており、
ここで起死回生といきたいところでしょう。


Old Fashioned Club  月野景史

2015年12月18日 (金)

【展覧会】「ワイン展-ぶどうから生まれた奇跡-国立科学博物館」/Wlneの魅力に科学からアプローチ

東京上野の国立科学博物館で2016年2月21日まで、
「ワイン展-ぶどうから生まれた奇跡-」が開催中です。

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ワイン展-ぶどうから生まれた奇跡-
2015年10月31日(土)~2016年2月21日(日)

午前9時~午後5時(金曜日は午後8時まで)
国立科学博物館 (東京・上野公園)
主催:国立科学博物館、読売新聞社、日本テレビ、BS日テレ
後援:文部科学省、農林水産省、国税庁、アルゼンチン大使館、フィンランド大使館、フランス大使館、ジョージア大使館、イタリア大使館、ポルトガル大使館、スペイン大使館、アメリカ大使館、欧州連合代表部
協賛:メルシャンサントリー
協力:日本ソムリエ協会、日本ワイナリー協会、植原葡萄研究所、酒類総合研究所、三越伊勢丹、シャンパーニュ委員会日本事務局
http://wine-exhibition.com/

この10年で考えても、ワインは日本にだいぶ浸透したと思います。
そんな時代に開催される大規模なワイン展・・・。
さてどんかな催しかと思いますが、
会場が“科学の殿堂”国立科学博物館ですので、当然ながら科学的アプローチメインの展覧会です。

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全体は3つのゾーンから構成されています。


Zone1 ワイナリーに行ってみよう

ワイン作りの主役は「ブドウ」。
ワインに適したブドウを育てるために、ブドウ畑でされている色々。
Zone1ではまず、冬の剪定から秋の収穫までのブドウ畑の1年が紹介されています。
砕、発酵、圧搾、熟成などの過程も、体験コーナーを交えながらわかりやすく展示。

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Zone2 ワインの歴史

今では世界中で愛されているワイン。
いつの時代から、どのように飲まれているのか?
そして、どのようにこれほどまでに広まったのか?

ワインといえば、フランスやイタリア、ドイツなどヨーロッパのイメージが強いですが、
実はその歴史はコーカサス地方で始まったとされます。
古代オリエントから、地中海を渡り、またシルクロードを伝って、
世界中に広がったワインの壮大な歴史を、古い酒器などの貴重な資料を交えながら辿っています。


Zone3 ワインをもっと楽しむ

ワインの魅力は味だけに留まりません。
Zone3ではワインの色と香りの秘密に迫ります。
例えば、同じ「ワインレッド」といっても、比べてみるとブドウの品種によって、
濃かったり、淡かったり、澄んでいたり、濁っていたり…とても多様な表情をもっています。
また、香りも、花や柑橘、ベリーなど、実に奥深い世界が広がっています。
展示では体験コーナーも設け、その魅力の一端が紹介されています。

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また、エミール・ガレの瓶など、美しい酒器やアートラベル、貴重なボトルも展示。
更に、ピカソやミロが描いた、シャトー・ムートン・ロートシルトのアートラベルなど、
美術や工芸面からのアプローチもされています。

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あまり難しく考え過ぎることもないのですが、
少し知識を得ると、更に楽しくなるのがワインの世界。
特に、なかなか実感できない「ワインづくり」にふれる、貴重な機会を与えてくれる展覧会です。

Old Fashioned Club  月野景史

2015年12月17日 (木)

【相棒14】2016元日SP「英雄~罪深き者たち」は三浦刑事、片山雛子、本多篤人・茉莉父娘ら再登場のイベント回

『相棒season14』12月16日放送の第9話で年内の放送は終了。
次は恒例の元日スペシャル「英雄~罪深き者たち」で、予告映像も公開され、
公式サイトにもストーリーが掲載されました。
http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/contents/story/0010/
※放送は終了しました。感想等は こちら


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今回は最初期より長くレギュラーを務めた三浦信輔元刑事(大谷亮介)。
シーズン3第1話で初登場し、準レギュラーともいえる片山雛子議員(木村佳乃)。
そして、シーズン8初回とシーズン9最終回の二度のスペシャルに登場した
本多篤人(古谷一行)・茉莉(内山理名)父娘が再登場し、過去の因縁が絡み合ったイベント回となるようです。
追記:「英雄~罪深き者たち」は2017年1月3日13時よりテレビ朝日で「新春相棒祭り」として再放送されます。


三浦信輔(大谷亮介)
三浦元刑事については番組公式SNS等で早くに登場が告知されて話題になっていました。
そのことについて書いた私のブログにも多くのアクセスがあります。(→こちら
しかし、予告映像に三浦はまったく出てきません。
どうもこういったやり方は『相棒』のよくわからないところです。

公式サイトの予告文では三浦刑事の登場も告知されています。
それによると、訪ねてきた三浦から杉下右京(水谷豊)がある情報を聞き、捜査に乗り出すという、
ちょうど『劇場版Ⅲ』の神戸と似たような役どころで、予告文を読む限りでは、
それほどストーリーに深く絡むわけではなさそうです。

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それよりも、「トリオ・ザ・捜一」の伊丹刑事(川原和久)、芹沢刑事(山中崇史)との共演があるのかが気になります。
あらすじ読む限り、ないようにも思えるので。


片山雛子(木村佳乃)

シーズン3第1話(2004年)で初登場。国会議員。官房副長官。右京とも因縁深い女性。
三代目相棒の甲斐享(成宮寛貴)の時代になってから出演が途絶えていたのですが、
シーズン13の享卒業直前、あの「ダークナイト」のひとつ前の回(2015年)に久々に登場しました。
まるで、カイト卒業前に駆け込みで出したみたいでしたが。


本多篤人(古谷一行)・本多(早瀬)茉莉(内山理名)父娘
シーズン8の初回スペシャル(2009年)に登場。
篤人は極左グループ「赤いカナリア」元幹部でテロリスト。70年代の革命戦士。
長期間、国外に逃亡していたが、日本で暮らす娘の茉莉をめぐる事件で帰国し、紆余曲折の末逮捕。

その後、シーズン9最終話スペシャル(2011年)に揃って再登場。
篤人は死刑が確定していたが超法規措置で釈放されました。
このシーズン9最終話には片山雛子も登場しました。この親子とは因縁があるのです。


新政権発足間近に国家を揺るがす爆破事件が発生!
稀代の革命戦士・本多篤人が復活!?
人質は東京都民1300万人!
豪華客船を舞台に信念を懸けた最後の戦いが始まる!

※公式サイトより

過去のキャストの再出演に加え、正月スペシャルらしいスケールの大きな回になるようです。

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神戸尊(及川光博)と小野田官房長(岸部一徳)は?

ひとつ気になることがあります。
篤人父娘、片山雛子とくれば、右京と同様か、それ以上に因縁深い元レギュラーがいます。
一人は二代目相棒神戸尊(及川光博)。
篤人父娘の登場回はいずれも神戸期を代表するエピソードでした。

もう一人は殉職した小野田官房長(岸部一徳)。
雛子ともですが、篤人とは若い頃からの友人で、同士という関係でした。

小野田は亡くなっているので、過去の回想としても、新撮での再登場はないでしょう。
名前が出たり、過去映像での登場の可能性はあるかも知れませんが。

神戸は、降板後も劇場版では二度の再登場があります。
相棒世界に籍を残している神戸。今回の内容なら、ここで登場せねばいつするんだ? というタイミングのように思えます。
まだ公表されていませんが、サプライズ出演はあるのでしょうか?

いや・・・、今回はたぶんないでしょう。
ストーリーを読むと、四代目相棒冠城亘(反町隆史)は、雛子が招集した警視庁公安3課を含むチームで、
右京と別行動で事態の収拾に動くようです。
ここに神戸が入ってもおかしくないくらいですが、今回はそうはせず、冠城をしっかりフィーチャーするように思えます。
『劇場版Ⅲ』のような僅かな出演でキーマンにということなら問題ないのですが、
今回はその役は三浦に割り振られているようですし。

Old Fashioned Club  月野景史


以下、公式サイトよりあらすじを引用。
http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/contents/story/0010/
☆☆☆
元日スペシャル第10話「英雄」

新政権発足間近に国家を揺るがす爆破事件が発生!
稀代の革命戦士・本多篤人が復活!?
人質は東京都民1300万人!
豪華客船を舞台に信念を懸けた最後の戦いが始まる!

官房長官・音越栄徳(西村和彦)と官房副長官になった片山雛子(木村佳乃)による新会派結成と総裁選出馬宣言の記者会見場で、爆破事件が発生。そんな、国を揺るがす緊急事態でも、特命係は蚊帳の外で、右京(水谷豊)は休暇を取っていた。しかし、訪ねてきた元捜査一課の三浦(大谷亮介)から、極左グループ「赤いカナリア」の元幹部・本多(古谷一行)に関する気になる情報を聞く。元死刑確定囚だった本多は、超法規的措置で別人の戸籍を与えられ、娘の茉莉(内山理名)と共に余生をおくっていたが、最近になって消息が分からなくなったという。引っ掛かるものを感じた右京は、2人が暮らしていたという富山へと向かう。

一方、亘(反町隆史)は、雛子と警察幹部が顔を揃えた会議に招集される。雛子が主導権を握るその会議では、爆破事件に使われた爆弾の性能から、本多の関与を有力視。亘や警視庁公安3課を含むチームで、事態の収拾に動き出す。
同じ頃、富山に到着した右京は、本多親子が住んでいた村が音越官房長官の選挙区であることを知る。また、役場の植村明梨(武田梨奈)の案内で本多親子の住まいを訪ねた右京は、誰もいない部屋から紐が通された青い石を発見する。明梨によれば、それは村で言い伝えられている“願い石”と呼ばれる願掛けのアイテム。一つの石を二つに割り、同じ願いを持つ者で分け持つと成就するのだという。そう説明する明梨の首にも、赤い願い石がかけられていた。

本多親子の住まいを捜索し終えた右京が外に出ると、そこには公安3課の刑事たちがいた。半ば強制的に東京に連れ戻された右京は、これまで数々の因縁がある雛子と再び顔を合わせる。「邪魔をするな」という雛子に対して、右京は「本多が爆破事件を起こしたとは思えない」と反論。右京と雛子は、またしても対峙することになる。
その一方、右京は本多親子の住まいから持ち帰った青い石の鑑定を米沢(六角精児)に依頼。ついでに、新たに願い石を作り、事件解決を願って亘と分け持つことにする。ただし、今回の事件に関しては、雛子が集めた捜査チームの一員である亘と、右京には立場の違いがあって別行動。亘が警視庁に残る中、右京は再び単独で富山に飛ぶ。

本多はなぜ再び爆破事件に手を染めたのか?
いよいよ国の中枢まで登り詰めた雛子との関係は!?
杉下右京、片山雛子、本多篤人。
それぞれの信念を懸けた戦いが、ついに最終章を迎える!

<これまで登場した人物のおさらい>

本多篤人(古谷一行)
極左グループ「赤いカナリア」元幹部。革命戦士として活動後、長い間、国外に逃亡していたが、娘の茉莉をめぐる事件で帰国。その後、逮捕され死刑が確定するが、超法規的措置で別人の戸籍が与えられ、国内で静かに暮らしていた。

本多茉莉(内山理名)
本多篤人の娘。父親が「赤いカナリア」の元幹部だったことで、幼いころから辛い境遇を経験してきた。そのため、父親に対して複雑な感情を抱いていたが、親子の情は強く、篤人が超法規的措置で釈放されてからは生活を共にしていた。

片山雛子(木村佳乃)
国会議員。官房副長官。右京が「周囲で不祥事や事件が起きるたびに、それを逆手に取り、すべてを自分の糧に変え、大きくなっていく」と評するしたたかな政治家。女性初の総理大臣候補と噂され、権力の階段を上り続けている。

三浦信輔(大谷亮介)
伊丹と芹沢と組みいつも3人で行動していた元捜査一課の刑事。2年前、犯人を取り押さえようとしたところ、ナイフで大腿部を刺され大けがを負う。足に後遺症が残り、自ら警視庁を退職。生真面目な性格で右京の信頼も厚い。

ゲスト:古谷一行 内山理名 武田梨奈 橋本さとし 郭智博 西村和彦 木村佳乃
脚本:真野勝成  監督:橋本一
★★★

2015年12月16日 (水)

アクセス180万件

当ブログのアクセスがトータル180万件を超えました。

元々、美術関係とバーの探訪録を中心に、
クラシックホラー、昭和特撮・漫画、昭和プロレス、70~80年代アイドル・歌謡曲、その他レトロ映画、ドラマ、俳優など、
レトロマニアックに特化したブログのつもりでしたが、
最近は『相棒』と『科捜研の女』の二大長寿ドラマ中心になっている状況です。

まぁ、共にスタートから15年を超える、いわば“リビング・レジェンド”のドラマですので、勝手に良しとしています。

Old Fashioned Club  月野景史

2015年12月15日 (火)

【ドラマ】『サイレーン』最終回終了/丹念に伏線を張った、原作と異なる「衝撃の結末」 ※ネタバレあり

昨日のブログで書いた
フジテレビ系で放送中の10月期火曜22時台のドラマ『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』。
昨日12月15日に最終話が放送されました。

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だいたいこのブログで書いたような、伏線に沿った流れで、
それ以上に深読みをしたようなストーリーにはなりませんでした。
最後はハッピーエンドでまとめたので、「衝撃の結末」というよりは「衝撃の展開」か。

追記:視聴率も11.5%と、初回以来の二桁を記録したようです。
http://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2015/12/16/0008650817.shtml


「驚愕の展開」のポイントは以下の2点。
・橘カラ(十和田幸)と猪熊夕貴は幼い頃に行き分かれた双子の姉妹だったこと。
・カラは一ヶ月の監禁期間の間に、整形して猪熊夕貴の姿に変わっていたこと。


かなり意外な展開ではあるのですが、伏線が張られている為、予想することができました。

一方で、夕貴がさして酷い状態でもなく生きていたのは、ややご都合主義のようにも思えましたが、
ヒロインを簡単に殺さないのでは、との予想は当たりました。。

・夕貴はカラの姿に整形されている。射殺されたのはその夕貴。
・本物の橘カラも生きている。
・夕貴自身が黒幕。もしくは洗脳されている。
前回のブログでは更に深読みしてこのような予想も書いたのですが、
さすがにここまでのとんでも展開にはなりませんでしたね。

予想が極端に飛躍したのは、予告映像のせいもあります。
奈々緒さんが松阪さんと格闘するシーンがあったので、
カラが整形して夕貴の姿になっているのなら、菜々緒さんは誰なのか?という疑問が生じました。
結局あれは、実際は木村文乃さんの姿のカラなのだけど、イメージとして菜々緒さんが演じていたのです。

この件も予想はしていましたが、しかし、書いていてややこしくなります。


双子 整形 入れ替わり
カラ(幸)と夕貴が双子の姉妹というのは、ドラマオリジナルの設定です。
そして、カラが整形して夕貴の姿になるのもそうです。

元々、原作にはない夕貴は養女という設定がありましたので、
これが伏線となり、夕貴の出自がストーリーのポイントとなるだろうことは予想できました。
クランクイン段階でこのラストは決まっており、しっかり伏線を張っていたということでしょう。

しかし、木村さんと菜々緒さんが双子で、最後は整形により入れ替わるというのはさすがに無理があります。
なにより身長が違いますし。
それだったら、もっと似たタイプの女優さんを選んだ方がよかったように思えます。
ただ、そうするとネタバレしてしまう可能性もあるし、キャスティングの幅も狭まります。
そもそも、キャスティングの段階ではこのラストは決まっていなかったかも知れません。
警察ドラマの中でも、どちらかといえば荒唐無稽なタイプなので、あまり拘らない方がいいのでしょう。
身長問題については、事前に伏線を張っていましたし。


結末を原作から大きく改変
こういう物語は結末がどうなるのか、それが焦点になります。
しかし、原作があって、基本的にその通りの展開だと、興味をそがれてしまうのは仕方ありません。
今回は思い切って結末を変え、それに向けての伏線も最初から張っていました。
全体的な視聴率は不調でも、最後は数字を伸ばしたし、話題にもなったということで、このやり方の一応の成功例となりました。

最後のハッピーエンドは、ちょっと綺麗にまとめ過ぎたようにも思えましたが。

Old Fashioned Club  月野景史

以下、デイリースポーツより引用
http://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2015/12/16/0008650817.shtml
☆☆☆
「サイレーン」衝撃結末に26万件ツイート殺到…最終回視聴率は11・5%
2015年12月16日 10時44分
デイリースポーツ   
15日に最終回を迎えた俳優・松坂桃李(27)主演のフジテレビ系刑事ドラマ「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」(火曜、午後10・00)の最終話の視聴率が、関東地区で11・5%(関西13・5%)だったことが16日、ビデオリサーチの調べで分かった。女優・菜々緒(27)の悪女演技が話題となり、ネット上では最終回前から事件の黒幕予想が白熱。制作局の関西テレビは、衝撃のラストを迎えた15日の放送前後の同ドラマに関するツイッター投稿数が、異例の約26万件に上ったことを発表した。

同ドラマは事前に原作コミックとは全く違う結末を迎えることが告知され、放送直前には関西テレビが「誰もが騙されてしまう結末を用意。誰もの予想を裏切るラスト」と宣告していた。

15日の最終回終了後には、ツイッターで「サイレーン」が人気ワードの1位となり、「おもしろすぎる」「期待どおり」「ヤバすぎる」との賞賛投稿が殺到。また「菜々緒、脱獄しないか」と“続編”を期待する声も相次いだ。関西テレビはこの日、15日にツイッター上に投稿された「サイレーン」に関するツイート数が、正規版数字で25万9650件だったことを公表した。

最終回は警視庁機動捜査隊の刑事・里見(松坂)が、殺人鬼・橘カラ(菜々緒)に捕らわれた相棒で恋人の猪熊(木村文乃)を救出。猪熊の発砲でカラは即死し、事件は解決したかに見えた…との状況からスタート。しかし、猪熊の様子に疑念を抱いた里見は、独自捜査を開始し、カラの故郷を訪ね、カラの仕掛けた恐ろしい計画がスピーディーに解き明かされていった。

事前に伏線が張られていた「整形」だけでなく、人間関係を巡る予想外のトリックも仕掛けられた。

その結末にネット上の反応も上々の様子だが、一方で、大手ネット掲示板「2ちゃんねる」では「事前にここで予想された通りじゃないか」との投稿が相次ぎ“勝利宣言”。各所で盛り上がりをみせている。

なお同ドラマの全話平均視聴率は関東9・2%、関西12・5%だった。
★★★
 

2015年12月14日 (月)

【ドラマ】『サイレーン』注目の最終回/橘カラ(十和田幸)は整形して猪熊夕貴になったのか?

フジテレビ系で放送中の10月期火曜22時台のドラマ『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』は、
明日12月15日に最終話を迎えますが、その結末が注目されています。
原作マンガがある作品なのですが、原作とは違う衝撃の結末が用意されているようなのです。
http://www.ktv.jp/siren/index.html

Photo

出演
里見偲 - 松坂桃李
猪熊夕貴 - 木村文乃
橘カラ - 菜々緒
※放送は終了しました。感想等は→こちら


これまでの『サイレーン』
このドラマは初回は視聴率12.9%と好スタートを切りました。
特に謎の女橘カラを演じる菜々緒さんの悪女ぶり、また脱ぎっぷりが評判となりましたが、2週目で数字が半減してしまいました。
これは、日本シリーズの影響で11時台の放送になってしまったせいもあるのですが、
翌週以降若干盛り返すも、主に8%台で推移しているので、好成績とはいえません。

私はこの数字は仕方なかったと思います。
初回のカラによる殺人シーンが不必要なほど残酷過ぎました。
あれだけやったら、確実に視聴から脱落する層が出てきます。
そこから挽回できればいいのですが、『ウロボロス』『探偵の探偵』と、暴力的過ぎるドラマはなかなか難しいです。

その後の展開は、残酷描写は抑制され、緊迫感があってテンポもよくサスペンスフル、面白くはあるのですが、、
同じ部署の警察官で恋人関係にあり同棲中、共に橘カラの関わる事件の捜査担当であるのに、
カラを疑い、無謀な単独捜査に邁進する里見(なぜか素人の女の子達をまきこんで)と、
その里見と極めて緊密な間柄なのに、意志疎通ができずカラをまったく疑わない夕貴との関係がとにかく不自然。
おまけに内部の足の引っ張り合いが目立ち、捜査を全然進展させられない警察の同僚や上司達も無能に見え、
それに対して、里見を助ける二人の女の子が妙に有能だったりと、なんとももどかしい展開でもありました。


驚愕の最終回?
さて、その最終回ですが、前回の第8話ではカラに監禁されていた夕貴は里見に救出され、
カラはその夕貴に射殺されたかに見えて終わりました。
しかし、これで終わりではなくなく、まだ凄いラスト、原作漫画とは違う誰も予想しなかった衝撃の結末があるというのです。

ネットでは、カラが整形して夕貴の姿になったのではないかと推測されています。
死んだカラは、これまたカラそっくりに整形した、カラのキックボクシングジム仲間(元々カラに似ている)。
そして、本物の夕貴は殺されているのではないかと。

それにしても、菜々緒さんが木村文乃さんの姿に整形とは無理があるように思えます。
そもそも、身長が違うし。
ところが、これにはきちんと伏線が張られているのです。
第7話でローヒールの靴を履いたカラは意外に背が低く、夕貴と変わらないような描写があるのです。
そして、原作では死んでいる整形外科医を生きていた設定にして、監禁期間も整形の時間を取れるよう、
一カ月の長期にしてと、某ダークナイトと違い、伏線は充分に張られています。


夕貴とカラは姉妹?
そもそも、カラと夕貴は姉妹、それも双子で、カラは元々夕貴と同じ顔だったとの推測もあり、
だとすれば、元の顔に戻したということにもなります。
この点は、夕貴が原作と違う養子設定であることが伏線に思えます。
今までの回で、養子に改変した意味はまったく感じられませんので、驚愕のラスト為の設定なのでしょう。
『相棒』と違い、全話同じ脚本家の執筆なので、このような整合性は取れているように感じます。

それにしても、話は既に明らかになっている部分だけでも相当ややこしくなっていて、
橘カラは本当は十和田幸(とわだ さち)という人間であったことも明らかになっています。
私は菜々緒さんが初回から演じているキャラを「カラ」と書いてますが、本当は幸なので、
ネットでは「サチカラ」などと呼ばれています。

かなり混沌としてきました。
今回は、原作がありながら、それとは違う衝撃のラストということで、どこがどう変わるのか、予想も混沌としています。
上に書いたような伏線も、そもそもミスリードを誘っているようにも思えます。

また上に書いた通りなら、カラは夕貴の姿になっており、ジム友(ジムカラ)は射殺されているのだから、
この世にカラの姿・・・というか、菜々緒さんの姿をした人間はいない筈なのに、
予告映像を見ると、里見は菜々緒さんと戦っています。あれは誰なのか?
そこから、実ははるか以前に十和田幸に殺された思われる本物の橘カラも生きているのでは、
などという説まで浮上しています。
これは予告映像なので、もっともミスリード素材の可能性も高いし、あるいはイメージ映像の可能性もあります。
実際は夕貴の姿の人物と戦っているのだけど、実態はカラなので、菜々緒さんが演じているとか。
この予告映像が予想を混沌とさせてしまっている面はあるかも知れません。


撃たれたカラが夕貴?
更に深読みになりますが、別荘で里見を襲ったのは、上に書いたいわゆる「ジムカラ」だと思われるのですが、
スタンガンて気絶させられたのはジムカラだとしても、最後に斧で襲いかかって夕貴に撃たれたのは、
実はカラの姿に整形された夕貴本人ではという見方もあります。
もしそうだとしたら、これは恐ろしいですね。

しかし、さすがにヒロインを最終回の前に殺さないのではないかとも思えます。
木村文乃さん自体は登場するにしてもです。
そうなると、夕貴がラスボス(黒幕)というのもなくはないかもしれません。

もう何が何やらですが。
後は放送を待ちましょうか。

Old Fashioned Club  月野景史

2015年12月13日 (日)

【推奨ワイン】アナベラ ナパヴァレー カベルネ・ソーヴィニョン 2012/CP抜群 ナパの赤

【推奨ワイン】
出逢ったワインの中から、リーズナブルで飲み易く、料理にも合わせ易い。普段飲み慣れない人も
美味しいと感じるであろうワイン。「贈答品」には安いけど、“軽い手土産”くらいには適したワインを紹介しています



地元高田馬場の隠れ家ワインバー「武田Bar」は
赤白3種類程度のグラスワインをローテーションで提供して、
結構良いワインを出してくれます。

Annabella_napa_cabernet_2012_700x47

今回も大ヒット、カリフォルニアの赤。
アナベラ ナパヴァレー カベルネ・ソーヴィニョン 2012
[ANNABELLA NAPA VALLEY CABERNET SAUVIGNON 2012]

これはCPが高いです。
誰にでも薦められる美味しさ。

「アナベラ」はワイナリーのオーナーの祖母の名前とのこと。
こちらも参照を。
https://wine.jalux.com/store/products/detail.php?product_id=1643


Old Fashioned Club  月野景史

2015年12月 8日 (火)

【ムード歌謡】 『別れても好きな人』 ロス・インディオス&シルヴィア/ 故シルヴィアさんが懐かしい、デュエット歌謡の定番

『別れても好きな人』1979年 ロス・インディオス&シルヴィア 
作詞・作曲:佐々木勉/編曲:渋谷毅


「ムード歌謡」という分野の代表曲のひとつにして、デュエットソングの代表作ともいえます。
デュエット曲としては男性パートが少ないのが欠点といえば欠点ですが、忘年会シーズンに欠かせない歌です。

ロス・インディオス自体は1962年のデビューですが、シルヴィアさんが加わったのはこの歌からでした。
シルヴィアさんは数年でグループから離れますが、その後もテレビ番組の企画などで共演することがありました。



比較的近年の映像
といっても、残念ながらシルヴィアさんは2010年11月に52歳で亡くなっていますので、
それ以前の番組ですが。

リアルタイムの歌唱映像はこちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=nJQvjSDRPuk


この歌は元は1969年12月にグループサウンズのパープル・シャドウズがリリースしたのですが、
1979年にロス・インディオス&シルヴィアがカヴァーして大ヒットしました。




この動画ではロス・インディオス&シルヴィア版とパープル・シャドウズ版が両方聴けます。


ロス・インディオスは現在も活動継続中です。
ムードコーラスグループには珍しく、ボーカルの棚橋静雄さんがリーダーですので、
棚橋さんがお元気な内は、テレビで見ることができるでしょう。

これは今年2015年に出演した番組の映像ですね。
城之内早苗さんがボーカルを務めています。


シルヴィアさんが若くして亡くなったのは本当に残念でしたが、
ロス・インディオスは他にも『コモエスタ赤坂』などの名曲があります。
是非永く、歌い続けてほしいものです。

「ロス・インディオス&シルヴィア」時代の『コモエスタ赤坂』 


Old Fashioned Club  月野景史

2015年12月 4日 (金)

【美術展】「マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展」/かの『印象・日の出』は美しい絵だった

9月19日から12月23日まで東京都美術館で開催中の
『マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展 「印象、日の出」から「睡蓮」まで』
会期終了まで後僅かです。

その前半、10月18まで特別展示されたいたのが、著名な『印象、日の出』でした。

Photo

『印象・日の出』( Impression, soleil levant)1872年
絵画のジャンルを示す言葉としてとしてもっとも著名な「印象派」。
その名前の由来となったことで知られています。

この絵は1874年に開かれた第1回印象派展で展示されました。
評論家のルイ・ルロワはこの作品の題をみて自身が担当する風刺新聞ル・シャリヴァリ紙のレビュー記事で、
「印象?たしかに私もそう感じる。しかしこの絵には印象しかない。まだ描きかけの海景画(壁紙)の方がマシだ。」」と評しまた。
かなり強烈な批判だったのですが、この命名が後に定着し、ルロワは意図せず「印象派」の名付け親になったのです。

書籍やネットで観るこの絵については、私もルロワに近いような感想を持っていたのですが、
実際に観ると、思いの他はっきりした綺麗な絵で、何度も見直しました。
やはり、絵画は実物に観てみないとわからないという好例です。

一際目立つ朱色の太陽。
光の反射、水面のゆらぎかせ感じる時間の移ろい。
150年前のフランスの港町の朝につい思いを馳せます


マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展 「印象、日の出」から「睡蓮」まで
Impressionist Masterpieces from Marmottan Monet Museum

2015年9月19日(土) ~ 12月13日(日)
東京都美術館
主催:東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、
マルモッタン・モネ美術館、日本テレビ放送網、読売新聞社、BS日テレ

クロード・モネ(1840年-1926年)は、生前に成功した画家で、
晩年のものを中心に多くの作品を最期まで手元に残しました。これらは息子のミシェルが相続しましたが、
その後、ミシェルの遺志でマルモッタン美術館に遺贈されました。
その数およそ150点。モネが晩年に何度も取り組んだ「睡蓮」や「日本の橋」だけでなく、
10代後半で描いたカリカチュア(風刺画)や30代から40代の風景画も含まれ、
モネの画業を辿ることができる画家本人によるプライベート・コレクションです。
この特別な作品群を譲り受け、マルモッタン美術館は、「マルモッタン・モネ美術館」と名称を変えました。

本展では、このモネ・コレクションから選りすぐりの約90点を展示。うち約7割がモネ自身の手によるもので、
ほかにはモネ自身が収集した作品やモネ愛用の品をご紹介されています。

Old Fashioned Club  月野景史

2015年12月 1日 (火)

【相棒14】新相棒 冠城(反町隆史)と鑑識 米沢(六角精児)の不仲の理由と意味

放送中の『相棒season14』ですが、第6話まで終わったところで目立つのが、
4代目相棒として登場した冠城亘(反町隆史)と、おなじみ警視庁鑑識課の米沢守(六角精児)の不仲です。
第5話で特に米沢が反抗的で、冠城がなだめるような感じでしたが、
第6話では冠城も応戦していて、対立関係がエスカレートしているように思えます。

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写真は第3話より。


この不仲の理由・原因が解り難いという声があります。
実際、解り難いです。
というか、ある程度推測をまじえないと解釈できません。
結論をいうと、第2話にきっかけがあり、第3話で不仲が表面化したという流れだと思うのですが、
問題の第2話には冠城と米沢の絡みはありません。
それでは解り難いのも当然です。

不仲設定の良し悪しは別としても、特命係と他部署のレギュラーとの関係は
『相棒』というドラマの大事な要素であり、この説明不足は関心できません。
仕方ありませんので、とりあえず初回まで遡り、2話と3話を中心に冠城と米沢の関係を検証してみます。
この件については脚本家が誰かも重要なので、脚本・監督も記します。


◆第1話 2015年10月14日 「フランケンシュタインの告白」
脚本:輿水泰弘  監督:和泉聖治

冠城の初登場回。
杉下右京(水谷豊)と冠城と米沢、3人のシーンがありますが、険悪になる要素は見当たりません。


◆第2話 10月21日 「或る相棒の死」
脚本:真野勝成 監督:橋本一

前述のように、この回は冠城と米沢の絡みはありません。
しかし、右京と米沢の興味深いやりとりがあります。

米沢が冠城から頼まれたという鑑定結果を持って特命係に来ます。
しかし、右京は冠城が鑑定を依頼していたことを知りませんでした。
米沢は「特命係で捜査していることだと聞いたのですが…。」と不可解そうな表情でした。
ですが、この回はそこまでで、特に米沢が冠城に対して不満を口にするような描写はありませんでした。

この回を観ただけでは、冠城と米沢が険悪になるとは予想できないと思います。
とりあえず、第3話の検証に進みます。


◆第3話 10月28日 「死に神」
脚本:金井寛 監督:橋本一

さて、問題の第3話は2話と監督は同じですが、脚本は違います。
この回で冠城と米沢は右京も一緒に事件現場で顔を合わせますが、
その時から米沢は右京に反抗的です。

そして、次に鑑識課で顔を合わせます。
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この時の米沢は更に反抗的で、それに対して冠城が
「この前利用したことを根に持ってます? 悪気はなかったので勘弁してください。」
という発言をします。
「この前」のこととなると、前述の第2話しか考えらませんから、あれが理由なのか、ということになります

それにしても、冠城は謝ったのだから、それで終わりでよさそうにも思えますが、
冠城はその後すぐに、また米沢を小馬鹿にするような態度を取っており、更に尾を引くことになります。


不仲の原因は第2話の偽りの鑑定依頼
とりあえず、れ以外に考えられないですし、ネットでも同様の見解で統一されています。

しかし、第2話の冠城は策略を持って右京を捜査に巻き込むという謀略家の一面を見せ、
右京や大河内監察官まで手玉に取ったようなところもありましたので、それに比べれば米沢のことなど些細なことのように思えます。

この件について、ネット上では冠城は米沢に「右京からの依頼」だと嘘をついたとの記述も見らますが、それは間違いで、
「特命係で調べている件で鑑定してほしいと頼まれた」というだけです。

右京にしても、冠城から米沢へ依頼したことはは知らなくても、その時点で事件には関わっているので、
特命係として捜査しているというのも、嘘ではありません。
そして警視庁副総監の更迭されるような、大きな事件の解明に繋がったのだから、結果オーライともいえます。

それ以前に、この回の前半では右京が米沢を使って冠城のことを調べさせ、
米沢がさすがに呆れたような表情をするシーンまであり、米沢が冠城にだけ極端に反応するというのも理解し難いのです。

それと、2話と3話での冠城のキャラの違いも少し気になります。
2話では監察官まで利用し、あの右京を奸計を持って捜査に巻き込んだくらいなのに、
3話では右京のお使い仕事に無理やり同行して車酔い(?)したりと、子どもみたいな行動。
シリアス回と軽めの回で多少キャラが変わるのは仕方ないとしても、少し振れ幅が大きいように感じました。

さて、その後の展開も見ておきましょう。


◆第4話 11月4日 「ファンタスマゴリ」
脚本:真野勝成 監督:和泉聖治

不仲の原因を作ったと思われる真野氏の脚本です。
この回でも右京、冠城、米沢が顔を合わせるシーンはありますが、
険悪な様子はまったくありません。
この回はシリアスで、話のスケールも大きく、内輪の揉め事など描いてる暇はないということでしょうか。


◆第5話 11月18日「2045」
脚本:徳永富彦 監督:橋本一 

前述のように米沢が反抗的、冠城がなだめるというシーンが二カ所ありました。



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◆第6話 11月25日 「はつ恋」
脚本:谷口純一郎(協力:徳永富彦) 監督:和泉聖治 

この回では更にエスカレートして、反抗的な米沢に冠城も応戦という展開です。
コミカルなシーンとしてではありますが、もはや敵対状態です。


説明不足・不親切な展開
前述のように、この不仲の原因は第3話での冠城の「この前利用したこと」発言から、
消去法で第2話での鑑定依頼以外に考えられないので、そう推測しただけです。
せめて、第2話で米沢が具体的に冠城への不満を口にするシーンでもあれば、まだ解り易かったのですが。
もしかしたら、カットされたのかも知れませんけど。
主要レギュラーキャスト同士があそこまでいがみ合うなら、やはりその原因は明示しないと不親切です。

そして、もうひとつ違和感を覚える点があります。。
不仲のきっかけを作ったのは真野氏脚本の回だと思われるのですが、
その真野氏の次の回では不仲は描かれず、他の脚本家によってエスカレートしている。
なにか不自然です。

ともかく、現在まではこういう流れなので、後はこれからの展開を見守るだけですが。


不仲設定の是非
説明不足の件は明らかだとしても、この不仲にはどのような制作意図があるのでしょう?

ネット上には温厚な米沢のあの態度は信じられないという声もあります。
しかし、実は米沢は、2代目相棒の神戸尊(及川光博)、3代目の甲斐享(成宮寛貴)の
登場初期にも少し反発するようなシーンもありました。
意外とプライドの高い面もあり、比較的最近、右京にも強く反発したこともありました。
しかし、これだけ引っ張るのは初めてでしょう。

事件捜査物では、あまりレギュラー陣の関係が良すぎると緊張感がなくなり、マイナスの面もあります。
ただ、『相棒』において特命係と鑑識課が決定的に不仲になるとは考え難く、この件はあくまで冠城と米沢の私怨止まりでしょう。

かつて、初代相棒の亀山薫(寺脇康文)と、捜査一課の伊丹憲一(川原和久)のいがみ合い、罵り合いが
『相棒』名物だったような時期がありました。
まさかその再現をイメージしているのでしょうか?

亀山と伊丹については、元々は右京と亀山の特命係に対して、捜査一課の伊丹と三浦信輔(大谷亮介)はかなり険悪で、
それが少しずつ融和されていく中で、亀山と伊丹の対立だけがやや戯画化されてような状態で残った面がありました。
ただ、最後の方はちょっと大人げないし、鬱陶しいようにも感じていました。

今回の冠城と米沢の不仲は更に大人げないし、必要なのかどうか、疑問に思えます。

Old Fashioned Club  月野景史

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